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346 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/24(日) 16 23 00.14 ID mMfTbjngO 本SSはこれで完結となります 最後まで読んで頂いてありがとうございました 以下、作中で出せなかった裏設定です ブラウンPが死ぬ直前に思っていたことは、「自分が死ぬ姿をショクエモンPに見て貰いたかった」。 MCチヘドローは、自己愛性パーソナリティー障害(無関心型)を患っている。 MCチヘドローは妻帯者。ただし作中でそこに触れる旨味がないので一切触れなかった。 作中のアライさんの多くは、人格における先天的な素質はほとんど同じ。 誰もが忍耐すれば御手洗になれたし、 誰もが勉強すれば山小屋になれたし、 誰もが修行すればアライキング・ボスになれた。 ただし、パルコアライとロッジの副リーダーだけは例外。 パルコアライは生まれつき劣等であったが、それ故に他者をイジメず、悪意を持たない(無自覚に悪事をすることはある) ロッジの副リーダーは、作中のアライさんの中で唯一の天才。 生まれつき高い共感性と理解力を持っていた。 段ボールアライさん一家は人間によって普通に駆除された。 別にアライさんの中で特別に優しさに秀でた個体というわけでもないため、あえて再登場させなかった。 タバコアライさんは、ガス室で窒息死した。 パーク管理人は全身がけものプラズムでできているため、パルコアライよりも不死身。 山小屋が言い残した「チェックアウト」は誤字ではない。 終盤の展開は、当初の予定から大きく変更した。 理解は御手洗の生存を望む読者の声があまりにも多かったため。 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 15 36 31.22 ID BK9l0EohO 終わりが近くなってきたなあ。もしまた番外あるなら、あの世でのブラウンさん達のアライ調教とか見てみたいな。 364 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 18 31 09.17 ID mMfTbjngO ちょっとQA返しします 328 作中世界設定に、死後の世界はありません アラボが地獄に落ちる云々はただの比喩表現です 347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 16 26 22.00 ID ELwMZpaW0 終盤の展開は、当初の予定から大きく変更した。 理解は御手洗の生存を望む読者の声があまりにも多かったため。 ということは当初は御手洗は死ぬはずだった……? そうだとしたら完全に救われない話になっていたなぁ…… 349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 16 27 38.92 ID O6+E/0I6O 乙です 御手洗さん死亡ルートも見てみたいです 347、 349 当初の予定はこうでした 御手洗と黒衣がタイマン戦闘 ↓ 御手洗が勝ちそうになった寸前で、ハンターがASLを撃ち込む ↓ 黒衣が御手洗の目の前でこどを一匹一匹[ピーーー] ↓ 御手洗にとどめさそうとした寸前でパークキーパー襲来、黒衣と御手洗を動物に戻す ↓ 御手洗アライグマ(尻尾にリボン有り)、森へ逃走 ↓ 数日後、ハンターが森で御手洗アライグマを発見 ↓ タイトル回収で襲撃 353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 17 02 50.64 ID yKOMdWpC0 ブラウンPは完全にサディストかつマゾヒストの状態だったのか…… そのまま行ったらなんとかしてショクエモンPに首絞めファックでそのまま逝こうとしてたんだろうな 353 仮にこのまま失楽薬無しで生きてても、ショクエモンPを[ピーーー]ことはなかったです 首絞めファックはしてたと思います 357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 17 25 14.82 ID HZWrrNMY0 乙 今まで楽しい毎日をありがとうございました 最後だから質問しますが、山小屋が御手洗のことを何でも知っているとかフェネックって言ったのは結局何だったんですか? 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 18 07 07.59 ID C6Cksgojo 乙、凄まじい筆の早さだった 教授の正体が知りたかった 357、 362 ご想像にお任せします(一応、作者の中では答えを用意してます) 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 17 54 00.37 ID nLVxrP1do 乙 含みのある感じで終わったな。本当は戦争する予定だったけど御手洗が生存しちゃったから ここまでってこと?子供が成長するまで待つとあと十年はかかるし。チヘドローあんなことやってて よく嫁がいたな。相当なアラアンチなんだろうな。あと副リーダーやはり天才だったのか 361 (戦争の予定は最初から)ないです 仮に人類とフレンズが対立しても、一部の肉食獣を除くほとんどのフレンズは、人類を殺そうとしません もしその状況になったら、人類が一方的にフレンズ達を虐[ピーーー]るだけです 一部の肉食獣フレンズについては、毒ガスやミサイルとかで殺せば余裕で人類勝利かと思います 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 18 33 19.38 ID 5M+Pb0sLO 364 これ見るとハンターさんって読者のアバターみたいな存在だったんだな 368 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 18 41 08.87 ID mMfTbjngO 366 この作品の主人公は、特定の人物一人だけではなく、 『アラ虐に染まった世界そのもの』です その中で語り手のハンターは、アラ虐に染まらない正常な感覚の持ち主としての視点で、作中世界を覗く役割を持っています 読者の反応を見たときに、『御手洗を[ピーーー]』ことが『正常な感覚』かどうかがきっかけになりました 尚、ブラウンPと会長がとどめを刺されないルートもありましたが、 同様の理屈で『正常な感覚なら殺していた』から、死亡ルートになりました 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 18 44 46.30 ID 4gTiBj2k0 アラ虐よく知らない時期ににショクエモン こんな悪いやつだからいつかひどい目に合うよなあとか思ってた 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 18 45 56.85 ID bL7BeKU+O 乙乙 変更前のストーリーの方がこの世界らしい締め方だったな 373 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 19 07 30.94 ID mMfTbjngO 365 アライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引いた2 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514004024/ アライさんと子供達 実験室に潜む影 駆除対象 残り5匹 いきてほしいと願うひとびと 吐露 終幕 ~エピローグ~ ▲オマヱタチヲシアワセニハサセナヰ 369 この作品のコンセプトとして、 『原作そのままのアライさんを[ピーーー]』というものがあります そのため野良アライさんの性格は、悪役として過度に歪めず、なるべく原作から逸脱しないようにしてます (麦わら帽子が原作アライさんの性格に一番近い) だから、最初の頃のハンターやショクエモンPは、『森の中で楽しそうに生きる命を、残酷に奪う人物』として描写してます 370 御手洗がやたら酷い目に遭うのは、この作品がアラ虐SSだからです 読者が皆、良いアライさんも悪いアライさんもまとめて虐るのを楽しめる人達だったなら、変更前ルートでもよかったかも 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 18 51 14.23 ID nLVxrP1do なるなる。御手洗死ななくて良かったと思う。あまりに救いがなかった どうして教授の正体や山小屋の過去はシークレットなの? あと戦争は起きないけどテロとかは起きるよね? 377 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 19 20 07.06 ID mMfTbjngO 371 シークレット 自分の趣味として、多少シークレットが残ったまま終わる作品が好きだからです テロ 既に察している人もいるかもしれませんが、 本作中のフレンズは、『アイドルとして作り出された生き物』です そのため、あらゆる面で徹底的に人にとって都合がいい存在となっており、 その不自然さを不気味だと感じる人物もいます (チヘドローは、アライさんだけでなくフレンズそのものを気持ち悪いと思ってました) もしもテロが起きるなら、それはアラ信の仕業であって、フレンズの仕業ではないです 374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 11 10.92 ID iCBHqfHfO 壮大な大作完結乙でした。毎日の楽しみでした。 プロットとかはあらかじめ作ってたん? 374 歩行訓練の話の時点では、プロットはありませんでした アラジビフェスの設定を練ってる最中に、大まかなプロット(変更前ルート)は組み立ててました 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 16 46.92 ID /IUDknFaO 作者さんお疲れ様でした 変更前ルートマジ読みたい やっぱりアラ虐SSに突撃して余計な注文するアライさん信者や頭アライさん共は最低だな 376 でかい作品になってしまったので、最大公約数的な締め方にしました 変更前ルートだと楽しめない人が多いので、ギリギリまで追い詰める程度で妥協しました 楽しみ方は人それぞれ、尊重はされても否定はされるべきでないと思います 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 24 58.34 ID 4gTiBj2k0 ○虐モノ苦手だったのですがこの作品や他の素敵なアラ虐SSの お陰でアラ虐大好きになりましたありがとうございます! 383 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 19 39 35.00 ID mMfTbjngO 379 おめでとうございます 自分のオススメは、アスキーアートのしぃ虐ですね アラフライのオマージュ元でもあります 「カトギヂィのベビフライ」 http //wikiwiki.jp/abuita/?%A5%AB%A5%C8%A5%AE%A5%C2%A5%A3%A4%CE%A4%D9%A4%D3%A5%D5%A5%E9%A5%A4 380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 26 37.10 ID 7skgN4ETo アライさんは虐めたいけど、散々苦労してきた御手洗さんが最後は幸せになれたようで良かったと思う 理科の先生が意外と常識人だったのにびっくりした マッドサイエンティストだと思ってたけど 380 彼は共感能力が低く、残酷なことを平気でやるというサイコパスですが、 それでも人の役に立ち善行を為したいと願う人物です ある意味では御手洗に近い性格かもしれません チヘドローもまた、『人を喜ばせたい』という気持ちはホンモノでした 彼は一斉掃討作戦終了後もアラ虐できる場を探しましたが、 サンドスター科学研究所に戻るのを止められていたため、アラ虐してもチヤホヤして褒めてくれるマフィアの元へ堕ちました もしもサンドスター科学研究所に戻っていたら、御手洗を監禁しなかったかもしれません (多分、その代償として教授が壊れていたと思いますが…) 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 38 07.40 ID ELwMZpaW0 タイトル回収ルートでもよかったと思うけど、それはそれで悲しいよな…… 個人的には、変更前ルートも書いてほしかったわ。満足にいかない人もいるようだし 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 43 49.60 ID DqvQurLiO 改変前ルートも書いて下さい!オナシャス! 385 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 19 44 43.95 ID mMfTbjngO 381、 384 (自分が書く気は)ないです もし本SSの二次創作を書きたい人がいたら、別スレで書いてもらっても大丈夫です 386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 45 53.55 ID 4gTiBj2k0 アライさん掃討作戦の後の話だから 静かに引き金を引いたってことだと思ってました 392 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 19 53 27.43 ID mMfTbjngO 386 そういう含みもありますね どっちのルートにいっても使えるスレタイにしました 387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 46 23.32 ID nLVxrP1do 作者がアライさんに抱いてる感情ってなに? どこかのレスでピタリと言い当てられてビックリしたってやつ 387 パート12のこれです 170 ◆19vndrf8Aw saga 2017/11/10(金) 20 36 27.48 ID qzYpGkJgO ところで皆さん、過去に4度行われているブラウンPのライブキッチンについて、 率直なところどんな印象持ってますか? 190 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします sage 2017/11/10(金) 23 38 57.02 ID hMkpHJ1i0 170 ブラウンPのアラジビは毎回SSの世界観の解説が詳しくて好き ブラウンPを通して 1がアライさんに対してどう考えているか伝えてくれている気がして良い 現状、ブラウンPはバランスの良いキャラで好き 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 48 01.83 ID 4gTiBj2k0 俺やショクエモン、チヘドローの見た目や なんでハイイロオオカミとも言うタイリクオオカミがブラウンP名乗ってるのとかって 決めてますでしょうか? 393 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 19 57 24.79 ID mMfTbjngO 389 見た目 ショクエモンがマッチョだということとくらいです チヘドローの外見イメージはピコ太郎みたいな感じです ブラウンP こちらも裏設定ですが… 彼女のギャグ探偵漫画の悪役に、ブラウン団という悪の組織が出てきます(ブラウンキツネザルのフレンズがボス) アラジビ動画を投稿し始めた際、どう見ても投稿主が漫画家のタイリク先生だったわけですが 視聴者はあえて別人扱いし、ブラウン団の名前をとってブラウンPと呼び始めました それを面白がったタイリク先生が、自分からブラウンPを名乗るようになりました 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 49 59.44 ID fq3u6FDRO 連載終了お疲れ様です 1さんはおっぱいは好きですか? 僕はハシビロコウちゃんのおっぱいが大好きです 397 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 20 02 20.47 ID mMfTbjngO 390 だいすきです ぼくはコウテイペンギン、ホルスタイン、ヤブノウサギ、アリツカゲラ、ライオン、タイリクオオカミのおっぱいがすきです 394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 19 57 50.92 ID nLVxrP1do サンクス。つまりブラウンPがアライさんを見てる見方と同じってことか このSSのおかげで原作のアライさんも見てきたよ。思ったよりは全然いい子だったわ ハンターと同じく声がキンキンしてキツいと思ったけど 394 本作の野良アライさんは完全な悪じゃなく、『育ち方が違えば、アニメのアライさんになれた不良共』として書いています そのため、たまに他者に優しさを見せたり、助け合ったりします 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20 04 54.37 ID yT2580A30 ということは、ブラウンPがショクエモンによってアラ虐に目覚めたように 何らかによって作者さんはアラ虐に目覚めた? いったいなんなのだ・・・ 399 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 20 09 52.86 ID mMfTbjngO 398 元々しぃ虐が好きだったので、しっくりくる○○虐を探していました 目覚めたきっかけは、 【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に」 のスレですね あの完成された世界観がとにかく素晴らしいです 400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20 17 39.95 ID kkBL5TyS0 「アライさん物語」が「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に」を産み そして「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に」が「アライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く」を産んだ アライさんが繁殖するように作者が増えていく?(錯乱) 405 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 20 31 35.88 ID mMfTbjngO 400 もっと増えてほしいですね 391 メリクリです 次回作はアラ虐じゃないかも 401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20 19 37.72 ID 4QNhOcshO 後、気になるのは佐助と鷹さんだけどアライさんを食べたりしたから意思が通じあったりしてたのでしょうか。後、チヘドローにやられた戸籍アライさん達はどんな設定がありましたか。 401 佐助と鷹 佐助はアラアンチです 鷹は使命感で駆除してます アライさんを滅ぼすという目的が一致したことで、友情が生まれました 戸籍アライさん 特に設定はないですが、苦悩して逃げた奴もいましたし、ネックレスみたいな奴もいました 402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20 23 33.86 ID L6iKPgvi0 途中から作風が変わりすぎて見てないかったけどルート変更は アニメも見てないようなにわかが大量に居着いたせいで 初期のみんなでワイワイ楽しんでる雰囲気じゃなくなったのが原因か ひろゆきが言ってたコミュニティの一生に近いものを感じるな ともかく乙 402 純粋なアラ虐はここじゃなくてもアンチスレや別SSでいくらでも見れるので、 そっちと差を出したかったというのもあります 403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20 23 48.07 ID vXHv+Js60 自爆テロをしたヌートリアちゃんは無理矢理?それとも原種殺された恨みから進んで加担した? 404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20 30 35.28 ID 4gTiBj2k0 403 あの自爆テロシーン、ヌートリアだったのか…可哀想に 403 無理矢理です しかしよく気付きましたね…なんで気付けたんでしょうか 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/12/24(日) 20 51 17.16 ID Hgtcyc0J0 乙。ハンターさんの因縁のある動物、犬、鷹、猿なんか桃太郎を思い出してしまいました。犬、鷹もフレンズ化してたらハンターさんハーレムだったかも。 408 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 21 11 17.17 ID mMfTbjngO 406 Gルート(変更前)では猿も動物に戻る予定でしたね 鷹はちょっと荒唐無稽すぎたので、ワインの話で退場してもらいました アライ掃討後は安心してくつろいでると思います 407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20 55 12.12 ID J9KhV2eiO 370 御手洗がやたら酷い目に遭うのは、この作品がアラ虐SSだからです 読者が皆、良いアライさんも悪いアライさんもまとめて虐るのを楽しめる人達だったなら、変更前ルートでもよかったかも ということは、本当はやはり純粋なアラ虐を書きたかったということなんですね…… この終わり方も好きですが、今後のssも期待しています 407 変更後は変更後で楽しんで書いていましたよ ただ、不快になる人が多いSSにはしたくなかったです 410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 21 22 43.93 ID fgxrAFvCo 自爆がヌートリアと気づいていない人結構いるんだね 意味深な終わり方だけど、ハムスターやヌートリアも呪いの遺言に気付いたのかな? でも、ハムスターはアライさんと関係ないし、ヌートリアはアライさん>人間の被害者だから アライさんハーフとヌートリアの戦いにはなりそう 417 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 22 19 24.11 ID mMfTbjngO 410 土管に入ったけど文字に気づかなかったフレンズ 文字に気付いたけどスルーしたフレンズ 怖がって他のフレンズへ見せたフレンズ いろいろいました 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 21 50 24.23 ID fgxrAFvCo なんだかんだ言ってフレンズたちはいい子ばかりだけど、ジャパリミンを摂取後はどんな違いがあるのか? ヤブノウサギはどんな遊びをしようというのか?気になります! 413 ジャパリミン摂取後 一言で言うと、ジャパリパークという美少女動物園で暮らすのに不必要な本能が抑制されます 草食動物は肉食動物を恐れず、 肉食動物は草食動物を襲わず、 仲良くできるようになります 性欲も抑えられます どんな遊びをしたか? ご想像にお任せします 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 21 53 04.33 ID eNqnWbjW0 あーそうだ、ヤンデレクソレズのヤブノウサギが なんであんなキャラになったのか気になります やはりおっぱいですか? 414 理由は3つあります ①けもシコの話を作る上で、原種の性欲が強いフレンズが必要だった ②フレンズ化したヤブノウサギ全てがレズビアンになるのは逆に不自然だと思い、あえてノンケにした (元のキャラと違うのはパーク管理人が言及してます) ③おっぱい 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 22 06 15.14 ID Q6cy4hYp0 結局、チヘドローとマフィアを利用して御手洗を拉致した真の黒幕は分からずじまいで、 裏で手引きした奴ものうのうと過ごしてるのがちょっと、消化不良かな コイツらはけじめ付けられて、○んで欲しかった ともあれ、今までのアラ虐SSの中で一番面白かったです、乙でした 415 感想ありがとうございます、もやもやさせてしまいましたね 本作は、『神の見えざる手により、全ての悪が絶対に裁かれる世界』ではなく、 人の手で届く範囲の悪しか裁けません マフィアの裏にいた敵はあまりに巨大すぎた上に、チヘドローがしくじったときにトカゲのシッポ切りする準備もできていたので、 作中の人物の力では結局追い詰めることができませんでした ちなみに、御手洗に嫌がらせした連中や、アライさんネバーランド計画に荷担した者の多くも裁かれずにのうのうと生きています 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 22 22 08.94 ID nLVxrP1do あとそうだ。ツチノコって何者なの? 全身けものプラズムとか。もはや生物でなくね? 419 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 22 34 26.11 ID mMfTbjngO 418 なんでUMAのフレンズがいるかは、原作ですら名言されていないので何ともいえません ただ、パーク管理人は山小屋と同じかそれ以上長く生きています 生殖能力がなく、寿命もない一個体の完全生物です 424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 22 53 32.83 ID 5B9rzR/z0 白カビって本当に死んだの? 実は生きてるとかない? 425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 22 55 07.83 ID fgxrAFvCo 白カビも思えば可愛そうな奴だったな いや、最後を除けば幸せか・・・ 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 22 57 28.30 ID rAJuGEIn0 424 パルコアライが死んでなければ、 黒衣のフレンズのレベルアップは無かったから、死亡確定だと思う 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 22 52 24.56 ID rAJuGEIn0 正直、都合の良い様にフレンズたちを利用し続けた人間たちを、 人間たちのエゴ、奢りに絶望した神獣や聖獣等の神の化身のフレンズが降臨して、 人間たちを滅ぼす展開があると少し期待してた 四神あたりが人類抹[ピーーー]る展開があるかなと思ってました 430 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/24(日) 23 52 00.93 ID mMfTbjngO 423 なんか壮大ですね… 427 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 23 47 29.07 ID fY+m7Qhh0 チヘさんのイメージはピコ太郎か 個人的にはマザー2のフランクさまを想像してた 427 作中で名言されていないことに関しては、基本的に読者の皆様のイメージにお任せします 皆さんが各キャラの容姿をどんなふうにイメージしてたかは気になりますね 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 00 00 31.47 ID ULizdOpFo パルコのパワーでも教授は直せなかったのかな? 455 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/25(月) 19 51 42.62 ID ExmiRshlO 434 怪我ではないので治せませんでしたが、 そもそも性質のよく分かっていない段階でパルコアライを医療に利用することは危険なのでできませんでした シロウ先生からすると、教授が肉片にされる可能性もあったわけです 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 02 02 37.05 ID U+DGvyXx0 乙でしゅ 教授はやはりアニメのかばんちゃんだったのでせうか? カレーを自作していたとありましたが、現状どれくらい行動ができる感じだったのか気になりまする 443 教授の正体 これはシークレットです 行動の自由 車椅子に座っていたのは、生命維持装置のユニットがついているからです チューブさえ繋がってれば、立って歩けます 445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 09 12 29.30 ID ocw8KQZT0 結局、どのフレンズも良い様に利用されるSSだなぁと思いました フレンズたちは人間に軽く見られてるのかな 445 若干ナメられてます フレンズ側が文句言わずに皆いい子にして従ってるので、拍車がかかってます これは低所得社畜サラリーマンの人間達と同じような扱いで、そこまで深刻ではないです 453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 14 21 47.71 ID eHWv9Ud0O 後、思ったのが御手洗が眼鏡アライの子供達を○○したけど、眼鏡は一応戸籍持ちだから、もしかして御手洗犯罪者かな。戸籍持ちなら、人権つくみたいな感じだから。眼鏡の子供達も。 453 野良アライさん×1000「アライさんは、死んだ戸籍持ちの子供なのだ~!殺したら犯罪だぞぉ~!」 野良達が親だと主張する戸籍持ちの墓「(死人に口無し)」チーン この野良達の言うこと全部鵜呑みにして人権与えるべきでしょうか、という話ですね 生きてる親子が相互に血縁関係を主張し、DNA鑑定も通れば、住民票を申請できるかも 454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 14 26 31.26 ID ULizdOpFo 作者さんまだいるならこれだけ教えて欲しい チヘドローの言ってたアライさんはサンドスターに愛されてる発言は当たってたのか 何故アライさんだけ共感性や知能が足りなかったり大量発生したのか アボはフェネックと友人になったのに何故更正出来なかったか。アボの出来が悪かった? 453 申請してないからセーフじゃない?腕輪してたら御手洗だって殺さなかったと思うし 457 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/25(月) 20 03 54.32 ID ExmiRshlO 454 サンドスターに愛されてる発言 サンドスターの主は上位と下位に分かれています 上位サンドスターの主は愛しており、 下位サンドスターの主はいろんないみでかわいがっています 共感性 上位サンドスターの主によって、意図的にそう作られたからです 大量発生 フレンズ化する動物は、サンドスター側が選んでいます 下位サンドスターの主がアライグマをたくさんフレンズ化対象に選びました アボの更正 アボが友達だと主張するフェネックとの関係は、実際は『都合よく奉仕する奴隷』です 奴隷のために損をしたり、 奴隷のために自分を変える努力など、アボはしたがりません 456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 19 58 26.86 ID 7crronCgO 次回作の構想は? 459 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/25(月) 20 54 52.82 ID ExmiRshlO 456 あるようなないような 微妙 458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 20 18 35.17 ID zgFJpdBAo 279のアライさんて副リーダーアライさん? 458 そのへんあんまし考えてないです 461 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/25(月) 21 10 50.69 ID ExmiRshlO アライちゃんのいる日常 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514203819/ たてたよ!!!! 作者殿の次回作 アライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引いた・パート2へ戻る
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Template 特殊文字 {{声優 | ふりがな = しまもと すみ | 名前 = 島本 須美 | 画像ファイル = Sumi Shimamoto at Sakura-Con 2007.png | 画像サイズ = 250px | 画像コメント = | 本名 = 越川 須美(こしかわ すみ) | 愛称 = | 性別 = 女性 | 出生地 = Template JPN・高知県 | 死没地 = | 生年 = 1954 | 生月 = 12 | 生日 = 8 | 没年 = | 没月 = | 没日 = | 血液型 = A型 | 身長 = | 職業 = 女優、声優 | 事務所 = | 配偶者 = 夫越川大介(お笑いタレント)、娘越川詩織(女優、声優) | 家族 = | 公式サイト = | 活動 = Template 声優/活動Template 声優/活動}} 島本 須美(しまもと すみ、本名:越川 須美〈こしかわ すみ〉、1954年12月8日 - )は高知県出身の女優、声優、ナレーター。血液型はA型。桐朋学園芸術短期大学卒業。現在はフリー、かつては劇団青年座、大沢事務所に所属していた。旧芸名は島本 久美(しまもと くみ)。Template VOICE Notice Hidden 人物紹介 来歴 高知商業高校卒業後桐朋学園芸術短期大学へ進学。短大卒業後、劇団青年座に入団。元々は『花神』等、女優としてテレビドラマに出演していた。 幼少期から活発で運動が得意な子どもだったが、高校時代に演劇部に入部。これが演技の道へ進むきっかけとなったと本人は語っている。 1979年に『ゼンダマン』の第3話「エデンの園だよ!ゼンダマン」(2月17日放送)にて、ゲストキャラクターのイブ役で声優デビューし、4月からはヒロインの星川ムツミ役を担当した『ザ☆ウルトラマン』がスタート(多くの文献・紹介などでは、このムツミ役がデビュー作とされている)。これを機に声優としての仕事が増えていくことになり、12月にはゲストヒロインを担当した『ルパン三世 カリオストロの城』が封切られた。 その後も『スプーンおばさん』のルウリィ役などで人気を獲得してゆき、1980年代半ばから後半にかけて全盛期を迎える。1984年には映画『風の谷のナウシカ』、1985年には世界名作劇場シリーズ『小公女セーラ』でそれぞれ主演。1986年からは『めぞん一刻』(音無響子役)、『オズの魔法使い』(ドロシー役)、『Oh!ファミリー』(フィー・アンダーソン役)でそれぞれヒロインもしくは主人公を担当した。 アニメ雑誌『アニメージュ』主催のアニメグランプリでは、1984年の第7回と1987年の第10回、1988年の第11回において、女性声優部門の1位を獲得。また1985年と1986年、1989年にも2位に入るなど、1980年代半ばから後半にかけて高い人気を誇った。 私生活では、1984年に 青年座の後輩で7歳下の、お笑いコンビ・ちびっこギャングの越川大介と結婚し「愛があれば年の差なんて 越川大介・島本須美」『アニメージュ』1984年11月号、徳間書店、p.160。、娘を1人もうけた ref name= voiceactor 「人気Voice Actor 島本須美」『人気ヴォイスアクター』勁文社、1990年、p.143。。 1980年代後半以降は『キテレツ大百科』のキテレツのママ、『それいけ!アンパンマン』のしょくぱんまん等、ヒロイン以外の役柄での出演も多くなり、役の幅を広げていった。 1990年代に入ると母親役が中心となったが、OVA『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』ではヒロインの銀鈴を担当。人気から、銀鈴を主人公としたスピンオフ作品も複数作られている。 現在は年齢により声質が少し変化したこともあり、ヒロインを演じる機会は少なくなったが、散発的にゲスト出演をしていることがある。しかし、同年代の声優がナレーション業に移行していく中、島本は未だにアニメへの出演が多い。また、2012年に自身の娘、越川詩織が島本がレギュラーで出演している『それいけ!アンパンマン』で声優デビューしている。 Template 雑多な内容の箇条書き 人物像 儚げなキャラクターを多く担当しているが、本人はスポーツ好き・麻雀が得意など、男勝りで豪快な性格として知られている。『小公女セーラ』のアフレコ現場ではリハーサル等において、ネタとして悪役版セーラの演技を披露していたこともあるという。夫の事を聞かれ、『月刊OUT』の取材では惚気て見せたことがある。 複数の作品で主題歌や挿入歌を担当したが、本人は「歌は苦手」と語っている。また出身地である高知が舞台の『海がきこえる』、『お〜い!竜馬』では方言指導を務めた経験もある。 エピソード 『ザ☆ウルトラマン』出演時に拘束時間が長かったため、当初は声優業は最初で最後にする予定だったという。 1980年代半ばには、東京書籍の中学校英語教科書、New Horizonの補助教材用オーディオテープで、音声解説を務めていたこともある(解説があるのは中学1年のみで、2年からは英語のみである)。 日高のり子は声優に転身して間もない頃、オーディションの最終選考で2人にまで残りながら、結果的に島本に敗れた事も多いという(『小公女セーラ』など)。この経験から日高は、「島本須美さんには敵わないと思った」、「オーディション会場で島本さんを見ると、もうダメだと思っていた」、「須美さんはいつも私の少し前を行っていた」等の発言を残している。ウェブラジオ『(三ツ矢3+日高3)2=?!』第2回。。しかし、当の島本もトトロのさつき役やタッチの朝倉南役などに落ちたこともあると公言したこともある 『海がきこえる』では、得意の土佐弁を生かして「方言指導」を行った。『名探偵コナン』においては、島本演じる工藤有希子が出身を高知と偽り、高知出身の頑固な庭師と打ち解けるシーンがある。 『めぞん一刻』の収録期間末期に妊娠・出産、この為に後半は「抜き録り」で対応した。本人は「妊娠中に高い声が出なくなった時期があった」と述懐している ref name= voiceactor / CD『めぞん一刻サウンドシアター』48巻、キティレコード、1991年。。 ネット上で「酒豪」と記されていることがあるため、ファンからお酒を贈られることがあるが、実際は酒豪ではないので贈られた酒は料理に使用しているとゲスト出演したSTVラジオ『島本和彦のマンガチックにいこう!』で語っている。 『銀魂』の沖田ミツバは原作者空知英秋の数少ない指名であった。この時、空知は「ナウシカの声優さんぐらいにお淑やかな人がいいんだけど、そんな大物が出るわけがない」と思ったと言う。 ファイナルファンタジーシリーズの熱烈なファンであることでも知られている。熱心にアピールしたかいもあり『ディシディア ファイナルファンタジー』のコスモス役で念願の初出演を果たした。 宮崎駿との繋がり 『赤毛のアン』では主役のアン役のオーディションの最終選考まで残ったものの、結果的には山田栄子に敗れた。しかし当時、レイアウトと場面設定の担当としてこのオーディションを見ていた宮崎駿が島本の声に強い印象を感じ、その後宮崎から指名されて『ルパン三世 カリオストロの城』のオーディションに参加、そしてクラリス役に抜擢されたという逸話がある「ルパン三世製作メモ5 声優決定プロセス」『アニメージュ』1980年1月号、徳間書店、p.33. 西田宣善「宮崎さん、難しい宿題ばかり出さないでやさしいものを作ってほしい 島本須美インタビュー」『キネ旬ムック フィルムメーカーズ 宮崎駿』キネマ旬報社、1999年、p.190。。 この『カリオストロの城』を皮切りに、島本は宮崎の作品に多数出演。新『ルパン三世』の最終話では小山田マキを演じ、『風の谷のナウシカ』では自ら志願してオーディションに参加して主人公のナウシカ役を獲得『フィルムメーカーズ 宮崎駿』p.191。。その後、『天空の城ラピュタ』は落ちたものの、サツキ役を受けた『となりのトトロ』では母親を演じ『フィルムメーカーズ 宮崎駿』p.192。、『もののけ姫』では若干毛色の違った役(トキ)を演じることになった。 しかし『もののけ姫』では苦戦して、宮崎から20回のリテイクを出され、島本自身も納得がいかずに自ら1回のリテイクを申し出た『フィルムメーカーズ 宮崎駿』pp.192-193。浦谷年良「おトキのゾンザイさん苦闘、島本須美さん」『「もののけ姫」はこうして生まれた』徳間書店、1998年、pp.358-361。。その後、宮崎作品が専業声優の起用を避ける方針を採っていることもあり、『もののけ姫』を最後に宮崎アニメには出演していない。 出演作品 ※太字は主役・ヒロイン テレビドラマ 花神(1977年・NHK大河ドラマ)お竜役 特捜最前線 第63話「痴漢・女子大生被害レポート!」(1978年、テレビ朝日) 西遊記シリーズ 第1期第22話「快楽の館 悟浄白骨の恋」(1978年) コメットさん(1978年) マー姉ちゃん(1979年)磯野マリ子の友人役 太郎の青春(1980年) ウルトラマン80 第4話「大空より愛をこめて」(1980年)スーパーの姉・広子役 池中玄太80キロ 第2シリーズ1話(1981年)客室乗務員役 映画 泥だらけの純情(1977年)高野香苗役 天平の甍(1980年) テラ戦士ΨBOY(1985年)BOYの声 テレビアニメ 1979年 銀河鉄道999(スージィ、本家アリババ) ゼンダマン(イヴ、クレオパトラ) ザ☆ウルトラマン(星川ムツミ、アルファ・ケンタウリ第1惑星の王女) 1980年 タイムパトロール隊オタスケマン (イザベル女王、クレオパトラ、楊貴妃) 燃えろアーサー 白馬の王子(アンナ) ルパン三世 (TV第2シリーズ)「さらば愛しきルパンよ」(小山田真希) 1981年 宇宙戦艦ヤマトIII(惑星生命体)※ノンクレジット 1982年 うる星やつら(雨森露子)※「島本久美」と表記 さすがの猿飛(千秋〈初代〉) 戦闘メカ ザブングル(マリア・マリア〈初代〉) 1983年 うる星やつら(雪の少女) 銀河疾風サスライガー(ステファニア) スプーンおばさん(ルウリィ、デン) ぼくパタリロ!(表記無し) 1984年 うる星やつら(水乃小路飛鳥) ドラえもん(キー坊) 夢戦士ウイングマン(松岡ケイ子先生) 1985年 ゲゲゲの鬼太郎(第3作)(妖怪花) 小公女セーラ(セーラ・クルー) ダーティペア(マーガレット・タイナー) 忍者戦士飛影(ロミナ・ラドリオ) 1986年 Oh!ファミリー(フィー・アンダーソン) オズの魔法使い(ドロシー) サンゴ礁伝説 青い海のエルフィ(エルフィ) 青春アニメ全集「伊豆の踊子」(薫) 生徒諸君!心に緑のネッカチーフを(北城真理子〈マアル〉) ドラゴンボール(人魚) 虹のかなたへ! 少女ダイアナ妃物語( b ダイアナ /b ) ハートカクテル(彼女) めぞん一刻(音無響子) 1987年 エスパー魔美(和子) シティーハンター(氷室真希) ミスター味っ子(ヨアヒム) 1988年 宇宙伝説ユリシーズ31(名古屋テレビ版)(ユミ) キテレツ大百科(木手美智子〈ママ〉、主婦、客) 美味しんぼ(笠田みよ子) それいけ!アンパンマン(しょくぱんまん) 1989年 機動警察パトレイバー(藤井綾乃) ジャングル大帝(新)(エライザ、リョーナ) それいけ!アンパンマン(ラクダットのママ、ママザウルス) ピーターパンの冒険(ティンカー・ベル) 天空戦記シュラト(調和神ヴィシュヌ) 魔法使いサリー(平成版)(春日野かすみ) 1990年 NG騎士ラムネ 40(物部先生) キャッ党忍伝てやんでえ(ウサ局さま) それいけ!アンパンマン みなみの海をすくえ!(しょくぱんまん) 楽しいムーミン一家(フィヨンカ) ピグマリオ(精霊オリエ) 1991年 おちゃめなふたご クレア学院物語(ヒラリー) おにいさまへ…(朝霞れい) ゲンジ通信あげだま(平家やまぶき、九鬼キク) それいけ!アンパンマン(モグラ、カン六太郎、くものもくちゃんのお母さん) レポーター・ブルース(トニー) 1992年 お〜い!竜馬(坂本栄、千葉さな子、武市富) 風の中の少女 金髪のジェニー(シスター・コンラット) キテレツ大百科(スーザン) スーパービックリマン(甲機メカタートル) ツヨシしっかりしなさい(川上先生) 花の魔法使いマリーベル(ママベル) フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ(イベット) ママは小学4年生(山口佐和子) みかん絵日記(草凪菊子) 1993年 キテレツ大百科(奥方、花丸郁江) 海がきこえる(美香) ポコニャン!(若葉モモコ) 1994年 赤ずきんチャチャ(うらら園長、ランラン、シロネコ、ピー助) キテレツ大百科(牛若丸) それいけ!アンパンマン(クッキーキャット、オムライスくん、キャンドルちゃん〈初代〉) あそぼう!! ハローキティ(ママ) 1995年 鬼神童子ZENKI(蓮月) キテレツ大百科(桜井芳江〈2代目〉) 空想科学世界ガリバーボーイ(リプリー) 爆れつハンター(ビッグ・マム) 1996年 ネオ・ハイパー・キッズ(朗読) ハーメルンのバイオリン弾き(ホルン) 美少女戦士セーラームーンセーラースターズ(具志堅あかね) 水色時代(おばさん) るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(関原妙、関原冴) 1997年 金田一少年の事件簿(紅亜理沙) 深海伝説MEREMANOID(ルースミラー、ナレーション) それいけ!アンパンマン(でかこ母さん) 吸血姫美夕(神魔艶儒) みすて #9825;ないでデイジー(らら子先生) 名探偵コナン(工藤有希子) 1998年 EAT-MAN'98(ココ) サイレントメビウス(闇雲那奈) プリンセスナイン 如月女子高野球部(早川志乃) MASTERキートン(アンナ・ブラマー) 1999年 おジャ魔女どれみ(和久のぞみの母) GTO(太田千鶴) 週刊ストーリーランド「名奉行・文さん」(ナレーション) キティズパラダイス(ママ) 名探偵コナン(明智文代) 2000年 陽だまりの樹(芸者) 2001年 あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ(樟葉苳子) サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER(イシュキック) 2002年 藍より青し(水無月妙子の母、妙子の祖母) あたしンち(ナレーション) キディ・グレイド(パドゥーシカ) 七人のナナ(鈴木みつ子) 満月(フルムーン)をさがして(グレートマザー) 2003年 AVENGER(ウェスタ) 京極夏彦 巷説百物語(お吉) 高橋留美子劇場(志摩聖子) 高橋留美子劇場 人魚の森(神無木登和) ドラえもん(女神) 2004年 KURAU Phantom Memory(アイネ、クライネ) 鉄人28号(2004年)(敷島夫人) 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(イシズ・イシュタール、神官アイシス) 2005年 シュガシュガルーン(キャンディ・ミュー) SoltyRei(エイレネ) ツバサ・クロニクル(エメロード) ブラック・ジャック(永湖ソノ) BLEACH(志波都) 雪の女王〜THE SNOW QUEEN〜(川の精) 2006年 きらりん☆レボリューション(月島うらら〈ルナ〉) xxxHOLiC(アジサイの声) 2007年 英國戀物語エマ 第二幕(オーレリア・ジョーンズ) 銀魂(沖田ミツバ) 桃華月憚(絶対宇宙) らき☆すた(泉かなた) 2008年 かんなぎ(上森シゲ)※「島木須美」と誤表記 今日からマ王! 第3シリーズ(アラゾン) 地獄少女 三鼎(御景小夜子) ポルフィの長い旅(アネーク) 戦争童話 キクちゃんとオオカミ(お母さん) のらみみ2(ミチルの母) 薬師寺涼子の怪奇事件簿(石動瑠璃子) 2009年 戦争童話 「青い瞳の女の子のお話」(村山秋子) 毎日かあさん(ナレーション) 2010年 クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!(マザースプリング) 2011年 クッキンアイドル アイ!マイ!まいん(おなご先生) 日常(第21話予告ナレーション) フラクタル(モーラン) マイの魔法と家庭の日(立海ユキ) 輪るピングドラム(女神様) 2012年 これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド(妄想ユー) スマイルプリキュア!(ロイヤルクイーン) 2013年 石田とあさくら(木下先生) 戦勇。(アルバのお母さん) OVA 出演年不明 ようちえん戦隊げんきっず(ともみ先生) 1985年 戦え!!イクサー1(サー・バイオレット) ドリームハンター麗夢(高宮陽子、鏡子) 1986年 ザ・超女(スー) 炎トリッパー(涼子、すず) 1987年 ヘル・ターゲット(ティキ・カルマク) 1988年 沙羅曼蛇(パオラ) めぞん一刻 四季 移りゆく季節の中で(音無響子) 1989年 手天童子(白鳥美雪) プロジェクトA子 完結篇(母親) 1990年 聖ミカエラ学園漂流記(シスター弓子) 冒険!イクサー3(シスターグレイ) 1991年 ここはグリーン・ウッド(蓮川すみれ) めぞん一刻番外編 一刻島ナンパ始末記(音無響子) 魍魎戦記MADARA(開耶) 1992年 愛物語 9 LOVE STORIES ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日(銀鈴) 世界の光 親鸞聖人(吉光御前) 1993年 ハローキティのアルプスの少女ハイジ(ママ) ハローキティのかぐや姫(ママ) ハローキティのしらゆきひめ(ママ) 魔物ハンター妖子3(柳姫) みかん絵日記 みかんアメリカへ行く!?(草凪菊子) 1994年 誕生 〜Debut〜(綾瀨未緒) 東京BABYLON2(柏木桐子) ハローキティの小公女(ママ) 無責任艦長タイラー(ミランダ) 1995年 赤ずきんチャチャ(うらら園長、ピー助) 1996年 元祖爆れつハンター(ビッグ・マム) ファイアーエムブレム 紋章の謎(エリス) 1997年 ジャングルDEいこう!(ロンゴ) 1998年 聖少女艦隊バージンフリート(海野潮風) 1999年 青山剛昌短編集(藤峰有希子) 青山剛昌短編集2(工藤有希子) まんがビデオ 仮面ライダー(緑川ルリ子) 2003年 かげろうかーくん(ナレーション) 2004年 おジャ魔女どれみナ・イ・ショ(和久光) 2008年 名探偵コナン MAGIC FILE2 工藤新一 謎の壁と黒ラブ事件(工藤有希子) 2011年 ブラック・ジャック FINAL(カン医師) 劇場アニメ 1979年 がんばれ!!タブチくん!!(フライトアテンダント) ルパン三世 カリオストロの城(クラリス・ド・カリオストロ) 1983年 ユニコ 魔法の島へ(チェリー) 1984年 うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(白い帽子の少女) 風の谷のナウシカ(ナウシカ) 1985年 うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ(ラーラ) 1986年 うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー(水乃小路飛鳥) 1987年 あいつとララバイ 水曜日のシンデレラ(その子) 1988年 現世守護神 ぴーひょろ一家(ヨギ) となりのトトロ(草壁ヤス子〈お母さん〉) めぞん一刻 完結篇(音無響子) 1989年 宇宙皇子(なよ竹のかぐや姫) それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙(しょくぱんまん) 1990年 それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲(しょくぱんまん) 1991年 それいけ!アンパンマン とべ! とべ! ちびごん(しょくぱんまん) 1992年 それいけ!アンパンマン つみき城のひみつ(しょくぱんまん) 楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星(フィヨンカ) 1993年 それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険(しょくぱんまん) 1994年 ウメ星デンカ 宇宙の果てからパンパロパン!(太郎の母) それいけ!アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校(しょくぱんまん) 1995年 KAZU YASU ヒーロー誕生(三浦由子) それいけ!アンパンマン ゆうれい船をやっつけろ!!(しょくぱんまん) 1996年 それいけ!アンパンマン 空とぶ絵本とガラスの靴(しょくぱんまん) それいけ!アンパンマン ばいきんまんと3ばいパンチ(しょくぱんまん) チョッちゃん物語(黒柳朝) 1997年 キューティーハニーF(クレア) それいけ!アンパンマン 虹のピラミッド(しょくぱんまん) もののけ姫(トキ、エミシの少女A) 1998年 それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に(しょくぱんまん) 1999年 それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき(しょくぱんまん) 2000年 それいけ!アンパンマン 人魚姫のなみだ(しょくぱんまん) 2001年 それいけ!アンパンマン ゴミラの星(しょくぱんまん) ONE PIECE ねじまき島の冒険(町長夫人) 2002年 それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ(しょくぱんまん) ぼのぼの クモモの木のこと(ポポくんのお母さん) 名探偵コナン ベイカー街の亡霊(アイリーン・アドラー) 2003年 それいけ!アンパンマン ルビーの願い(しょくぱんまん) 2004年 それいけ!アンパンマン 夢猫の国のニャニイ(しょくぱんまん) 2005年 それいけ!アンパンマン ハピーの大冒険(しょくぱんまん) 2006年 それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ(しょくぱんまん、でかこ母さん) それいけ!アンパンマン コキンちゃんとあおいなみだ(しょくぱんまん) 2007年 オシャレ魔女♥ラブandベリー しあわせのまほう(伝説のオシャレマスター) それいけ!アンパンマン シャボン玉のプルン(しょくぱんまん) 2008年 それいけ!アンパンマン 妖精リンリンのひみつ(しょくぱんまん) 2009年 それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星(しょくぱんまん) 仏陀再誕-The REBIRTH of BUDDHA (山田先生) 2010年 劇場版 銀魂 新訳紅桜篇(沖田ミツバ) それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌(しょくぱんまん) 2011年 それいけ!アンパンマン すくえ! ココリンと奇跡の星(しょくぱんまん) 星を追う子ども(リサ) 2012年 それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島(しょくぱんまん) ゲーム 1989年 ヴァリスII(麻生優子) 1990年 ヴァリスIII(麻生優子) 1991年 ヴァリスIV(麻生優子) XEXEX(イレーネ・ラ・ティアス) 1992年 ドラゴンナイトII(ソフィア) BABEL(マティウ) 夢幻戦士ヴァリス(麻生優子) 1993年 CALII(ジュリエット) 誕生 〜Debut〜(綾瀨未緒) 1994年 アルナムの牙 獣族十二神徒伝説(清帝マリエーン皇女) バトルファンタジー(レピアー、ハリアー) モンスターメーカー 闇の竜騎士(ヴィシュナス) 1996年 エターナルメロディ(ティナ・ハーヴェル) エンジェルグラフィティ 〜あなたへのプロフィール〜(イヴ) 1997年 グランストリーム伝紀(精霊獣ルフィス) スパークリングフェザー(アクアマリン、パール) めぞん一刻 Windows95限定パッケージ(音無響子) ルパン三世 カリオストロの城 -再会-(クラリス・ド・カリオストロ) 1998年 サクラ大戦2 〜君、死にたもうことなかれ〜(マルグリット・シャトーブリアン) ユーラシアエクスプレス殺人事件(近町佳恵) 1999年 聖少女艦隊バージンフリート(海野潮風、シャウシェン) ベルセルク 千年帝国の鷹篇 喪失花の章(アネット、シスターエリザ) 2000年 スーパーロボット大戦α(銀鈴) 2001年 決戦2(荀彧) スーパーロボット大戦α for Dreamcast(銀鈴) 2002年 スーパーロボット大戦IMPACT(ロミナ・ラドリオ) 2003年 ルパン三世 海に消えた秘宝(クラリス・ド・カリオストロ) 2004年 オシャレ魔女 ラブandベリー(伝説のオシャレマスター) ベルセルク 千年帝国の鷹篇 聖魔戦記の章(フローラ) 2005年 新紀幻想スペクトラルソウルズII(レイリア、ホルン) 2007年 オトメディウス(オペレッタ、イレーネ、ゴーファー姉妹) ロストオデッセイ(リルム) 2008年 ディシディア ファイナルファンタジー(コスモス神) らき☆すた 〜陵桜学園 桜藤祭〜(泉かなた) 2009年 らき☆すた ネットアイドル・マイスター(泉かなた) 2010年 うみねこのなく頃に 〜魔女と推理の輪舞曲〜(須磨寺霞) 2011年 オトメディウス エクセレント!(オペレッタ) ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー(コスモス神) DUNAMIS15(倭一花) 吹き替え 洋画 インフェルノ(看護婦)※TBS版 ウルフ(ローラ〈ミシェル・ファイファー〉)※DVD・ビデオ版 F/X2 イリュージョンの逆転(キム・ブランドン) エンゼル・ハート(エピファニー・プラウドフード〈リサ・ボネット〉)※フジテレビ版 危険な関係(トゥールベル夫人〈ミシェル・ファイファー〉) グリーン・カード(ブロンディー・パリッシュ〈アンディ・マクダウェル〉) クリエイター(バーバラ・スペンサー〈ヴァージニア・マドセン〉) クロウ/真・飛翔伝説(リリー〈エマニュエル・シュリーキー〉) 氷の微笑(キャサリン〈シャロン・ストーン〉)※日本テレビ版 サハラ シー・デビル(メアリー・フィッシャー〈メリル・ストリープ〉)※テレビ版 ジェイ サイレント・ボブ 帝国への逆襲(修道女〈キャリー・フィッシャー〉) シックス・センス(アンナ・クロウ〈オリヴィア・ウィリアムズ〉)※テレビ版 ジャック・フロスト パパは雪だるま(ギャビー・フロスト〈ケリー・プレストン〉) ジョニー・ハンサム(ドナ〈エリザベス・マクガヴァン〉) スター・ウォーズ・シリーズ(レイア・オーガナ〈キャリー・フィッシャー〉) スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 ※日本テレビ版(1985年) スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 ※日本テレビ版 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 ※日本テレビ版 スチュアート・リトル2(マーガロ〈メラニー・グリフィス〉) ストーミー・マンディ(ケイト) スリーメン ベビー(シルヴィア〈ナンシー・トラヴィス〉)※テレビ版 遭難機771を救え! ターミナル・ベロシティ(クリス・モロー〈ナスターシャ・キンスキー〉)※DVD・ビデオ版 チャイニーズ・ゴースト・ストーリー シリーズ(ロータス〈王祖賢〉)※ビデオ版 チャイニーズ・ゴースト・ストーリー チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2 チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3 D・N・A・II(クレア) ナイスガイ(ダイアナ)※テレビ版 ハー・オウン・ルールズ 母の祈り(女性実業家) 張り込みプラス(ジーナ〈ロージー・オドネル〉)※テレビ版 ピノッキオ(青い妖精〈ニコレッタ・ブラスキ〉) ビンゴ!(チャッキー・デヴリン) フィッシャー・キング(リディア〈アマンダ・プラマー〉) ポーズ!おしゃべりパソコン犬危機一髪(エイミー) ポルターガイスト(キャロル・アン〈ヘザー・オルーク〉)※フジテレビ版 ポルターガイスト2(キャロル・アン〈ヘザー・オルーク〉) マイアミ殺人事件 マネキン(エミー〈キム・キャトラル〉) ミクロ・キッズ ミス・マープル カリブ海の秘密 やかまし村の子どもたち(プリッタ) やかまし村の春・夏・秋・冬(プリッタ) ルパン(クラリス・スビーズ〈エヴァ・グリーン〉) ロビン・クックの死への恐怖 若草物語(エリザベス・マーチ〈ベス〉) 海外ドラマ アナザー・ライフ〜天国からの3日間〜(ソフィ)※第16話 アボンリーへの道(エブリン・グリア)※第43話 アリー my Love3(ホルト)※第63話 ER緊急救命室(ゴルダナ)※第198・199話 シャーロック・ホームズの冒険(アリス・ターナー)※第29話 小公女(セーラ・クルー)※TV映画 新アウター・リミッツ(アンジェリーク)※第32話 タイムマシーンにお願い(グローリア・コリンズ)※第10話 たったひとつの愛(ティナ) バーナビー警部(サンドラ)※第15・16話 ファン・ジニ(ヒョングム〈チョン・ミソン〉) ボーイ☆ミーツ☆ワールド(エイミー・マシューズ) 名探偵ポワロ(ミルドレッド、デビッドソン夫人、バイオレット)※ゲスト 楊家将(瓊娥) レリックハンター〜秘宝を探せ(ローリー)※第2話 アニメ ティンカー・ベル(ナレーション) ティンカー・ベルと月の石(ナレーション) ティンカー・ベルと妖精の家(ナレーター) 長くつ下のピッピ(1997年版)(貴婦人) マドレーヌとすてきな家族(ミス・クラベル) テレビ番組 おしゃれイズム(2010年5月2日、日本テレビ)(その日のゲストであるGACKTが島本の声が好きだということで電話にて出演) 地球感動配達人 走れ!ポストマン(ナレーション) トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜 〜君の心に“へぇ”はあるかSP (2006年9月27日、副音声ナレーター。キャラクターはナウシカ) 脳内エステ IQサプリ(キティちゃんのママ) お願い!ランキング(2011年10月13、20日、テレビ朝日)「雄二のぶっちゃけ部屋」- 三ツ矢雄二と日高のり子がホストとなり、人気声優を招いて、普段は絶対に言えない声優業界の裏話をするコーナーの第1回(2週に分けて放送)ゲストとして肝付兼太と出演。 ニコニコ映画実況(2012年5月11日、ニコニコ生放送) 〜風の谷のナウシカ〜 島本須美と一緒にジブリ作品を見よう テレビ実況生放送 「Rの法則 声優対決〜秋の陣〜」(2012年10月08日、NHK Eテレ)語り役、他役 人形劇 あつまれ!じゃんけんぽん(先生) ラジオ NHK-FM 青春アドベンチャー 森博嗣原作「女王の百年密室」(デボウ・スホ女王) 森博嗣原作「迷宮百年の睡魔」(メグツシュカ・スホ女王、デボウ・スホ女王) NHKラジオドラマ 宮尾登美子原作「藏」(烈) NHK-FM FMシアター 谷山浩子原作「不思議の国のヒロコの不思議」(アンテ) ヨースタイン・ゴルデル原作「ソフィーの世界」(ソフィー) ドラマCD・音楽CD 愛の戦士ヘッドロココ(ワンダーマリア) AMOUR〜アムール おたくの娘さん(麻生妙子) 風の贈り物 銀河鉄道の夜(ジョバンニの母) 恋するKI・MO・CHI(音無響子) 黄龍の耳(琴子) CDドラマコレクションズ 三國志(小喬) 19(ジューク)のアルバム『音楽』に参加(『スピーカーの前の君へ』の語り部分) 少年魔法士-破幻の眼-(アンヌ) 聖少女艦隊バージンフリート(海野潮風) 聖少女艦隊バージンフリート ソングス サウンドトラックス(海野潮風) ZONE-00 劇-I section CHERRY(花房) ZONE-00 劇-II section KNIGHT(花房) それいけ!アンパンマン ベストヒット(しょくぱんまん) 戦え!ブラザーソルジャー(ディフォルメ星女王) 誕生 〜Debut〜(綾瀬未緒) 電車男(エルメス) とうきょうデンキ KIRAKIRA合唱団 THE TV SHOW 20面相におねがい!! 恋ほど素敵なミュージカルはない(大川誠心) ハーメルンのバイオリン弾き(ホルン) 「方言恋愛」第1巻「愛知県」「高知県」(弘瀬有壱の母) らき☆すた キャラクターソング Vol.011 かなたとそうじろう らき☆すたRe-Mix002〜『ラキスタノキワミ、アッー』【してやんよ】〜(泉かなた) ラジオマガジン VOL.3(DJ 二又一成 島本須美) CM ナショナル住宅パナホーム(音無響子) その他 アルファニッシュ東京ミッド なつみ S Eye (川原なつみ) オープンスカイ2.0(音声解説) もののけ姫 in U.S.A.(ナレーション) OH!くんのOH!きな世界(お話、オードリー) らき☆すた in 武道館 あなたのためだから 作品 アルバム タイトル 発売日 品番 世界名作劇場 小公女セーラ 1985年 世界名作劇場 メモリアル音楽館 小公女セーラ 2005年05月25日 B0008JH3OE 島本須美 sings ジブリ 2009年8月26日 WPCL-10739 ジブリ IN THE MIX 2009年12月04日 FARM-0206 sing her LEGENDS 2010年2月24日 VICL-63536 脚注 Template Reflist 外部リンク 島本須美 - Warner Music Japan 島本須美 - Victor Entertainment Template DEFAULTSORT しまもと すみ
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底本:昭和45年7月15日筑摩書房発行『現代日本文學大系63 梶井基次郎・外村繁・中島敦集』 本文 私が生れたところは滋賀県の五個荘(ごかしやう)である。当時は南、北五個荘村に分れてゐたが、今は旭村と共に合併して、五個荘町となつてゐる。 村の西南部には小山脈が連(つらな)つてゐる。繖(きぬがさ)山脈と呼ばれてゐる。その一峰に、往昔(わうせき)、近江(あふみ)守護、六角、佐佐木の居城のあつた観音寺山(くわんおんじやま)がある。その山頂にある観音寺は西国第三十三番の札所である。西方の一峰は明神山と呼ばれ、その中腹に古刹(こさつ)石間禅寺がある。観音寺山と明神山の狭間(はざま)の峠を、俗に「地獄越」と呼んでゐる。観音寺山城が織田氏の軍に攻略された際、城中の婦女子の逃げ落ちた、阿鼻叫喚(あびけうくわん)のさまを伝へてゐるといふ。 北東部には遥かに田園の風景が開け、北方には伊吹山、東方へかけて、霊仙山、鈴ケ岳、竜ケ岳、釈迦(しやか)ケ岳(たけ)、御在所山等、滋賀、三重両県境の山山が望まれる。 旧北五個荘村の北東部を愛知川(えちがわ)が流れてゐる。源を県境の山山に発し、琵琶湖(びはこ)に注いでゐる。その上流は風光明媚(めいび)は渓谷であるが、中流から次第に流れは細り、下流では平時は水はなく、石と砂との河原になつてゐる。また、繖山脈の谷水を集めて、小川が村の中を縦横に流れてゐる。川水は少くなく、川底の小石が見える程度に澄んでゐる。川添の家は門前に多くは花崗岩(くわかうがん)の橋を掛けてゐる。 周囲はどこにでも見られる平凡な農村の風景であるが、いはゆる近江商人の主な出身地で、村の中には白壁の塀を廻した大きな邸宅も少くない、木立の間から、白壁の格別美しい土蔵も見られる。これらの家の主人は、殆(ほとん)どが大都会に出て、商業に従事してゐ、妻が子供達と共に留守を守つてゐる。 新村宗左衛門家は代代百姓であつたが、新村家の家乗(かじよう)には、元禄十三年、初めて布を商(あきな)つた記録が残つてゐる。同じく十五年には麻苧(あさを)を仕入れてゐる。正徳三年には名古屋へ行商に行き、享保十一年には江戸に入つてゐる。同年、文庫蔵を建築、元文二年には本宅を改築、更に延享三年には隠居所を新築してゐる。宝暦三年、名古屋では定宿を取り、その商売形式は完全な問屋卸しとなつてゐる。天明六年、霖雨(りんう)。米、麦、綿等暴騰し、施米(せまい)してゐる。寛政九年には弟、孝兵衛に新宅を持たせた。 新村孝兵衛家は、寛政九年、宗左衛門家から分家したが、共同で商売をしてゐる。文化十年、独立し、京呉服、木綿の卸商を始めてゐる。文政十一年には上州桐生(きりふ)市に糸質店を構へ、天保十二年には江戸堀留町に開店してゐる。同十三年、苗字(めうじ)帯刀を許され、文久二年には彦根藩(五個荘は郡山藩である)へ金千両を調達してゐる。安政三年、江戸店が新大阪町へ移転してゐる。慶応二年には京都店を開き、明治六年には横浜に貿易店を開いてゐる。 私の母は、明治十一年、三代目孝兵衛の長女として生まれた。兄弟は五人、母は一人娘である。従つて、母は母の父や、祖父の寵愛(ちようあい)を受けて育つたといふ。十八(数へ年)の時、母は私の父を婿養子に迎へて、分家した。 私の父は、明治元年、滋賀県の長浜の早川良平の二男に生れた。長浜は縮緬(ちりめん)の産地で、早川家も古くから縮緬の地方問屋を営んでゐたが、父の父が早世したので、家業を廃した。父は父の祖母に育てられたが、ひどく腕白者であつたらしく、小学校でも原級に留められたこともあつたといふ。が、とにかく小学校を終ると、直ぐ新村孝表へ家へ丁稚(でつち)奉公に上つた。父は新村商店に十数年間勤続し、明治二十八年、母と結婚し、新村姓を名乗つた。明治四十年、父は漸(やうや)く独立を許され、東京新大阪町に開店した。 明治三十五年十二月、私は父、信太郎の三男に生れた。私は七ケ月の早生児で、祖母の肌に懐(いだ)かれて、漸く産声(うぶごえ)を上げたといふ。それでも私はどうにか肥立(ひだ)つて行つたらしいが、色の白い、女の子のやうな弱弱しい子であつたといはれる。しかしその頃の記憶は全くない。 私が数へ年の四つか、五つの時のことである。私の朦朧(もうろう)とした記憶の中に、より黒い影のやうな祖父の姿が浮かんで来る。母に手を引かれて(これは後からの想像であるが)確かに私は本家の内玄関の土間に立つてゐた。そこへ奥から祖父が出て来たのである。唯それだけの記憶である。更にその記憶には、祖父の顔ははつきりしない。強(し)ひてすれば、その顔の輪郭は描き得ないでもないが、それは後年、祖父の写真や、母の顔や、私自身の顔から類推した、記憶の修飾にならう。記憶の限りでは、祖父らしい者といふ方が正しいかも知れない。 この私の記憶はかなり信憑性(しんぴようせい)があるやうに思はれる。実際にも本家の内玄関は薄暗い。祖父は奥から逆行線を受けて出て来たものであらう。更に母の話によると、日露の戦捷(せんせふ)を祝う草競馬が行はれ、本家の桟敷(さじき)が組まれ、その借用を願ひに行つた時のことであらうといふ。すると祖父は既に胃癌(ゐがん)に犯されてゐたはずである。祖父の姿そのものも、俗にいふ影が薄かつたのではないか。 それはともかく、これが私の脳裡(なうり)に残つてゐる唯一の祖父の姿である。同時に、私の最も古い記憶のやうである。祖父が亡くなつたのは明治三十九年五月であるから。 祖父の葬儀の時の記憶もある。雨が降つてゐて、叔父達が木の枝に照る照る坊主を吊つてゐたのをはつきり覚えてゐる。しかしこんな他愛のない一齣(ひとこま)を残して、私の記憶は断ちきられ、その前後には深い昏迷(こんめい)の世界が拡がつてゐるばかりである。 祖父の葬儀の当日、私は白張(しらはり)提灯(ぢやうちん)を持つて葬列に加はつた由であるが、女中の背中で眠つてしまったといふ。幼い日のことである。このやうな時にも眠つてしまつて、全く記憶を刻まなかつた場合もある。しかしまた、幼い脳裡のことである。記憶は刻まれても、直ぐ忘れてしまつたことも極めて多からう。が、私にとつて、私の過去は決して空白ではない。記憶は失はれたが、幼いながら、数多い日日が埋もれてゐる。空白ではなく、深深とした闇の感じである。さうしてその闇の中には、形は見えないが、さまざまなものが潜んでゐるはずである。時には一瞬、ぼんやりその影を映すかと思ふと、忽(たちま)ち底深く沈んでしまふ。 私はお化(ばけ)が恐しかつた。鬼も恐しかつた。幽霊も、人魂も、死びとも恐しかつた。しかしそれ等の恐しいものは、決つて暗いところにゐたやうで、もとより視覚的記憶はない。二丈坊(ぼう)や、ろくろつ首の記憶にしても、仮りにその形を描き得たとしても、それは後年の修飾である。しかし幼年期の、形のない、あの漠然とした恐怖の記憶は、今も朦朧と、しかし確かに残つてゐる。 六つの時、母が大病になつた。ある夜、母が私の手を引いて、祖母の夢枕に立つたといふ。つまりそんな危険な状態がかなりの間続いたらしい。しかし母の大病や、その危機感についての記憶は全くない。その時、私達兄弟は祖母の許に預けられてゐた由であるが、その記憶もない。しかしその時も、その所も不明であるが、幼年期の、自分一人が取り残されたやうな悲哀の記憶は、今も朦朧と、しかし確かに残つてゐる。 私の家の宗旨は浄土真宗である。黒暗の闇の中に埋もれてしまつた、私の幼い日日にも、読経(どきやう)の声は聞こえてゐたはずである。蠟燭(らふそく)の光も揺れてゐたことであらう。線香の香も漂うてゐたことであらう。鈴(りん)の音もあのきれいな余韻(よゐん)を曳いてゐたに相違ない。しかし聴覚的な、臭覚的な、視覚的な、明確な記憶はない。しかしそんな仏教的な雰囲気の記憶は、今も私の脳裡に朦朧と、しかし確かに残つてゐる。 幼年期の、このやうな覚束(おぼつか)ない記憶の中に、今も極めて鮮明な印象を刻んでゐる、一つの記憶がある。地獄絵の中にゐる女亡者の姿である。 字(あざ)の中央、観音寺山城の鬼門にあたると伝へられてゐるところに、小堂宇がある。一人の老尼が守つてゐる。春秋の彼岸会(ひがんゑ)に、地獄極楽の絵がその堂内に掛けられる。こんな小堂宇が所蔵してゐるものであるから、絵画としては勝(すぐ)れたものではなからう。しかし私は文字通り戦慄(せんりつ)した。 赤と黒の、あくどい色彩を背景にして、女亡者達はいづれも半裸体である。肌はまつ白に塗られ、短い、赤い腰巻をしてゐる。奇怪なことに、私はそんな女亡者の姿に、生れて初めて女を感じた。しかも絵の中の形だけの女ではない。母や、若い女中の体との接触によつて、いつともなく感じとつてゐたらしい女を感じた。しかしそれを性と言へば、言ひ過ぎであるかも知れない。愛と言つてもよい。しかしその愛は肉体から肉体へ通じ得るやうな、極めて幼く、優しいものである。その優しいものが、酸鼻(さんび)の極限に置かれてゐるのである。私は強烈な恐怖に襲はれた。 或はその逆であるかも知れない。今の記憶によると、地獄絵の中の女達はひどい内股(うちまた)である。しかしそれはこの記憶が何回となく再生されてゐる中に、自ら修飾されたものであらう。が、その時、女亡者の姿に女らしさを感じたのは事実であらう。極度の恐怖が、私に初めて女の女らしさを感じさせたとすれば、私の体内に潜在してゐた性が、マゾヒズム的刺戟(しげき)によつて、一瞬、発見したのではないか。 以来、突然黒い雲に覆はれるやうに、私は恐しい感情に襲はれる。今言へば、絶望に近い感情とも言へる。 「悪いことをしませぬやうに」 朝夕、仏壇の前に坐つて、私は合掌するより他はなかつた。 七つ、八つになると、私の記憶もよほど形を整へて来る。長兄は六つ、姉は五つ、次兄は三つ私よりも年上である。兄や、姉が学校へ行つてしまふと、私は私附きの女中の春枝に絵本を読んでもらふか、一人で庭に出て遊んだ。私は口喧(くちやかま)しい母の側をあまり好まなかつたやうである。 庭には梅、桜、桃、椿(つばき)、夏蜜柑、紫陽花(あぢさゐ)、柘榴(ざくろ)、金木犀(きんもくせい)、枇杷(びは)、山茶花(さざんくわ)等、四季の花が咲く。私はいつもその季節の落花を拾つて遊んだ。しかし東の裏は朽ちた木塀に劃くされて、未だ空家が残つてゐた。父がその屋敷跡を買ひ求め、花園を造つたのは後年のことである。 また庭には蝶や、蜻蛉(とんぼ)、蟬(せみ)や、馬追や、蟋蟀(こほろぎ)がゐる。蟻が長い行列を作つてゐることもある。小さい蟻が動いてゐるのを見詰めてゐると、急に無数の蟻がぼやけ、目全体が霞(かす)んでしまふ。あわてて、目をこすり、瞬くと、蟻は元のままに一匹、一匹列(なら)んで、動いてゐたりもした。しかし梅の木には毒を持つた毛むしもゐたし、土蔵の大屋根の軒端には、十年蜂が大きな巣を作つてゐた。 「一がさした」 私は相手に無理に右の手を出させる。 「二がさした」 私は右の手を相手の手の上に重ねる。 「三がさした」 相手が左の手を私の手の上に乗せる。 「五がさした」 相手が一番下にある手を引き抜いて、私の左の手に重ねる。 「八がさしたあ」 私は勢よく左の手を抜き、蜂の真似をして、相手に襲ひかかる。相手は春枝の場合が多かつただらう。私はその手の柔かい感触を覚えてゐるやうに思ふ。が、さう言へば、やはり嘘にならう。以来数十年、この手がそんな幼い時の感触を純粋に残してゐるはずがない。 私の家の前にも小川が流れてゐる。その川水を屋敷の中に取り入れ、花崗岩(くわかうがん)で長方形に囲つて水を溜め、その水は下手の口から川へ流れ出る。俗に川戸と呼んでゐる。私はその川戸の石段にしやがんで、水が緩(ゆる)う動いてゐるのを見てゐるのが好きだつた。 水の上をあめんぼうが器用に渡つて行く。突然、白い腹を翻(ひるがへ)して跳び上ることもある。表面張力の理を知る由もなかつた私は、軽業師(かるわざし)のような早業の秘密は、総(す)べてあの細長い脚にある、と思ひこんだりもした。黒胡麻(くろごま)のやうな水すましも隅の方に集つて、円を描いて廻つてゐる。この虫は驚くと、一斉に水中に潜る習性がある。水上では、小さい体全体が光沢のある黒色であるが、水中では、強い脂肪が水を弾くためか、銀色に光るのも面白かつた。 水中にも、小魚の他にさまざまな小動物が棲(す)んでゐることを発見する。水中の石崖(いしがけ)には沢山のたにしがくつついてゐる。川えびが脚を櫂(かい)のやうに急速に動かして、泳いで行く。蟹(かに)が赤い鋏(はさみ)を動かして、何かを喰べてゐる。不意に、異様な形の奴が現れることもある。私はいはば水中の小天地を窺(うかが)つて、飽きることがなかつた。 しかし私の遊び場は屋敷内に限られてゐて、臆病な私は一人で外に出ることはなかつた。最早、恐しいものは暗いところにばかりゐるのではない。私は「子捕り」が恐しい。狂犬が恐しい。泥棒も、巡査も恐しい。 春秋の衛生掃除の日には、巡査が剣を鳴らして家の中まで入つて来る。その日になると、朝から私は胸騒ぎがした。手落ちをするやうな母でないことは信じてゐる。しかし万に一つといふこともある。また男衆(をとこし)や、女衆(をなごし)にどんな不注意があるかも知れない。土蔵の屋根下に、内側を赤く塗った消化ポンプが置いてある。そこの狭い空地は北に面してゐて、殆ど陽の当ることがない。家人も滅多に行くことはない。表の小門の鳴る音を聞くや、私は足早に逃げて行き、ポンプの下で息を潜めてゐた記憶がある。 またある時、私は兵隊の絵本を見てゐた。「ホヘイ」や、「キヘイ」は絵によつてもよく判つた。しかし「ケンペイ」といふのはどういふ兵隊であるか、私には判らない。私は傍にゐた見習の丁稚(でつち)に聞いた。 「ケンペイて、どういふ兵隊さんやのや」 「ほうどすな、まあ、悪いことした兵隊をつかむ、兵隊さんの巡査みたいもんどす」 忽(たちま)ち私の顔から血の色が失せたらしいい。私にはその記憶はない。しかし丁稚がひどく狼狽(ろうばい)したのを覚えてゐる。 「晋さん、晋さん、どうかしやしたんか。ほの青い顔」 一瞬、私は二つの疑問を持つた。当時多くの幼少年達がさうであつたやうに、私は「兵隊さん」といふものは強くて、勇ましく、正しい人ばかりだと信じてゐた。そんな「兵隊さん」でも悪いことをするのか。そんな強い人を捕へる、より強い人がゐるのか。何かが崩壊する感情とともに、疑問は忽ち恐怖に変じた。私は戦慄を覚えた。 私は医者も恐しかつた。外科の器具が恐しかつたばかりでない。医者の前ではどんな偉い人も、強い人も等しく弱者の姿でしかないと思はれたからである。 ある日、座敷の隣室で、女中のいさが片肌脱ぎになつてゐる。やすも帯を解いてゐる。春枝もそこへ入つて来る。 「寒いことをせんならんのやな」と、やすが言ふ。 「何するのや」 「チュウシャ」と、いさが口を尖(とが)らせて言ふ。 突然、得体のしれぬ感情が湧(わ)き起つた。その時、いさを呼ぶ母の声が座敷から聞えた。座敷には杉谷先生が来てゐるやうだ。せめて春枝だけは座敷へやつてはならない。春枝は既に帯を解いてゐる。その肌を脱がせてはならない。 「行つたらいかん」 私は春枝の手にしがみついた。そこへいさが裸の腕を出したまま帰つて来た。私は更に兇暴な感情に煽(あふ)られる。私は春枝の両手を前掛の紐(ひも)で縛つてしまはうと焦(あせ)つてゐた。 私の記憶はここで断たれてゐる。多分、母にひどく叱られ、泣き出してしまつたことであらう。しかし自分ながら得体の知れぬこの感情は、やはり性欲から発したものではないか。勿論(もちろん)、一時的に突発したものであらう。その頃、私は母と風呂に入つた。母が留守の時には、春枝や、いさとも入つたはずである。しかしそんな女の肉体については、何の記憶も結ばれてゐない。母がきまつて前に手拭を当ててゐた姿は覚えてゐる。が、私は小学校の上級になつても、風呂へは母とともに入つたから、後年の記憶であらう。 私の恩師、脇村先生は最初は長兄や、姉の担任の先生である。その頃から先生は私の家へよく遊びに来た。母は先生を非常に尊敬してゐて、夕食を供したりして歓待した。人見知りの強い私も脇村先生は少しも恐しくなかつた。むしろ私は先生に馴れ親しんでゐて、そのことが内心得意でもあつた。 ある日、脇村先生が来てゐる。私は座敷へ入ると、まつ直ぐに先生のところへ行き、先生の膝に腰を下した。 「失礼な、ことを、させてをる」 丁度、帰省してゐて、その席に居合はせてゐた父が、怒りを含めた声でさう言つた。私はびつくりして、先生の膝から腰を上げた。父の怒りは母に向けられてゐるやうである。母が言葉を返す。しかし日常起居を共にしてゐない父の、突然の怒りに私は縮み上つてしまつた。さうして例によつて、その後の記憶は喪(うしな)はれてゐる。 何故、父があんなに怒つたのか、私には不思議だつた。この出来事は最後まで妙に気にかかつた。しかし私にはどうしても理解できなかつた。 その頃、私には奇妙な癖があつた。人が――それは道一つ隔てた本家から訪ねて来る祖母であらうと、藪入(やぶい)りに在所へ帰る女中であらうと――帰る時、「お見送り」をしなければ承知できないのである。若しそれを逸すると、私は地団駄を踏んで悔しがる。幼い感傷といふよりも、むしろ病的なものである。 「ほんなら帰るさかいにな、おばあさんのよい後姿を、とつくり見てや」 祖母などは帰る度に、そんな風に声を掛ける。何が私にそんなことをさせるのか、私は知らない。しかし私の気持はそんな生温かいものではない。さうしてそれを理解してくれない大人達が、ひどく歯痒(はがゆ)かつた。 次兄に連れられ、日の出を見に行つた。門を出ると、幅二メートルばかりの川が流れてゐる。分厚い花崗岩の橋がかかつてゐる。向かひは悌二郎叔父の家である。空は既に明るかつたが、四辺(あたり)はまだ薄暗く、いかにも夜が残つてゐる感じである。私は次兄の手を確(しつか)り握り、小走りに歩いて行く。五十メートルばかり行くと、同じく石橋がかかつてゐ、本家の表門がある。その反対に右折し、つまり悌二郎の白壁の塀に沿って行くと、上畠(かんばたけ)に出る。 上畑は畠地で、緩く傾斜し、一筋の往還を隔てて、遠く水田が連つてゐる。鎮守の森を除けば、早朝の田園風景は至つて清明である。遥か北方に伊吹山が聳(そび)えてゐる。北から東へ、鈴鹿山脈の峰峰が連つてゐる。空は一面淡青色で、その一つの峰を中心にして、東の空が金色に光つてゐる。 「あつこから、お日さん、出やすのや」 次兄がその山の方向を指した。しかしその山の斜上の空には、灰色の雲が横たはつてゐる。清清(すがすが)しい空に長長と横たはつてゐる雲を見てゐると、私は次第に心細くなつて来た。しかしそんな幼い感情を、今の私が語れば、どうしても嘘にならう。強ひて言へば、「大自然」とでもいつたものに対して原始人が抱いたやうな、感覚的な恐怖感ではなかつたか。しかも白雲のある、壮大な風景は一応静止の状態にあると言へる。その静止してゐるといふことが、却(かへ)つて私を不測の不安にさせたのかも知れない。 しかしその濃藍色(のうらんしよく)の山頂の一点から、一瞬、真紅(しんく)の宝玉が強烈な光芒(くわうぼう)を発したのは、さして時間を要さなかつたであらう。さうして真紅の一点は見る見る朱金色の環(わ)となり、金色の半円となり、やがて黄金の円盤はゆらゆらと揺れながら、濃藍色の山稜を離れたことだらう。 私の眼前の風景は一変した。朝の太陽は山野に照り渡り、それぞれの陰影は次第にその色を濃くして行く。見ると、次兄の後にも、私のにも、影法師が映つてゐる。忽ち先刻までの心細さはすつかり消えた。私は朝日に向つて両手を上げ、万歳を叫びたい気持になつた。 八つの時、小学校に入学した。学校には脇村先生がゐる。姉は六年、次兄は四年に在学してゐる。しかし学校には、わが家などとは全く異り、正しい秩序と、厳しい雰囲気とがある。私は敏感にそれを感じ、学校では緊張してゐる。しかしその緊張感は私自身にとつても決して不快なものではない。日頃、柔弱な自分を奮ひ立たせるやうで、むしろ快い。私は胸を張る思ひで学校へ行く。私の帰り道を待ちかね、春枝が橋の上まで出迎へてゐることもある。私はそんな春枝に不満の表情を装つたりした。 一年の担任は長谷川綾子先生である。長谷川先生は髪を束髪(そくはつ)に結ひ、紫の袴(はかま)を着けてゐる。当時、母や、祖母は丸髷(まるまげ)、女中達は蝶蝶髷(てふてふまげ)に結つてゐた。私は丸髷といふ髪型を好まない。といふより、積極的に疎(うとま)しく思つてゐた。そのためか、その髪型ばかりにでなく、長谷川先生自身に、私は新味を覚えた。また長谷川先生は私達には優しいが、半面、凛(りん)として侵し難いものがある。私は全幅の信頼と尊敬を持つた。 二年生になつた。担任は信任の平井つや子先生である。平井先生は長谷川先生よりも更に若く、庇(ひさし)の突き出た束髪に結ひ、同じく紫の袴を着けてゐる。平井先生の若若しさは少年達にも解るものか、運動場に出ると、私達は競(きそ)つて先生の手にぶら下つた。しかし平井先生の授業はかなり厳格で、私は快い緊張を解くことはなかつた。 その頃の田舎(ゐなか)の子供達は猥褻(わいせつ)な言葉をよく口にする。勿論(もちろん)、何の感情も伴ふものでないから、却つて極めて露骨である。それ等の言葉が禁忌(きんき)であることは薄薄知つてゐる。しかし何故禁忌であるかは知らない。また少年達にとつて、禁を破るといふことはかなり魅力のあることでもある。 あちらこちらの壁や、柱に、妙な楽書もしてある。それに気づいた時には、といふよりそれが記憶に残つたといふことは、私もそれが何を意味するかを知つてゐたことになる。特に人から教へられた覚えはない。少年達の例の無邪気な会話から自然に知つたのであらう。しかし私は言葉としてだけ知つてゐたのである。もとより何の興味も起きるはずはない。しかし何故そんなものばかり楽書するのか、私は不思議でならなかつた。 春枝が最初に暇をとつた。それからいさも、やすもいつの間にか私の家にゐなくなつた。それに代つて、みねと、とよと、かよが女中に来てゐた。 そのかねが大裏の物置小屋で死児を産んだといふ。母が顔色を変へて立ち上る。私もその後から駆けて行く。が、花が振り返つて、私を制した。 「晋は来てはいかん」 その語気の激しさに、私は足を停める。内心、私はひどく不満である。かねのことが気にかかり、次第に不安になつて来る。が、やがて和服に白い上衣を着た杉谷先生の姿を見ると、私はそつと家の中へ引き返した。あんなにうららかな太陽が照つてゐる大裏の片隅で、ひどく不吉なことが起つたのに相違ないと思ふ。ふと地獄絵の血の池地獄が連想された。 その夜中、かねは長持に入れられ、親許(おやもと)に送り返されるといふ。しかし私は男衆の亥之吉(ゐのきち)の存在が妙に気になる。先刻から亥之吉は母に叱られてばかりゐる。今も、定紋のついた提燈(ちやうちん)に灯を入れようとして、亥之吉は母から激しく叱責されてゐる。なぜ亥之吉があんなに叱られるのか、私はどうしても腑に落ちない。 私は何とかしてこの疑問を解きたかつた。しかし何か禁忌に触れるやうでもあり、躊躇(ちうちよ)される。ある時、とよが一人でゐる。私は思い切つてとよに尋ねた。 「赤ん坊はどうして生れるんや」 何故私がとよを撰んだか、不明である。しかしとよの美貌は私にも判つてゐる。或は何等かの秘密を共有する場合のあることを慮(おもんばか)つて、子供心にもとよを選んだか、と推測されなくもない、果してとよは当惑の色を示したが、やつと口を開いた。 「赤ん坊はなあし、神さんが授けておくれやすのどす」 「ふうん、誰にでも授けておくれやすのか」 「いんえ、お嫁に行くと、お祝ひに、授けておくれやすのどす」 「ほんでも、かねはお嫁になんか、行つてやはらへなんだやないか」 「あれは、悪い神さんどしたんどす」 「ふうん、ほすと、悪い神さんはお嫁に行かん女(ひと)にも授けやすんか」 へえ、うつかりしてると、授けやすのどす」 「悪い神さんやな。とよもうつかりせんといてな」 「ほんなもん、わたしら、大丈夫どす」 が、とよは何故か顔を赤らめる。その顔に鮮かに血の色がさして行くのを見ながら、私はとよはそれほど安全なのであらうかと、危ぶんだ。 次兄と私は鷄(にはとり)を飼つてゐた。雄鷄は体も大きく、見事な鷄冠(とさか)を戴いてゐる。羽毛も美しく、脚には鋭い蹴爪がある。雌鷄は雄鷄よりも体も小さい。雄鷄は威風堂堂と胸を張つて、時をつくる。雌鷄はあわただしく鳴き立てて、産卵を知らせる。歩き方も、雄鷄は勿体(もつたい)振つた風に重重しく交互に脚を上げて、悠然と歩く。が、雌鷄はまるでつんのめりさうな恰好(かつこう)で、尻を上げて小走に走ることもある。雄鷄の男らしく、雌鶏の女らしい様子が、私にはいかにも面かつた。 突然、全く何者かにとり憑(つ)かれたやうに、雄鷄が胸毛を逆立て、羽を拡げ、二つの脚を摺(す)り寄せるやうにして、雌鷄に襲ひかかることがある。初めのうちは、牝鶏は素知らぬ顔をして、雄鶏を避ける。が、二度、三度雄鷄が迫ると、雌鷄は雄鷄の次の行動を予期するかのやうに、不意に脚を屈して、尻尾を慄(ふる)はせる。雄鷄は雌鷄の項(うなじ)の毛をくはへ、荒荒しく羽を叩きながら、雌鷄の背に乗りかかる。雌鷄の中にはそのため項の毛が剥げてゐるのもゐる。 年によつて、雌鶏に卵を抱かせることもある。抱き鳥は毎朝一回だけ、箱の外へ出る。さうして水を飲み、餌を食べ、脱糞する。が、それ以外は、箱の中に蹲(うづくま)つて、卵を抱き続ける。まるで苦行者の姿のやうである。私は自分を抱き鳥の身に代へて、その苦痛を想像してみた。 しかし卵は二十日ばかりで孵化(ふくわ)する。孵(かへ)つた雛(ひな)は立ち上ることができ、親鷄の羽の下から小さい脚を見せてゐる。また雛には玉子色の産毛(うぶげ)が密生してゐて、可憐である。親鷄は雛を抱いて満足さうである。裘に母親らしい貫禄もでき、体も一廻り大きくなつたやうに見えるのも不思議である。 鳩も十数羽飼つてゐた。鳩は雌鷄とも姿が優しく、その別ははつきりしない。突然、喉(のど)を脹(ふく)らませ、だみ声で、荒荒しく鳴きながら、首を上下に振り立て、振り立て、つまり急にすさまじい形相(ぎやうさう)になつて、追つて行くものがあれば、それが雄である。その先を、首を突つ立て、ひよい、ひよい、といつた恰好で、逃げて行くのが雌である。が、雄が二度、三度と雌に迫ると、鷄と同じく、雌は自分から地上にしゃがみ雄は羽を慄はせて雌の背に乗る。 鳩は一夫一妻で、一回に二卵を産み、雌雄交互に卵を温める。孵つたばかりの鳩の雛は赤裸で、目ばかり大きく、かなり醜い。また鳩の雛は鷄の雛のやうに孵つて直ぐ餌を啄(ついば)むことはできない。親鳩は一度嚙(か)み下した餌を吐きだし、口移しに与へる。やはり雌雄ともに餌を与へる。雛が大きくなると、かなり大量の餌を与へるやうで、親鳩の嘴(くちばし)のあたりや、胸の羽毛がきたなく汚れてゐる。 早秋の夕暮、奇妙な鳴き声が聞えて来る。好奇心が私を声の方へ誘つて行く。鳴き声は雑倉の横の溝の中から聞えて来るやうである。上体を屈めて覗(のぞ)いてみると、薄闇の中に、大きい蟇(がま)が小さい蟇を背負つてゐる。更によく見てゐると、その奥の方にも同じ形のものが見えた。 春になると、白壁の上に、沢山の脚長とんぼが留る。中には、一匹が上を向き、一匹は逆さまになつて、尾を繋(つな)いでゐるのもゐた。蝶も草の上で尾を繋(つな)いでゐる。とんぼは尾を繋いで飛んでゐる。蟬も幹の上で尾を繋いでゐる。 秋も長(た)け、息が白く見えるやうな一朝、蛾(が)の大群が発生し、朝の空を埋めることがある。俗に「よび蝶」と呼ばれてゐる。翅(はね)は透き通り、黒い翅脈(しみやく)がある。触角は櫛型(くしがた)で、漆黒(しつこく)である。いかにも弱弱しいが、少年の私は、魔法使の中から生れ出たやうな妖気(えうき)を感じた。 学校から帰つて来る頃には、蛾は夥(おびただ)しい死骸となつて、大裏の隅のあたりに散り落ちてゐる。しかし板塀の上などに、尾を繋いで生き残つてゐるのも幾組かゐた。 鳥や、昆虫のこのやうな行為が何を意味するか、私はいつともなく知つた。しかし生徒達の言ふやうに、また時には大人からも聞かされたが、万物の霊長たる人間(当時、この言葉は私の尊兄する人人の口からもしばしば語られた)の男女の間に、そのやうな行為が行はれるとは、たうてい信じられなかつた。例へば父母の間のそのやうな行為を、心中窃(ひそ)かに窺窬(きゆ)するだけでも、甚しい冒瀆(ぼうとく)であると思つた。 たつといふ、愉快な女中が来た。初めて私がたつを見たのは、私の家の小便所である。私が便所の戸を開けると、奇怪な姿が目に入つた。女がこちら向きに腰を折つて、用を足してゐるのである。女は脚を開き、着物は膝の上まで上げられてゐる。厳格な母は女中達にもそのやうなことは絶対に許さなかつたので、私は驚倒した。私はあわてて戸をしめた。私が男女の器官に相違があるらしいことを実感した、最初の記憶である。 「おまい、この家のぼんか」 しかし女は私を見ながら、平気でいふ。よく見ると、女といふより少女で稚児髷(ちごまげ)に結つてゐ、小学校を卒(を)へたばかりの年頃である。私は少し侮辱されたやうに思つたが、 「ほうや」と答へる。 「女みたい、白い顔してるな。わしおたつや。この家へ女子衆(をなごし)に来たんや」 「ふうん」 「広い家やな。見せていな」 「おこられやへんか」 「ほやかて、ゆつくり休んでゐつて、言ははつたもん」 私は先に立つて歩き出した。裏庭には公孫樹(いてふ)の大樹がある。その隣に枇杷(びは)の木もあるが、公孫樹の勢に圧せられ、反対側ばかりに枝を伸してゐる。 「いかい木やな」 たつは公孫樹の側へ走つて行き、両手を拡げてその幹に抱きついた。 「西光寺のよりいかいな」 私は構はず歩いて行く。たつは直ぐ追ひつき、後から言ふ。 「おまい、何ちふ名や」 「晋つて言ふんや」 「ふうん。ほんでも、女みたいな顔してるな」 私は馬鹿にされてゐるやうで、少し腹が立つ。が、今度はたつが先きに立つて歩いて行く。木戸を開けると、梅林である。 「梅ならうち家(ね)にもあるわ。けんど、梅は酸(す)いさかい、ほない好かん」 「砂の中へ入ると、おこられるぞ」 自然石を土で重ね、その上にむべ垣がある。それを廻ると、苔(こけ)を敷き詰めた前栽(ぜんさい)である。赤松を主にし、高野槇(かうやまき)、五葉松、檜(ひのき)、椎(しひ)、ゆづりは、山茶花等が植ゑ込まれてゐる。楓(かへで)も目立つて多い。私は飛石伝ひに歩いて行つた。 「苔を下駄で踏むと、おこられるぞ」 「ようおこる家(え)やな」 築山(つきやま)の裾に、幹が六本に分れた松の木がある。 「よし、あれに上つたろ」 たつがさう言つたかと思ふと、突然、跣(はだし)になり、駆けて行き、その一本の幹を上り始めた。たつは実に巧に上つて行く。しかし私はすつかり度胆(どぎも)を抜かれた思ひで、声を発することもできない。たつははだけた膝を巧に屈伸して、既に高く上つて行く。 たつは松の一枝に腰かけ、二本の脚を垂れた。それからひどく気取つた恰好で、片手を額に当てる。小手にかざしたつもりらしい。たつが何か言つてゐる。しかしその声は聞えない。私は初のうちは呆気(あつけ)にとられたが、次第に愉快になつて来た。 「たつ、東京は見えるか」 しかし私の声も聞えないらしい。たつはやつと下り初める。上る時と同じく脚を屈伸して下りて来る。地上近くになると、たつは脚を伸したまま、滑り下りた。たつは気負立つた風に、顎(あご)を突き出して言ふ。 「九居瀬(くゐぜ)が見えたわ」 「九居瀬てなんや」 「知らんのか、わしの在所やないか。愛知川(えちがわ)の上(かみ)や」 「愛知川やつたら、川並山へ登らな見えやへんわ」 「ほやかて、ほやかて、九居瀬はあの山の下やわい」 しかしその翌朝から、たつは母に叱られ通しである。まづ言葉使ひが悪いといつて叱られる。 「目上のお方に、『来やはつた』とはなんや。『来なさつた』とか、『お出でやした』とか言ふもんや」 また行儀が悪いといつて叱られる。 「女のくせに、なんや、ほないに立ちはだかつて」 しかしたつはあまり悲しさうな顔はしない。むしろ何のために叱られてゐるのか、解(げ)せない風である。それがまた母の小言の種になる。 「ほんま横着な、蛙の面に水とは、このことや」 しかしたつは使ひ歩きは素晴しく早い。その点だけは、至つてせつかちな母の気に入つたやうである。 「たつは、はい帰つて来たのかいな。手紙は立化に入れて来たのやろうな」 「うん、ちやんと入れて来たが」 「ほれ、また『うん』、ほれがいかん。『はい』とか、『へえ』とか言ふのやほん」 三年生になつた。担任は里内校長先生である。しかし先生は休まれる日が多い。代つて、西村先生や、磯田先生から授業を受ける。西村先生は中学校を出たばかりで、和服に小倉袴(こくらばかま)を着け、威勢のよい先生である。磯田先生は老先生で、女生徒達のお下げ髪を結び合せたりする。私は新学年になつた緊張感をあまり感じない。 母の厳格な躾(しつけ)には、さすがのたつもかなり応(こた)へてゐるらしい。母の目を逃れては、私が遊んでゐるところへやつて来る。 「何してるんや」 さう言つて、暫くは神妙にしてゐるが、たつは直ぐ威勢よくなる。 「晋さん、睨(にら)み合ひしよ」 たつは私の方を向き、折り曲げた両腕で勢よく自分の脇腹を叩きながら、おおきな声で言ふ。 「だるまさん、だるまさん……」 子供のくせに、私は睨みつこは強い。全く別の事を考へてゐればよい。が、たつは私を笑はせようと、片目をつむつたり、口を歪(ま)げたりしては、自ら噴き出してしまふ。すると、たつはいきなり私の大きな太鼓を引きずり出し、脚を男のやうに踏み開き、桴(ばち)を振り上げて、勢よく打ち鳴らす。 「九居瀬の太鼓や」 九居瀬の祭礼の太鼓の鳴らし方の意で、たつはひどく得意である。 また木のぼりに限らず、高い所はたつの好む場所のやうである。たつは水屋の屋根に上つて、母に激しく叱られたこともある。 ある時、たつが顔を上げ、私の前へ喉を突き出して言ふ。 「こそぼつてみやい。わしらなんともないわ」 私は一寸ためらつたが、そつとたつの喉に指を当てる。たつは平気な顔をしてゐる。 「ほれみ、どうもないやろ。晋さんもこそぼつてみたろか」 「ほんなもん、わしらこそばいもん」 「あかんこつちやな。わしら腋(わき)の下かて、こそばいことないわ。ほら、こそぼつてもよいわ」 たつは両腕を上げる。私は誘はれるやうに、たつの両脇に手を入れる。途端に、たつは大きな声を発し、腕を窄(すぼ)める。 「わあつ、こそぼ。やつぱりこそばいもんやな。ほうや、晋さん、こそぼり合ひしやへんか。じやんけんで負けた方がこそぼられるんや」 「ほんなこと、かなん」 「晋さんは喉だけやが、しようまいか」 自分の手で、自分の喉や腋を擽(くすぐ)つても、何の感じもない。若(も)しも、睨みつこの場合のやうに、全く別のことでも考へてをればどうだらう、と私は考へる。すると、妙な好奇心も湧(わ)く。 私は承知する。初めのじやんけんは私が勝つた。 「今度こつさり、こそぼがらんほん」 たつは自分から腕を上げる。が、私が手を伸すと、たつはいきなり腕を窄め、また大きな声を出した。 「わあつ、こそぼ」 「こそぼいて、手もさはつたらへんのに」 「ほやかて、何や知らんが、こそぼかうたもん。今度こつさりや」 たつはまた腕を上げる。私は素早く手を差し入れる。たつは腕を窄め、苦しげに笑ひながら、上体をくねらせた。 「わああ、こそぼかつた。けんど、これ、おもろいな」 次は私が負ける。私はたつの前に喉を突き出し、算術の加へ算をする。たつの指が喉に触れる。やはりひどくこそばゆい。私は顎を引き、たつの手を外す。 その次も私が負ける。が、奇妙なことは、この時は私の負けを意識したといふか、少くとも予期したやうな記憶が微かにある。ところが、たつがいきなり私の腋の下に手を差し入れる。私はたつの違約を責めようとするが、あまりにくすぐつたく、物も言へない。体をよぢつて、私はやつとたつの手から逃れる。たつが面白さうに笑ひながら、手を振つて言ふ。 「じやんけん、じやんけん……」 「もう、わし、せん」 「なんでや、ほんなこといはんと、もつとしようまいか」 不意に、不思議な感情が湧いた。或はたつが約束を破つたことに対する、闘志のやうなものであつたかも知れない。 「よし、ほんならやろ」 「やろ、やろ」 今度は私が勝つた。たつは僅(わず)かに脇をあけたが、私が手を上げると、直ぐ腕を縮める。たつは二度、三度と同じことを繰り返す。 「なんやい、たつて、わりにとろくさいのやな」 「よし、ほんなら、かうや」 たつは両手を頭の上に上げ、両手の指を組み合せる。 「もう、どうなつとして」 私は思ひ切つてその腋の下に手を当てた。 「わあつ」 たつはあわてて腕を下し、私の手を締めつける。が、そのため、私の手は却つて八つ口からたつの腋の中に入つてしまふ。 「こそ……こ、こ、こそ……ぼ……」 私の指はたつの肌に触れてゐる。私は得体の知れぬ気持になる。報復の快感といふより、或はより性欲的なものであつたかも知れない。しかし私の両手はたつの両腕に挾みつけられ、引き抜くこともできない。私は逆に私の指を動かす。 「く、く、くるし……」 たつは体を右に、左に捩(よぢ)つて苦しむ。その顔は醜くゆがみ、紅潮してゐる。最後に、たつは反(そ)りかへる恰好になり、斜め横に倒れる。その膝が割れ、膝小僧が出てゐる。が、たつは上体を伏せて、動かない。 「ああ、苦しかったわ」 たつはやつと起き上つた。その目には涙が光つてゐる。が、たつは膝の着物を合わせてから、意外なことを言ふ。 「けんど、なんでや知らんが、よい気持やわ。今度は、晋さんやかて腋の下やぞ」 が、その時、たつを呼ぶ母の声が聞える。たつは舌を出して、出て行つた。 四年生になつた。担任は小野先生である。脇村先生が校長になられる。次兄が膳所(ぜぜ)中学校に入学した。次兄は極めて温和な性質であるが、体格が群を抜いて大きく、太つてもゐる。従つて次兄の存在は無言のうちに生徒達を圧してゐたわけである。その次兄がゐなくなつてみると、学校では私は自然に緊張を感じる。 弟の明のことが私の記憶に残るやうになつたのも、この頃からである。私の六つの時の母の大病は、弟を出産した後の産褥熱(さんじよくねつ)であつた。以来、弟は本家の祖母の許(もと)で育てられてゐたからでもあるが。 私は弟と本家の花園で遊んでゐた。本家の花園は別屋敷になつてゐ、上畑へ行く道を挾んで、悌二郎家と対してゐる。その半ばは芝生になつてゐ、ぶらんこもあつて、私達の恰好(かつかう)の遊び場になつてゐる。開けつ放しになつてゐた門から、たつが顔を出した。たつは上畑の帰りらしく、手に掲げた竹籠には青い豆が入つてゐる。 「何してやすのや。明さんもおとなしいな」 たつは言葉遣ひもよくなり、行儀も改つたが、依然として快活である。 「あれ、ぶらんこや。ちよいと乗らしてもらお」 たつはぶらんこに飛び乗り、脚を曲げて繰り初める。私は一寸(ちよつと)たつの方へ目をやつたが、直ぐ遊びの方へ目を返した。しかしそれがどんな遊びであつたか、記憶はない。 人の来る気配に顔を上げる。本家の男衆の万蔵が立つてゐる。たつは威勢よくぶらんこを繰つてゐる。万蔵はすつかり私達を無視した態度で、片手を小手にかざして言ふ。 「これは、これは、絶景なり、絶景なり」 しかしたつはぶらんこを少しも緩めようともせず、上から言ひ返す。 「いやらしやの。ほんなところ立つてんと、早う、向こい行き」 「ひやあつ、胸がだいこだいこ、腹がかつぶらかつぶら」 「阿呆(あほう)いうてんと、早う行かんと、唾かけるほん」 「おたつどん、あきんどの節季や。まうけが見えたがな。後に未練はあるけんど……」 万蔵は浪花節(なにはぶし)のやうな節で歌ひながら、花壇んも方へ引き返して行く。たつはぶらんこの上で、高く声を上げて笑つてゐる。 私にも万蔵の言つた意味はもう判る。さう思ふと、急に好奇心が湧く。私はそつと顔を上げる。途端に、裾飜(ひるがへ)した着物の中で、たつの二本の脚が弧を描いて、高く、私の視線を掠(かす)め去った。しかし万蔵のいつたやうなものは何もなかつた。 五年生になつた。担任は北村先生である。脇村先生は膳所中学校に転任された。次兄は先生の許に寄宿することになつたやうである。この年、弟も小学校に入学する。 宿直室で身体検査を受ける。男生徒と、女生徒戸は別である。当時の子供はパンツははいてゐない。男生徒達は素裸で検査を受ける。しかしこの年齢の男生徒にはまだ羞恥感(しうちかん)はない。むしろ解放された喜びから、騒ぎ廻つてゐる。 女生徒の場合は異る。この年齢の女生徒には既に羞恥心は目覚めてゐる。宿直室の戸をしめ、女生徒達は軽く亢奮した声を発してゐる。しかし廊下に面した宿直室の窓は紙障子で、ところどころ破れてゐる。女生徒達の半裸の姿も見える。 女生徒達は障子の破れに気づくと、大騒ぎをする。しかし男生徒の目が女生徒の羞恥を呼びおこしたのではない。むしろ逆である。女生徒の恥しさうな姿態が、男生徒の目を障子の穴に誘ひ寄せたのではないか。 私だけの記憶によると、この頃の私の性欲はまだ自分自身のものとしては目覚めてゐない。しかしもう単なる好奇心だけで「女の子」を見ることはできない。女生徒の羞恥に誘はれたかのやうに、そこはかとない感情を伴ふやうになつた。 さう言へば、今までの身体検査も男女別であつたか、どうか、といふより、学校の身体検査などといふものは全然記憶を刻んでゐない。従つて、この頃になつて、「男の子」と「女の子」との区別をはつきり意識するやうになつた、と言へる。更にその頃の私にはまだ性欲はないが、既に仄(ほの)かな色情は発芽してゐた、と言へるのではないか。 庭には雨が降り頻(しき)つてゐる。強い雨である。空は白い雲に覆はれてゐるが、かなり明るい。私は中の庭の方へ歩いて行つた。中の庭に面して、離れの間がある。女中部屋になつてゐる。ふと見ると、とよが一人で昼寝をしてゐたが、その着物の前が乱れ、赤い腰巻の間から膝法師が僅かに覗いてゐる。私は見てはならないものを見たと思ひ、かなり動揺する。急いで視線をそらし、軒下伝ひに歩いて行く。 立樋(たえどひ)がある。雨が激しいためであらう。ごぼごぼと、いかにも過分の水量を吐き出すやうな音を立ててゐる。雨水も泡立つてゐる。私は何といふこともなく、そこへしやがみ込む。 雨の中に柘榴(ざくろ)の花が咲いてゐる。朱塗りの小燭台のやうな、堅い萼(がく)の上に、数片の赤い花弁が乱れてゐる。雨は屋根の瓦を打ち、軒廂(のきひさし)を叩き、木木の葉を鳴らして、かまびすしい。濁音や、半濁音のさまざまな雨音の中に、突然、梅の実の落ちる音がする。意外に大きな音である。 夏季、七月に入ると、昼食後二時間、女中達は休息の時間を与へられる。その間、彼女達は多くは私用を弁じるが、昼寝することも珍しくない。 しかし、とよの先刻の姿は寸時も私の頭から離れない。何故かといへば、とよが美人であるからでもあらう。人もさう言ふが、この年頃になるおと、私にも女の年齢や、その容貌の美醜も何とはなく判つて来る。その上、とよは不断から至つて行儀がよい。ひどい恥しがり屋でもある。が、あの時はとよの羞恥もうとうとと眠つてゐたのかも知れない。 とよの羞恥が目を覚ました時、とよは果してどんな顔をするか。それともとよはまだ眠つてゐるか、更にとよの姿には何等かの変化が生じてゐるか、窃(ひそ)かに好奇心が動く。 しかし私の好奇心は今までのやうに、単なる探究心だけではない。既に何となく罪悪感を伴はないわけにはいかない。少くとも恥づべき行為であることを知つてゐる。また実際にも恥しい。が、女の示す羞恥の姿は、ひどく甘美な匂ひを放つ。私は心にもなく、いつかその匂ひに誘はれて行く。 その頃、東の屋敷は既に家屋は取り払はれ、南を受けて物干しが立てられてゐる。しかし厳格な母は女の下穿(したばき)の類をその物干しに干すことを許さない。裏庭の物置小屋の軒下に、女中達のそれ等のものは干されてゐる。そんな布切さへも、最早、私には何気なく見過すことはできない。しかしそれらの布切に包まれてゐるであらう。女中達の肉体に想像を逞(たくま)しくするほど、勿論、私の色情は成熟してゐるわけではない。 赤いものもある。鴇色(ときいろ)のもある。新しいのもある。洗ひざらして、色の褪(あ)せたのもある。とよのであるか。たつのであるか。まるで若い女の秘密が曝(さら)されてゐるやうである。私は女中達のつつましい羞恥を感じる。殊に森閑(しんかん)とした裏庭で、その色に白壁を染めながら、落日の斜陽に照り映えてゐるやうな時、私はむしろ哀(かな)しみにも似た感情に襲はれる。しかしそれは虚空に笛の音を聞いてゐるやうな、遥(はる)かに遠い感情のやうにも思はれる。さうしてそんな感情が何に起因してゐるのか、もとより私は知る由もない。 いつともなく、たつもすつかりおとなくしなつた。たつはよく働いたが、その立居は見違へるばかりに女らしくなつた。何がたつをこんなに変へたか、私は不思議でならない。また、人人もいふやうに、たつはめつきり美しくもなつた。 「来はやつた時は、雀の巣みたいな髪してやはつたが」 するとたつの髪は稚児髷(ちごまげ)でなかつたか。確かに、あの時、前屈みになつてゐたたつの頭は稚児髷であつた。しかし、最早、羞恥の感情を伴はないで、たつのそんな姿を回想することはできない。私は片手を額にかざし、たつをからかふ。 「たつ、たつ、九居瀬が見えるわ」 「もうほれだけは、言はんといておくれやす」 たつは赤く顔を染めた。 「たつ、またこそぼり合ひしようか」 私がさう言へば、たつは何と答へるか。私は少なからず興味を覚える。しかしたつのふくらかな姿態を見てゐると、私はどうしてもそれを口にすることができなかつた。 その頃から、私はテニスに熱中するやうになる。学校のコートは六年生が殆ど独占する形になつてゐる。私は母にネットを買つてもらふ。ラケットは兄達のが何本かある。私は東の庭の空地をコートにし、友達を誘つて来て、球が見えなくなるまでラケットを振る日が多くなつた。 テニスだけではない。私は野球や、相撲にも興味を覚え、新聞の運動記事をまつ先に見るやうになる。当時の野球記事は美文調で、ひどく勇ましい文章が多かつた。 私がスポーツを好むやうになつたのは、勿論、兄達の影響である。しかし私の中の男性的なものが発育して行くにつれ、私はいつともなく自分の容貌や、性格に嫌悪(けんを)を感じ初め、常により勇しく、より男らしくありたいと、無意識の裡(うち)に願ひ続けてゐた、その一つの表れであると思はれる。 私はまた私の家の古臭い家風に反感を抱き初める。さうしてその厳格な遵奉者(じゆんぼうしや)である母と、よく言ひ争ふやうになつた。 六年生になつた。担任の先生は堀先生である。私は最上級生になり、緊張感を新しくした。 が、ある日、私の名前と、同級の女生徒、新村淑子との名前を連ね、例の女のものを画いた楽書を発見する。しかも楽書は私の家の、道路に面した白壁の塀の上に、大きく書かれてゐる。私は自分の顔の上を汚されたやうで、ひどく不愉快である。淑子の家と、私の家とは遠縁になるが、二人は学校以外で顔を合はせたことはない。全く無意味といふべきである。しかし決して名誉なことではない。私は何となく腹が立つ。 翌日、私は学校へ行つた。奇妙なことに、私はいつものやうに虚心でゐることはできない。それでゐて、それとなく淑子の姿を探してゐる。淑子は学業も勝(すぐ)れ、体格も近来急に成長し、女生徒の先頭である。容貌も既に美しい輪郭を整へ初めてゐる。そんな淑子を見出すのに、私はさして時間を要するはずはない。 淑子の視線が私を捕へた。さう思つた瞬間、淑子はさつと顔を赤らめ、急いで視線をそらした。すると、私の意志には関係なく、私は私の顔も淑子のそれと同じ色に染つていくのを覚えた。 とよが嫁入りするので、暇を取るといふ。とよに限らず、女の人が嫁入りしても、友達が口にするやうなことをするとは、私は信じられない。しかしとよのむしろ悲しげな笑顔を見ると、ふと、疑ひが湧かなくもない。更に私にそんな疑念を抱かせたことが、とよにとつても、私にとつてもひどく恥しいことのやうに思はれる。とよの生家は伊吹山麓の農家である。嫁(とつ)ぐ家も農家であるといふ。とよからよく聞いた、鄙(ひな)びた山家の風景の中にとよの姿をおくことによつて、私は私の心を紛(まぎら)すより他はない。 とよに代つて、清子が来る。清子の故郷は山上であるといふ。たつの話によると、山上も愛知川に沿つてゐるが、九居瀬よりずつと下流で、町のやうに賑やかな所もあるといふ。清子はたつより一つ年下であるが、高等科も出てゐて、たつの場合のやうなことは全く見られなかつた。 六年生になると、かなり忙しい。私は学校の運動場のコートでテニスをする。選手にも推(お)され、対校試合にも出場する。堀先生は授業に熱心であるから、うつかり復習を怠るわけにはいかない。中学校の入学試験の準備もしなければならない。 「お尻まくりやはつた」 誰かが大きな声で言ふ。二三の生徒がそれに和する。するとこの馬鹿げた遊びが始つたことになる。さうして全校の生徒は否応(いやおう)なしに参加したことに、まるで習慣法のやうになつてゐる。その代り、よほどの無法者でない限り、不意打ちは行はないことに、これまた同様決まつてゐる。しかし私は袴(はかま)を穿(は)いてゐるので、自然に参加しないことになつてゐる。 こんな馬鹿げた遊びが始つても、何分小学生のことであるから、さして重苦しい変化は生じない。むしろ屋内運動場にはどこかおどけた、はしやいだ空気さへ漂つてゐる。 下級の女生徒の中には、着物の裾を股の間から持ち上げて、走り廻つてゐるものもゐる。上級の女生徒達も今までの遊戯を中止したりはしない。しかし周囲に注意は怠らない。また、お手玉をつきながら、壁に背にする位置に後退するものもゐる。 男の生徒達もせつかちに追ひ廻したりしない。そ知らぬ顔をして、女生徒達の隙を窺(うかが)つてゐるのである。つまり男生徒達と女生徒達の間には微妙な心理作戦が行はれてゐる。さうしてそのいづれもが複数であるところに、複雑な興味が生じる。 「馬鹿げた遊び」と言つた。が、小学校も上級になると、女生徒達ははつきり羞恥(しうち)の色を示すやうになり、私の心の中にもそれを反映するものが生じた。最早、私には「馬鹿げた遊び」などと言へる資格はない。私は何知らぬ顔をして、一人雑誌を開いてゐるが、私の目は誰よりも強い興味を持つて、この「馬鹿げた遊び」に参加してゐた、と言へなくもない。 「今日こつさり、お淑をやつたろまいかい」 「うん、やつたろ」 清九郎と与吉との話声が、私の耳に入る。一瞬、私はぎくりとなる。しかし私は二人の話に驚いたのではない。奇怪なことに、私も窃(ひそ)かにそれを期待してゐたのではないか、と気づいたからである。 上級の女生徒達は数人づつ集つてそれぞれの遊びを続けてゐる。が、勿論、少しの油断もない。最近、背丈も更に伸び、娘らしい恰幅(かつぷく)も増した淑子の存在は、既に先刻から私の視線の中に入つてゐる。淑子はお手玉をついてゐる。六つ玉くらゐであらう。かなりの数のお手玉を無心に操つてゐる。しかしそんな淑子の姿はいかにも隙だらけのやうで、ひどく危い。 清九郎と与吉とがゴム毬(まり)を投げ合つてゐる。与吉がその毬をそらし、それを追つかけて行く。すると淑子はお手玉をつきながら、ゆつくり足を廻して向きを変へ、与吉に後を見せない。 一見、淑子はむしろ男生徒をいざなひ戯れてゐるかに見える。しかし敏感な淑子は容易に乗ずる隙を与へないのであらう。私は今までに淑子がこの難にあつたことを知らない。 山羊(やぎ)が一群を率ゐてゐるやうな、年を経た山羊は、むしろ自ら進んで、その姿を猟師の視野の中におくといふ。或は淑子も自ら進んで、男生徒の視線を引きつけておくことによつて、逆に相手の行動を窺(うかが)ひ、自分の注意力を常に緊張の状態におくのかも知れない。 淑子がお手玉を落したやうである。代つて、まき子がつき始める。突然、反対側の女生徒達の間に動揺が起り、専太郎がその間から抜け出して来る。五年生の菊枝である。菊枝は着物を押へたまま、床板の上に坐つてゐる。 相変らず、生徒達は右に左に駆け廻つてゐる。その間を縫つて、またゴム毬がまき子の後方へ転つて行く。今度は清九郎が追つかけて行く。 「清やん、ここや」 与吉は両手を挙げ、毬が投げ返されるのを待つてゐる恰好である。淑子がまき子に注意を与へてゐる。まき子が急いで向きを変へようとしてゐる。その時、寅吉が便所の出入口から顔を出した、と思つた次ぎの一瞬、淑子の裾が開き、二本の脚が見えた。が、淑子は素早く裾を押へ、激しく体を捻(ひね)つて、背後の手を振り切つたらしい。淑子は両手で顔を覆ひ、片隅に身を寄せる。寅吉と清九郎は、大物を射止めた猟師のやうに、小躍(こをど)りして帰つて来る。私は急いで雑誌の上に目を返す。 私は淑子の悔(くや)しさがよく判る。身に染みて判る。私が一人の女生徒にこんな強い気持を抱いたのは初めての経験である。楽書のせゐかも知れないが、自分のことのやうに恥しい。しかし一体、恥しいとはどういふことだらう。どう考へてみても、判らない。しあkしとにかく、女でなくとも、あのやうなことをされれば、恥しいに相違ない。理由はない。 それにも関らず、何故、私は先刻のあのやうな恥づべきことを期待したのか。しかもあの一瞬の、淑子の羞恥の姿は、私に淑子の丸いお尻を幻覚させるに十分であつた。つまり私の恥づべき期待は満されたわけである。しかしこれを逆に言へば、もしも淑子が羞恥んも表情を示さないとすれば、女生徒の臀部(でんぶ)などに興味があらうはずがない。するとまた、羞恥とは何だらう、といふことになる。 私は教室へ入つてからも、ぼんやり同じことを繰り返して考へる。しかしもとより解決のつくはずがなかつた。 私達の村に電燈が点(とも)るやうになつたのは、その年の晩秋のことである。電柱に人が上つてゐると聞き、私は表に駆け出した。淑子がゐる。淑子だけである。二人は顔を赤らめ合つて、会釈(ゑしやく)をする。電柱には工夫が上つてゐる。私は淑子に何か言葉をかけなければならないやうに思ふ。しかし顔を赤らめないではできさうにない。私は思ひ切つて言ふ。 「今夜から、ともるんどすやろか」 「ほうどすて。けんど、あの方が下りやさんと、ともらんさうどす」 やがて工夫が電柱から下り始める。私は淑子と別れ、私の家へ駆け帰つた。しかし電燈はなかなか点らなかつた。 十四の時、膳所中学に入学し、次兄とともに脇村先生の許に預けられる脇村先生は淡水魚問屋の離れ家を借り、私達は自炊してゐた。 その離れ家のま下は堀り池になつてゐる。鯉や、鮒(ふな)や、緋鯉(ひごひ)や、緋鮒が活けてある。鯰(なまづ)や、鰻(うなぎ)や、ぎぎの類は丸い籠に入れて、漬けてある。その池のある庭を隔てて、直ぐ湖の岸である。先生と兄の机は横に向かひ合ひ、私の机は正面むきに並べておくので、私は机に向かひながら、うららかな春の湖の風景が眺められた。 また、その庭の石段を下りると、石を組んだ突堤が湖水の中に突き出てゐる。左手には、近く長等山や、比叡山(ひえいざん)や、比良の山脈が見られる。右手には、三上山のある風景を中心にして、湖東地方の山野が望見される。私はよくこの突堤に立つて、故郷の家を思つた。小学校も上級になると、勝気な上に封建的な母とは、私は毎日のやうに衝突した。しかし家を離れてみると、私は無性に母が慕はしい。突然そんな私の耳に、湖上を渡る汽船の上から、女生徒達の華やかな合唱が聞えて来たりもした。 中学校では、小学校のやうな露骨な言葉は口にされない。私は少なからず誇らしい気持になる。が、それに代つて、「稚児(ちご)さん」とか、「少年」とか呼ばれる、妙な風習のあることを知る。 小学校の六年生の時、私は京都の女学校へ行つてゐる姉から、「カチューシャの歌」を教へられ、男女の間に恋愛の関係があることを解した。といふより、ひどく哀切なことのやうに思はれ、むしろ私は憧憬に似た感情を抱いた。男と男n間にも、それに似た関係があるかと、不審に思ふ。しかし上級生の間で、私も「少年」の一人にされてゐることを知り、中学生になつた誇りを、すつかり傷つけられてしまふ。 私は男らしくありたい、勇しくありたいと虚勢を張らうとする。が、旧制中学校の上級生達は既に一人前の男である。声も太く、髭(ひげ)も生えてゐる。私はまづ肉体的に圧倒されてしまふ。そんな上級生達に遠巻きにされ囃(はや)し立てられたりすると、最早収拾がつかなくなる。私は心にもなく顔を赤らめ、校庭の隅の方へ逃げて行くより他はなかつた。 七月に入り、梅雨が明けると、私等の中学校では必修科目としての水泳が始まる。しかし私は全然泳ぐことができない。赤帽組である。泳ぐことのできる距離によつて、赤、赤白、青の帽子に別けられてゐる。水泳の教師は黒帽である。が、一年生の中にも、既に青帽の生徒もゐる。全く羨(うらやま)しい。漸(やうや)く終り近く、私は浮き上ることができたばかりである。来年を期すより他はない。 そんなある夕方、私は食器を洗ひに突堤に出た。殆(ほとん)ど同年配と思はれる娘が三人、少し離れた汀(みぎは)にゐる。娘達はいづれも浴衣(ゆかた)に兵児帯(へこおび)を締め、その素足を小さい波に洗はせてゐる。魚問屋の娘の加代もその中にゐる。加代は私と同年で、高等科へ行つてゐる。笑ふと、白い八重歯が印象に残る。娘達は僅かに着物を紮(から)げ、笑ひながら、少しふつ深みへ進んで行く。 隣家の崕(がけ)の上に、若い男の姿が現れる。男は無言のまま、いきなり娘達の方へ石を投げる。娘達は一斉に振り返つたが、やはり無言で笑ひながら水中を逃げて来る。その娘達の背後に石は続けざまに飛沫を上げて落ちる。娘達は勢よく水を飛ばして、私のゐる突堤に向かつて進んで来る。着物の裾は膝のあたりまで捲(ま)くられてゐる。しかし娘達はまるで水遊びを楽しんでゐるかのやうに、終始笑ひを浮べてゐる。が、突然、娘達は足を停め、少し迂回(うくわい)して方向を転じ、反対側の突堤の方へ進んで行く。 まだ少女のやうなしなやかな脚が、活潑に水を蹴つて動く度に、水は飛沫を上げて乱れ騒ぐ。その娘達の後姿を明るい斜陽が照してゐる。石を投げる男達の目的は、娘達をもつと深みへ追ひやることになつたらしい。しかし彼女達の快活な行動が、私にそんな興味を抱かせなかつた。私はむしろ三人の娘のゐる、極めて明るい色彩の風景画を見てゐるやうな、清潔な印象を残した。 一学期の試験を終つた。私は間に合ふ汽車で母の許へ帰ることにしてゐる。無性に嬉しく、全く心もここにない思ひである。が、そんなとき、一人の同級の生徒から一通の手紙を渡される。 「えんしよ(艶書)や」と言つて、その同級生は逃げて行つてしまふ。私は何事か、了解に苦しむ。急いで寄宿先に帰り、とにかく封筒を開く。差出人は五年生の庭球部の選手で、石鹿公園で会ひたいといふ。が、私はそれどころではない。帰心で、胸が一杯である。 しかし私はその手紙に――或はそんな男と男の関係に――朧(おぼろ)げながら罪悪的なものを感じたのは事実である。私はマッチの火でその手紙を焼いた。しかし紙の焼けた残滓(ざんし)は始末の悪いものである。やつと新聞紙にくるみ、湖水に投げ捨てる。さうして私は停車場に駆けつけた。 汽車が瀬田川の鉄橋を渡る時、私達の間で「グリーンランド」と呼びならされてゐる、石鹿公園の緑の突端が見える。その時、ふとあの五年生のことが私の頭を掠(かす)めないでもなかつたが、初めて帰省する喜びがあまりに大きく、それ以外のことは、私の頭に長くは留らなかつた。 翌朝、故郷の懐かしさの、まるで余韻(よゐん)を楽しむかのやうに、私は散歩に出る。 太陽は東の空に上つてゐたが、その陽ざしはまだそれほど烈しくはない。幼い時から見馴れた風景の中には、伊吹山も、県境の山山もある。首を返すと、観音寺山や、明神山の懐かしい姿も見える。朝風は清清しく、草叢(くさむら)の露は私の素足を濡らす。上畑(かんばたけ)の緩い傾斜を下ると、見渡す限り青田である。稲は絶えず緑の波を立て、その中に降り立つてゐる鷺(さぎ)の姿が目に染みて白い。 私は街道に出、更に左に折れて、村の中に入る。私は膳所(ぜぜ)中学の徽章(きしやう)のついた麦藁(むぎわら)帽子をかぶつてゐる。かなり得意である。少し行くと、庄右衛門の藪(やぶ)である。私の家の前を流れてゐる川はこの藪に突き当り、急に左折して流れてゐる。ここの淀(よど)みで、二十センチばかりの鯉を捕つたこともある。 川に沿つて進み、石橋渡つて右に折れ、本家と私の家との間の道を歩いて行く。私の家の塀に書かれてゐる処の楽書を思ひ出す。路上には人はゐない。私はそつと白壁の方へ目を向けた。 思はず、私は息を詰めた。「晋」と「およし」と、名前は以前のままである。しかし例の女のものには、その周囲に数本の線が引いてある。陰毛のつもりらしい。確かに新しく書き加へられたものに相違ない。少しあくど過ぎる。或は同一人ではないかも知れぬ。別人が意味もなく、筆を加へたのかも知れない。初めから陰毛のある楽書はどこにもある。別に何の感じも与へはしない。しかしこの楽書が変化したといふことが、私に妙に実感を起させる。淑子は隣村の高等小学校に通つてゐる。いかにも惨酷に過ぎる。私は淑子の羞恥を思ひ、不意に、私は強い性欲的刺戟を受ける。 夏休みが終り、私は膳所の寄宿先へ戻つた。毎朝、この淡水魚問屋の突堤目ざして、漁船が多く集つて来る。さうして問屋の庭で魚市が立つ。売手は袖の中に手を隠し、買手はその中に手を入れ、指と指とで、取引が行はれるらしい。もろこ、ひがひ、はず、ぎぎ、いさざ、かまつが、小えび等、淡水魚の種類は少くない。 買手の中には、女の棒手振(ぼてふり)も二三人ゐる。殆ど同じ装束で、短い着物の下に、袷(あはせ)の腰巻をはき、紺の脚絆(きやはん)をつけてゐる。市を待つ間などには、かなり卑猥な会話も交されてゐるらしい。私達の部屋では話し声は聞きとれない。しかし変な笑顔と、表情で、私にもそれと察しられる。 ある日、牀机(しやうぎ)に腰かけてゐる男が、突然、その前に立つてゐる女に、両手を拡げる。すると女は尻を突き出して、男の膝に乗る。男は後から両手で女の胴を抱いてゐる。女は盛んに腰を揺つてゐる。例の笑声が起る。女の前は割れ、膝頭の奥まで、その内側を覗かせてゐる。しかし女には少しも羞恥の表情はない。大口を開いて笑つてゐる。 勿論(もちろん)、二人がふざけてゐることは、私にも判る。しかし私は今までにそんな女の姿を見たことがない。その頃、私は人間の性の行為を疑ふことはできなくなつてゐた。しかし強い羞恥の感情を伴はないで、それを考へることはできない。従つて、私は女の振舞を全く啞然(あぜん)とした気持で見てゐるより他はなかつた。 二年生になつた。脇村先生が京都大学の国文科に学ばれることになり、私達は大津市の関寺町に移つた。関寺町は大津市の西南端にあり、学校までは四キロ近くある。しかし乗物を用ひることは校則が許さない。毎日、私は往復の道を歩いた。 私の胯間(こかん)に、薄く発毛してゐるのに気づいたのは、その夏休み、風呂場でのことである。その夏、私の水泳は大いに進歩した。十町の試験を通過して、赤白の帽子になり、次いで青帽になり、最後に石場、石山の三里の遠泳にも合格した。しかしそんな日日の脱衣、着衣の際にも、その徴候は見えなかつたのである。 初め、私は驚きとともに、羞恥を覚える。しかしその恥しさの中には、自分もどうにか大人になるのかと、妙に得意な気持を交つてゐた。が、私は次第に不安になつて来る。自分の意志には関係なく、自分の体が変化するのである。全くの無断であり、無理強ひである。しかも拒むことができない。ひどく惨酷なことのやうに思はれる。更にこれからもどのやうな変化が起るか、判つたものではない。自分の体が無気味である。 自分の体の変化につけても、私はいよいよ男らしくありたいと願ふ。この四月、私は庭球部から野球部に転じた。野球の方がより男性的であると思つたからである。が、直ぐ投手である五年生の「少年」にされる。 次兄はその性質は温和であつたが、体格はひどく肥満してゐる。ボートの選手で、四番を漕ぎ、柔道は初段である。そんな関係もあつて、柔道の時間には、上級生の選手達によく引張り出される。私は勇敢に立ち向かふが、直ぐ寝業に押へこまれる。私の皮膚は他人の皮膚にぢかに接触されるのをあまり好まない。その上、上級生のこはい髭が、私の頰を刺して痛い。私は相手の体を叩いて、直ぐ「まゐつた」をする。 「新村、もつと頑張(ぐわんば)つて」と、私は柔道の教師に叱られる。 私が「よくない行為」を覚えたのも、その頃のことである。私の場合、誰かに教はつた覚えはない。しかし最初は意識して行つたわけでもない。気がついた時には、私は既に自暴自棄のやうな昂奮に襲はれてゐた。どうしてそんな成行になつたか、全く判らない。しかしひどく恥づべき行為であることは判る。何かの罪を犯したやうでもある。得体のしれぬ恐怖を感じる。 しかし次回からは、私は意識して行つたと言はなければならない。勿論、初のうちは強く自戒してゐる。例へば、ファーストバッターとなつて、バッターボックスに立つてゐるやうな、極めて勇しい自分の姿を頭に描いてみたりする。無念無想、といふやうあことも考へてみる。しかしこの時ほど、自分といふものが完全に二つに分裂してゐることを自覚させる場合は少い。さうして一方の時分が次第にもう一方の自分に征服されて行くのを意識する。それでも強い罪悪感を伴つた羞恥が、一方の私に懸命の抵抗を試みさせる。しかし一定の限界を越えると、機械なことに、羞恥までが私を裏切つてしまふやうである。つまり何ものかが私の手で私の羞恥を裸にすることを命じる。私の羞恥は狼狽(ろうばい)する。が、命令者は極めて執拗(しつえう)である。私は被虐的な快感を伴つて、遂にその命令に服するより他はない。 三年生になつた。その三月、次兄は卒業した。野球部の投手も卒業した。私はやつと独立(ひとりだ)ちした感じで、大いに男性的行動を取らうとする。が、私はいつの間にか四年生の柔道部の選手の「少年」にされてしまふ。彼は六尺近い肥大漢である。私の次兄の後継者といふよりは、より有望視されてゐる生徒である。私の適(かな)ふものではない。 生徒ばかりではない。更に若い教師達からも妙な目で見られたり、変なことを言はれたりする。生徒達は囃(はや)し立てる。すると私の顔は、私の意志に反し、直ぐ真赤になる。表情だけではない。私の物腰にも受身の形が現れるらしい。私はそんな自分を嫌悪する。しかしどうなるものでもない。 次兄がゐなくなつたので、私は脇村先生と床を並べて寝る。ある日曜日の朝のことである。私が起きようとすると、先生の手が伸び、私を先生の蒲団の中に引き入れようとする。私は少しく驚く。しかし私は先生を誰よりも尊敬してゐる。幼い時、先生の膝の上に腰をかけて、父に叱られた記憶もある。肉親的な近親感も持つてゐる。私は先生の手を拒むことはできない。私は先生の蒲団の中に入れられる。先生は私を強く抱き締める。日頃は、先生は絶対といつてもよいほど、感情を表さない。私は先生の腕の中で、自分はこんなに愛されてゐたのかと、そんな自分を幸福に思つた。 以来、日曜日の朝の一刻を、私は先生のごつい木綿の蒲団の中で過ごすやうになる。先生の腕の中で、私は極めて快活に甘つたれることも覚える。しかし、もとよりそれだけのことに過ぎなかつたことは言ふまでもない。 四年生になつた。あの柔道部の選手が原級に止つたので、私と同級になる。つまり私は中学校を卒業するまで「少年」であることを免れないことになる。がつかりする。 その五月、次兄が亡くなつた。粟粒(ぞくりふ)性結核であつた。次兄は極めて頑健で、今まで病気らしい病気をしたことがない。私は愕然(がくぜん)とした。さうして悲歎した。しかし弱年の故であらう。私は死そのものについては深く考へることはなかつた。 本家の伯父には子供がなく、私の長兄が本家を継ぐことになつてゐる。従つて次兄の死によつて、私が私の家の後嗣(あとつぎ)になる。しかしそれについても、私は何も考へない。やはり年齢の故であらう。 五年生になつた。弟が膳所中学に入学した。脇村先生の許で共に起居することになる。弟は祖母育ちで、私に随分世話を焼かせる。 私は野球部の委員になる。来年からA新聞の全国的な大会に出場できることになり、チームは下級生中心に編成する。従つて他校へ遠征する場合、私がチームを引率する恰好になる。しかし相手校の運動場に入ると、綿句碑は私に注がれてゐる、特殊な視線を敏感に感じとる。 「ええ子やないか」 「どうや、一晩、抱いて寝たろか」 そんなことを言はれたりする。忽(たちま)ち私は面目を失くしてしまふ。 私はまた弁論部にも加はり、正義派的な言動をするやうになる。下級生のために、教師に喰つてかかつたことも度度ある。休暇中女中を庇(かば)つて、母と衝突したことも数へきれない。しかし修学旅行で旅館に泊ると、女中達が交る交る私の部屋を覗きに来たりして、私の男らしい矜持(きようぢ)は一ぺんに吹き飛んでしまふ。 いつかわ、私の腋窩(えきくわ)にも毛が生え、胯間には、臍下から会陰部へかけ、陰毛が生え揃つた。亀頭は包皮で包まれてゐるが、陰茎も、睾丸も大きくなつた。かなり醜悪である。勿論、性欲を催すと、私の意志とは全く関係なく、私の陰茎はその現象を呈する。私は恥しく、情なく、苦苦しいが、どうなるものでもない。つまり好むと好まないとにかかはらず、否応なく、私は一人前の男になつてしまつたのである。 小学校の頃はその覚えはないが、中学生になつてから、私はよく脳貧血を起した。頭がふらつく程度で、やがて治る場合もある。が、突然、その場に倒れ、教師達を驚かすこともある。そんな時は、一時は意識もなくなり、顔面は蒼白で、唇の色も失はれてしまふ。 また始終頭痛がした。殊に午後になると、顳顬(こめかみ)に動悸(どうき)を打つて痛んで来る。或は「よくない行為」のせゐではないか、とも疑う。私は更に不愉快になる。とにかく、その頃の私は感情が変り易い。事実以上に憂欝を装ひたくなるかと思ふと、急にひどく快活に振舞つてみたりした。 勿論、学校では性は厳しく禁忌されてゐる。恋愛も禁じられてゐる。異性との交際も不可能である。しかし上級の生徒達は、彼等が好むと好まないとにかかはらず、既に一人前の男であることは、私に限つたことではあるまい。しかし彼等(勿論、私を含めて)の性はどこにもはけ口がない。言つてみれば、性の中に密閉されてゐる。俘囚(ふしう)のやうなものである。従つて彼等はどんな些細(ささい)なはけ口でも、見逃すやうなことはない。例へば漢文の教科書に「蛟竜得雲雨、云云」とある。するとそれだけで彼等の間にはただならぬ同様が伝はる。「蛟竜」の解釈が問題なのである。さう言へば、「少年」といふのも、彼等にとつては、禁じられた恋愛感情の、儚(はかな)い発散なのであらう。 しかし彼等は極めて健康ではあるが、まだ分別の定らぬ年齢である。ラブレターを送つて、停学になつた友人も幾人かゐる。欝屈した性欲に操られたかのやうに、寄宿舎を抜け出し、娼家に上つて、退校処分に附された同級生も一人ゐる。また一人の親しい友人が私に言ふ。 「君のやうな人に、こんなこと言うて、悪いけんど、僕は、あの人の胸の中に手を入れたんや。柔かいお乳の下で、あの人の心臓が鳴つてるやないか。うちらもう富もいらん、名誉もいらん、と思うたんや。阿呆な奴やと、笑うてくれやはるか知らんけんどね」 二人は大津の県庁裏の堤に腰を下してゐた。月見草が咲いてゐる。空には、星が光つてゐる。私も恋愛に対しては感傷的な憧憬を抱いてゐる。彼を笑ふことはできない。が、私には、若い女の胸に手を入れるほどの勇気はありさうもない。 しかし私の男性の肉体と女性的な感情とは互に倒錯し、欝屈して、かなり異常な性欲癖を作つたやうである。強い羞恥を感じる時、ひどく無念な時、私の性欲は昂進する。ある時、暴力が弱者を凌辱(りようじよく)する記事を読んでゐて、突然、私は下着を汚した。 翌年、膳所中学を卒業し、京都の第三高等学校を受験する。身体検査の時、私は初めて性器の検査を受ける。私はカーテンの中に入り、医者の前に立つと、予(あらかじ)め命じられた通り、ズボンを下げ、性器を出す。腹の皮まで赤くなる思ひがする。 医者は私の陰茎をつまみ、包皮をむく。強い痛みを覚える。が、慰藉は直ぐ包皮を返し私の顔を見て言ふ。 「マスはやるな」 私は蒼白な感情になる。しかし私は弁解のしやうがない。またその暇もない。私は急いでズボンを引き上げる。さうして私はひどく屈辱的な気持を抱いて、カーテンの外に出るより他はなかつた。 前日の数日の試験の時である。どうしても解けない問題がある。時間は次第に迫つて来る。他に自身がないのが二題もある。私はますます焦つて来る。頭はかつと上(のぼ)せてしまひ、思考力をどうしても集中することができない。遂に鐘が鳴り出した。突然、私の性欲が昂奮し、一瞬のうちに下着を汚してしまつたのである。 三高の試験に失敗する。以来、一年間、私は憂欝な日日を送つた。 翌年、私は第三高等学校に入学した。初め私は脇村先生の許(もと)から通学する。先生の許には、弟が引続き厄介になつてゐる。昨年、先生は結婚された。が、私は依然として先生に心服してゐる。むしろ先生の新家庭を祝福してゐる。弟と違つて、私は新夫人にも好感を持たれてゐる。が、私は電車といふ乗物をあまり好まない。殊に京津電車の揺れ方はひどい。また内心にはやはり独立してみたい好奇心もなくはない。 ある日、友人と素人(しろうと)下宿の部屋を見に行く。中年婦人が狭い三和土(たたき)の小路を通つて案内してくれる。部屋は都合よく離れ風に独立してゐる。が、ふと見ると、狭い庭に腰巻が干してある。赤や、鴇色(ときいろ)、模様のあるものや、色とりどりの腰巻が確か五六枚は干してある。娘が多いのかも知れぬ。が、私は少なからず辟易(へきえき)する。 「さあさあ、お茶いれまつさかい、一服しとくれやす」 私が田舎風に菓子箱など持参したためか、至つて愛想がよい。 「新村はんて、江州の新村はんどすか」 「さうですが」 「ほんなとこのおぼんはんに下宿してもらうて、ほんまに光栄や思うひまつせ」 私はすつかり当惑顔で外に出る。 「新村、惚れられるぞ」と、いきなりその友人が言ふ。 「娘がゐるらしいね」 「うん、娘だけぢやない。あのおかみだつて、嫌な感じだつたぢやないか」 私は気味が悪くなる。さう言へば、狭い露地に干してあつた腰巻の色にも、私は何か不吉なものを感じた。女に対して、そんな感情を抱いた最初の経験である。勿論、私はその素人下宿は破談にした。さうして今まで気の進まなかつた、父の店の旧番頭の貸家を借りることに決める。 その私の仮寓は三条大宮を東へ入つたところにある。京の三条通も堀川を西へ渡ると、あのしつとり落着いた気品は失はれる。小さい小売屋が軒を並べ、客を呼ぶ声もかまびすしく、かなり猥雑(わいざつ)な街になる。 通りに面した商店と商店と間には、極めて狭い露地が幾筋も通じてゐ、それを通り抜けると、決つて二軒、三軒と仕舞屋(しもたや)が建つてゐる。私もそんな一軒を借りてゐたが、階下は昼も薄暗いので、二階を書斎に当ててゐた。 その二階の窓の下にも狭い露地が通つてゐ、その奥の家に若い、琵琶(びあ)の女師匠がその妹と住んでゐた。夜になると、近所の若者達が習ひに来て、賑やかな話声が止むと、琵琶の音が聞えて来る。時には、女師匠が練習してゐるのか、昼間も琵琶の低い音が鳴つてゐることもあつた。 当時の京の町家の小便所は、朝顔がなく、壺がむき出しになつてゐて、僅かに板で仕切られてゐるに過ぎないものが多かつた。その上、京の女は後向きになつて、立つたまま用を足すので、その音はひどく庶民的な音を立てる。 私の書斎の窓下からもその音は聞えて来る。隣家には一人娘のゐる初老の夫婦が住んでゐるので、露地の奥からも聞えて来る。京都に住んで、ひどく不粋な話である。が、いつの時代にも、権力者の華やかな文化の底で、京都の庶民はこのやうにして生き堪へて来たのではないか。彼等は消極的に見えるが、その生活力はかなり執拗(しつえう)である。 しかし私の下宿からは神泉苑も近かつた。神泉苑は当時既に池には水もなく、埃つぽい小庭園に過ぎなかつたが、私の好む休みの場所となつた。二条城も私の散歩の範囲にあつたし、二条駅も私の好きな場所であつた。散歩の途次、私は二条駅の木柵に凭(よ)り、単線のレールが鈍く光つてゐるのを眺めながら、花園、嵯峨(さが)、保津峡、更に胡麻、和知、安栖里(あせり)、山家などと、頻(しき)りに旅が思はれたりした。またある日、春風の中に笛や、鉦(かね)の音が聞えてゐるのに誘はれ、その音を頼りに行つてみると、壬生(みぶ)狂言が行はれてゐたりもした。 三高在校生の膳中会に出席する。初めて芸者のゐる席に連つたわけである。美しいとは思ふが、精神的には何の感銘も受けない。酒は飲まないつもりでゐた。が、尊敬する先輩に盃(さかづき)を進められ、生れて初めて酒を口にする。最初、酒が私の舌端に触れた時は、少し異様なものを感じたが、喉を過ぎる頃には、私の舌に魅惑的な後味を残した。私は次ぎ次ぎに盃を受ける。軽い酔ひを発する。ひどく快い。 ある日のことである。私は私の下宿へ二人の友人を伴つて来た。その一人が座に着くなり、壁の横木の釘に帽子を投げる。が、帽子は的を外れ、窓の下に落ちる。私達は顔を並べて窓の外に出す。が、次ぎの瞬間、あわてて顔を引込める。既に薄暗くなつた路地の隅で、琵琶の師匠が行水を使つてゐたのである。 「お帽子、ぢきに久子に持たしてやりますえ」 窓の下から女師匠の声が聞えて来る。甘つたるい声である。 「醜態」 若い私達はいつもそんな風にして、互に運動神経を競ひ合つてゐたのである。決して他意はない。しかしどんな弁解も役立たない。私達は自尊心を傷つけられ、苦苦しい沈黙を続けてゐるより他はなかつた。 「久子はん、お湯わいたか」 それ以来、夏の日が西の空に傾く頃になると、決つて女師匠の声が聞えて来る。続いて、盥(たらひ)を据ゑる音、湯を注ぐ音。やがて手拭を使ふ湯の音まで聞える。 「久子はん、すまんけんど、さし湯持つて来てんか」 例のひどく甘たるい声である。 「ああ、ええ気持やわ」 独言(ひとりごと)としては少し大き過ぎる。それにひどく浮き浮きともしてゐる。確かにその声は何者かの耳を意識してゐるとも取れなくない。すると更にその声は人の目を厭ふといふより、頻(しき)りに誘つてゐるやうに思はれて来る。が、私にはそんな女の気持はまだ全然理解できない。 しかし私の目前に開かれてゐる窓の空間が、ひどく気になつてゐるのは事実である。私は机の前に坐つてゐる。が、私はどうしても心が落ちつかない。先刻から、盥の中に中腰になつて、窓を見上げてゐた女の体を、私は繰り返し思ひ出してゐる。自尊心などといふものが全く当てにならないことお、私は知つた。 いつからともなく、私は私の日日に満ち足りないものを感じ初めてゐた。友人達と寮歌を歌ひ、乱舞してゐても、以前のやうな感激は湧(わ)かない。むしろそんな時、私は激しい「虚」を感じる。寂寥感(せきれうかん)といつてもよい。最早、自分の感情を誇張することができなくなつた自分に気づいた隙に乗じ、その感情は突如として突き上げて来る。例へば、こんな大勢の友人に取囲まれてゐながら、私には一人んも友人もない、といつた感じである。或は単に恋愛がない淋しさかも知れない。しかし私はさうは思つてゐない。むしろ人を愛するほどには、私自身が充実してゐない淋しさである。つまり「虚」は私の外にあるのではなく、私の中にあるやうである。 一見、私は善良で、幸福さうに見える。しかし善良とは何か。真の幸福とは何か。少くとも私のそれは、いづれも私の外側にしかない。かなり美しく見えるかも知れないが、所詮(しよせん)、修飾品に過ぎない。しかも、それは修身的、習俗的で、更にそれが形式化し、惰性化した模造品で、私自身のものは一つもない。私の中身はからつぽである。私自身が自分の飾りものに騙(だま)されてゐたのである。まづ私の贗(にせ)の飾りものを打ち毀(こわ)さなければならない。 ある夜、私は殊更に近所の、あまり上品さうでないカッフェに入る。第一に三高の生徒を避けるためである。更に学生風な雰囲気に捲き入れられてはならないからである。私は不断着を着流したままである。 「おいでやす」 女給が迎へる。私は酒を註文する。女給は私と同年配である。丸ぽちやの顔に濃く白粉(おしろひ)を塗り、唇がまつ赤である。さう言へば、このカッフェ全体が、色彩の強い泥絵の感じである。 「君も、一つ」 「おほきに」 私は女給に台つきカップを差し、それに酒を注ぐ。しかしそれだけが、私には精一杯である。後が続かない。女給の返したカップを、私は私の口に運ぶだけである。 先客が一人ゐる。ジャケツにズボン、板草履(いたぞうり)をはいてゐる。三十くらゐの女給が相手をしてゐる。男はかなり険相は容貌をしてゐる。しかし存外静かに酒を飲んでゐる。 「お客はんどこどすの」 「近くだ」 この女給は決して利口さうではない。上品などといふものとは、更に縁遠い。しかし幸にもそれほど饒舌(ぜうぜつ)ではないらしい。 中年の商人風の男が入つて来る。私の隣の席に坐るなり、相手の女給を笑はしてゐる。よほど猥褻(わいせつ)なことを言つてゐるらしい。「知らん、ほんまにいけずやわ」とか、「よう言はんわ。いやらしやの」とか言つては、相手の女給は声を上げて笑つてゐる。 しかし私は殆ど気にならない。むしろこんなカッフェの片隅で、自分を失ひながら、泥酔の底に沈んで行けるなら、どんなに気楽だらう、と思つたりする。が、意識は却(かへ)つて妙に冴(さ)え、少しも酔ひを発しない。やはりこの場違ひの雰囲気に、小心な私はより厳重に自分を自分の中に密閉してしまつたからであらう。すると、今夜の行動も却つて馬鹿らしく思はれて来る。裘に激しい「虚」を感じる。 不意に、ジャケツの男が声を発した。見ると、男はカップに口を銜(くは)へ、歯をむいて、嚙み砕いた。私は恐しくなり、急いで席を立つた。 ある日、二人の生徒が「三高劇研究会」のビラを貼つてゐる。その一人は色の浅黒い、いかつい顔をしてゐて、見るからに不興気な表情である。こんな下らない仕事から一刻も早く離れたい、といふような態度である。実に厭さうである。 私は劇研究会にも、ビラを貼つてゐた生徒にも妙に興味を覚え、当日、会の催される、円山公園の「あけぼの」に行つてみる。その席に今一人、より魁偉(くわいゐ)な、極めて彫りの深い容貌の生徒がゐる。脚本が朗読されてゐる間、彼は厳然と腕を組み、その態度を崩さない。やはり興味を覚える。前者が中谷孝雄であり、後者が梶井基次郎である。 研究会では、著名の戯曲を選び、それぞれの役割を決め、台詞(せりふ)風に朗読するのである。中には台詞廻しの上手(じやうず)な生徒もゐる。有名な役者の声色(こわいろ)を巧みに使ひ分ける生徒もゐて、私は驚かされる。しかし中谷も、梶井も台詞廻しはあまり得意ではなかつたし、また重視してもゐないやうでもあつた。中谷は梶井のやうに熱の入ちつた態度は示さないが、並並ならぬ関心を抱いてゐることは判る。彼等にこれほどまでに興味を持たせるものは何か。私は次第に劇研究会のグループに近づいて行つた。 「あけぼの」の例会には、私は毎回出席した。トルストイの「闇の力」、チエホフの「熊」、「桜の園」、シングの「鋳掛屋(いかけや)の婚礼」、シュニツラーの「臨終の仮面」、それに武者小路氏の作品等を朗読したことを覚えてゐる。 倉田百三の「出家とその弟子」を朗読することになる。私は私の書斎で下読みをした。 私は感動した。読みながら、私は何回となく落涙した。涙は全く突然に溢(あふ)れ出た。悲しかつたからではない。悔しかつたからでもない。私はただ感動しただけである。俗に「涙を催す」といふ言葉がある。いかにもそのやうな涙の溢れ方である。 この「出家とその弟子」に対しては、中谷も、梶井も文学的にそれほど高い評価を与へてゐないやうである。しかしそんなことは問題でない。私にとつては、最早、文学に限られたことではなかつたからである。 私を泣かせたものは何か。私にこんな清らかなバイブレーションを起させたものは何か。この極めて不思議なものについて考へないわけにはいかない。勿論(もちろん)、この年齢の私には、仏や、神の存在を信じることは無理であらう。しかし私に生に対する希望を抱かせたものは何か。さうしてこのやうな喜びにも似た感情を私に与へてくれたものは何か。 「出家とその弟子」が私を「歎異鈔」に導いたのは、極めて当然のことであらう。ある夜、あのひどく庶民的な小便壺の音の聞えて来る書斎で、私は胸をときめかしつつ、「歎異鈔」を開いた。 果して、私には総(す)べて驚異である。親鸞(しんらん)は「法然上人にすかされまひらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずさふらふ」とも言つてゐる。また親鸞は「父母の孝養のためとて、一遍にても念仏まふしたること、いまださふらはず」とも言つてゐる。宗教家に対する私の既成概念とは、凡(およ)そ甚(はなはだ)しい違ひである。私は脳細胞を逆撫(さかな)でされるやうな違和を感じながらも、大きい力に引き寄せられて行く自分を感じる。 しかし「悪人成仏」とか、「絶対他力」などといふ親鸞の思想は、私の常識的倫理観では、なかなか納得できない。 「出家とその弟子」の親鸞は、偽善を殺人よりも罪深いものと言つてゐる。さうして赤裸裸な人間の姿をそのまま赦(ゆる)されてゐるとも言つてゐる。親鸞の思想は強い否定の上に立つた、より強い肯定であらう。さうして親鸞の徹底的な人間肯定に対して、私は涙を流して喜んだはずである。が、私の正義派的なもの、清教派的なものが、未練がましく抵抗を試みて止まないのである。卑近な例で言へば、自分が自瀆を行ひながら、童貞を誇つてゐるやうなものである。が、弱年の私には気がつかない。 三年生になつた。文芸部の委員になる。私の軽薄な性質に因(よ)るが、中谷孝雄の好意的な策謀と、煽動(せんどう)に因るところもあつた。が、梶井と中谷の作品を得て、三高の文芸部の雑誌「獄水」誌に掲載することができた。 徴兵検査の予備検査を受けるために、私は和服に袴(はかま)を着け、別に医者の当てもなく、下宿を出る。京都の町医院には、門構もなく、仕舞屋(しもたや)風なのが多い。街路に直接面してゐる扉の梨地(なしぢ)ガラスの上に書かれてゐる医院名と、電燈の赤い笠とが僅かに医院であることを示してゐる。私は行きずりに、姉小路のそんな医院の扉を押した。 「御診察どすか」 看護婦が出て来て言つた。 「徴兵検査の予備検査を受けたいのです」 「ほんならお上りやす」 待合室に他の患者はなく、直ぐ診察室に通される。机に向かつてゐた中年の医者が、私の方へ振り返る。生白い顔である。が、いかにも生気の抜けたやうな表情である。見ると、診察台の上には、男枕の横に女の箱枕も置いてある。京都の、猥雑な場末町に住みついた町医者の感じでもある。 看護婦が乱れ籠を私の前に置く。私は袴を取り、帯を解き、その中に入れる。 「シャツも脱いで」 私はシャツを頭にかぶつて脱ぐ。しかしズボン下だけの恰好はあまり見よいものではない。私は素肌(すはだ)に着物をかける。 「ここへかけやはつて」 私は医者の斜め後の丸椅子に掛ける。 「あんたはんて、恥しがりやな。学生はんのくせに」 看護婦は私の耳許にささやきながら、私の肩から着物を脱がせる。看護婦が小うるさく、少し不愉快になる。 医者は尻を据ゑたまま、廻転椅子を廻して、私の前に向き、私の胸に聴診器をあてる。私は努めて毅然(きぜん)とした態度をとらうとする。しかし私の皮膚は外気に極めて敏感である。夏の暑い日、私は自分の部屋にゐても、肌を出すことを好まない。女性的な、青白い皮膚を恥ぢるからでもある。背後に看護婦の視線を感じる。 「後を向いて」 私は着物を押へ、医者の方へ背を向ける。看護婦と視線が合ふ。熱つぽく濡れてゐるやうな黒目である。清潔な視線とは言ひ難い。しかし私は殊更その視線を避けようとはしない。漸く看護婦の方が視線を外す。 看護婦はかなり美人である。瓜実顔(うりざねがほ)式の容貌は、何故か看護婦の制服と似合はない。その不調和感が却(かへ)つて妙に好色的な気持を懐かせる。 医者に命ぜられ、私は診察台の上に仰臥(ぎやうぐわ)する。その目に看護婦の白衣の肩が映り、看護婦が私の着物を開き、猿股の紐(ひも)を解くらしい。私は今までに性器の検査を受けた経験はある。しかし仰臥しては初めてである。看護婦と言つても、私にとつて若い異性であることには変りはない。私は少なからず動揺する。 仕方がなく、私が腰を浮かすと、看護婦がズボン下とともに股の下に押し下げる。代つて、医者が私の腹部を触診し、例の通り包皮を剥く。やはりかなりの痛みを覚える。 「ひどい包茎だね」 私はズボン下を引き上げ、診察台の上に起き上つて、聞き返す。 「ええ?」 「つまり皮かむりやね。ちよいとした手術ですむが、まあ、嫁はんでももろたら直るやろ」 看護婦が笑ひを殺して、顔を背(そむ)ける。医者や看護婦の態度を、私は非礼だと思ふ。しかし私は彼等の前に自分の性器を曝(さら)したばかりでない。自分の性器の異常まで知られてしまつたのである。むしろ私は強い屈辱感を抱いて、この医院を去るより他はなかつた。 私は十二月生れであるから、数へ年二十二で徴兵検査を受ける。前に小布を当てただけの、全裸に近い恰好で全身を検査される。性器の検査の次ぎは、肛門の検査である。床板の上に、手足を置く位置が示すされてゐる。それに従つて、甚しく屈辱的な姿勢を取らなければならない。しかし相手は国家権力である。拒むことはできない。私は思ひ切り脚を開いて、四つ這(は)ひになる。 「もつとけつを上げる」 途端に、私の性欲は昂奮する。私は狼狽(ろうばい)する。が、自分の力でどうすることもできない。しかし私の胯間には睾丸が垂れてゐるので、辛うじて検査官に見つかることはなかつた。 後日、私はあの無残な自分の姿を思ひ出すだけで、私の性欲は昂奮することを知つた。私の性欲が少しく変つてゐるのではないかと私は疑ひ始める。 二年前から、母は祖母の方の親戚の娘を預つてゐる。美保子といひ、私より四つ年下である。ひどく内気な娘で、無口で、殆ど感情を外に表さない。しかし私が休暇で帰省する度に、背丈も伸び、姿態にも女らしさが加はり、初心に、直ぐ顔を染めるやうにもなつた。 美保子は新村淑子も行つてゐる、村の裁縫の師匠の許へ通つてゐる。しかし朝夕は女中とともに忙しく立ち働く。 私はそんな美保子に好意を感じないわけではない。或は既に愛情といつてもよいかも知れぬ。しかしそれに類する如何(いか)なる感情も、二人の間には禁忌されねばならないことを、私は知らされてゐた。 私達の一族には忌むべき遺伝がある。劣性遺伝であるから、血族結婚は避けなければならないのである。が、ともすると私の目は美保子の体を追ひたがる。私の目は既に美保子が縁側に上る時、その脹脛(ふくらはぎ)に白い力瘤(ちからこぶ)が入るのを知つてゐる。また美保子は風呂場に入る時、必ずガラス窓を締める。が、私の目は既に消しガラスに映る。美保子の肩の丸さを覚えてゐる。 ある日、私が門を出て、石橋の上に立つた時、向かうから連れ立つて帰つて来る淑子と、美保子の姿を認める。淑子の大柄な肢体に、私はあの楽書を思ひ出し、思はず顔が真赤になる。淑子の顔も、美保子の顔も同じく赤くなつたかも知れぬ。私は色欲の厭らしさを痛感する。 八月、私は旅行に出た。「藤村詩集」などの影響から、私は長野県の風物に憧憬を抱いてゐた。長野県の伊那にゐる、三高の友人を訪ねる。友人の母は早速茄子(なす)を刻んで、茶を進めてくれる。そんな鄙(ひな)びた振舞ひがすつかり私が愉(たの)しくさせた。 友人は私を更に高原の別宅に伴ひ、そこで起居することになる。朝露、散歩、夕立、涼風、夕映。私は心身ともに爽快な数日を過すことができた。 友人と別れ、茅野(ちの)に出、蓼科(たてしな)行きの馬車に乗る。今度の旅行には全く計画はなかつた。地図も持つてゐない。しかしそれが今度の旅行の目的であるかのやうに、私は放心状態のまま、馬車の固い腰掛けにかけてゐる。馬車には窓もなく、外の風景を楽しむこともできない。馬の蹄(ひづめ)の音と、轍(わだち)の響きとが単調に繰り返されてゐる。 馬車が停つた。客が馬車から下りる。馭者(ぎよしや)が下りるらしい。私も下りる。しかし終点に着いたのではない様子である。林の中に茶店がある。皆はその中へ入つて行く。私も大きく腰を伸してから、茶店の椅子に腰を下す。馭者も昼の弁当を使ふらしい。私も友人の家で作つてもらつた、握り飯の竹の皮を開いた。 高原の日光は意外に強烈である。しかし木陰には湿度の少い涼風が吹いてゐる。暫くその中にゐると、再び陽に当りたくなるほど涼しい。馭者達はなかなか腰を上げさうにない。私はあたりを歩いてみる。草叢(くさむら)には秋草の花が咲き乱れてゐる。 漸く馬車は走り出した。再び極めて退屈な時間が続く。前方に開いてゐる長方形の空間の空間には、馭者の背中がある。その上に、真白い積乱雲が紺碧(こんぺき)の空に踊(をど)り上つてゐるのが見える。時には真正面に見える。時には半分以上も欠けてしまふこともある。また時には緑の疎林越しに見えることもある。 いつか積乱雲も見えなくなる。しかし馬車は一向に終着駅に着く様子もない。尻も痛くなる。私は別に宿泊を決めてゐるわけではない。電車が滝湯といふ停留所で停つた時、私は何となく馬車を降りた。 私は宿を取つた。仮にも上等の旅館とは言ひ難い。しあkし今度の旅行にはその方がふさはしいとも思ふ。部屋に通される。二人の相部屋であつた。 浴場へ行く。思ひがけず混浴である。私が色情を懐(いだ)かないでは女を見ることができなくなつて以来、初めて女性の全裸を見るわけである。勿論、私は虚心で見ることはできない。単なる好奇心でもない。やはり色情といふべきだらう。しかし性欲的刺戟を受けるほどのことではない。 若い娘達も滝湯に打たれてゐる。腰には手拭をまとつてゐるが、その肢体には、肩のあたりといはず、腰のあたりといはず、柔かい曲線を描いてゐる。殊に二つの乳房は形よく均斉美保つて隆起してゐる。美しい、と思ふ。白膩(はくじ)を盛る――そんな言葉も浮かぶ。初心な私には、世にも貴重なものに思はれ、色情的な視線は向け難い。 しかし娘達の乳嘴(にゆうし)の色はいかにも可憐である。豊麗なボリュームに、まるで睛(せい)を点じてゐるやうで、流石(さすが)に好色の想ひをそそる。が、私のそんな淫(みだ)らな視覚にも、不思議に悔いを残さない。むしろ私はほのぼのとした幸福感に浸つてゐるやうであつた。 翌日、私は蓼科山に上り、夜行で上京した。数日滞在して、帰省した。 九月、関東大震災が起り、再び上京した。父の日本橋の店と、深川の工場は全焼したが、一人の負傷者もなく、高田町の工場は残つた。 叔父一家を滝野川の避難先に見舞ひ、叔父の家の女中、八重と再会する。再会といふのは、私が中学生の頃、従兄弟(いとこ)達の伴をして来た八重と、郷里の家で一夏を過したことがあつたからである。八重の故郷は愛知川(えちがわ)の上流の君ケ畑で、紺縋(こんすがり)姿は私の頭に初初(うひうひ)しい印象を刻んでゐる。が、再び見る八重は見違へるばかりの美貌で、その肢体はむしろ豊満であつた。 その頃、私は梶井や中谷と常に行動を共にするやうになつてゐた。梶井は大酒家であり、愛酒家でもある。小料理屋で飲む酒の味も、私は梶井から教へられる。中谷は全く酒を嗜(たしな)まない。が、私達の酒がどんなに長引いでも、中谷がゐなくなるやうなことはない。電車のなくなつた、京都の深夜の街を、私は中谷と歩いて帰つたことも幾度かある。 中谷も、梶井も私より二年前に三高に入学してゐる。しかし二人とも二度原級に停められてゐる。いづれも出席日数の不足に因る。殊に中谷は既に愛人(現夫人)もあり、同棲してゐたこともある。が、今は彼女とも別れてゐる。そんな人の心と心との葛藤(かつとう)もあらう。自分自身の心の悔恨もあらう。中谷はいつも不機嫌であつたし、その表情には暗欝な翳(かげ)が消えることがなかつた。 しかし中谷の不機嫌と、憂欝とは、最早、彼の皮膚に染(し)みついたものかも知れない。中谷にとつては、むしろこの時代は小康を保つてゐた時期と言へる。彼は親戚の家に下宿し、学校へも比較的よく出席してゐる。性欲に対しても、一応、苦悩期を脱皮し得たのであらう。時には遊郭へ行くこともあるらしいが、最早、感情を乱すやうなことはない。童貞の私達とは段が違ふ。性の醜悪さを知りつくしてゐる。私達が、盲が蛇に怖ぢない風の、露骨な――本当は至つて無邪気なものであるが――猥談に打ち興じてゐると、中谷は言ふ。 「童貞みたいな穢(きたな)いもん、早う捨ててしまへよ」 梶井は、中谷に反し、友人達にも愛想がよく、快活な面もあつて、よくユーモラスな冗談(じようだん)も口にする。また酔へば威勢のよい狂態を演じた。 しかし梶井の笑顔と、快活とは、友人に対するサービス精神からのものでもあらうが、自分の精神は少しでも明るく保たうとする、自己欺瞞ではなかつたか。梶井にとつては、この時代は決して平安な時期とは言へない。欠席日数も少くない。乱費による借金もあらう。彼の苦悩はそんな日常生活の乱れにも因るだらう。しかしその根源は彼の精神のもつと深奥部から発してゐるに相違ない。が、彼は「神」を呼ばうとして、いつも「悪魔」を呼んでしまふ。ある夜泥酔した彼は、「おれに童貞を捨てさせろ」と、中谷にだだをこねて、聞かない。遂に中谷はむか腹を立て、彼を遊郭に伴つたといふ。 「梶井の奴、おれを恨んでやがるんや。ほんなこと知らんが」と中谷は言ふ。中谷のいふ通りである。が、梶井の暗澹たる気持は理解できなくない。相変らず、露骨な猥談に耽つてゐる私達に、あの彫りの深い顔をしかめて、梶井は言ふ。 「知らん奴にはかなはん。実感がないもんやで、平気で言ひよる」 梶井と中谷との友情を、私は少しも疑ふものではない。二人の友情はむしろ濃度のかなり濃いものであつたらう。それだけに、私には却つて複雑怪奇にも見えた。が、そのやうなことは、第三者が語るべきことではないやうである。 高等学校へ入り、私は一応性の緊縛から解放されたわけである。勿論、売淫制度のあることは知つてゐる。しかし私はそんなものを利用しよう、或は利用したい、と思つたことは一度もない。性病を恐れたからでもない。童貞を惜しんだからでもない。私はそんな制度が存在してゐることを意識したことがなかつたからである。 すると、潜在的には、私は常に女の体を求めてゐることになる。更に要約すれば、私の性欲は女の性器をより強く求めてゐることにもなる。女の性器ならば、娼婦達も逞(たくま)しいものを持つてゐるだらう。私がその存在を意識さへしなかつたのは何故か。 この矛盾は、私といふ全体と、私の性欲といふ一部とを、別別に切りはなして考へたところから生じたものであらう。彼女等のそれは、その制度の中にある時は、女の性器といふよりは、商売道具であるのかも知れない。そんなものに睨(にら)まれたら、私のやうな者の性欲は縮み上つてしまふより他はなからう。つまり男の性欲を持つてゐる私は、性器を持つてゐる女といふものの神秘を、ひたすら求めてゐたといふのが、比較的正確な事実ではないか。 未経験者である私が、梶井の気持が理解できると、生意気なことを言つたが、以上のことを考へた上のことであることを、附記しておきたい。逆に言へば、梶井の苦悩の暗さ、深さが、以上のことを私に考へさせたのではあるが。 祗園(ぎおん)石段下の「レーヴン」といふカッフェに、梶井や、中谷や、私達が毎晩のやうに集つたのは、もう三高の生活も終りに近い頃である。中谷のその一学年の出席数は悪くなく、卒業は確実である。梶井の卒業はかなり危ぶまれたが、理科である梶井が大学は英文科に転じる決心もつき、教授達の間を運動中である。卒業後、私達は東京の大学へ行き、時期を見て、同人雑誌を出す計画である。その頃の私達の雰囲気はかなり明るかつたと言はなければならない。 梶井も、中谷も、私も卒業した。その夜、私達は例によつて「レーヴン」に集り、京都に残る人達と酒を汲み交はす。私は前後不覚に酔つてしまつたらしい。 翌朝、私が目を覚ますと、汽車は浜松駅に停車するところである。私と、梶井と、中谷とはプラットホームに降りて、水を飲んだ。 梶井は文学部英文学科、中谷は独文学科、私は経済学部経済学科に入学することができる。私達三人は銀座や、神楽坂(かぐらざか)を飲み歩く。酒を飲まぬ中谷は相変らず不興げであるが、梶井は関西弁丸出しで、ユーモラスは諧謔(かいぎやく)を飛ばしたりして、かなり機嫌がよい。私は中谷とともに東京を発ち、それぞれの故郷へ帰つた。 私はまた京都へやつて来た。円山公園を通り抜け、高台寺の方へ一人で歩いて行く。私は先刻から薄い霧のやうに私の頭に纏(まとは)り、離れて行く奇妙な感情について考へながら歩いてゐる。少くとも今までにこの路を歩いてゐた時の感情とは異る。私は目的を持つて歩いてゐるのではない。しかし今までのやうに散歩してゐるのでもない。もう私は京都に住んでゐないのであるから、強ひて言へば、明日までの時間つぶしに、過ぎた日を散歩してゐる、とでも言へるか。 この奇妙な感情は、京極(きやうごく)を歩いてゐても、既に燈火の入つた四条通りを歩いてゐても、少しも変ることはなかつた。しかしいづれもつい先日まで歩いてゐた道である。感傷とも言ひ難いのも当然であらう。むしろ小休止の中にある、至つて気楽な感情のやうでもある。或は若い私は東京の新しい生活に、新しい意欲を燃してゐたのかも知れない。 遅く「レーヴン」に入る。良子もゐる。妙子もゐる。玲子もゐる。菊枝等もゐる。常連客の顔も見える。しかしかうして一人でコップを口に運んでゐると、やはり先日からの奇妙な感情が湧いて来る。まるで先日までの私や、梶井や、友人達の姿を見返してゐるやうな、傍観者の感情である。つまり舞台は廻つてしまつたのである。ひどく懐しいが、最早、私の出るところではない。私は「レーヴン」を出る。 深夜の京の街には、春の細雨が降つてゐる。私は電車の絶えた四条通りを歩いて行く。背後から駆けよつてくる下駄の音が聞える。玲子である。 「どうしたんだ」 「マスターと喧嘩して、飛び出して来ちやつたの」 玲子は東京で育つたと言つてゐる。私が歩き出すと、玲子も黙つて従(つ)いて来る。 「そんなことして、どこか、行くところあるの」 「そんなとこないわ」 十七の娘を細雨の降つてゐる深夜の街に捨て去るわけにはいかない。私は玲子を私の下宿に伴ふより他はなかつた。 床を二つ並べて敷き、私はその一つに寝る。やがて床の中から玲子が言ふ。 「新村さん、私、処女よ」 「それは偉い。大切にするんだよ」 暫くして、また玲子が言ふ。 「ね、ここへ手をあててみてよ。ほら、こんなに動悸がしてるのよ」 少し好奇心は動く。中学生の時の友人の話を思ひ出す。滝湯の娘達の乳房の形も目に浮かぶ。しかしそれだけのことも私にはできない。ましてや十七歳の娘の据膳(すゑぜん)を喰らふやうな欲望は、私には全くない。男の恥かも知れないが、そんな性の機敏には、私は無知に等しい。が、その時、私に一番強く作用したのは、京都の生活はもう終つたのだ、といふ、先刻からの奇妙な感情のやうである。 私は黙つてゐる。また、玲子が言ふ。 「新村さん、もう眠つたの。私、なんだか、頼りないわ」 「ぢや、かうして眠らう」 私は手を伸ばし、玲子の手を取つて、目を閉ぢる。さすがになかなか眠れるものではない。しかし私は性欲的刺戟は少しも感じることはなかつた。 翌朝、玲子に見送られて、私は東京へ発(た)つた。 その五月、六本木のカッフェで、先妻、とく子に出会ふ。一見して、ここに私の妻がゐる、と直感する。誠に笑止な話であるが、私は真剣である―― しかしとく子とのことは、今までにも度度書いた。と言つて、とく子との性生活を除けば、さうでなくとも貧弱な、私の性欲史は殆ど成立しないだらう。出来る限り簡潔に書いてみることにする。 とく子はそのカッフェに勤めてゐる。つまり女給であるから、私達の恋愛は、私の家から許されない。しかし私は私達の恋愛を運命的なものと、青年らしく誇張して考へてゐる。父母の歎きも私の耳に入らない。 しかしこの期間は、至つて未熟なものであつたらうが、私の精神が最も緊張した状態を持続した一時期であつたと言へる。最早、私は色情を懐いて、女を見るやうなことはなかつた。ひたすらに恋愛の鈍化を願つて、色情そのものを忘れてゐた、とも言へなくない。私はとく子に対しても極めて正確にいつて、性的欲望を感じたことはなかつた。 私の感傷に過ぎない、と友人は言ふ。不自然である、とも言ふ。また女性に対して、むしろ惨酷である、とも言ふ。しかしそのやうな女性の機敏を私は知る由もない。私は経済的に独立できない者に結婚する資格はない、と簡単に割切つてゐる。そのままの状態で一年が経つた。 私は自分の優柔不断な態度が嫌になつて来た。文学青年的な志が私に冒険を促す。とく子に対する信頼は変らないが、彼女の身辺にも暴力的危険が感じられる。私は思ひ切つて、とく子と旅行に出た。 私ととく子は磯部温泉に行つた。勿論、新婚旅行の覚悟である。私は私の性欲を抑圧するつもりは少しもない。が、或は未知のものに対する恐怖感はあつたかも知れない。二つの床を並べてゐても、私は一向に性的欲望を感じない。事実、碓氷川(うすひかは)の川瀬の音や、河鹿(かじか)の声や、妙義山の新緑や、その山霧等、私は今もはつきり覚えてゐるが、とく子の肉体のどの部分についても、何の記憶も残してゐない。 私ととく子は上野に着いた。しかし私は別れることはできない。私はとく子をその下宿まで送り、そのまま泊ることになつてしまふ。しかしとく子は薄い一組の蒲団より持つてゐない。一つ床に二人は寝る。 私の膝がとく子の膝に触れる。流石(さすが)に強い性欲的刺戟を受ける。最早、私の思考力は失はれてしまふ。夢中で、とく子の体にしがみつく。 生れて最初の好意は意外に他愛なく終つた。勿論、ひどく恥しい。が、それよりも、とく子に対してひどい無礼を働いた、と思ひ、そんな自分に呆(あき)れる。同時にそんな侮辱に堪へなければならない女というものを、不思議にさへ思ふ。 私は眠れない。とく子も眠つてゐない。私はとく子の手を握つてゐる。さまざまな感情が起伏する。そんな感情の波を押し倒すやうに、今まで経験したことのない、強烈な信愛感が湧いた。 明け方、私は再びとく子の体を求める。とく子は拒まない。人間が人間に対して言語道断の好意を働いてゐることを、私は意識する。しかし直ぐ激しい感覚が私に総(すべ)てを失はせてしまふ。 翌朝、血がシーツを汚してゐる。とく子は顔を染めて、シーツをまるめた。 私ととく子との関係は、勿論、結婚とは言へない。私は父の家に居るのであるから、同棲とも言へない。しかし一度女の体を知つた男といふものは、かうまで図図しくなるものか。私は家人の思惑など考へる余地がない。私は鎖を引きちぎつた雄犬のやうに、とく子の下宿へ通つた。 珍しく家にゐた私は、風呂に入つた。何気なく胯間を見ると、いつの間にか包皮は剥(む)け、亀頭は露出してゐる。まるでぎよろ目をむいてゐるやうで極めて醜い。しかし自業自得である。私は京都の町医者の言葉を思ひ出し、苦笑するより他はなかつた。 とく子の下宿の二階六畳間に私は坐つてゐる。とく子がカッフェから帰つて来るのを待つてゐるのである。夜はかなり更けてゐる。電車の車輪の軋(きし)む音も今は絶えた。 私がとく子の体を求めると、とく子は決して拒みはしない。しかしひどく羞恥(しうち)の表情をする。表情だけではない。体全体が恥しがつてゐるやうである。するとそれが更に強く私を刺戟する。私は惨酷に、まるでとく子の羞恥をあがかうとするかのやうに、とく子の着物を開く。すると却つて強い羞恥が私の方へ跳(は)ねかへつて来る。最早、私は激情の跳梁(てうりやう)に任せるより他はない。 しかしとく子は行為中も私のやうな激情を現さない。女のつつしみからであらうか。それとも女性の性欲は男性のそれのやうに激しくは発しないのか。 ある時、私はそれについて友人に尋ねた。 「それはいかんよ」と言ひ、図解して、教へてくれた。 その後のある夜、とく子が急に乱れ初める。日頃の羞恥も、つつしみも、自らかなぐり捨てたやうな激情を発した。さうして友人に教へられた、オルガスムに達したらしい。私は今までに経験のしたことのない快感を伴つて、頂点に達した。 とく子に対する私の感情は一変した。最早、そんなとく子に献身者の姿はない。むしろ共犯者の、等しく浅ましい姿である。が、奇妙なことに、とく子に対する親愛感は急に一段と増した。二人は互に肉体の深奥の秘密を知りつくしたわけである。直接、肉体に繋がる。夫婦だけが抱き得る感情であらう。 とく子は終つてからも、その顔を私の頰に押し当て、私の体を離さうとしない。再び私の性欲は昂奮する。とく子も同様らしい。遠慮勝ちに腰を動かしてゐる。哀れも極れり、と私は窃(ひそ)かに思ふ。猛烈な愛情を感じる。 秋の空の青い朝、私はとく子から体の異状を告げられる。先月から月経を見ないといふ。勿論、私はそれが何を意味するかは知つてゐる。しかしまだ全然実感は湧かない。 午後、私達の雑誌の同人会がある。本郷三丁目の青木堂といふ喫茶店へ行く。とく子から、先に打ち合わせておいたやうに電話がかかつて来る。受話器をあてた耳にとく子の声が聞えて来た。 「やはりさうなんですつて」 「さうか。それぢや、とにかく体に気をつけるんだよ」 私は少しも困つたとは思はない。依然として実感が湧かないからでもある。むしろ柄にもないことを言つてしまつた、と私は恥しく思ふ。 その夜、私はとく子の下宿へ引き返した。妊娠したとく子の体が案じられたからではない。私は診察の模様が気にかかつてならないのである。床に入つてから、私はとく子に聞いた。 「ええ、そりや、もう恥かしいつて、無茶苦茶でしたわ」 しかしとく子はあまり語りたがらない。私は執拗(しつよう)に聞き出さうとする。とく子はどうしても自分から足を開くことはできなかつたと言ふ。 しかし私はとく子を辱(はづかし)めて、嗜虐(しぎやく)的な快感を味はうとするのではない。医者といつても男である。とく子は男の前に女の肉体を曝(さら)したばかりではない。その肉体の、極秘の行為まで窺(うかが)はれたわけである。とく子の羞恥を思ふと、私は異状なほどの恥しさを感じる。さうして私は妊娠といふ女の運命を思ひ、とく子に續罪(しよくざい)的な、激しい愛を覚えた。 翌年になると、とく子は初めて胎動を感じたと言ふ。とく子は晒(さらし)を買つて来て、腹帯を締めた。 「ほれ、ほれ、こないに動いてゐるわ」 とく子さう言つて、自分の腹に私の手を当てさせたこともある。しかし幾重にも巻いた腹帯の上からは、私の掌に何の間隔も伝へなかつたのも当然であらう。が、とく子はいかにも満足さうである。胎動が既に母であることを知覚させたのか。さうしてその肉体の自覚が、自然に母としての感情も育てつつあるのか、と私は思ふ。しかし私の父としての感情は空白に等しい。男といふものがひどく無責任なやうでもある。しかしまたおいてけぼりを喰はされたやうでもある。 ある夜、遅く帰つて来たとく子が、部屋に入るなり言つた。 「今日はひどい目に会ひましたわ」 同僚の財布が無くなり、警察署に連行され、取調を受けたといふ。 「体も調べられたの」 「ううん、帯を取つただけ」 しかしとく子の様子は少し普通でない。とく子は帯を解くと、いつになく荒荒しく押入の襖(ふすま)を開き、蒲団を敷き始める。私はそんなとく子を見上げて言ふ。 「どうしたんだ」 「寒いわ。寝ませうよ」 床に入ると、とく子は体を私にすりよせて来る。 「どうしたんだい。裸にもされたんぢやないの」 「そんなこと、どうでもよい。早う」 とく子は自分から腹帯を取り、ひどく昂奮してゐる。こんなことは初めての経験である。とく子はしどろもどろに乱れながら自分から言ひ出した。 「腹帯がいけなかつたの」 とく子は腹部の脹(ふく)らみを怪しまれ、別室に連れて行かれて、腹帯を解かされ、更に匍匐(ほふく)して調べられたといふ。さうしてこの自虐的な告白が、更にとく子の性欲を刺戟したらしい。とく子は明らかに再三、オルガスムに達した。 しかし昂奮が鎮(しづ)まると、私は急に腹が立つて来た。さうして惨酷な感情が湧いた。私は電燈を点じ、とく子に同じ姿勢を取ることを強ひる。とく子は肯(がへん)じない。しかし私は承知しない。仕方なく、とく子は四つ這ひになる。徴兵検査の時の屈辱感を思ひ出すまでもなく、再び私に性欲は猛烈に昂進する。私はとく子の着物を剥ぎ取り、仰向(あふむ)けにして、その体にしがみつき、自分の着物も捨てた。一瞬不思議なことに、ひどく神妙な気持が起つた。静かな喜びを伴つた幸福感とさへ言へなくもない。が、次ぎの瞬間、私は完全に自分を失つてしまふ。従つて、二人がどんな狂態を演じたか、私にはそれを省(かへりみ)る余裕は全くない。 私はとく子を愛しただけである。それ以外には何の覚えもない。とく子も私の愛を許し、私を愛した以外には何の覚えもなからう。しかし私達の結婚は許されない。私達は情夫であり、情婦であるより他はない。私は女給を情婦にしてゐる学生である。とく子は学生を情夫に持つてゐる女給である。その上、とく子は私生児を孕(はら)んでゐる。全く条件は揃つてゐる。警察から疑ひを受けるのも当然のことかも知れない。 警察はとく子の腹部をさして言つたといふ。 「変なことしてみろ。承知しないから」 情夫、情婦、私生児、窃盗嫌疑、堕胎疑懼(ぎく)等、凡(およ)そ善良な人間に関係のある言葉ではない。私がとく子を愛したばかりに、このやうに彼女を傷つけたことになる。とく子が私を愛したばかりに、このやうに彼女を辱(はづかし)めたことになる。しかも性懲(しやうこ)りもなく、痴態の限りをつくしてゐる。人間の愛とは、所詮(しよせん)、こんなものか。人に嘲(あざけ)られ、人に罵(ののし)られるのも当然である。人が人を愛するといふことは、少くとも「出家とその弟子」のやうな甘美な世界のことではないことを知つた。 後日、私は「歎異鈔」を再読した。が、最早、最初の時のやうな抵抗を感じない。むしろしみじみとした感情が湧いた。現実を直視する、激しい言葉の背後に、例へば慈悲光とでもいつたものが満ち溢れてゐるのを感じた。さうして私はあの夜の、あの一瞬の不思議な感情を思ひ出した。 あの時、私は自分の醜行に呆(あき)れはてた。私はそんな自分の正体を自分の手であばかうと、自分の着物を脱ぎ捨てたのではないか。さうして人間の愛の愚かさを直視し、更にそれに徹することによつて、あの不思議な幸福感が湧いたのではなかつたか。勿論、あの時、そんなことを意識したわけではない。 「歎異鈔」を読み返して、初めてこんな風に解釈できなくもないかと思つたまでである。逆にいへば、自分の愚かさを思ひ知つたことによつて、今まで「歎異鈔」に抵抗を感じさせてゐたものが、無力化したことは確かである。 五月、とく子の腹部は着物の上からも既にそれと判る。これ以上、カッフェに勤めされておくわけには行かない。と言つて、そんな腹をして、とく子の郷里へ帰せる義理のものではない。とく子は養女である。が、とく子は養家を嫌ひ、家出同様にして、東京へ出て来たのであるからである。 しかしとく子は郷里へ帰るといふ。それより他に方法がないからである。私は自分をいかにも卑怯だと思ふ。しかしやはり同意するより他はなかつた。 五月の、風の強い日、とく子は帰郷することになつた。私は途中まで送つて行く。遠足に行く小学生のやうに、かなり愉(たの)しい。全くよい気なものである。 二子玉川で電車を降り、多摩川の長いコンクリートの橋を渡る。数年前までは舟で渡つた、ととく子がいふ。風が強いので、とく子は度度背を向けて、着物の乱れを直さねばならない。その度に、私の好色な視線は、そんなとく子の姿を捉(とら)へることを忘れない。 多摩川の橋を渡ると、神奈川県の溝ノ口である。急に鄙(ひな)びた風景が展(ひら)けてゐる。堤を下りると、一軒の茶店があり、その前の桑畑(くはばたけ)の横に、一台の馬車が轅(ながえ)を下して置いてある。とく子は一人で茶店の中へ入つて行く。 「馬車は何時に出るの」 帰つて来たとく子に、さう言つた。とく子は微笑を浮かべて言ふ。 「それが、時間表もありませんのよ。田舎(ゐなか)の人つて暢気(のんき)ですから、そんなもの、要らないのかも知れませんわ」 「すると、馬車はいつ出るか判らないんだね。呆れたね」 「まあ、さういふことになりますが、あそこで待つてゐる人も『そのうちに出るべ』つて、平気なものですわ」 さう言へば、とく子も何も急ぐ身でもない。私はいかにも穏やかな人の心に接したやうで、私の心も自(おのづか)ら安らいで行く。が、とく子の故郷に近く、頻(しき)りに管亥の動くのを覚えた。 風を避け、堤下の草叢(くさむら)に足を投げ出してゐた私の耳に、ラッパの音が聞えて来たのは、それほど長い時間は経たなかつたやうである。 「あら、馬車のラッパですわ」 とく子はさう言つて、立ち上つた。私もその後に従つた。既に馬車の轅には馬が入り、数人の乗客がそれぞれの荷物を提げて、立ち並んでゐる。しかしその中には、とく子の顔見知りの人もゐるかも知れない。私は足を停めて言つた。 「それぢや、体に気をつけて」 「あなたこそ、お大事にね」 とく子は一人で歩いて行き、乗客達の後に列んだ。やがて乗客達は順順に馬車に乗る。馬車の中は薄暗く、人の顔はよく見えない。最後に、とく子は私の方へ顔を向け、一揖(いちいふ)してから馬車の中に消えた。 馭者が高くラッパを鳴らし、馬の背に一鞭(ひとむち)当てた。馬車は極めて緩い速度で走り出した。一条の街道が通つてゐる視野の中で、馬車が次第に小さくなつて行くのを、私はぼんやりと見てゐた。 七月末、男子出生の通知を受ける。それでもまだ父となつた実感は湧かない。 八月、葉山海岸に叔母を訪ね、叔父が美貌の女中、八重と不義を犯したことを知らされる。全く意外に思ふ。八重の気持を解することができない。私は女といふものの不思議さについて考へる。 九月、とく子の郷里へ、とく子と嬰児(えいじ)を迎へに行つた。とく子の腕に抱かれてゐた、色の白い赤ん坊を私の手に渡された瞬間、私は全身が真赤になるほどの羞恥を覚えた。赤ん坊の柔かい肉の感触が、夫と妻との、親と子との、肉と肉の繋りを実感させたからかも知れない。 しかし不思議である。こんなものがどうして生れて来たか。勿論、私達の性の行為の結果であることは知つてゐる。しかし一回に射精する精子の数は約三億に達するといふ。その中の一つの私の精子が子宮に入り、一方卵巣から出て来たとく子の卵子と、卵巣膨大部で結合したのである。しかしそんなことを私もとく子もどうして知り得よう。私達はただ性の快楽に酔ひ痴(し)れてゐただけである。実に無責任極まる話である。幸にも赤ん坊は不具者ではなかつた。が、その将来にどんな運命が待つてゐるか。 翌日、とく子はわが子を負ひ、私は襁褓(むつき)の入つた風呂敷包を提げ、とく子の郷里を去つた。中谷孝雄のゐる府下長崎に一戸借り、私は妻と子を匿(かくま)つた。家賃は十二円五十銭である。出発の時、とく子の母がそつと私の手に握らせた封物の中の金で、私はそれを支払つた。 十月、美保子が、あまり評判のよくない青年と、家出した報を受ける。母が名古屋の姉の許(もと)に行つてゐた、留守中の出来事であつたといふ。 八重に対しても、美保子に対しても、私は倫理的には少しも疚(やま)しさを感じない。私はいつも清潔な態度を持してゐたつもりである。しかし仏とか、神とかいふ絶対者の前に立つても、果して同じことが言ひ切れるか。私は彼女等に好意を持つてゐたばかりではない。私は色情を懐(いだ)かないで彼女等を見ることはできなかつたのである。 しかし、八重や、美保子に自暴的とも思はれる行動を取らせたのは、必ずしも私の故だとは思つてゐない。とく子との経験からも察しられるやうに、女性の性欲は多くは受動的である。その代りといふより、当然の結果として、男性に能動的に働きかけられた場合、その意志には関係なく、女性の性欲は受動的に昂進するのではないか。更に女性は屈辱的な立場におかれてさへ、却つてマゾヒズム的な快感に陥(おちい)るもののやうである。従つて、女性の性欲には多少とも自暴的な要素を伴はないわけにはいかないのではないか。 男性の性欲の多くは能動的である。いかにも積極で、荒荒しいが、等しく自分の意志で左右できるものではない。つまり男にとつても、女にとつても、性欲は人倫の世界を超越して存在する。人間の分別の及ぶところではない。 ここまで考へて来ると、先に八重の気持が解せない、と私が思つたが、誰も判るものでないことが、やつと判つた。勿論、八重や、美保子を責め得る者は一人もゐない。無分別といへば、とく子もその例外とは言ひ得ない。私ととく子とは今も内縁関係を続けてゐるのだから。 翌年、三月、私は卒業した。が、生活できる当は全くない。家業に従ふ決心をする。しかし私に文学を断念させた直接の原因は他にある。その頃はプロレタリヤ文学が漸(やうや)く盛んになり、左傾する友人も少くなかつた。その一月、「不同調」といふ雑誌に私は作品を発表したが、その流行に阿(おもね)るやうな作品で、醜を曝(さら)したからである。 父の手前、私は店員達の寄宿舎の二階に起居してゐた。さうして時時、とく子の許へ帰つた。従つて、とく子に対しても、とく子の体に対しても、常に新鮮な感情と、感覚とを持ち続けることができた。 十一月、父が郷里の家で死去した。腎臓結石である。享年、数へ年六十であつた。私の二十六の時のことである。 翌年、一月、私は上京して、父業を継ぐ。日本橋の店の父の部屋に起居する。十月、二男が生れる。十二月、大川端に寓居を移し、初めて妻子と生活を共にする。平安な日日が続いた。 得意先が代理店をしてゐる生命保険にとく子を入れることになり、医者と勧誘員を伴つて、寓居へ帰つた。とく子にその旨を告げると、一寸困つた表情を浮かべたが、仕方なく医者の前に坐る。問診を終り、とく子は帯を解く。医者がその胸を開き、聴診器を当てる。とく子は背が低く、小柄であるが、その乳房は白く、豊かである。しかし既に二児を哺育(ほいく)した乳嘴(にゆうし)は黒い。 とく子は着物を合はせ、医者の方に背を向ける。医者がその背中を裸にする。とく子は胸で着物を押へ、目を伏せた。とく子はさして羞恥の表情を浮かべてゐない。むしろそんな表情を浮かべまいと、強(し)ひて堪(た)へてゐる感じである。私は却つてかなり好色的な興味を覚える。しかし私はとく子の肌を男達の視線に曝さして、嗜虐的な快感を感じたのではない。とく子のそんな姿に私自身が強い羞恥を覚えたのである。さうして私の性欲が女性的であることを、その時はつきり意識した。つまり私自身を女性の位置に転置することによつて、私の性欲はより強い刺戟を受けるやうである。 「はい、こちらをお向きになつて」 とく子は着物を直し、医者の方を向く。医者は巻尺を持つた手をとく子の背中に廻して、胸囲を計る。 「かう、踵(かかと)を立てて下さい」 医者はそのとく子の腹部を開き、巻尺を当てた。更にとく子を仰臥(ぎやうぐわ)させ、医者はその胸部を繰り返し打診した。 しかしこの診察の結果、とく子は心臓弁膜症であることが判り、保険に加入することはできなかつた。 その頃、私は毎夜酒を飲み歩いた。カッフェにも行つたし、芸者遊びもした。時には私娼を買つたこともある。しかし強く感情を動かされるやうな女性にも出会はなかつたし、肉体的関係を持つこともなかつた。しかし妻に対して貞潔であらうと、強ひて努めたわけではない。前述したやうに、私は女性に対して嗜虐的な興味を持つことは少いし、愛情を感じない女性の位置に自分を転置することは、或は困難なことかも知れない。 私が三十一、とく子が三十の時、とく子は三度目の妊娠をした模様である。心臓弁膜症のこともあり、私は店の嘱託医である杉本医院にとく子を伴つた。杉本医師は五十ばかりの温厚な人である。私の話を聞き終ると、杉本医師はとく子の方を向いて言つた。 「では、内診してみませうか」 町の医院らしく、カーテンに囲はれた産婦人科の診察台もある。一瞬、とく子は羞恥の表情を浮かべたが、意外にはつきりした声で言つた。 「はい、診(み)ていただきます」 「では、帯だけおとりなさい」 とく子は帯を取る。杉本医師がカーテンを開く。踏み台のある診察台が見える。鴇色(ときいろ)の細紐を締めたとく子がその中へ入る。カーテンが閉ぢた。 とく子は踏み台を上り、診察台に仰臥する。しかし今度は両脚をぶら下げてゐるわけにもいくまい。両脚を拡げて台の上に乗せる。着物が開く。その着物を捲(まく)り上げる。膝頭が自然に寄つて来る。杉本医師がその膝頭を押し拡げる――私は完全に倒錯した羞恥に、動悸(どうき)は激しくなり、皮膚は熱を帯び、私の性欲は昂進した。 とく子は蒼白(さうはく)な顔をして、カーテンの中から出て来た。杉本医師はそのとく子を内科の診察台に仰臥させ、丁寧に胸部を診察した。 「やはり弁膜症ですね。しかし弁膜症には治療の方法もありませんが、別にどうといふこともないでせう。まあ、無理をしないことですね」 その夜、床に入つてから、私はとく子に聞いた。 「今度は脚をぶら下げてゐなかつた」 「ええ、だつて二人も産んでゐるんですもの。却つてをかしいわ」 「すると、診察台に乗つてから、捲るの。それとも着物を捲つて……」 「知らん」 とく子はさう言つて、いきなり体をすり寄せて来た。近来、とく子は妊娠を恐れることもあつて、床の中で積極的な態度を示さなくなつてゐた。が、その夜のとく子はすつかり違つた。強い羞恥を感じると、少くともとく子の性欲は昂進することを、私は実証する。同時に、私は自分の性欲が女性的であることを確認する。 十月、三男が生れる。 十二月二十三日、私は満三十歳になる。私はこの日を待つてゐたのである。早速、とく子と三児の籍を入れ、郷里の人人に嘲笑される。 翌年二月、文学再出発を志し、杉並区阿佐ケ谷に移る。窮乏の生活が始まる。 「もう子供は産まない」と、とく子は繰り返して言ふ。私も同意しないわけではない。とく子は避妊器を買つて来る。しかし避妊に関するとく子の知識はあまり信用できない。翌年、とく子は妊娠し、十月、長女を出産した。かなりの難産で、医者を迎へたりした。しかし私は初めて、女の子を得て、他愛もなく満悦する。 既にとく子の体は欠落状態を呈し始めてゐる。私も妻の妊娠を恐れる。しかし私はやはり妻の体を求めないわけにはいかない。妻の拒むことはできない。しかし依然のやうに素朴な感慨は起きない。肉体だけの快楽である。が、事後はとく子も目立つて機嫌がよい。肉体だけの快楽も軽蔑できないものか、と私は恐しく思ふ。 長女が生まれた翌翌年、とく子は五度目の妊娠をする。とく子はベッサリーも使つてゐたが、使用法を誤つたものであらう。翌年、二月、四男が出生した。私が三十六、とく子が三十五であつた。 その頃、性生活に限らず、私の精神状態は平穏であるが、少からず緊張を欠いてゐたやうである。例へば子女の出生に対しても、凡凡と喜んでゐるばかりで、長子のやうな切実な感情が湧かない。総てが惰性的になり、さして多くもない経験に甘えて、私は高をくくつてゐるのである。まるで凡愚の上にあぐらをかいてゐるやうで、これでは精神が昂揚するはずがない。しかし実際上から言へば、平穏どころではない。私は日日の生活に追はれ、妻は五人の子の養育にかまけ、他を省る暇がなかつたのである。 しかしそんな私を一寸(ちよつと)緊張させたことが起つた。妻の体にまたまた異常を来したのである。今度は悪阻(つはり)も殊の他(ほか)に強い。私は医者に行くことを進める。とく子は頑(ぐわん)として聞き入れない。 「しかしもう恥しがる年でもないだらう」 「女といふものは、年によつて恥しさが違ふだけです。こんな皺(しわ)だらけの肌を見られるの、いやです」 「しかしそんなことを言つてる場合ぢやないよ」 「産むのだつたら、診てもらつても、診てもらはなくつても、同じです」 「産むのだつたら……」 さう言つて、私は言葉を切つた。とく子が半面にこんな恐しいことを考へてゐたのか。さう言へば、この悪阻とは何だらう。まるでとく子の母体が、妊娠させられたことに、激しい抵抗を続けてゐるやうである。或は女の体の深奥には、自分の胎内に宿つた新しい声明を嫌悪(けんを)する生理が潜んでゐるのか。さうしてそれが自分の体の危険を感じると、母に母であることをさへ忘れさせるのか。私はこの生命の発生の不条理に呆然となる。しかし私が母体の危険を冒(をか)しても、「産めよ」ととく子に命じるのは、等しく恐しいことに相違ない。 「どちらにしても、お医者さんにてもらふより他はないぢやないか」 翌日、とく子は配給のキャラコを取り出し、尺を計つて、裁断してゐる。医者に行くつもりらしい。そんな私に、とく子は顔を上げて、 「をしいけれど、こんな汚いのして行けやしません。女といふものは、苦労するんですよ」と言つた。 医者の言葉は殆ど絶対的である。考慮の余地がないといふ。とく子は近くの産科の医院に入院する。翌日、私は麻酔を打たれたとく子を抱へて、手術台に運んだ。看護婦が忽(たちま)ちとく子の着物の裾を開き、両脚を台に載せ、革のバンドで縛つた。手術用の足を載せる台は特に高い。とく子は無残な姿になる。しかしとく子には意識はない。私も羞恥を感じるにはその姿態はあまりにも非情すぎた。 戦争が漸く激しくなり、性生活どころではない。以来、数年間、生活全体が空白に等しい。 昭和二十三年、私が四十七の時のことである。突然、とく子が倒れた。心臓弁膜症に因(よ)る脳軟化症である。私の精神状態は急に緊張する。とく子に対して、青春時代のやうな瑞瑞(みづみづ)しい愛情が湧く。静かではなるが、ずつと深いところから滾滾(こんこん)と湧いて来る感じである。或はとく子一人に対するものではないかも知れない。 しかし十二月、とく子は病気が再発し、死去した。享年、四十六である。 「今生に、いかにいとをし不便とおもふとも、存知のごとくたすけがたければこの慈悲始終なし」といふ「歎異鈔」の文章を、私は初めて感得した。 翌年、私は今の妻、貞子を知り、結婚した。私は四十八、貞子は三十九である。 私は先妻を亡くして慟哭(どうこく)した。その反動のやうに、私は今の妻を熱愛する。世間の人はそんな私を嘲笑する。といふより、むしろ滑稽視する。全く当然である。阿呆(あほう)なのである。阿呆と言はれるのは当然のことである。 私はこの慈悲の始終ないことは、徹底的に知らされてゐる。泣くことの空しいと同様、愛することも至つて空しい。しかし私は、私の妻への愛は、人間の愛そのものの否定の上に立つてゐる、などと、ゆゆしげな理窟は言はない。愛などといふものは悟りの中から生れるものではなく、むしろ迷ひの中から自然に湧き出るやうなものなのだから。 言ふならば、私の愛は、私といふ人間の無力さを痛感した、その低圧力の中へ、自然に物理学的に滲透したのである。等しく私の力ではどうなるものでもない。唯(ただ)異るところは、青年期のやうに無我夢中ではなく、年齢がそんな自分を客観視できることである。さうして結果的には、私の今の妻に対する愛は、常に無常の中にあるといふことである。 私は貞子と結婚して、亡くなつた妻以外の、女の体を知つたわけである。私はつくづく不思議に思ふ。総ての人間と同じく、貞子の体にも、同じものが、同じところに、同じ数だけある。しかしその形態も、機能も決して同じものではない。不具でない限り、決り切つた話である。不思議に思ふ方が笑止であるかも知れぬ。しかしわたくしはそれを私の体で初めて実証し得たのである。「私」の顔、「私」の体。「私」といふものが、哀極まる。同時に、私は自然の中に存在するものの不思議を痛感する。 亡妻とは反対に、貞子は背も高い。体格も立派である。二十代には八十キロを越えたといふ。そんな昔の写真もある。また亡妻のやうに欠落状態などを呈してゐないから、皮膚も白く、肌理(きめ)も細かい。貞子は今まで独身を通して来たやうに、性格もどちらかと言へば勝気で、教育もある。しかし床の中では、その姿勢も、動作も少しも変りはしない。却つて瑞瑞(みづみづ)しい羞恥が湧く。 貞子の体を知つて、私の性欲は急に蘇生した。むしろ私の性生活は非常に充実したと言へる。勿論、青年期のやうな盲目的な激しさはない。しかし中年期のやうな惰性的なものでもない。その度度が新鮮で、私が最も好色的であつた時期と言へるかも知れない。つまり私に性欲を楽しむだけの余裕が生じたわけである。私の技巧も幾分は年の功が積んだ。互の状態を判断し、それに順応する冷静さもできた。妻がオルガスムに達するやうになるまでには、それほどの日数を要さなかつたし、妻が二回、稀(まれ)に三回と、オルガスムに達するやうにもなつた。私はそんな大柄の妻の体を抱へて、他愛もなく歓(よろこ)んでゐる恰好である。 人間といふものは、私も妻も、何故このやうなことをするのか、或はしなければならないのか。私は今までに何回となく繰り返したことを考へる。性欲があるからである。何故性欲があるのか。種を保つためである。が、人間自身にとつてはそれは結果であつて、その原因を意識した者は誰一人もなからう。私も、妻も知らぬ中にそんなものを持たされてゐたのである。種を保つために、人間に性欲を持たせた者は誰か。 近来、私はこの不思議なものを頻(しき)りに想ふやうになる。「賜りたる性」かとも、思つてみる。さうして妻とのあまり恰好よくない姿を、その不思議なものの中におくことによつて、私は浅ましい姿のまま、つつましい歓びを感じるやうになつた。親鸞のいふ「自然法爾」の歓びといつてもさしつかへないのではなからうか。 人間の愛がいかに愚かで、利己的で、無力であるかといふことも、私は既に知つた。しかしその不思議なものの中に人間をおくことによつて、人間の存在の無常性は一層はつきりする。更にその無常の中に人間の愛をおくことによつて、私の妻への愛を、愚かなまま新鮮にすることができた。 しかし貞子が何故私と結婚する気持になつたのか、不思議でならない。私には四男一女がある。故郷の家には老齢の母もゐる。私は才能もあまり豊かでない小説家である。収入も少ない。おの上大酒家である。長い飲酒のため、酒気が切れると、手が慄(ふる)へる。貞子に初めて会つた夜も、私はわかめのやうな帯を締め、泥酔の状態で、いきなり貞子にプロポースしたといふ。 貞子は確実な職場に勤めてゐる。生活も安定してゐる。自分の仕事に対する興味も次第に増して来る年齢でもある。性欲のためとも思はれない。職場では、彼女は木石女史と呼ばれてゐた由である。またいくつかの縁談も断つてゐる。理性の強い性格であるから、私の境遇に同情したわけではなからう。何が彼女をそんな気持にさせたか。不思議といふより他はない。 その二月、私は貞子と山形の妻の故郷を訪れた。戦後のまだ交通の不便な時である。妻の妹の夫が荷馬車で送つてくれることになる。私と妻は荷馬車に乗り、毛布を敷いた上に向き合つて坐る。妻は頭にマフラーをかぶつてゐる。 「山形ジープで行つてけらつしやい」 孫を負つた義弟の父がさう言つて笑ふ。義弟の母も、妻の妹も見送つてゐる。義弟に綱を引かれ、やがて荷馬車は動き出した。 妻の故郷は蔵王山の一峰、竜山の山腹にある。道はいつか緩(ゆる)い勾配の坂道になり、荷馬車は緩(ゆつ)くり登つて行く。その年も暖冬で、地上に雪はなかつたが、時時、大きな牡丹雪(ぼたんゆき)が、一頻(しき)り降り続く。やがて前方に、意外にも広大なスロープを持つた、蔵王山麓の風景が展(ひら)けて来る。貞子はその一点を指して言ふ。 「ほら、あの木立の中に屋根が見えるでせう。あれが私達の小学校、その左の上の方に森があるでせう。あの中に私達の部落がありますのよ」 「さうか」 坂道は緩い傾斜で、道幅もかなり広い。義弟は黙黙と馬を引いて行く。単調な車輪の音が私の耳に響き続ける。しかし徐徐に、小学校の屋根の見える風景はその距離を縮めて行く。また牡丹雪が降つて来る。私は振り返り、思はず「わあつ」と、声を発した。 一望の下、いかにも雄大な風景が展開してゐる。稲の切株だけが残つてゐる。小区劃にくぎられた段段田が、幾層にも重なり、所どころ、森や疎林に遮(さへぎ)られてはゐるが、自ら立体感のある、広濶(くわうくわつ)な傾斜となつて、村山平野に連つてゐる。更に大地は、或は急に、或は緩く、再び起伏し、丘陵となり、瑞山となり、高原となり、遥かに遠く、雪に覆はれた出羽山脈の山山が聳(そび)えてゐる。さうしてその空間を埋めて、無数の雪片が落ち続けてゐる。 私達はいつか二人とも後を向いてしまつてゐる。 「いやいや、これは素晴らしい」 茫漠(ぼうばく)とした感情の中から、歎声だけが頻りに洩れる。妻も満足な様子である。 雪が止んだ。 「あれが月山(ぐわつさん)、真中が小朝日、こちらが大朝日です」 私は改めて出羽山脈の山山の方へ目を遣る。僅(わづ)かに青空を残してゐる、その寒冷な色の空に、白銀色の山山が鋭い稜線を描いてゐた。 漸く、小学校の前まで来ると、荷馬車は停つた。義弟が言ふ。 「こつから先あ、歩いて貰はんなねつす。登りが急で、道も悪くてつすは」 私達は荷馬車から下り、義弟に礼を述べる。義弟はそれに口少く答へ、馬を曳いて、帰つて行く。 私は妻と並んで、爪先あがりの坂道を歩き出した。四辺には殆ど人家は見られない。激しい風雪を避けるため、人家は多く崖添ひの場所を選び、木立に囲はれて、建てられてゐるといふ。 坂道の両側は段段田である。極めて小さくくぎられてゐるのもある。人間が二人、下り立てば、尻をぶつつけ合ふに相違ない。桑畑もある。頰白が低く飛び抜けて行く。小川も勢よく流れてゐる。その水音が妙に快く、甘美にさへ聞える。 こんな雄渾(ゆうこん)な風景の中にこんなつつましい生活があつたのか。商家に育つた私は、少年の頃から、こんな風景と生活とに憧憬に近いものを抱いてゐる。今、私はその風景の中を歩いてゐる。不思議である。が、こんなところで生れ育つた貞子を、あの夏の夜、私の家の近くの屋台店まで運ばせたものは何か。私はやはり不思議なものの力を想ふより他はなかつた。 かなり急な小径を登ると、杉の大樹を主にして、桂(かつら)、柏(かしは)、槇(まき)、欅(けやき)、椋(むく)、檜(ひのき)、楓(かへで)、伽羅(きやら)、山梨、漆(うるし)、樫(かし)等の木立に囲はれて、妻の生家はあつた。 貞子は自分の子を世に残したいとは思はぬと言ふ。女性としては比較的合理的な妻は、私達の年齢を考へた上でのことでもあらう。しかし私は賛成できない。不満でもある。私は妻を人生の傍観者で終らせたくないからである。更に何より不自然である。結婚した以上、妊娠するか、しないかは人為のことではないが、自然に任せるべきではないか。しかしそんな理窟からではない。私には先妻との間に五人の子がある。が、私は性懲(しやうこ)りもなく、貞子との間に子が欲しいのである。幸、不幸は私の知つたことではない。それが人間の愚かな愛の本能ではないか。 少女の頃(かう書いただけで、私は蔵王山麓のあの雄大な風景を思ひ浮かべないわけにはいかないのであるが)、貞子は父を尊敬してゐた。が、母に対する父の横暴には強い不満を持つてゐた。ところが、その母が末子を妊娠したのである。貞子は母にすつかり裏切られたやうに思つたといふ。 懐妊した女の姿はいかにも醜い。殊に敬愛してゐる母の場合、その感じは一段と深からう。貞子が女学校に入学したばかりのことである。感じ易い年齢でもある。母といつても妊娠するのである。その母と性を同じくしてゐるのである。少女にとつて、問題は深刻であつたとしても当然であらう。 しかし今の妻が自分の醜を曝(さら)すのを避けようとするのは卑怯である。少くとも妻だけの子ではない。しかし妻だけの計(はから)ひが許されないと同様に私だけの計ひも許されまい。 妻はベッサリーと、ジェリー剤とを併用してゐる。しかし妻の知人の著した避妊の書物には、ベッサリーを使用する場合には、サイズの適否、挿入の巧拙によつて効果が異るから、専門医の指導を受けなければならないと記してある。私は少し意地悪く、そのことを妻に言ふ。 「だつて、そんなこと厭だわ」 「しかし厭だ、好きだといふ問題ぢやないと思ふがね」 「大丈夫よ、私、うまくやつてる」 「しかし、自分で自分のサイズは計れまい」 「だつて、そんなこと厭だわ。私、金属で触られるの大嫌ひ」 「やはり女史でも恥しいか。いや、これで安心したよ」 「このお馬鹿さん」 妻は私の思ふ壺にはめられたことを覚つたらしく、そんなことを言つて、ごまかしてしまつた。 滋賀の家へ帰つた時、山形の家へ行つた時、また共に旅行に出た時には、妻は流石(さすが)に避妊具は携帯しなかつたやうである。しかし幸か、不幸か妻には妊娠の様子は現れない。その中に、妻も安心したのでらう。妻はいつともなく避妊具を使用しなくなつた。私は自然な気持になつて、妻を愛することができた。しかし妻は依然として妊娠する様子はなかつた。 既に妻の年齢は、最早、妊娠に堪へ得ないのかも知れない。さうして妻の体は自然にその危険から護られてゐるのであらう。妊娠できないものが、避妊具を使つてゐたのは、些(いささ)か滑稽であらう。しかし、妊、不妊がいかに人為のことでないかを示すやうで、一入(ひとしほ)、哀れ深い、とも言へなくない。 妊娠できない妻との行為は無意味であらう。しかし無意味だといつて、直ぐ中止できる質のものではない。そんな生優しいものではないのである。しかし最早、妻が妊娠できないとなると、少し淋しい。何かの隊列から離れたやうである。が、私は内心、急に気楽にもなる。妻の献身を求める必要もない。共犯者などといふ感じもなくなる。私は妻との肉体的快楽を共にすればよい。適度の羞恥もあつて、ひどく愉(たの)しい。しかし私の妻との愛は常に無常の中にある。精神的にも、互に傷つけることはない。むしろ親愛感を新しくする。 私は私の妻との愛は常に無常の中にあると言つた。或は大袈裟(おおげさ)で、きざつぽく聞えるかも知れない。しかし私にとっては、少しの誇張もない。観念論でもない。先妻の死がよほど応(こた)へてゐるのである。骨の髄まで思ひ知らされたのである。 毎朝、勤務に出る妻の乗つた電車が、私の視野の中で刻刻小さくなつて行くのを見送つてゐると、妻はこのまま帰つて来ないのではないかと、ひどく不安になる。それだけに、夕方、薄闇の中から妻の靴音が聞えて来ると、私は私の体の中に新しい歓(よろこ)びが蘇(よみがへ)つて来るのを覚える。 妻が出張などに出ると、私は酒気が切れたアルコール患者のやうに、だらしなくなる。しかしこれが最も適切な身の処し方であることを、私は既に知つてゐる。私の精神が緊張すると、私の不安も緊張するからである。勿論、この愛が始終ないことは知つてゐる。しかしこの事実を冷静に凝視し続けるには私は愚かに過ぎる。 が、妻が帰りの汽車に乗る時刻になると、私はそつと汽車の時間表を取り出す。時間表の無味乾燥な数字の羅列を目で追つてゐると、それだけで私は次第に愉しくなつて来る。一駅、一駅、私の方へ近づいて来る汽車の響きも聞えて来るやうである。 そんな時、私は茶の間へ行き酒を飲み始める。妻が汽車に乗る時間が、丁度その時刻に当つてゐる場合が多いからでもある。酔ひが発するにつれ、汽車の車輪の響きはますます高くなつて来る。私はその車輪の響きに合はせ、いつか鉄道唱歌などを口遊(くちずさ)んでゐる。しかし子供等の手前もある。声を発してはならない。私は口を噤(つぐ)み、鼻で呼吸してゐるのであるから、口と鼻との間で、声にならない声で唱(うた)つてゐるのである。 不意に、私の頭の中に、一つの空席が浮かび上る。現に、この茶の間の妻の座は空いてゐる。勿論、勤務先の妻の椅子も空である。妻が乗つてゐはずの汽車の、妻の席はどうなつてゐるか。私の酔ひに乱れたスポットライトに照し出された妻の席には、妻の姿はない。さうしてその車窓の下の空席は、空席のまま私の方に向かつて走り続けてゐる。 翌朝、しかし妻は土産物(みやげもの)の包みを両手に提(さ)げて、勢よく帰つて来た。 その頃の私達の生活は尋常のものではなかつた。長男は北海道の大学へ行つてゐる。毎月の送金を欠かすことはできない。二男は都大生である。三男と長女は高校生である。四男は中学生でる。更に郷里の母の許へも送金しなければならない。広い郷里の家の維持費だけでも容易でない。私は母に度度上京を進めるが、母は頑(ぐわん)として聞き入れない。 春になると、東の裏にはうどが柔かい芽を出す。三つ葉も庭一面にはびこる。夏になると、枇杷(びは)も熟する。梅が漬け頃になる。鮒酢(ふなす)も漬けなければならない。秋になると、茗荷(めうが)の芽も出る。栗も弾(はじ)ける。柿も色づく。やがて公孫樹(いてふ)が夥(おびただ)しい銀杏(ぎんなん)を落し初める。その頃になると、屋敷の中は落葉で埋められてしまふ。母は言ふ。 「わしがゐなんだら、誰が、一体、これを始末してくれるのやいな」 私は初め実子を持たぬ妻のため、妻の職業を認めてゐるやうな口吻を洩したこともある。しかし妻の収入がなかつたら、私達の生活は忽(たちま)ち破壊されてしまふ。が、かういふ場合、妻のてきぱきした性格が、大いに役立つ。妻は自ら一手に引き受け、辛うじて遣り繰つてゐるらしい。 しかし、私達の家は全く言語道断である。門は破れ、屋根は傾き、雨は容赦なく漏れ、文字通りの荒屋(あばらや)である。しかし私はさういふことには割合平気な性格である。人倫の嘲笑には馴れ過ぎてゐるからかも知れない。しかし妻は私のやうな横着者ではない。口には言はないが、かなり辛いことであるだらう。 長男が卒業する。助手として、研究室に残ることになる。三男はあまり学業を好まない。放送関係の仕事をすることになる。私は妻を誘つて、蔵王山麓の妻の生家を度度訪れる。 五月雨(さみだれ)の水を湛へた段段田は、それぞれの水面に早苗(さなへ)の緑を映してゐる。しかし段段田が遠く傾いて行くにつれ、早苗の緑は次第にその間隔を失ひ、山裾(やますそ)の方は緑一色で、つまり緑裾濃(みどりすそご)の大景観が展(ひら)けてゐる時もある。そんな季節の時には、ソラにはくわくこうが鳴いてゐる。ででつぽつぽうも鳴いてゐる。畠の隅には、こぼれ生えの大根の花が咲き、紋白蝶が群り飛んでゐる。庭隅には、紫のくわくこう花も咲いてゐる。 晩夏の季節もある。蔵王山から吹き渡るて来る風は、既に極めて冷やかである。風の中に、素肌に浴衣を着た邦子が笑つてゐる。邦子は六つ、パンツもはいてゐない。大きなふぐりを垂れた、種山羊(たねやぎ)を引いた男が通りかかる。綱を引く山羊の力が強いためか、反り返つてゐる。少し誇張してゐるやうなところもある。男は足を停めて、妻に話しかける。種山羊の自慢話のやうであるが、言葉は殆ど解らない。山風に山羊の毛が翻つてゐる。天神山の芒原(すすきはら)で、私は初めて野生の鈴虫が鳴くのを聞いた。 晩秋の季節の時もある。妻は村の青年会に招かれてゐる。私は囲炉裏端(いろりばた)で、郁子と絵本を見てゐる。郁子は三つ、綿入れの袢纏(はんてん)を着て、色は白く、こけし人形のやうである。すつかり私に馴染(なじ)んでゐる。庭には閑閑と秋の日が当つてゐる。軒端に一面に干柿が干してある。 「東京おんちやん、しよんべん」 私は一寸(ちよつと)、あわてる。しかし妻の母は背戸の方で、先刻から休みなく立働いてゐるらしい。私は庭に出て、郁子の脚を抱へて、腰をおとす。小便が勢よく走り出る。出羽山脈の峰峰の頂は既に白く、濃藍色の山肌には、新雪が稲妻型の鋭い線を描いてゐた。 私達は妻の生家を訪れる。その行き、帰りに、方方の温泉に立寄つた。鷹(たか)の湯、瀬見、小野川、川の湯、峨峨(がが)、青根、嶽、那須等へ行つた。作並へはその時の都合で二度行つた。 温泉の家族風呂では、妻は前に手拭を当てない。羞恥を感じないからではない。夫の前では、羞恥を感じるより愉(たの)しいからかも知れない。私も幾分恥しいが、手拭を当てるわけにはいかない。が、大柄で、豊満な妻の肉体を見てゐると、私の意志には全く関係なく、胯間(こかん)が怪しくなつて来ることもある。そんな時には、私はやはりそつと手手拭を当てるより他はない。 しかし私は一般の大浴場も、晴晴としてゐて、好きである。妻も同感である。大浴場からは外の風景の見える場合が多い。勿論、男も、女も裸体である。互にいかにも自然であるやうで、言はば「お互さま」といつた感じである。妻の裸を見てゐても、変な気持になるやうなことはない。却(かへ)つて女の脱衣する姿の方が、好色的と言へば、言へなくもない。 夕の食卓には、私は特に土地で採れるものを所望する。例へば山菜とか、茸(きのこ)とか、川魚とかである。私は初めはビールで、それから日本酒を飲む。私は妻と酒を注ぎ交しながら、いろいろの話をする。しかし結局は私達の子供の話になる。子供達の性格について論じ合つたり、その将来を語り合つたりする。子供のために、私が弁護する場合もある。全く同感の場合もある。かういふ時の妻はひどく素直である。私達は幸福感が込み上げて来る。 私の家は全くのあばら屋で、戸障子の開けしめも自由でない。従つて、妻は閨中頂点に達することがあっても、決して甚しく取り乱したことはない。が、このやうに隔絶された、旅館の床の中では、強烈な感覚のあまり、思はず声を発するやうなこともある。私は深深とした幸福感の中で、至つて神妙な気持になつた。 山つつじの花が満開だつた時もある。雨雲の下で、桜桃(あうたう)が真赤に熟してゐた時もある。澄んだ月が山野を照してゐた時もある。夕風に川原楊(かはちやなぎ)がその枝を吹き乱されてゐた時もある。一夜の間に降り積つた雪に驚きながら、吹雪(ふぶき)の止まない坂道を下つて行つた時もある。斑雪(まだらゆき)の残つてゐる山肌を背景にして、赤松の幹に斜陽が当つてゐる時もあつた。 長男がアメリカへ留学することになる。かうなると、妻の独壇場である。長男を伴つた妻の目まぐるしい動きを、私は手を拱(こまね)いて見てゐるより他はない。秋のよく晴れた日、私は妻や子供達と、横浜の桟橋まで長男を見送つた。長男の乗つた船が岸壁を離れ、徐徐に速度を増して、沖の方へ進んで行くのを、私は妻と並んで眺めてゐた。 二男も学校を卒業し、高校の教師になる。長女も司書の資格を得て、ある会社の研究室に勤務する。幾分、生計にも余裕が生じたらしい。そこへ印税の臨時収入がある。私は思ひ切つて、やつとのことで家屋を改築する。しかし私はかういふことにあまり興味がない。妻の都合のよいやうに一任する。妻はかなり満足さうである。私はその妻の様子を見て、至つて満足である。しかしたまたま上京した、私の老母は言ふ。 「かはいさうにな。こんな節だらけの柱でも、こない喜んでくれるのやでな」 私と妻は近くの羽田病院へ行く。二人とも血圧がやや高いからである。血圧の測定を終つた時、突然、私は言ふ。 「この間、家内が左の乳が少し変だといふんですが、癌(がん)ぢやないかつて……」 まさか、と言はんばかりに、羽田医師は一寸首を傾けてゐたが、 「ぢや、脱いでごらんなさい」と言ふ。 瞬時、妻は当惑さうな表情を浮べる。が、妻は立つて、スーツの衣を取り、ブラウスを脱ぎ、シュミーズを頭にかぶつて脱ぐ。半裸になつた妻は羽田医師の前に腰かけ、殊更に胸を張つた姿勢をとる。 妻は決して美貌とはいへないが、その肌は白く、肌理(きめ)も細かい。殊に乳房は授乳したことがないので、殆ど衰萎(すいゐ)の状はなく、極めて豊かで、膩(なめら)かである。乳嘴(にゆうし)の色も変じてゐない。二つの乳房はシンメトリーに、それ自身の御飲みで下部を垂れ、それぞれに薄い陰翳(いんえい)を作つてゐる。羽田医師がその乳房を指のはらで強く押す。その触感が私の肌にも伝はるかのやうである。羽田医師は乳房の上下左右を押へてから言ふ。 「別に、何ともありませんね。奥さん、ノイローゼですよ」 妻はほつとした表情になる。私は本気で心配してゐたわけではない。当然のことのやうに聞き流す。 「やはりノイローゼでしたのね。何だか、急にすうつとしたやうだわ」 羽田医院を出ると、妻は私にさう言つた。 五十六になつた。その十一月、私は「上顎腫瘍(じやうがくしゆやう)」といふ病気で、東京医科歯科大学の病院に入院、放射線の深部治療を受ける。癌の疑ひがあるらしい。しかし私には自覚症状は全くない。「まさか」といふ気持の方が大きい。それより病院に入院するのは初めての経験である。ベッドも困る。酒が飲めないのも困る。更に酒気なくて、一人で夜を過すのが、何より苦痛である。 しかし妻は務(つと)めて愁嘆(しうたん)の表情は見せようとしない。朝夕、妻は勤務の前後に決つて私の前に姿を見せる。その態度はむしろ颯爽(さつさう)としてゐる。私は妻の健気(けなげ)さに、却つて病気の重大さが感知されたが、同時に不思議な決心が湧く。献身的ともいへる、妻の愛情に応へるために、私は一切の自己を、或いは自己の一切の計量を放擲(ほうてき)しようと試る。病気は医者任せ、後は運命に任せるより他はないではないか。 放射線の照射の回数が重なるにつれ、私の顔面は徐徐に変色して行く。更に回数を重ねると、私の鼻下と顎の半白の髭(ひげ)がすつかり脱毛する。ある朝、目を覚ますと、上下の唇が癒着してゐる。無理に引離すと、鮮血が流れ落ちて、着衣を汚す。既に私の顔の皮膚は黒褐色に焼け爛(ただ)れ、やがて鼻腔(びかう)や、眼窩(ぐわんか)からも出血するやうになる。しかし私のその幽鬼のやうな顔を見る妻の顔には、いつも微笑が消えなかつた。 三階の十二号病室には、私を入れて、四人の患者が入院してゐる。谷本さんはこの病室では一番古い。私が入院した時には、谷本さんは手術を受け終つて既に何日かを経過していて、右上顎と、同じく右頸部から腋窩(えきくわ)へかけて繃帯(ほうたい)を巻いてゐたが、かなり元気を回復してゐた。A市で電気器具商を営んでゐるといふ谷本さんは、入院したばかりの私に話しかけて来た。 「私はね、前前からひどく歯が悪かつたんでね、まあ、どうにか少し余裕もできたもんでね、この際、すつかり歯を入れ替へてやらうと思ひましてね」 私は内心苦笑を禁じ得ない。私の場合も全く同様であつたからである。 「ところが、歯医者はひどく待たせるんでね、私はA市でも一番はやらんとこで、入入歯をやつたんですがね。やつぱりはやらん医者なんていけませんや。暫くすると、変に痛んで来ましてね」 谷本さんははやらぬ歯医者に懲(こ)り、県立病院で診察を受けた。直ぐ入院しなければならないといふので、入院して、コバルトの治療を受けた。二十日ばかりで全快し、退院した。しかし三ケ月あまりして再発したので、思ひ切つてこの病院に入院したといふ。しかしこの間の事情は、私の場合は少し異る。私も入歯をする目的で、町の歯科医へ行つた。が、その歯科医は非常に良心的な人で、大きな病院へ行き、検査を受けることを切に進めたのである。 「しかし私のは癌ではないらしい。腫瘍といふ奴なんだが、すつかり取つてしまつたから、もう心配はないですよ。傷口が直り次第、退院できるやうです。もつとも来年の春あたり、念のため、放射線をかける方がよいといふのですがね」 谷本さんは初めの方は声をひそめて言つた。私は内心かなり動揺したが、平静を装つてゐるより他はなかつた。 寺川さんは最近入院して来た人である。やはり「上顎腫瘍」であらうか。寺川さんはいつも手拭で隠してゐるが、左上腕部に既に潰瘍(くわいやう)を生じてゐる。かなりの疼痛(とうつう)があるらしく、よくベッドで声を殺して呻(うめ)いてゐる。寺川さんも放射線の治療を受けてゐる。が、体質の関係からか、私のやうに毎日は受けてゐない。それでも食欲が減退するらしく、食事の度に無理を言つてゐる。 寺川さんはかなりの年配らしいが、夫人は若い。三十代にさへ見える。時時、婦人が三つばかりの男の子を連れて来る。寺川さんの実子らしく、病苦のためにひどく気難しくなつてゐる寺川さんが、その子の顔を見ると、急に機嫌よくなるのには、私は心を打たれる。私の妻がかつて妊娠を避けようとした気持も思ひ合はされた。 私は二十八日間入院し、年末、退院する。しかし全癒したから退院するのでないこと、人体に放射線を照射し得る限界に達したからであること、従つて体力が回復次第、再入院しなければならない旨(むね)を、医者から繰り返し告げられる。しかし嬉しい。先のことを案じめぐらす余地もないほど嬉しい。早速、私は妻と乾杯する。ともすると、嬉しさが込み上げて来る。 長男が帰国する。妻と長女とが横浜まで出迎へる。長男は生物学を専攻してゐる。染色体の関係から、アメリカでは主に癌細胞について勉強して来た模様である。私の病気をひどく心配してゐるらしい。時時、彼の姿が見えなくなる。かなり長い時間の後、帰つて来た彼に、私は言つた。 「どこへ行つてたんだい」 「久し振りで、パチンコをして来ましたよ」 しかし景品を持ち帰つた様子もない。 「相変らずの腕前らしいね」 だつて、ボストンには、パチンコはありませんからね」と、彼は笑つてゐる。暫(しばら)く滞在して、長男は札幌に帰つた。 春になつた。もう唇を破つて出血するやうなことはなくなつたが、黒く焼けた、私の皮膚はなかなか回復しさうにもない。 長男からある女性と結婚したい旨の来信がある。私は二人の結婚を大いに祝福すると言つてやる。折り返し、七月に挙式したいと言つて来る。七月は少しく性急ではないかと言つてやる。すると、安藤助教授を通じて、相手の女性が既に懐妊してゐるらしいため、結婚を急ぎたい旨の手紙が来る。 「少し不調法でしたわい」 私は妻を顧(かへりみ)て、噴きだすより他はない。 私は週に一度病院へ行く。さうして口腔外科と、放射線科との診察を受けてゐる。主任教授が経過が意外に良好であることを告げる。しかし次ぎのやうに言ひ足すことを忘れない。 「しかし念のため、もう一度、苛(いぢ)めてやることになるかも知れません。その時は、再入院してもらひます」 ある日、私は下唇の下に髭が生え初めたのに気づく。鏡で見ると、奇妙なことに、再生したのは真黒い髭である。私がその旨を告げると、放射線科の教授は極めて珍しいケースとして、カラーフィルムに撮(と)らせる。この病院のどこかで、黒い髭の生えてゐる私の顔が、参考資料として、いつまでも残すされるのかと思ふと、私は少し変な気持になる。 私が手の爪の異状に気づいたのもその頃である。どの指の爪も歪(いびつ)に縮れ、ひどくぶざまである。 夏になつた、私の顔面はよほどきれいになつたが、それでも私の顔を見るなり、 「どうしました」と訝(いぶか)る人もゐる。私は依然として口腔外科へは週に一度、放射線科へは月に一度の割合で、通つてゐる。医者自身が意外とするほどの好経過をたどつてゐるらしく、再入院はいつともなく沙汰止みになつてゐる。 漸(ようや)く義歯を入れることになる。補綴(ほてつ)科へ廻る。義歯は数日で出来上つた。 七月、私と貞子は札幌へ行き、長男の結婚式に列席する。しかし新婦にそのやうな様子は全然ない。長男い詰問する。長男は私の現状に気を許したのか、一部始終を白状する。長男が東京に滞在中、時時姿を消したのは、口腔外科の主任教授に面会してゐたのであるといふ。また安藤助教授は偶然にも放射線科の主任教授と旧知の間であるといふ。更に新婦の父は国立病院の病院長である。私は極めて複雑な気持になる。 しかしこれらのゆゆしき科学者達も、人倫的には恐らく世俗的な道徳観から脱してゐまい。その彼等が、新婦となる若い女性に敢(あへ)て道徳的侮辱を与へてまで、長男の結婚を急がなければならなかつたのである。少くとも私の健康状態――或は生命といふべきかも知れない――に関する、学者達の意見は完全に一致してゐた、と解されなければならない。もつとも私も自分の病気の重大さを薄薄は感じてゐた。しかし根本に「薄薄」といふ形容詞がつく以上、それかrなお随伴感情も総(すべ)て「薄薄」であることを免れない。辛うじて危機を脱し得たやうな緊迫感は少しもない。愚かな私や、亡妻の遺伝子を幾パーセントか享(う)けてゐる新しい生命の発生が嘘言であつたことに、むしろ失望する。 「やれやれ、するとこの秋には、危くお骨にされるところだつたんだね」 私は勿論、冗談のつもりで言ふ。しかし何故か、明るく笑ひ捨てることはできなかつた。 秋になつた。私の顔面はすつかり回復したやうである。上下の顎にも髭が再生する。下顎の髭は元の通り白いが、上顎のそれは唇の下と同じやうに黒い。私は義歯にも徐徐に馴れる。指にも新しい爪が伸びて来、二三指に僅かにその痕を残してゐるに過ぎない。 私はやはり一週に一度、通院して、診察を受けてゐる。今日までのところで異状はない。私も、妻も当時のやうな、一日一日が不安だつた感情はいつか薄れ、至つて平安な日日が続いてゐるやうに思つてゐる。 私が入院してから、満一年経つた。私はいつともなく私の性欲的機能が消滅してゐることに気づく。つまり私は性欲的不能者になつたのである。放射線のためか、どうかは知らない。しかし入院依然には確かに性欲的機能はあつた。入院以後は、性欲どころではなかつたのである。 私は既に五十七である。五人の子供も成長した。不能者になつたことに気づいた当初は、むしろさつぱりした気持になつた。やれやれといつた感じでもある。しかし妻には何となくすまないと思ふ。妻は三十九まで独身であつた。私との彼女の性生活は僅か十年にも足りない。哀れである。しかし貞子は職場の仕事にも極めて熱心である。愛着を持つてゐると言へる。そこへ私の病気である。引き続いて、二男が腎臓結石で入院、手術する。彼女の日日は過労の連続である。幸にも、とはいへないが、女性の性欲の発し方は受動的でもある。或は妻は私以上に、やれやれと思つてゐるのではなからうか。 しかし性欲的不能者といつても、色情はある。つまり全く欲望がないわけではない。或は微弱ながら、性欲も潜在するのかも知れない。しかし彼等の色欲はいつまでたつても満たされることがないから、却つてひどく好色的になる。性欲的犯罪者や、変態性欲者に不能者が多いといふのも、この充足されぬ焦燥感からではないか。満たされぬ性欲が、妄想となつて、夢遊病者のやうに、この地上を徘徊(はいくわい)するのである。最早、肉体は抜殻に等しい。 勿論、私もその例外ではあり得ない。自分ながら呆(あき)れるほど、私は好色的になつてゐる。道を歩いてゐても、着物の裾から覗(のぞ)く女の脛(はぎ)を、私の目は見逃しはしない。スカートに包まれた女の尻が、歩くにつれて、左右交互に動くのを、私の目は直ぐに捉へて離さない。女の裸足(はだし)も好色的なものである。小指の跳(は)ね返つたの、親指のまん丸いの、土ふまずの深いのは清楚な感じであるが、却つて擽(くすぐ)つてみたくなる。土ふまずの浅いのはいかにも鈍臭いが、げてもの的好色をそそる。猥褻物陳列罪といふものがあるさうだが、私のやうな不能者には、女の体のどの部分も、つまり女の体そのものが既に猥褻物である、と言つてもよい。 女の体だけでない。近所の家の庭に真白いシーツが干してある。そのシーツの一ところに、強く撮(つま)み絞(しぼ)つた痕(あと)が残つてゐるのを見て、私はひどく好色的な気持になる。変態性欲者の中には女の下着類を盗む者があるといふが、やはり不能者に多いのではないか。 しかし私は性的犯罪を犯す恐れはない。勿論、私には一人前の理性もある。が、そんなものよりも、私の性欲には、健康であつた時から、嗜虐(しぎやく)的な傾向は極めて少なかつたからである。 また今までから私の性欲の発し方は比較的に受動的であつた。しかし私の男性は私の女性的な性欲に抵抗もし、嫌悪(けんを)も感じた。が、私が不能者になつてから、私の女性的傾向は更に甚しく助成された。つまり私の性欲は、最早、無に等しい。従つて私の色情も虚(むな)しく、男女の別などあらうはずもない。今こそ私は私を完全に女の位置に倒錯することができる。さうして私はさうすることによつて、女の感情を自由自在に愛(いと)しんでをればよい。 例へば一枚の腰巻が干してある。あはり私の好色心は動く。しかし少年の頃、私が感じたやうな、遥かに遠い感情を抱いて、見ることはもうできない。また、青年の頃に抱いたやうな、無気味さももう感じない。この腰巻は、その所有者が若干の金銭を出して購(あがな)つた、一枚の赤い布に過ぎない。しかしこの布はこの竿に干されるためにあるのではない。その持主の体を包むためにあるのである。所有者の肉体を包んでゐる関係と切り離して、私がこの布を見ることができないのも、また止むを得ないことであらう。 私はこの布が、所有者の肉体の哀歓、いづれを包んでゐるかは、知る由もない。しかし包んでゐるものも、包まれてゐるものも、所有者にとつては等しく「私」のものである。私は「私」のものの哀しみ、歓びも知りつくした。その布が包んでゐるものの羞恥(しうち)も、その布の色を通じて実感できる。しかし私は紅い布の前にいつまでも立停つてゐるわけにはいかない。実感は、一寸その赤い布を目に入れたまま、私は街を歩いてゐるのである。しかしそれでよいのである。何も彼もそれでよいのである。私はむしろ楽しげな微笑を浮かべ、歩いて行くより他はない。 毎朝、私は目を覚ますと、妻の手を取り、妻の体を抱き寄せる。それから私の顔を妻の顔に摩(す)りよせ、互の無事を確め合う。まうでそれが朝の挨拶のやうにもなつてゐる。 時には、私は妻の胸を開くこともある。妻の胸には二つの白い乳房がある。が、最早、二つの乳房は、妻の「私」のものではない。私の「私」のものである。しかも私にとつては、唯一無二のものである。私は私の胸をそつとその上に当てる。柔かく、豊かな感触が、私を無上に喜ばせる。乳首と乳首とを触れ合はせることもある。一瞬、極めて儚(はかな)い性欲的快感が蘇つたかと思ふと、忽ち消える。 しかし私のそんな好意が、妻の性欲を強く刺戟し過ぎ、妻を病的にしないか、と私は不安になつて来る。妻は極めて淡泊な態度を持してゐる。毎朝の頰ずりにも、妻は静かな微笑を浮かべることを忘れはしない。しかしそれは妻の克己心の強い性格から来てゐるのではないか。一度、性の歓喜を知つた女の体といふものは、そんなものであらうはずがない。 私は本気で妻に自慰行為を進めようと思はぬでもない。しかし妻に致命的な凌辱(りようじよく)を与へるやうで、流石(さすが)に口には出し難い。そのやうな器具は市販されてゐないものか。私は決してふざけてゐるのではない。性欲的不能者の夫だけが感じることのできる、妻に対する、切実な藚罪(しよくざい)感情である。 更に、妻の肉体の歓喜といふ貴重な代償が得られるならば、私は妻の不倫行為も少しも厭ふものではない。決して私の虚勢ではない。妻に対する、むしろ私の愛である。私は以前から妻(亡妻をも含めて)の対男性関係に、嫉妬(しつと)を感じたことは殆(ほとん)どない。妻への信頼度の強さにも因(よ)らうが、私の性欲が受動的、女性的であることにも、大きな原因があるのではないか。その傾向は現在の私には更に拍車がかけられてゐる。嫉妬といふ私の感情は不感症に近い。 むしろ妻のそんな行為を想像するだけで、私は強烈な好色的興味を抱くのである。性欲的不能者の懐(いだ)く色情がいかに不潔であるか、言葉の限りでない。 しかし不潔といひ、いやらしいといつても、その内容は空白である。性欲的不能者の色情は怪(け)しからぬ、さまざまの妄想を描く。が、妄想は空しく荒野を駆けめぐるばかりで、いづれも荒涼、無稽の世界に過ぎない。 ある朝、私は夢を見た。 ひどく殺風景な部屋である。私は二人の男の前に立つてゐる。上半身は裸である。着物はどこで脱いだのか覚えてゐない。ズボン下だけの見苦しい恰好(かつこう)である。二人の男は医者のやうである。何かの検査員のやうでもある。が、奇妙なことに、褐色のタイツを穿(は)いただけであることに気がつく。二人ともひどく冷やかな表情をしてゐる。等身大の十字架のやうな台がある。私は代に背を向けて立ち、両手を上げて横木に当てる。二人の男が左右から私の手を横木に縛る。それまでの行動は自分から行つたはずである。が、私は何をされるのか知らない。少し不安になる。二人の男は鵞(が)ペンのやうなものを持つて、私の両脇に立つてゐる。一人の男が頷(うなづ)くと、一人の男が鵞ペンのやうなもので、私の右の腋窩(えきくわ)を擽(くすぐ)り初め、脇腹の方まで擽る。しかし私はどうしたのか、少しも擽つたくない。二人の男が何か言ふ。ドイツ語らしい。するとやはり医者かも知れない。しかしタイツといふのはをかしい。次ぎに左の御t子が私の左の腋の下を擽る。やはり何の漢字も起らない。今度は二人の男が同時に左右の腋の下を擽る。全然、無感覚である。二人の男は私の手を解き、言ふ。 「お帰り下さい」 私は帰らうとする。二人の男は私を押し止めて言ふ。 「あなたはこちらからぢやない。あちらから出て下さい」 私は指された出口から出ようとする。一人の女が入つて来る。貞子である。私は思はず足を停める。貞子も上半身は裸である。二人の男は既に左右に控へてゐる。それにしても、あの男達は何者であらう。家へ帰つたら、貞子に尋ねてみなければならないと、私は思ふ。 私と同じやうに、貞子は台の前に立ち、両手を上げる。二人の男が布でその手を縛る。貞子の腋の下に黒い腋毛が見えてゐる。が、貞子は至つて冷静な表情してゐる。右の男が例の鵞ペンのやうなものを持つて、貞子の腋の下を擽り初める。貞子は急に顔を歪(ゆが)め、ひどく擽つたさうな、むしろ苦しげな表情をしてゐる。右の男は漸(やうや)く手を離し、何か貞子に話しかけてゐるらしい。貞子は羞恥をさへ含んだ表情で、繰り返し頷いてゐる。 突然、左の男が貞子の腋の下を擽るやうな恰好をした。瞬間、貞子の体がぎくりと動いたやうである。よほど激しく動いたらしく、二つの乳房まで揺れるのが見える。二人の男は顔を見合わせて、冷やかな笑ひを浮かべる。一瞬、貞子は泣き笑ひのやうな表情になつたが、直ぐ思ひ返したか、平静な表情に戻る。改めて左の男が鵞ペンのやうなものを持つて、貞子の腋の下を緩(ゆつ)くり擽り初める。暫く貞子は必死に堪へてゐる風であつたが、急に体をくねらせ、極めて煽情(せんじやう)的な姿態を作る。 左の男が何かを話しかけてゐるらしく、貞子はまた幾度か頷いてゐる。今度は二人の男が左右から貞子を擽る。貞子はいきなり体を仰反(のけぞ)らせる。が、その体の部分部分は勝手勝手に悶(もだ)え苦しんでゐるかのやうである。そのアンバランスがひどく好色的に見える。顔は醜く歪み、目には涙を溜めてゐる。 漸く二人の男は左右に離れ、妻の手を縛つてゐる布を解く。二人の顔にはいつの間にか、今までの冷やかな表情は消え、むしろいたづらつぽい道化(だうげ)じみた表情になつてゐる。更に妙なことに、貞子も二人の男と親しげに話し合つたり、頻(しき)りに頷いては、含羞の微笑を浮かべたりしてゐる。が、やがて二人の男がカーテンを掲げると、貞子は一揖(いちいふ)してその中へ入つて行く。私は急いで妻の後を追はうとする。が、私の足は動かない。その夢と現実との違和感が私の目を覚まさせた。 性欲的不能者であることに気づいて以来、妻の体についての私の煩悩(ぼんなう)が、無意識の裡(うち)に、こんな夢を構成されたのではないか。二人の男がタイツを履いてゐたのは、性欲といふ魔王お抱への道化師とでもいつた意か。 私はそつと妻の手を取る。妻も目覚めてゐて、軽く私の手を握り返す。しかし私は私の頰を妻の頰に摩(す)りよせただけで、勢よく跳ね起きた。 去年のことである。私はこの一夏は暑さを避けるより、むしろ仕事に打込むことによつて、暑さを凌(しの)いてやらうと決心する。一週一度の病院通ひは、まだ止めることを許されないが、体にも異状はなく、気持も比較的昂揚してゐる。かなり清適な日日が続いた。 が、思ひがけず、妻に休暇が取れることになつた。私達は急に思ひ立つて、小旅行に出ることにする。休暇は短いので、上越高原の湯檜曽(ゆびそ)温泉と決める。一昨年末、病院を退院して以来、初めての旅行である。ひどく楽しい。 私は汽車の窓に顔を寄せ、夏の田園風景を眺めて飽かない。高崎、新前橋、渋川を過ぎると、既に高原に近い風景で、汽車は利根川の渓流に沿つて走る。どの駅にも標高が示されてゐて、沼田を過ぎると、急に高度が増して行くのが判る。水上の次が湯檜曽で、汽車はループトンネルに入る。トンネルを出ると、車窓の直下に、再びトンネルの入口が見える。つまり汽車は山を上つて、丁度一廻りしたわけである。 湯檜曽温泉は海抜八百メートルの高地にあるが、四方を山に囲まれてゐて、眺望はあまりきかない。しかし私達の通された部屋は、三方に窓が開いてゐ、絶えず山風が吹き通つて、ひどく涼しい。 浴後、私と妻は夕食の卓につく。鯉の洗ひ、姫鱒(ひめます)の塩焼、ぜんまい、きくらげなど、土地の珍しいものが出る。私と妻は互のコップにビールを注ぎ合ひ、乾杯する。 「涼しいね」 「ほんとに、あら、だめですわ」 灰皿の煙草(たばこ)の灰がすつかり飛んでしまつてゐる。妻は灰皿にビールを流す。掛軸の軸が絶えず壁を叩(たた)いてゐる。 「ね。さう言へば、花時に、山形へ行つたことはないんだね」 「どうしたんです。突然に」 「別に、どうしたつてことはないが……」 何故、突然こんなことを言ひ出したか、自分ながら判らない。しかし言葉の序(ついで)のやうに、私は言ふ。 「来年の春は、山形へ行かうぢやないか」 「はい、行きませう」 「梅も、桜も、桃も一時に咲くんだつてね。あんな大きい景色の中だと、白梅や、桜だけでは、少し淋しいかも知れないね」 「四月の末でせうね。みんな一ぺんに咲いて、嬉しかつたものですわ」 「上野からだと、全く春が、山に来た、里に来た、野にも来たつて、感じらだうからね」 「女学生の時でしたわ、花が満開だといふのに、雪が降つてね、その上、夜になると大きな月が出て、素晴らしかつたですわ」 「それは凄かつたらうな。しかし今の僕には少し壮絶に過ぎる。僕はやつぱり花の村だ。軒端には梅が咲いてゐる。山吹も咲いてゐる。花公方(はなくぼう)も咲いてゐる。遠く、在所、在所には、桜が白く霞んでゐる。あんな大風景の中では、桃の花の色が却つてひどく艶に見えるだらう。ね、きつと来年の春は山形へ行かうよ」 「はいはい、まゐりませう」 絶えず、涼しい夜風が吹入つてゐる。微かに湯檜曽川の川瀬の音も聞えて来る。先刻から、私は快い酔ひを発しながら、静かな喜びに浸つてゐる。 実を言ふと、私の心の中に、例へば寂寥感(せきれうかん)とでもいつた、私に対して至つて冷酷な奴が潜んでゐうのを、私は前まら知つてゐる。私は何とかして、私の心からその忌はしい奴を振落すしてやらうと、随分、無駄な努力をしたものである。しかし今の私はもうそいつから顔を背(そむ)けようとは思はない。むしろ私の喜びは、それをはつきり知り得た。私の心の中から生れて来るやうである。 妻の心の中にはそいつは姿のない姿を潜めてゐるに相違ない。言はば、私と妻はそんな冷酷な奴を中に置いて、互にそつと手を添へ合つてゐるやうなものである。第三者から見れば、そんな二人の姿はひどく哀れであらう。しかし私の心は晴晴しい。この上なく幸福である。 「少し涼し過ぎやしません?」 「さうだね。一つだけしめてもらはうか」 「はい」 妻は立つて、東向きのガラス戸をしめた。 今年のことである。私は数へ年五十九、妻は五十である。 私は机の前に坐つてゐる。旬日前には、一寸(ちよつと)寒い日が続いたが、数日来、温度はよほど回復した。京も、八つ手の葉裏で、羽虫の群れが飛んでゐる。この虫は、初冬の頃や、この季節に温度が少し上昇すると、きまつて現れる。生殖行為であらうか。跳(は)ねるやうに飛びながら、同じ動作を繰り返してゐる。しかしひどく頼りない奴で、少しの風にも直ぐ吹き流される。先刻から、私は何か忘れごとをしてゐるやうで、妙に気にかかつてならない。 昨夜も貞子が帰つて来たのは、私の記憶に残つてゐない。つまり既に私の酔ひがかなり発してゐたことになる。私は例によつてひつこく小言を繰り返したに相違ない。 昨年末以来、予算がどうかと言つて、毎夜、妻の帰宅は遅れた。年末の休みもとらなかつた。幾分疲れてゐるやうにも見えた。 しかし既に予算は復活したはずである。毎夜、私はおいてけぼりを喰はされてゐるやうでもある。が、そんな綿k酢日だけのことでもない。妻は勝気な性格から、とかく無理を押しがちになる。私は妻の過労を恐れる。しかしそれに妻がどう言つたが、私の記憶はない。言争ひになつたやうな覚えがない。 早春の斜陽がガラス戸越しに差し入り、白い原稿用紙の上に、摩(すり)ガラスの模様を映してゐる。ガラス障子は真中を開いておくので、まだ羽虫の群れが跳ねてゐるのが見えてゐる。日も幾分長くなつたやうである。 「病院へ行つて来ます」 妻がさう言つたやうに思はれて来る。しかし以前、夢の中で、私は妻を医者の前で裸にならせたことは幾度かある。今はもうそのやうなことはないつもりでゐるが、私のことであるから当てにならない。が、若(も)し実際に妻がさう言つたとすれば、一体、妻はどこが悪いのであらうか。 「明日、とにかく、癌研へ行つて来ます」 白紙に明礬水(みやうばんすい)で書いた文字が炙(あぶ)り出されて来るやうに、昨夜、妻の言つた言葉が、私の頭に次第にはつきり蘇つて来る。酔ひ痴(し)れた私の頭にも、よほど強烈な印象を刻んだのであらう。酔つぱらつて記憶を残さなかつた出来事は、後になつてどんなに努力しても、思ひ出し得た例は今までに一度もない。妻は確かに言つた。 「左の乳にぐりぐりができてるのです。それがかなり大きくなつてゐます」 夢の中で、或ひは酔火の中で、私の妄想が四年前の妻の姿を描き出したのではない。妻の上半身は裸ではない。勤め帰りのままの姿である。しかも朦朧(もうろう)とした姿ではない。私は妻のスーツの色も柄もはつきりと思ひ出すことが出来る。 女中の敏子が雨戸をしめに来る。さう言へば、原稿用紙の上の磨ガラスの模様もいつか消えてしまつてゐる。それどころではない。庭には暮色が漂ひ、部屋の中も薄暗い。私は急いで電燈のスウィッチを拈(ひね)る。 それにしても妻は何をしてゐるのだらう。或はそれほど案じることもなかつたのかも知れない。若しも悪性のものであつたら、いかに気丈の妻でも走り帰つて来るに相違ない。私は強ひてさう思込むことによつて気持を鎮めようとする。 玄関の扉が開く。貞子が帰つて来たのである。 「どうだつた」 妻が書斎に入つて来て、私の前に坐つたのと、私が思はず立ち上り、さう言つたのとは、殆ど同時である。従つて、妻は私を少し見上げる風にして言ふ。 「覚えてゐて下さつたの。昨夜はかなり廻つてたやうだから、忘れていらつしやるかと思つてた」 ひどく落着きはらつた妻の態度に、私は思ひ返し、ともかく妻の前に坐る。 「そんなことはいいよ。それより、どうだつたの」 「やはり、乳癌ですつて」 「さうか」 一瞬、強い衝撃を受ける。しかしいつかこのことのあることは、予(かね)て覚悟をしてゐたはずではないか。さう思ふことによつて、私は辛うじて自分を受け止める。が、このことの恐しさに比べれば、人間の覚悟とが、理性などといふものは、物の数でもなからう。私には事の重大さが、まだ呑み込めないのかも知れない。或は妻も私と同じ心の状態になるのではないか。しかし妻は至つて平静な態度で言ひ続ける。 「最初に、予診で若いお医者さんに診(み)て貰ひましたの。それから外科部長の森岡先生の診察を受けました。森岡先生はいかにもがつちりした感じの方でした」 「それで、森岡先生はどう言はれたんだい」 「シュミーズを脱いで、スカートだけになつて、前から、横から、また前屈みになつたりして、診ていただきました。レントゲン写真も撮(と)りましたが、その結果を待つまでもなく、手術はしなければならないさうです」 「そうか。切り取つちやうんだね。しかし乳癌は大丈夫だよ」 「先生も、乳癌のことだから、とはおつしやつたけど、後は何ともおつしやいませんでした」 「そりやさうだよ。僕なんかも、未だに大丈夫とは言はれないんだからね」 「でも、私のはかなり進行してゐるらしいのです」 「えつ、すると、どこかへ転移してゐるらしい、と言ふのかい」 「ええ」 「えつ、君、それ本当かい」 「本当です。腋(わき)の下の方へ転移してゐるらしい、と言はれました」 「それは、気味、大へんなことなんだよ。どうして、また、そんなになるまで、隠してゐたんだ」 「かくしてなんかゐませんよ。お乳の下にできてゐたので、気づかなかつたんです。上の方は始終注意してゐたのですけれど」 私はひどく腹が立つ。悔(くや)しさが後から、後から込み上げて来る。妻がそんなになるまで気づかぬはずはなからう。少くとも昨年末には気がついてゐたに相違ない。しかし今更妻を責めたところで何にならう。更にこんな私と妻とが言争つてゐるのは、憐れ極まる。私は余韻を吐き捨てるやうに言ふ。 「今日だつて、こんなに遅くまで、何をしてゐたんだ」 「だつて、入院するとなれば、受継いでもらはなければならないことも、いろいろあるんですもの」 「さうか」 「明日も出勤します。明後日はレントゲンの結果を聞きに行きます。それで、もう私、きつと大人しくしますから、心配かけて、ごめんなさいね」 翌朝、私は妻に言ふ。 「ね、見せてごらんよ」 「怒るから、いや」 「怒らない。昨日は僕が浅慮だつた。絶対に怒らない」 妻は蒲団の上に起き上り、胸を開く。既に妻の左右の乳房はその形を異にし、左の乳房の下部は変色してゐる。しかし妻を責める気持は今は毛頭ない。 「三十年、いや四十年近くも、大事に附けてゐたものが、失くなるのかと思ふと、変な気持。女といふものは、お乳に特別の関心を持つてゐますからね」 「そら、さうだらうとも」 私が通つてゐる病院の放射線科の診察室前の廊下で、私と知り合つた、五十ばかりの上品な婦人がある。五年前に、乳癌の手術をしたといふ。つまりこの病院へ五年間通ひ続けてゐるわけで、私の唯一の先輩である。私達は看護婦とも懇意になつてゐて、極寒の日などには診察室のストーブに当りながら、自分の晩を待つ。ある日、その婦人が主任教授の前の椅子に腰かけて、胸を開いた。それは悲惨とか、無残とかいふ種類のものではない。いはば唯ののつぺらぼうである。が、その婦人の、女の肉体のほんの一部分の白白しさが、突然、途方もなく巨大なものに拡大されて行くのを私は覚えた。 翌日、妻はレントゲン写真の結果を聞きに行く。妻は途中、勤務先に一寸立ち寄つたらしいが、帰りは流石(さすが)に真直ぐ帰つて来たやうである。 「盛岡先生が写真を見ながら、『しかし切りますよ。切るには切りますがね」とおつしやつたけど、思つたより、質(たち)が悪くなかつたんですつて。私、それを聞いて、ほんとに生き返つたやうに思ひました」 「さうか、それはよかつた」 私はさう言つたが、その声には、妻の声のやうな生気はなかつた。一体、質の悪くない癌などといふものがあるららうか。一昨日、医者が随分思ひ切つたことを言ふと思つたが、やはり今日の複線が考へられてゐたのか。しかし妻は今まで激情を抑圧してゐた反動のやうに、ひどく晴晴しい表情をしてゐる。私は石より固く口を噤(つぐ)んでゐなければならない。が、私は今まで自分の心を妻に隠した経験がない。ひどく心苦しい。 「ベッドが空き次第、入院します。さうして、手術をしてから、大塚へ移つて、念のためコバルトをかけるんださうです。いろいろ心配をかけてすみません」 そんなことお互に当然のことだよ。しかしこの病気では先輩だからね。先輩の言ふことは聞かなくちやいかんよ」 「しかも優等生の先輩ですものね」 「さうだとも」 「それから、病院との連絡場所は郁ちやんの勤め先にしておきました」 「さう。ぢや、郁子のところへ電話しておかなくちやいけないね」 二人は電話のあるところへ行く。妻が電話を掛ける。郁子は昨夜遅く、スキーから帰つて来た。 「もしもし、郁ちやん、母さんね、やはり乳癌だつたの。それで入院することになつたのでね、郁ちやん、郁ちやん、どうしたの、郁ちやん……」 「どうしたんだ」と言ふ私に、妻は黙つて受話器を渡す。私が受話器を耳に当てると、思ひがけず娘の嗚咽(をえつ)する声が伝はつて来た。 以来、妻は家にゐて、入院の準備をしてゐる。同僚の岡さんから注意を受けたやうで、今、妻は敏子を相手に寝巻や、白ネルの襦袢(じゆばん)などを縫つてゐる。岡さんは胸部疾患のため、先年、肋骨を八本も切除したといふ経験者である。入院には、下着も和服型の方が便利である。 私は机に向かつてゐる。京も非常に緩い。私は白い十姉妹(じふしまつ)を飼つてゐる。その餌が地面にこぼれるので、雀が多く集つて来る。京は外のガラス戸も開いてゐるので、雀が縁の上までやつて来て、鳥籠のまはりに落ちてゐる餌を啄(ついば)んでゐる。縁側には春の陽が差し入り、雀の影を映してゐる。極めて静かに時が経つて行く。しかし一刻、一刻何の変りもありはしない。突然、どこかで電話のベルが鳴り響いてゐるやうに、私は錯覚する。昨日、娘の嗚咽を聞いて以来、その声は私の胸の中に潜んでゐるやうである。さうしてともすると私の声となつて、込み上げて来さうになるのを、私はじつと堪へてゐる。 その翌日、妻は私、三男、長女と、同僚の岡さんに伴はれ、築地の癌研附属病院に入院する。 しかし妻は至つて元気である。入院手続を初め、総て自分の手ですませ、先頭に立つて、昼食をとりに行くといふ。勿論、虚勢もある。自分自身に対する虚勢である。しかし肉体の苦痛を全く感じないからでもあらう。 銀座の有名な鮓屋(すしや)へ入る。妻は健啖(けんたん)振りを示す。私はあまり食欲がない。それをごまかすやうに、ビールばかり飲む。岡さんと別れ、病室へ帰つて来ても、妻はなかなか寝台へ上らうとしない。が、看護婦が来て、脈を取り、熱を計る。更に体重を計量するため、看護婦室へ来るやうに言はれ、妻はやつと寝巻に替へた。 私は森岡外科部長のところへ挨拶に行く。部長は大きな目で私を直視して言ふ。 「奥さんのはかなり進行してゐますから、手術後、大塚へ移つて、コバルトをかけてもらひます」 更に私は原田主任医のところへ行く。若い主任医はいきなり叱りつけるやうに言ふ。 「知つてゐるのですか。奥さんが乳癌だといふこと、知つてゐるのですか」 「乳癌だといふことは家内から聞きましたが」 「ところが、奥さんのは発見されるのが遅かつた。その上、気づかれてからも、ここへ来られるまでに、かなり日が経つてゐるやうに思はれます。その間、癌はすつかり進行してしまつてゐます」 私の腰かけてゐる椅子が激しく鳴つた。私の体はアルコール中毒のために、常に微かに慄(ふる)へてゐる。ところが感情が昂(たか)ぶつてくると、慄へは急に甚しくなる。 「乳癌は初期だつたら、殆(ほとん)ど心配はいらないんです。どうして、こんなことにしちやつたんです」 若い医師の気持は判る。私の答へる言葉はない。 翌日、私が病院へかけつけ、二階の妻の病室へ入つたのは八時二十分である。 「では、下へ参りませう」 さう言つて、看護婦が妻を呼びに来たのは、私が手術承諾書に署名、捺印した、その直後のことである。妻は看護婦に連れられ、歩いて階下へ下りて行く。私もその後から従(つ)いて行く。 カーテンで仕切られた、手術室の前の廊下には、一台の患者運送車が置いてある。 「これへおやすみになつて」 妻は袢纏(はんてん)を脱ぎ、その上に仰臥する。看護婦が赤い布で妻の目を覆ひ、その腕に注射を打つ。私は妻の袢纏を抱へ、その側に立つてゐる。 「スポーツ新聞でも読んで、待つてゐて下さい」 「さうするよ」 手術着の下着をつけた医師や、看護婦が頻(しき)りに手術室を出入りしてゐる。 「意識が少しだらつとして来た。注射のせゐでせうか」 「さうだらう。昨夜ね、夕御飯の時に、和夫がね、私があんたに癌をうつしたと言ふんだよ」 「そんな馬鹿なことありませんわ」 「ところが、新学説でね、癌は一種のビールスだと言ふんだが、その媒体(ばいたい)は、馬鹿にしてゐるぢやないか、愛情なんだつてさ」 妻はその口許(くちもと)に薄笑ひを浮べる。 「早速、兄ちやんのところへは知らせてやつたがね。参考までにね」 妻が患(わづら)つてゐるのは左である。従つて右の手首に、妻の血液型を記した厚紙が括(くく)りつけてある。妻はその右手から腕時計をはづし、私に渡す。 「かぜを引かぬやうにして、待つてて下さいね」 「はいはい」 それからもかなり時間が経つたやうでもある。さうでないやうでもある。看護婦が来て、私に言ふ。 「では、あちらでお待ち下さい」 妻は運送車に乗せられ、手術室へ運ばれて行く。九時三十分であつた。 カーテンの外の廊下には、いつの間にか、大勢の外来患者が詰めかけてゐる。私はその椅子の一つに腰をおろす。 あの時、私は印形(いんぎやう)の皮袋をどこへしまつたか、全く意識しなかつたことに気がつく。私は袂(たもと)の中や、帯の間を探つてみる。が、それらしいものは指に触れない。やはりあわててゐたのであらう。しかしこんな些細(ささい)なことが頻りに気にかかるのも、普通の精神状態ではあるまい。私は煙草を取り出して、火をつけた。 不意に、私の姓が呼ばれる。顔を上げると、先刻の看護婦である。一摑(ひとつか)みの白布が私の手に渡される。妻の襦袢と腰巻である。私は妻の襦袢の下にして、傍の附添婦に渡した。それがいけなかつた。附添婦は大勢の人の前で、一つ、一つ、丁寧に拡げて、たたみ始めた。 十一時過ぎ、手術は終つた模様である。カーテンを掲げて、森岡部長が出て来る。私は立つて一礼する。外科部長は会釈(ゑしやく)を返して、通り過ぎた。しかしそれからも私にとつてはかなり長い時間が経つた。漸く妻が運送車で運び出されて来たのは、十一時二十五分である。妻は担架で会談を上り、病室に帰り、蒲団が取りのけられる。その妻の両手は紅絹(もみ)のきれ地で縛られてゐる。全くの偶然のことかも知れない。が、誰かの心遣ひでもあるかと、私は紅い絹の色を見つめてゐる。 妻の体は運送夫に抱へられ、ベッドの上におろされる。早速、紅絹は解かれ、左の背中にフォームラバーが当てられる。看護婦がベッドの裾(すそ)に廻り、掛蒲団を捲り、妻の左右の内股に太い注射針を刺す。吊り下げられた、ガラス器の中の注射液が徐徐に低下して行く。しかも妻は麻酔がかかつてゐるので、意識はない。 「新村さんの奥さん、判りますか」 看護婦が少し声を大きくして言ふ。妻は目を開き、頷(うなづ)く。しかし妻は直ぐ目に閉ぢ、眠つてしまふ。 看護婦が私を呼びに来る。看護婦室へ行く。原田主任医がゐる。 「これが、奥さんの取つたものです」 原田医師がビニールの覆ひを取ると、瀬戸引の盤の中に大きな肉塊が現れる。一枚の赤黒い筋肉の下に、丸い塊が葡萄状(ぶだうじやう)についてゐる。その黄色なのは雞肉から類推して、脂肪であらうか。 「これが癌です」 原田医師がその一つを撮(つま)んで、メスを入れる。私のやうな素人(しろうと)には、どれがそれとはつきり判らない。が、そのいづれにも、銀色の棘(とげ)がのやうな筋が入つてゐる。私は或はそれが癌か、と見る。 「随分、沢山作つてくれたものです。これが大胸肉ですが、これはこんなにきれいです。しかし普通は二枚ともすつかり取つてしまふのですが、奥さんの場合は、コバルトをかける関係で、一枚だけ残しておきました」 原田医師がさう言ひながら、肉塊を取つて、引つくり返す。まるで覆面を取つたかのやうに、完全な乳房の形が現れる。乳嘴から上部三分の二のところまでは、皮膚も残されてゐる。しかしその皮膚は既に死色を呈してゐる。どうしたわけか、皮膚の上にも数条のメスの痕(あと)が走つてゐる。乳房の左の下部から、肉の粒を連ねた房のやうなものが、垂れ出てゐる。原田医師はそれにもメスを入れながら言ふ。 「腋の下も、一応、取るに取りました。しかし全部取つたわけではありません。非常に危険なところに出来てるのもあるやうです。しかしコバルトをかける関係で、後はあちらに任せることにしあmした。ですから、手術の傷がある程度直れば、直ぐ大塚の方へ廻つてもらひます」 瀬戸引の盤の横に、「新村貞子(48)」とマジックインキで記された札がおいてあるのが、初めて私の目に入る。或はアルコール漬けにでもして、この病院のどこかで、保存されるのであらうか。私は厚く礼を述べて、看護婦室を出る。 妻の意識はまだ回復してゐない。軽い鼾(いびき)を立てて眠つてゐる。私は椅子に腰をかけて、暫くその寝顔を見入つてゐる。すると、何となく気力が蘇つて来るのを覚える。勿論、この慈悲の始終ないことは十分に知つてゐる。しかしこの空しいもののために、私は私の最後の力を振り絞りたいのだ。などと言へば、誇張に過ぎる。感傷に溺れてゐる時ではない。私はこの妻と喜び勇んで生き抜かなければならない。急に気持が昂揚(かうやう)する。が、私はかなり疲れた。それに喉がひどく乾く。少し湿りをくれてやらうと、私は立ち上つて、部屋を出る。 看護婦室の前を通る時、思はず私は目がその方へ走る。今はひつそりとなつた看護婦室の棚の上に、妻の切り取られた乳房が先刻のままに置かれてゐる。その横に、妻のそれより一廻り小さい、新しい乳房が、やはり上向きに並んでゐた。 毎日、私は妻の病院へ通つてゐる。国電で四谷まで行き、地下鉄に乗換へ、西銀座で降りる。西銀座から病院まで往復とも自動車に乗らないことにする。少しでも足を強くしたいためである。また、私は決して道を急がない。散歩のつもりで歩いて行く。舗道を横断する時も、青の途中では横切らない。赤になり、更に青になるまで待つてゐる。少しでも神経を疲れさせないためである。 次第に歩くのが億劫(おくくふ)でなくなつて来る。気持のせゐかも知れないが、階段を上る足取りもしつかりして来る。確かに食欲も出て来る。ある日、妻は見舞に貰つた鮓(すし)を食したので、私は妻の昼食を喰べる。丼(どんぶり)の飯をすつかり平げて、妻を驚かせる。昼間に種類を口にすることも全くなくなる。病院から帰つて来ると、直ぐに机に向かふ。私も仕事がしたくてならないのである。 手術の翌朝、妻は大きな岩に挾まれてゐるやうだと、疼痛(とうつう)を訴へてゐたが、意外に早く痛みもとれ、手術の傷の回復は至つて順調である。大塚へ移るのもさう遠くなからう。 ある朝、私が目を覚ますと、私の性欲的機能が回復してゐるのに気づく、瞬間、ひどく嬉しい。まるで生き返つたやうである。或は偶然、放射線による障害が消滅する時期に当つてゐたのかも知れない。が、私は妙な気持になる。先日、看護婦室の棚の上に置かれた、妻の乳房を見て、私は私の性欲史に恰好の終止符が打たれたと、窃(ひそ)かに思つた。さうしてかなり深刻に、しかし冷然と、その結論を受け止め得たつもりであつた。しかしそんな生優しいものでは更にない。私の性欲史はまだ終つてなどゐない。しかも私はそれほど悪い気持ではない。呆れ果てる。いつそ滑稽でさへある。私は妻のゐない床の中で、文字通り苦笑するより他はなかつた。 その翌翌朝、私は鳴き頻(しき)る鶯(うぐひす)の声を聞きながら、目を覚ました。私の性器は、やはり隆隆と勃起(ぼつき)してゐた。その日、妻はコバルトをかけるため、大塚の癌研附属病院へ移ることになつてゐる。
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用語集《TW》 更新日時 2016/07/29 17 51 22 アクセス数 - KILLING FLOOR内で使用されている単語の意味について記述します。 A~E F~J K~O P~T V~Z 数字 記号 日本語(2chのKFスレ用語等) コメント A~E AA12 Auto-Shotgun 20連装のオートショットガン。ダメージと装填弾数と連射力を兼ね備えた銃。 ただし携行弾数が少ないため調子こいてるとすぐ弾切れになる。お値段£4,000はKFの内では最高値。 ・・・だったのだがM7A3Mの£7,500にその座を渡した。 ちなみにハスクガンとバズソーボウも同じ£4,000だが、対応職Lv6時の値段はAA12が£1だけ安い。 Agent Wilkes(エージェント「ウィルクス」) プレイヤーキャラの1人。どこかのエージェントらしいが素性は不明(MI5とか諜報機関?)。 ホージン社の最新軍用防護服を発見、着用している。もちろん性能差は無し。DLCを購入しないと使えない。 AK47 有名なアサルトライフルの1つ。テロリストがよく持っている。ブルパップとSCARの中間的な性能。 レベル6コマンドーの初期装備。3種のアサルトライフルの内、これだけアイアンサイト。 Alternate-fire(オルトファイア) 9mm自動拳銃のフラッシュライト、ARのフル/セミオート切り替えなど、装備の2つ目の使用法の事 (無い物もある)。 またはそれを使う事。デフォルトではホイールクリック。 Alternateの意味は「代用・代替」。キーボードのAltキーもこれの略。 Assault Vest(アサルトベスト) ダメージを吸収・軽減してくれるベスト。防弾チョッキとも呼ばれる。 トレーダーで購入できる他、マップ上に落ちている場合もある。 プレイヤーの命綱であるためウェーブ終了時には必ずトレーダーに修理してもらおう。 Barbeque tonight? (バーベキュートゥナイ?) 火炎放射器で敵を倒すと聞けるボイス。汚物を消毒する人間の気持ちを見事に表したハイテンションっぷりに定評がある。 Berserker(バーサーカー) 略称:BSK、バサカ、バカ。 Perkの1つ。近接戦闘が得意であり、硬さと移動&近接攻撃スピードも上がる暴れん坊。 Bloat(ブロート) スペシメンの一種。視界を塞ぐゲロで攻撃してくるデブ。 ヘッドショット後のタイムアウト以外で倒した時にもゲロを撒き散らす。 Boomstick(ブームスティック) ショットガンを指す英語圏でのスラング。KF内ではHunting Shotgunの事を指す。 「ブームスティックターイム!」 Brute(ブルート) 公式Mutatorに追加された新しいスペシメン。ボクシングのチャンピオンだった男を改造して出来たらしい。 吹き飛ばし付きの自慢のパンチもさることながら、右腕で頭部をガードしなんと被ダメ90%カットというSS泣かせ。 Bullpup(ブルパップ) イギリス軍の制式装備L85A1のこと。名前の通りのブルパップ式アサルトライフル。 威力は低いが40発の装填弾数とリロードの早さが特長。 レベル5コマンドーの初期装備。マップ上に落ちている場合がある。 ChainSaw(チェーンソー) 近接武器の1つ。オルトファイアの威力はカタナ以上だが重さがネックとなり出番はない。 音もうるさいし。 かつてはLv6バーサーカーの初期装備だったが今は斧に取って代わられた。 Clot(クロト) 最も数多く出てくるスペシメン。パッと見はただの白いひょろひょろハゲ。手はデカイ。 ほぼすべてにおいて最低のいわゆる雑魚だが捕まれると動けなくなるため油断は禁物。 Commando(コマンドー) Perkの1つ。敵のHPが見え、透明化を見破る。アサルトライフルが得意武器。 同名のシュワちゃんの映画のタイトルのAAがよく貼られる。 Corporal Lewis(ルイス伍長) プレイヤーのキャラの1人。ガスマスクにヘルメットを着けている。 地獄のようなダイエットをしてまで軍隊に残ったばかりに事件に巻き込まれた可哀相な人。初期から使用可能。 Crawler(クロウラー) 蜘蛛と人を掛け合わせて作られた、這って移動する黒いスペシメン。いきなり天井から降ってきたりする。 姿勢の低さと飛びつき攻撃が非常にうざったいバーサーカーの天敵。 CRITICAL スコアに表示されるプレイヤーの状態のひとつ。赤色の文字。ヘルスが残り50以下になると表示される。 「危機的な・重大な」という意味。画面が赤く染まり、さらに移動速度が下がるためすばやく回復すべし。 メディックはスコア画面を常に確認してCRITICALのメンバーがいた場合は優先的に回復するとよい。 Crossbow(クロスボウ) シャープシューターの得意武器の1つ。XBOWとも表記される。 連射は出来ないがヘッドショット時ダメージ4倍というトンデモ性能。 頭に当たれば強いが、外せばとたんにチームの危機ともなりうるプレッシャーのかかるハイリスクな武器。 Demolition(デモリション) 爆発物が得意なPerk。擲弾の嵐で敵を吹き飛ばす。たまに自分も吹き飛ばす。 ボス戦でパイプボムを頭に乗せて突っ込むのがトレンド。 Demoman(デモマン) デモリションのこと。海外Wikiでよくデモリションのことを指して使われている。 元ネタはTeamfortress2。同じく爆発物がメイン。 DJ Scully(DJ スカリー) プレイヤーキャラの1人。軍役から逃げてDJをやっていたらクラブがスペシメンに襲われた。顔が怖い。 DLCを購入しないと使えない。 Dr. Gary Glover(グローヴァー博士) プレイヤーキャラの1人。防疫服を着て戦うホージン社の関係者。黄色尽くめの為、かなり目立つ。 DLCを購入しないと使えない。通称:ヒヨコ。 Dual 9mms(デュアル 9mm) 9mm自動拳銃の2丁セット。1丁なら重量0なのに2丁だと4になる罠仕様。しかもサイトも覗けない。 欲しくもないのに落ちている9mmをうっかり拾って涙目になるのがKFの定番。 Dual HandCannons(デュアルハンドキャノン) ハンドキャノンの2丁セット。反動は大きいが瞬間火力は稼げる。 Exploits(エクスプロイツ) プログラム上の貧弱性の事、いわゆるバグである。KillingFloorでは下述の安全地帯の事を指す場合が多い。 TOP F~J Field Medic(フィールドメディック) 回復役のPerk。医療注射器とメディックガンの回復量&チャージ速度が上がる。 さらに£3,000のメディックガンを87%割安で買える。アーマーも安くなる。 攻撃に関するボーナスはないが移動速度アップとチートとも思えるアーマー強化のおかげで、 いざという時は味方の壁にもなれる。もちろん逃げ足も速い。 Fire Axe(消防斧) 火災現場で延焼を防ぐために使われる斧。落ちている場合もある。 昔は£150で買えたのだが、アップデートで近接武器の価格が高騰し、£1,000となった。 BSK以外では気安く買えなくなった。 しかし長めのリーチとかなりの威力を持つため、懐に入れておきたい。 反面攻撃速度はかなり遅い。 なので雑魚を捌くにはカタナ、大物には斧をガツンとが定石。 Firebug(ファイアバグ) 名前通りの放火魔なPerk。訳すと「放火魔」。かつては火炎放射器しか得意な武器が無かったが、アプデで増えた。 でも結局どれも火炎武器で、おまけにグレネードまで着火手段と化す。 『バーベキュートゥナイ?』と叫びながらゾンビを焼くのがマナー。『汚物は消毒だぁー!』も可。 FlameThrower(火炎放射器) 名前の通りの武器。雑魚には強いが硬い敵にはかなりの火力不足。 テンションだけはむやみに上がるが射程が延びるFirebug以外で使うとネタにもならないので注意。 FleshPound(フレッシュパウンド) 略称:FP 終盤に登場する最強スペシメン。ムキムキの巨人で腹と背にランプが付いてるドリル腕ブリーフハゲ。 発狂すると他のスペシメンまで吹っ飛ばしながら急接近してくる。その姿はまさに圧巻。 たった1体のFleshPoundで部隊が壊滅することもある。 FoundryWorker Aldridge(鋳造所作業員 アルドリッヂ) プレイヤーキャラの1人。溶接作業用のマスクをしている。 断末魔が聞こえても食事を楽しむタフな人。DLCを購入しないと使えない。 Frag Grenade(手榴弾) レモン型の手榴弾。初期装備で3つありデモリやサポートならLvとともに所持数もアップする。 かなりの威力と爆風範囲で気をつけないと自爆の危険大。 溶接したドアにダメージを与えられる唯一の手段。そのため壊れかけのドアに投げて敵をドアごと吹っ飛ばしたりもできる。 FriendlyFire(フレンドリーファイア) 仲間を攻撃すること。または仲間を攻撃できるか否かの設定。 KFではプレイヤー間は基本的に不可能。敵同士はアリのため、たまに仲間殺しや仲間割れが生じる。 FFと略される場合が多い。 gg Good Gameの略。お疲れ様的な意味でつかわれる。 会話の少ない本ゲームに於いてもっともよく使われる会話文。 Gorefast(ゴアファスト) 全身真っ赤なスペシメン。左腕にデカイ刃物を括り付けているハゲ。普段はノロマだが一定範囲内に来ると急接近してくる。 プレイヤーが増えるとそれなりの体力になるが、頭は柔らかい。 ただし9mm程度で頭を飛ばしてもしばらく生き残るため手加減しないほうがいい。 攻撃力は高く、攻撃時の「シャキンシャキン」という効果音は全プレイヤーの恐怖の的。 Handcannon(ハンドキャノン) FPSではおなじみのデザートイーグル。装填数は9mmの約半分だが威力は3倍強。ただしリコイルもデカい。 落ちている場合があり、その中でも一番高く売れる。 あまり知られていないが貫通性能があり、SharpShooterで使うと小さい群れ程度なら簡単に潰せる。 Head Shot(ヘッドショット) 敵の頭部を撃つ事。もしくは頭部を破壊すること。 KFでは独自かつ、やや複雑な仕様になっているため詳細はこちらを参照。一度は読んでおくといいかも? HEALTHY スコアに表示されるプレイヤーの状態のひとつ。緑色の文字。ヘルスが95以上の場合表示される。 「健康な」という意味。 Hell on Earth KFにおける最高難易度。まさにこの世の地獄。 敵の体力、移動速度、攻撃力、WAVEあたりのゾンビ数、どれをとっても脅威。 Perkレベルが高いだけではどうしようもなく、立ち回り、経験、そしてチームとしての連携がクリアの鍵となる。 Horzine(ホージン社) 今回の事件の発生源となった会社。政府お抱えの軍産企業。 生化学研究所もあり、裏でスペシメンを作っていたあたり、かなり黒いことをやっていた様子。 Hunting Shotgun(ハンティングショットガン) 略称:HSG 水平2連散弾銃。ジャギ様御用達(彼は1発も撃ってないが)。 オルトファイアでの2発同時発射は範囲内の雑魚を根こそぎ吹き飛ばし、ダメージソースとしてかなりの性能を発揮する。 HSG-1 上記のハンティングショットガンの略称とスペルが被るが別物。 元ネタの武器からKSGと呼ばれることもある。 初期のショットガンとの違いは若干早い連射速度とボックスマガジンであること。 当然1発当たりのリロード速度はこちらの方が圧倒的に上。 さらには装弾数が12発、集弾性が高い、重量が6などあらゆる点で改善のなされた強武器。 Husk(ハスク) 火炎弾発射機を装備したサイボーグ風スペシメン。ハゲ。 体力はそこそこだが遠距離攻撃というだけで十分ウザイ。爆発ノックバックと炎のドットダメージで輪をかけてウザイ。 INJURED スコアに表示されるプレイヤーの状態のひとつ。黄色の文字。ヘルスが51~94の場合表示される。 injureで「(動植物を)痛めつける・傷つける」といった意味。非生物なら「damage」。 Iron Sight(アイアンサイト) 目標に向け銃口付近の照星(凸)と銃後部に装着された照門(凹もしくは○型)を 一直線に並べる事で狙いを定めるタイプの照準機。 KFでは多少の手ブレがあるものの、照星の頂点部分が画面中央に来るようになっている。 ただし、M14だけは照星の頂点から少し下あたりなっている。 TOP K~O Katana(カタナ) 刀。 軽い・強い・速いの3拍子揃った近接戦闘の要。バーサーカーだけでなく幅広いPerkのお供に使われている。 対雑魚処理のために1本持っておくと便利。 Kevin Clamely(ケビン・クレメリー) Patさんの本名。 ホージン社の創設者であり最高経営責任者。 政府からの指示で『完全なる兵士』作成の計画に従事してたが、謀反。 今までの研究結果を用いて自分をスペシメンに作り変え、Patriarchと名乗りロンドンを地獄に変えた。 2014年7月3日のアップデートで娘がいることが発覚。同時に娘も使用キャラクターに追加された。 KillingFloor(キリングフロア) このゲームのタイトル。意訳すると『屠殺場』といった感じ。 よく『KF』と略される。 knife(ナイフ) 初期装備。これを装備すると最も早く移動可能。武器としてはあまりにも頼りない。 L.A.W Light Anti-Tank Weapon(携行型対装甲ロケット砲)の略。単発の威力はもちろん範囲も広い。 しかし単発式故のリロード時間と全武器中最高の重量13という性能のため使いどころが非常に難しい武器ではある。 火炎放射器と並ぶロマン溢れるナイスな一品。 Leveling(レベリング) レベルを上げること。またはレベル上げの作業。 海外wikiでも使われているが和製英語らしい。 Lever Action Rifle(レバーアクションライフル) 名前どおりの『レバーアクションライフル』。通称:LAR。 連射は利かないがヘッドショットしやすく頭へのダメージも2倍。 安価且つよく落ちてるにも関らず、序盤から終盤まで凄く便利。BSKならカタナ、斧のお供に持っておくと◎。 Lieutenant Masterson(マスターソン中尉) プレイヤーキャラの1人。叩き上げで中尉までのし上がったスーパー軍人。経歴は不明。 事件の発覚前に部隊を率いてホージン社の制圧に向かったが、敗北を期している。 シュナイダー一等兵とは顔が違うだけ。初期から使用可能。 Lance Corporal Lee Baron(リー・バロン兵長) プレイヤーキャラの1人。爆弾処理班?のような防護服を着ている。 どうやら爆弾魔としての素質があったようで、スペシメン排除という名の下に街中で爆弾を使用できる現在の状況を愉しんでいる模様。 DLCを購入しないと使えない。 Machete(マチェット) いわゆる鉈(なた)。落ちている場合がある。 性能はナイフよりやや強い。安い上に重量も1と軽いので、何も持たないよりはあったほうがいい。 Master Server(マスターサーバー) ゲームサーバーの情報を収集し、サーバーブラウザに送信しているサーバー。 ここが不調になるとゲームサーバーが健常でもサーバーブラウザには表示されないが、IP直打ちすれば入る事はできる。 また、たまにゲームクライアント側の設定ファイルが破損して情報を受け取る事ができなくなる事もある。 Med Syringe(医療注射器) 初期装備の1つ。自分を含めプレイヤーを回復できる。 味方を回復したほうが効率がいいCoopゲー仕様。1回でヘルスを20、徐々に回復する。 ソロモードの場合なぜか1回で50回復する。 緊急時ではメディックでないと回復が間に合わない場合がほとんどなので他のPerkではこまめな回復が必要。 Mike Noble(マイク・ノーブル) プレイヤーキャラの1人。何故か骸骨が描かれたコスチュームを着ている。 ブッ飛んだ公式の紹介文は一読の価値アリ。DLCを購入しないと使えない。 MP7M MedicGun 治療アンプル発射装置付きというこのゲーム独自仕様のサブマシンガン。 遠くの味方を回復できるメディックガン。 武器としては連射力ありすぎでリコイル大きすぎの豆鉄砲なブルパップ以下。 £3,000もするので素直にメディックになって買おう。 Mr. Foster(フォスター氏) プレイヤーキャラの1人。ガスマスクにスーツという異様過ぎる格好だが一応作家らしい。 DLCを購入しないと使えない。 既婚者だが、彼の奥さんもKFに登場する。 mutator(ミューテーター) ゲームの追加ルールの事。特定のスペシメンしか出なくなったり、人数制限まで変えたりする。 公式で予め用意されているもの以外の、ユーザーが独自に設定したミューテーターを使用すると 経験値が入らなくなるので注意。 単語の意味は『変異誘発源』。ゲームの機能を変異させることに由来する。 M14 Enhanced Battle Rifle セミオートタイプのバトルライフル。バランスの取れた威力と連射力を持つ。 さらにオルトファイアでレーザーポインタを使用可能。サイトを覗かなくても狙いやすいといい所尽くめで あらゆる状況に対応出来る。 2010年末頃のパッチで弾数が20/280の300発から20/140の160発へ大幅に修正されSharpShooter無双時代がついに幕を下ろしたがその強さはまだまだ健在である。 M32 MGL(M32擲弾発射器) 回転式のセミオートグレネードランチャー。瞬間火力はピカイチだが煙もすごい。 リロードが死ぬほど遅いため1回撃ち切ってしまうと6発込め直すのはかなりの時間を要する。 FPに効果抜群。 M79 GL(M79擲弾発射器) 単発式のグレネードランチャー。連射は利かないが重量4と軽いため手軽な範囲攻撃の手段として重宝される。 但し擲弾が1発10ポンドという金食い虫。 nf Nice Fightの略。 全滅した時によく頑張った的な意味で使われる。 Nightfall Character Pack KFのDLCの1つ。リー・バロン兵長、マイク・ノーブル、フォスター氏、"肉食獣"警備員ソーンの 4人のキャラクタースキンが追加される。 Outbreak Character Pack KFのDLCの1つ。エージェント「ウィルクス」、DJ スカリー、グラヴァー博士、鋳造所作業員アルドリッヂの 4人のキャラクタースキンが追加される。 TOP P~T Patriarch(ペイトリアーク) 略称はpat。 規定ウェーブをクリアした後に出てくるボス。今回の事件を引き起こした張本人。 本名はケビン・クレメリー。娘がいる。 左腕にロケットランチャー付きガトリングガン、腹からは触手、透明になって突進するなど トンデモ要素を詰め込むだけ詰め込んだステキキャラ。 Perk(パーク) ゲームの用語の1つ。プレイヤーの特定の性能を上げる。これによりプレイヤーに特徴が付き、各々の役割を作る。 KFには6種のPerkがあり、デメリットがあるものは存在しないが、現状として性能のバランスは取れていない。 2010年12月のパッチでSharpShooterの弱体化に加え火虫の強化修正等、かなりバランスは安定して来ている。 Pipe Bomb(パイプ爆弾) 設置するタイプのお手製爆弾。使用感覚としては地雷に近い。 威力が高いため予め設置しておいてFPやボスを引き込む戦法を取れば戦闘がかなり楽になる。 2010年12月のパッチで£800→£1,500と倍近く値上がりしたため気軽には買えなくなった。 Police Constable Briar(ブライアー巡査) プレイヤーキャラの1人。機動隊の一員。物凄く目つきが悪い。初期から使用可能。 Police Sergeant Davin(ダヴァン巡査部長) プレイヤーキャラの1人。いなくなった嫁と娘を探している。 初期から使用可能。 pound(ポンド、パウンド) ゲーム内でも使われている、舞台であるイギリスの通貨単位。記号は『£』 インドなどでも使われているが『ポンド』と表記される場合はほとんどイギリスポンドを指す。 1ポンド=133.07円(2010年6月30日現在) ↓ 1ポンド=174.06円(2014年7月09日現在) やや円安気味になった模様。 ちなみにイギリスでは距離・重量にもヤード・ポンド法を用いていたが、1995年からメートル法に置き換わっている。本ゲーム内でもメートル・グラム表記。 Private Schnieder(シュナイダー一等兵) プレイヤーキャラの1人。階級は低いが有能な兵士。 見た目はマスターソン中尉の顔違い。初期から使用可能。 Ms Clamley(クレメリー女史) プレイヤーキャラの1人。2014年7月3日のアップデートで追加された。 実績解除で使えるようになる。 あのPatさんの娘( Stalker や Siren 的な意味ではなく)。 オブジェクティブモードでは進行役を務めるが、プレイヤーキャラになると声変わりする。 SCAR MK17 3種あるアサルトライフルの最上位。ドットサイト装備。 携行弾数も豊富なのでフル/セミ切り替えが生きる利便性の高い武器。 しかし下位武器のはずのAKがLv6コマの場合、装弾数37発とSCARの25発の1.5倍、 さらに威力もSCARとほぼ差ないので立場が危うい不憫な武器。 Scrake(スクレイク) 略称:SC FPに次いで体力・攻撃力の高い強敵スペシメン。エプロン姿でチェーンソーを担いだハゲ。 一定ダメージで発狂するため個人で倒しきるにはちと厳しく、チームの連携力が問われる。 Sergeant Powers(パワーズ軍曹) プレイヤーキャラの1人。妻子を殺されて精神崩壊寸前の人。 初期から使用可能。 Security Officer Thorne AKA "Carnivore"("肉食獣"警備員ソーン) プレイヤーキャラの1人。名前の『AKA』は『also known as(別名)』の略。ホージン社の社員であり妻帯者。 そして生体実験の被験者であり、全身の皮膚がすでに人とはかけ離れたものになってしまっている。 ネズミ等のゲテモノはおろか人間も食欲の対象らしいが・・・DLCを購入しないと使えない。 SharpShooter(シャープシューター) Perkの1つ。ヘッドショットダメージにボーナスが付く。 略称:SS。サポートスペシャリストもSSと略せるが基本的にはシャープシューターを指す。 Shotgun(ショットガン) 散弾銃。拡散範囲は広くないが、貫通力があり1列に並んだ雑魚を纏めて倒せる。フラッシュライト装備。 扱いやすいがサポートスペシャリスト仕様なのか重量8とやたら重く、サブウェポンにはしにくい。 Siren(サイレン) 拘束着を着せられた女性スペシメン。眼球が無い。あと貧乳。 声による攻撃は範囲内のプレイヤーのHPを容赦なく削ってくる。 軽いためか、爆発に巻き込まれて死ななかった場合は勢いよく吹っ飛ぶ。 メインメニューでたまに表示されるアップはまさにグロ画像。 Specimen(スペシメン) KF内の敵の総称。本来の意味は『検体、標本』。 ホージン社で行われた生体実験によって作り出された、食欲しかない化け物。 ただし、ペイトリアックやソーンのように、後天的にスペシメンに改造された場合は意識はそのまま残る様子。 よく『ゾンビ』と呼ばれているが、感染する病気ではなくあくまで人工的に作られたものであり、 生殖能力も無いため厳密には違う、かも。 とはいえ公式でもゾンビと呼ばれているのでゾンビでも問題ない様子。 Stalker(ストーカー) 透明化能力を持った女性スペシメン。透明になれて調子に乗ってるのか、よく喋る。 透明化は完全ではなく、注意してると見える場合ががある。というか影がある。 巨乳で全裸というだけで萌えようとする者がいるらしい。ビッ○。 Stuck(スタック) 自動車用語等と同様、何らかの理由でプレーヤーやスペシメンが動けなくなる事。 岩の間や見えない壁に挟まったり、理由は様々であるが、危険な場所があるマップが回ってきた場合、 知っていたら事前に注意を促しておきたい。 スペシメンの場合愚直に移動経路を辿って来るために、狭い入り口の扉などに引っかかり数十体レベルで フン詰まる場合もある。 また、移動経緯から大きく外れると上手く動かなくなる為、オブジェクトの後ろに回りこんだまま出てこなくなる事も… 特に大型アップデート前のカスタムマップの場合、ハスクの火炎弾発射時の反動や着弾の爆風で吹っ飛び、 最悪マップの外に落ちる場合もあるので注意したい。 Support Specialist(サポートスペシャリスト) Perkの1つ。ショットガン系の他に溶接機、手榴弾、所持可能重量も強化される。 溶接機は2.5倍まで速度が上がるため、篭る場合は一人はほしい。 所持重量に関してはショットガンの重さ故にむしろ上がらないと話にならない。 略称はサポ、サポスペ、サポシ。 suicidal(スーサイダル) 『自殺的な、自暴自棄な』という意味の言葉。KFのHell on Earthに次ぐ高い難易度。 敵が強くなるのは当然だが、貰えるお金も非常に少なくなるためPerk割引の小さい低レベルでは非常に辛いものがある。 Trader(トレーダー) ロンドン各地で兵器屋を開く黒人女性。素性など一切不明のKF一番の謎多き人物。 プレイヤー達のキンタマを握ってるメスゴr(ry Tripwire Interactive 製品版KFの開発元でありパッケージ版の販売元。Unreal Tournament 2004のModだったKFの開発メンバーと 版権を買い取って有料化した。 Gaming Boltの選ぶ「PCゲームシーンを塗り替えた15のMODチーム」にTOP3で選出されるなど、 Modの開発に関しての評価が高い。 KF以外では「Red Orchestra」が有名。 TOP V~Z wave(ウェーブ) 敵の襲撃の単位。いわゆる『ラウンド』。一定数の敵が現れ、それを全て倒せば終了となる。 後半になればなるほど敵の種類が豊富になり、攻撃が激しくなる。 規定のウェーブをこなせばボスが現れる最終ウェーブが始まる。 Welder(溶接機) 初期装備の1つ。木製でも金属製でもどんな扉も塞げるスーパー溶接機。 敵の進攻を塞き止め、1ヶ所に纏めることが出来るゲーム攻略の鍵なアイテム。 white list(ホワイトリスト) 経験値が加算されるマップのリスト。公式ページのフォーラムに掲載されている。 ホワイトリストに載っているマップでも、公式のではないミューテーターが設定されていれば経験値は入らない。 意味は『警戒する必要のない対象の一覧表』。対義語は『ブラックリスト』。 Wiped out 全滅時に表示される一言。そのまんま「全滅した」という意味。 "Mission failed, your team was wiped out."なら「ミッション失敗、あなたのチームは全滅しました」と言う意味。 Zed-Time KF独自の演出効果。敵を倒した、頭部を破壊した瞬間に稀に独特の効果音と共に3秒ほどスローモーションになる。 細かい発生条件は不明だが、高レベルのコマンドー及びバーサーカーはZed-Time中に敵を倒せばスロー時間を延長できる。 敵の動きはもちろん、マウス感度も下がるため確実にヘッドショットを決めるチャンス。 数字 9mm Tactical(9mm自動拳銃) 初期装備の1つ。威力は低いが反動が少なく扱いやすいサイドアーム。フラッシュライト装備。 シャープシューターの得意武器ではあるが序盤や雑魚の掃除で全Perkがお世話になる。 記号 ~ アルファベット文字以外の、Killing Floorがサポートしていない言語の文字はこう表記される。 その為、日本語化してチャットを日本語で打ち込んだりSteamニックネームに日本語を使うと、 日本語化していないプレーヤーからはこう見える。 また、日本語化したゲームクライアントでサーバーを立てた場合も、そのサーバーに接続したプレーヤーに 日本語化した文章を表示させようとする為にこの記号に化ける。 だが、ネタとしてわざとこれをチャットに書き込むプレーヤーも多い。 日本語(2chのKFスレ用語等) 安全地帯 高台やオブジェクトの隙間、スペシメンの進行ルート等の都合でこちらから一方的に、 安全に攻撃することが出来る場所の事。『キャンプ』とは異なる。 TWIのリリースノートではexploit point等と表記されている。 当然、利用はゲームマナーに則った行動ではない。 安置 安全地帯の略「安地」の誤植、本来は物を安定した状態で置くという意味。 ゲームなどでは安全地帯を安地と略す場合が多いが、基本的に一般的な用語ではない為 変換候補には出ないので、見た目似ているこちらで書き込む人が多い。 カミカゼ(KAMIKAZE) いわゆる『特攻』を指す言葉だが、KFでは『頭にパイプボムを乗せて敵に突撃すること』を意味する場合が多い。 キャンプ 一箇所で敵を迎撃する戦術、またはその場所の事。マップによっては定番ポイントがある。 金 「きん」。「かね」ではない。Lv6 Perkのこと。Perkシンボルが金色になることから。逆にLv6未満は赤と呼ぶ。 使用例)「やっとコマンドーが金になったよ~!」 コマチキ ハロウィン実績を解除すると使えるようになるヒヨコ。中の人はエドモンド・クック監察官。 結局死んでしまうのだが、サイボーグ『チキンネーター』として復活する。 チキネーターはDLC。 二人同時に使うこともできる。 コマンダー Commando(コマンドー)の読み間違い。Commandoは「突撃/急襲/奇襲部隊・メイトリクス」を指す語であるが、 コマンダー(Commander)は「指揮官」であり、別の意味である。 ただしどちらもCommand(命令)から派生した語ではある。 ゴリラ トレーダーさんのこと。メスゴリラとも呼ばれる。 一部熱狂的なトレーダーファンがいるので使用には注意。 サポシ サポートスペシャリストのこと。 元はFF11の『サポートジョブがシーフの人』を指す言葉。 自殺 KFの高難易度suicidalの事。 『自殺的な』という意味から派生。かつては最高難易度だったが、現在はその上をいく難易度Hell on Earthがある。 suimasen maega mienai desu 「すいません、前が見えないです」 「バーベキュートゥナイ?」 タゲられる ターゲットにされるという意味。 敵キャラのFleshPoundはよく標的を変えるので「FPにタゲられる」とかそんな感じで使われる。 伝説の○○ 全世界に数多く存在するKFプレイヤーの中でも、ずば抜けた腕と知識、行動を兼ね備えた伝説の戦士のこと。 各Perkごとに極少数が存在するとされているが、目撃情報は少ないようだ。 バカ バーサーカーのこと。単に短く略しただけなのか、それとも獲物持って突撃する脳筋野郎だからなのかは不明。 恐らく両方の意味を持つのだろう。 ハゲ その通り頭髪の無いキャラクターに対する呼称。KFでは登場する敵キャラクターの大半がハゲであり、 特定のキャラクターを示す語としては上手くないはずだが、何故かScrakeの事の場合が多い。 だがやはりどのキャラクターかは定かでないので「どのハゲだよ」と返そう。 半角/全角 おそらく、大半の閲覧者の左手の左斜め上あたりにあると思われるキー。 エンジンの仕様上、ゲーム中に日本語入力が入るとどのキーを押してもジャンプになって しまう為注意が必要である。 キーボードや日本語入力ソフトの種類にも因るが、もう一度半角/全角キーを押すかEscキーを 押してからもう一度半角/全角キーを押して日本語入力を解除すれば元に戻る。 火虫 ファイアバグのこと。Fire(火)bug(虫)。 ヒヨコ グラヴァー博士のあだ名。全身黄色の彼がヒヨコに見える、らしい。 ぴょこぴょこ動き回るその仕草が可愛いと評判。 ホロ ホロホロホー TF2にカエレ マラソン 1ヶ所に篭らず、走り回りながら戦う戦法。単独行動とも言う。 BSK・メディック・火虫以外がこれをやると連携を取りづらいため全方向に注意しなければならない。 BSK・メディックは足が速いので前だけ見ていればいい。 火虫は囲まれても火炎放射器と火炎グレネードで脱出できる。 リロードキャンセル リロキャンとも略される。 リロード中に武器を持ち替える事。 よく誤解されるがリロードの所要時間その物が減るわけではなく、事前に別武器に持ち替えられるだけである。 ただし、Shotgunの場合はリロードを中断できるのでその限りではない。 我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。有るとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ。 KFスレのテンプレに『マルチでの心構え』として最近追加された一文。意味は自分で考えろ。 元ネタはアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』。 ワンカー ボイスチャットでよく出る単語「wanker」から。 意味はバカ、アホ、シコり廃人など。 TOP コメント 更新日時:2014/07/17 10 09 12 アクセス数: - ヒヨコ -- (名無しさん) 2010-05-26 09 26 22 やっぱグラヴァー博士一番いいわ -- (名無しさん) 2010-09-04 00 27 48 グローヴァー博士だった -- (名無しさん) 2010-09-04 00 29 02 10箇所ほど修正・加筆してみました。 -- (名無しさん) 2011-02-04 09 32 15 HSGのAlt威力って修正されたんじゃなかったっけ -- (名無しさん) 2011-08-18 22 50 47 ワンカーはどういう意味なんでしょうか -- (名無しさん) 2012-03-07 23 48 34 スパム書き込み消去 wankerはバカとかロクデナシとかそんな意味。キャラクターボイスのページにも載ってるよ -- (名無しさん) 2012-03-13 11 11 46 書いてあることユニークすぎて4~5回吹いたw -- (名無しさん) 2012-12-19 22 53 33 nfとかggとかscとかfpとかの略称がわかんね -- (名無しさん) 2013-08-10 13 30 30 nfはnice fight, ggはgood game, scはscrake, fpはfleshpoundの略 -- (名無しさん) 2013-08-11 15 29 56 HSG-1を産廃とか書いた人、怒らないから出てきなさい。 -- (名無しさん) 2014-07-16 20 06 44 ごめんなさい(’・ω・`) -- (名無しさん) 2014-07-17 10 09 12 名前 コメント すべてのコメントを見る
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728 ◆pueTX.63pU(商業) 728 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 00 10 54 0 旦那は生まれてすぐ、戸籍上トメ実家の養子にされた。 養育は、ウトメだったけど姓はトメ実家の名前。 学校でからかわれたり、家でもなんとなく居場所が無かったり 複雑な状況で育った。 そんな旦那と結婚して10年と少し。 2馬力で働き、キャッシュで家が買える預金が出来たので 土地を探したり、建築の本を読んだり、家族で夢一杯だったのも束の間、 トメから「助けて」コール。 義兄が投資で大借金して、義実家を取られそうなんだそうで・・・。 旦那、本当は預金を義実家に渡したい様子。 でも私や子ども達に遠慮して何も言えない。 でも、この間トメに「必ず助けるから、嫁子を説得するから待っていて!」と電話してたの聞いちゃった。 旦那、何か言いたそうで何も言ってこない。 私も何も聞かない。 子ども達が「子ども部屋、広いのが言い」とか「二段ベットのままで良いから、その分広い部屋にして!」 とはしゃいでいる。 731 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 00 20 19 0 728 はっちゃけ実行させるなよ~ 預金を抑えていても、借金して実行する奴いるから気をつけて。 733 名前:728[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 00 40 48 0 通帳、カード、印鑑は全て私の管理です。 旦那が義実家の件で悩み始めてから、隠してます。 旦那の独身時代の貯金は、旦那の義父母(祖父母)が亡くなった時、 祖父母の家と土地を売却し、トメ、トメ妹達、旦那と頭割りした遺産しかありません。 でも、一寸でも出したら「もっと!もっと!もっと!」にならないか不安です。 正直、家庭を壊したくないし子どもも泣かせたくないのですが、 旦那が義実家援助を申し出てきたら、もう信じられなくなりそうです。 759 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 22 17 11 0 こんばんわ、728です。 長くなりそうなのでトリつけます。 今日の昼休み、トメから私の職場に電話がありました。 どうやら旦那、トメのSOSを断っているそうで その言い訳に「嫁が反対しているから」と言っているそうです。 ちなみに義兄は妻帯者でトメと2世帯住宅で暮らしています。 「嫁子さん、後生だから・・・」と電話口で泣かれました。 義兄嫁さんは、このことをまだ知らないそうで どうやら義兄嫁さんに知られる前に何とか問題解決したいと。 私は投資については、無知なのですが 義兄は相場のようなモノをしていたようです。 760 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 22 19 03 0 旦那は今日は年度末なので深夜帰りです。 話し合いの前に、いろいろ調べます。 761 名前:名無しさん@HOME[] 投稿日:2009/03/30(月) 22 23 49 0義兄嫁にチクれ。 763 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 22 31 07 0 728 間違ってもほだされて金を出すな 渦中にいると何が常識かわからなくなることが往々にしてあるから 常に「第3者の目」で見るようにした方がいいよ 相場で大借金をして、配偶者にばれないように母親と共に弟夫婦のマイホーム資金を かっぱごうとする男、どう考えても異常です>義兄 766 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 22 34 24 0ウトは?存命なの? 771 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 22 43 13 0 言い忘れました、ウト存命ですがアルツで施設です。 費用は年金額でOKの所です。 旦那が私のせいにしたことは、今回は許そうと思います。 旦那の生い立ちは、ずっと聞かされていましたし 同じ家で家族として生活しながらも、別の姓で生きる孤独をかかえて 子ども時代を過ごしてきた人です。 777 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 22 56 50 0 すいません、パニクリつつ義兄が手を出した投資をググったのですが 頭が混乱していたせいか、無知なせいかよく理解できません。 理屈屋旦那との話し合いの前に、簡単にでも把握したいのですが FXについて、解りやすく説明されてるサイトってありますか? 780 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 23 00 23 0 777 屁理屈も何も、あなたが義兄の不始末考える必要ないじゃん? 何も聞かされて無い義兄嫁さんに伝えることのが大事でしょう。 義兄嫁さんにしたら、このまま告げずに居たらあなたも騙した共犯になるよ? 781 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 23 04 05 0 すいません、義兄嫁さんに伝えることが大事でした。 実は・・・彼女とはあまりうまくいっていなくて、 というか結婚式の時からずっと無視されっぱなしで、 これも後出しかな・・・・。 とにかく電話番号これから調べます。 785 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 23 11 15 0 実は・・・彼女とはあまりうまくいっていなくて、 というか結婚式の時からずっと無視されっぱなしで、 これも後出しかな・・・・。 トメと義兄が洗脳してると思う。 798 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 23 29 03 0 義兄宅に電話しました。 義兄が出て、心臓がバクバクしました。 「お義姉さんはいらっしゃいますか?」と聞いたところ 「下の子の○○(T大合格者多数、有名中学)の合格祝いで、××(外国)の親元に行っている。入学式前には帰ってくるんだけど」 と上機嫌な様子で自慢されました。 義兄の長男も、そういう私学です。 義姉が私を無視するのは、周囲の洗脳によるものでなく、 私が義姉の家系に見合わない学歴だからです。 FXについて、説明をしていただいて大変ありがたいです。 ギャンブル性の高い危険な物として認識してもかまいませんね。 義兄にはとりあえず、私は何も知らないふりをして電話を切りました。 まだ心臓がバクバクしてます。 強くならなくちゃいけないのに、気が弱すぎる自分・・・。 800 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 23 32 18 0 798 あなたが勝手に義兄嫁に話すよりも まずはあなたの夫と話し合ったら? 義兄嫁と話すのはそれからじゃないのかな。 805 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/03/30(月) 23 34 37 0 すいません、旦那からの帰るコールがありました。 あと20分くらいで帰ってきます。 今夜は落ちます。 また、進展がありましたら報告に来ます。 ここで、いろいろアドバイスをしていただくと 頭の中が整理されて、とても助かります。 826 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/31(火) 08 47 46 0728がFXについて調べたり、兄嫁に電話したりする前に 旦那が兄と直接話をする方が先だと思うが… 830 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/31(火) 09 19 33 0通帳とか印鑑とか、銀行の貸し金庫にでも預けといた方がいいんじゃないの? 855 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 12 43 02 0 昼休み、今一人なのでちょっとだけ書き込みします。 夕べは私もパニクッていました。 結構支離滅裂でみっともなかったですね、すいませんでした。 でも皆さんのアドバイスが大変参考になりました。 旦那が帰ってきてから、冷静に話が出来ました。 トメは夕方旦那の職場に電話をかけてきて、私に話したことを言ったそうです。 トメからの「助けてコール」は今年に入ってから、 最初は旦那の携帯のみだったのですが、仕事中や会議中は出なかったら 今度は職場に一日に何回もガンガンかけてくるようになり、 旦那自身も精神的に追い詰められていた、と聞きました。 お金を出す気はもちろん無かったが、あまりトメがしつこいので つい「嫁が・・・」と言い逃れをしてしまった、申し訳なかった。 やっと手に入れた自分の家族を産みの親と実兄のトラブルに巻き込まれたくなかった。 自分も弁護士に相談して、兄には破産をさせる事がベストだと思っている。 旦那の言い分はこんな所です。 義兄は借金の総額はがんとして明かさず、ただ家を取られるのはもう確実だそうです。 トメは、家だけは取られたくない一心で、私たちの住宅購入資金を一時的に貸してもらえれば きっと何とかなる、と義兄に毎日言われているそうです。 義兄は旦那とは話をしようとしませんが、近日中に二人で義実家に行く事に決めました。 ああ、まだ支離滅裂です。すいません・・・・・。 859 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/31(火) 12 52 17 0トメか義兄か、どちらからの無心でも応じる必要ないね。 ワザワザ義実家に出向くのは旦那さんの職場に電話を掛けるのをやめさせたいからだね? 間違っても丸め込まれない様に行く前に預金を完璧に旦那さんから隔離してから行くのお薦め 860 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/03/31(火) 12 59 00 0 私が義実家に行くのは、これ以上私たち家族を巻き込まないで欲しいと思うからです。 旦那の独身時代の預金以外は、旦那の知らないところに隠してあります。 それでは、昼休みも終わるので・・・・。 いろいろありがとうございました。 864 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/31(火) 13 43 05 0 860 弁護士頼んで、弁護士同伴で実家にいくことをすすめる 無駄にプライドのある人たちは法律家とかの立場に弱いよ 弁護士依頼に金はかかるけど、それは必要経費と 割り切って頼んだ方がいいよ 890 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/03/31(火) 18 42 56 0義兄が家を取られないように、住宅購入資金を義兄に渡せば、 借金がある義兄はそのまま一軒屋(マンション)で、借金が無い自分たちは賃貸のママ。 なんかおかしいよね? 902 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 19 27 45 0 旦那からメールありました。 今日、旦那の大学時代のゼミ仲間で弁護士をしてる友達に 恥を忍んで電話で相談をしたそうです。 その友達は企業専門の弁護士でしたが、偶然「似たようなケースによるトラブル」を 最近数件処理したそうです。 「家一件分では済まないくらいの負債になっている可能性がある」 との見解だそうです。 義兄は義父から受け継いだ会社を経営しているのですが、 もし会社として「投資」に手を出してしまっていたとしたら、 億単位の「追い証拠金」を払わなければいけないのかもしれない。 義兄の会社は、経営は順調だったと思います。 903 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 19 37 21 0 私の仕事は4月に入り少し時間が自由になります。 旦那の都合がつき次第、義実家に行きます。 906 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/01(水) 20 58 35 0 902 がんばれ しかしトメからしか電話がないことに若干不信感が 借金実はトメじゃないのかな 908 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 22 46 28 0 すいません、詳しくは掛けませんが 投資をしたのはまず、義兄で間違いないと思います。 トメはとても気が小さいので、損が出るかも知れない事はまず出来ないと思います。 義兄が電話してこないのは、私たち(主に私)を見下しているからでしょう。 ただ単にトメに「何とかして」と行っているだけだと思います。 909 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/01(水) 22 53 47 0 908 >ただ単にトメに「何とかして」と行っているだけだと思います。 兄はトメに金が無い事と 弟夫婦の住宅資金の事を知ってるんだよね。 911 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 22 58 27 0 ウチの住宅資金のことを義兄が知っているのかどうかは、わかりませんが トメは旦那から聞かされていると思います。 昨年あたりから、子どもが転校しなくて済む土地(家)を探している事を 旦那がトメに言っていました。 915 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/01(水) 23 15 52 0トメ両親が無くなった時に遺産があったんでしょ。 義兄は自分がそこから外れているから損したと思っている。 弟だけがうまいこと大金をせしめたと(他人の儲け話は大きく見える) トメと弟は自分にいくらかくれてもいいはずだと思っていて、 トメもそれについてはちょっと長男がかわいそうだったかと思っていて 自分と次男で長男に金を出す義務があると信じ込んでいる、と見た。 917 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/01(水) 23 21 03 0旦那がトメ相手にマイホーム資金の額うっかりポロリしてない? 918 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 23 32 10 0 旦那が戸籍上の親(祖父母)の財産を相続したことについて、 義兄がどう思ったかは何も知らされていません。 人生が変わるほどの大金を手に入れた訳ではありませんし。 旦那がトメ相手に、マイホーム資金の額をポロリ・・はしてしまってます。 920 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/01(水) 23 45 33 0 個人が特定されると不味いので、詳しくは書けませんが 私はかなり義兄夫婦から馬鹿にされています。 非行に走った過去があるとか、DQNな家の出身とか そういう訳ではありませんが、義兄嫁さんの育った家庭や 家系の中では「信じられない」のだそうです。 でも、そのために旦那が「搾取用」にされて 私も無視をされ続けるのは、許せません。 今まで、我慢していた怒りがこみ上げてきて止まりません。 お金は絶対に貸しません。 922 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/01(水) 23 48 45 0あー、この場合「貸す」なんてもんじゃなくて、「やる」が正確だよ。 向こうは少しでもごまかそうとして「貸す」を使いたがるだろうけど。 926 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/01(水) 23 52 11 0 920 義兄嫁、いったおどんなけプライド高いんだ・・・? よく2ちゃんで見かける学歴厨みたいなの? 930 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/02(木) 00 01 29 0 そうですね、この場合「貸す」という言葉は適当ではありませんでした。 お金は渡しません、理由は「イヤだから」です。 今まで私を見下してきて、頭一つ下げず 私たちが10年以上かかって貯めたマイホーム資金を 取りあげようなんて、冗談じゃない。 義兄嫁さんのことも、関係ないです。 義兄嫁さんの実家と親族は、男性は全員旧帝大です。 義兄嫁さんは、私が旦那と結婚するときに「高卒が親族に加わるなんて、信じられない、恥ずかしい!」 と結婚式場の廊下で大声で言っていました。 どうして今まで私は小さくなって生きてきたのか。 無視されても、どんなに失礼なことをされても どうして我慢を続けてきたのか・・・・。 今までの自分を張り倒してやりたい気分です。 964 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/02(木) 12 19 00 0義兄嫁、実はもう知ってて、子供と一緒に実家に逃げたんじゃね? 表面上は合格祝いだけどw 971 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 17 21 40 0 すいません、週末にいろいろあって 旦那と離婚することになるかもしれない。 旦那は拒否ってますけど、私は旦那への不信感が拭えないんです。 旦那、義実家に話し合いに行くのに私の同行を嫌がりました。 トメと私、両方に別の事を言っているようで・・・。 それから、義兄嫁さんは子ども達と共に彼女の実家に逃亡済みでした。 973 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 17 26 52 0 旦那「俺を信用出来ないのか」 の繰り返しで、話になりませんでした。 トメから私への電話は続いています。 義兄嫁さん逃亡はトメから聞かされました。 トメ、義兄嫁さんの悪口オンパレードでしたが、 今まで一緒になって私を馬鹿にしていたくせに、どの口が言っているんだか・・。 結局、私たちは義実家に行っていません。 975 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 17 31 58 0 義兄嫁さんは既に弁護士をたてて、離婚交渉に臨んでいるようです。 トメは「家さえ無くならなければ、義兄嫁と孫達が帰ってくる」 と言ってましたが、義兄のFXの追証拠金(?)は8桁どころの話ではないらしくもう会社も売らざるを得ないだろうな・・・。 976 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/07(火) 17 33 10 0 すいません、子どもを習い事の教室まで迎えに行くので 落ちます。 取り急ぎご報告まで。 983 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/07(火) 19 49 07 0こりゃ通帳印鑑持って即刻実家に逃亡して 即弁護士立てて離婚しかないな… 追証8桁じゃきかないって、共倒れどころの話じゃない 離婚になるかもじゃなくて離婚して逃げるしかない 【やっと】豹変次男はっちゃけ病8【俺のターン!】 13 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/08(水) 02 47 44 0義兄嫁が逃げたということは 義兄嫁実家にもトメや義兄が助けてくれと縋ったのだろうか? 14 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/08(水) 06 44 32 O縋られなくても、借金抱えた時点で(例えFXをやってみないかと自分でけしかけたとしても)ぶっち切りで逃げると思う 15 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/08(水) 07 29 38 0泥舟から真っ先に逃げ出した義兄嫁は賢いな 31 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/10(金) 22 19 56 0 トメから私の携帯に毎日12時を過ぎると、定時連絡のように電話があります。 おかげで旦那の職場に電話攻撃をすることは無くなってます。 トメはすっかり、次男嫁(私)は自分の味方・・・と思って安心しきっています。 もう、義兄が破産しようが自宅が無くなろうが 一番の重要事項は「トメ自身の次の寄生先」のようです。 義兄は、義兄嫁の実家から依頼された弁護士の攻撃に参っているようです。 現在抵当権の付いていない財産と、トメの預貯金やウトの不動産(アパート等)は 全て義兄子達の養育費としてむしり取られる勢いだそうです。 最近の養育費って、高いんですね。 義兄子達、私立と塾、家庭教師、その他習い事をいろいろしているようで その分を一括で取ろうとしているみたい。 旦那が私の義実家訪問を拒否しているのは、トメが言うには 義兄のプライドを尊重して・・・・ということだそうです。 「おにいちゃん(義兄)も可哀想なの。だってね・・・あなた高卒でしょう・・・。わかってあげて。 高卒の人に今の現状を知られたくないのよ。あなたならわかってくれるわよね。」 と今日の昼に言われ、真面目に弁当の箸、床に落としたまま拾えませんでした。 32 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/10(金) 22 22 05 0 トメの預貯金やウトの不動産(アパート等)は 全て義兄子達の養育費としてむしり取られる勢いだそうです。 父名義のものじゃないお金を、子供も養育費として毟り取れるものなの? 例えば、私が夫と離婚てことになったら、ウトメの財産を 毟り取れるのだろうか? 33 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/10(金) 22 26 17 0 旦那とは、最近義兄の話をしていません。 トメの話もしていません。 ただ、私は私の子ども達と子ども達の将来のためのお金を守るために ひたすらトメを優しくカウンセリングし、多少(というよりかなり・・・)期待をさせてますが 情報を収集しようとしてます。 義兄のために、お金はびた一文使いたいくありません。 旦那がトメの言うように、義兄のプライドを思いやって私を蚊帳の外に置きたいのなら、 もう旦那と結婚生活を続ける自身はありません。 職場の上司の伝手で、弁護士を探し始めました。 旦那の友人は、私の味方というわけではありませんから。 37 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/10(金) 22 30 39 0 もう、私馬鹿にされきってましたね。 上司(女性)にちょっと話をしたら、 「馬鹿にされすぎ!」と激怒されました。 彼女は私が18の頃から、面倒を見てくれていた人です。 ホント今まで、これだけコケにされまくって、黙っていた私が馬鹿でした。 48 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/11(土) 08 14 31 0 37 もう情報とか無視して逃げた方がいいよ 61 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/11(土) 10 59 04 0 逃げた方が良いのは、理屈ではわかっています。 子ども達のためにも、わけのわからない義実家がくっついた父親なんて いないほうがいい。 ただ、すいません、私自身が旦那に未練タラタラで。 何とか義実家と一生絶縁宣言して 今まで通り幸せな家族として生きていけないのか。 その道がどこかにあるのではないのか、 旦那はまだ私に愛情があるのではないか? と頭の中で堂々巡りしてます。 一番離婚したくないのは、私かも知れない。 トメの話し相手になっているのは、トメが旦那に電話しまくって 旦那が苦しんで欲しくないからです。 ほんとは「情報」なんてどうでもいい。 66 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/11(土) 11 12 27 0 61 旦那が苦しむのを見たくないからって、その旦那は実家を突き放そうと試行錯誤してるかもしれないのに 裏で728がトメを手なずけて自分達の元へ擦り寄らせてどうすんのよ そういうのを「背後から撃つ」って言うんだよ、もっと考えて行動しようよ 67 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/11(土) 11 12 57 0義兄嫁だって偽装離婚の可能性もあるよねー 全部カタがついた後、義兄だけこっそり義兄嫁実家に転がり込む可能性だってあるよ。 商売はうまくいってるのに個人の投資失敗をしりぬぐいするための 計画倒産の可能性だってある。 今は感傷にひたっているときじゃないと思うがね。 109 名前:728 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/12(日) 11 12 24 0 朝まで旦那と話し合いしたけど、埒があかず。 本音は全く聞けず、ただ誤魔化そうとするだけ。 明け方、旦那は寝てしまったけど 私は眠れませんでした。 思い切って、生まれて初めて、旦那の携帯を盗み見てしまいました。 義兄とのやりとりだけですが。 義兄と義兄嫁は私を「商業」と読んでいました。 最終学歴が商業高校だからです。 旦那も義兄に対してのメールで、私を「商業が反対している、あいつはなんだかんだ言って 兄さんや義兄嫁さんをうらんでいるからしょうがないだろ」 と返していました。旦那も陰では私を「商業」と揶揄していました。 もう、駄目ですね。 「愛」とか言ってた私が馬鹿でした。 今は離婚しか考えられない。 子ども達は渡しません。 弁護士を探し始めます。 117 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/12(日) 11 53 39 0逆によかったよ。 これで引きずるものなくバッサリできる。 有利になるようなメールがあったら 転送しておいたほうがいいかも。 138 名前:商業 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/12(日) 18 58 20 0 旦那の携帯メール、今夜SDカードにコピーします。 ショックで、一人でキッチンにいると涙が止まらなくなります。 旦那は、午後2時から長い散歩に出て、今帰ってきました。 どうせ、外で義実家と電話をしていたんだと思います。 トメの学歴についてですが、大卒です。 ちなみに義兄と義兄嫁はMARCHの先輩後輩で、 もういいや、書き込んでしまえ!彼らは出来婚です。 義兄嫁の両親は義兄嫁を旧帝大の男性とお見合い結婚させたかったそうですが、 義兄の子を孕まされてしまったので、大激怒したそうです。 どうして今までこんなだらしのない連中に馬鹿にされて、 それを甘んじて受け入れていたのか・・・・。 139 名前:商業 ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/04/12(日) 19 03 12 0 さっきテレビをつけたら、ちょうど法テラスのCM。 もう神様からも「離婚しろ、弁護士を探せ」 と言われているような気持ちになりました。 今現在最大の悩みは、子ども達のこと。 出来るだけ傷つけずに、どう伝えたらよいものやら・・・。 ちなみに今済んでいる家は、私の会社の社宅です。 出て行くのは旦那。 実家は残念ながら頼れません。 140 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/12(日) 19 08 45 0 139 子供たちを「傷つけずに」というのは無理なことだと思うよ。 今までごく普通に幸せな家庭だったはずだから。 ただ離婚によって傷つけたのなら、 その後その離婚を納得してもらえるよう、 子供たちを幸せにしてあげればいいし、 あなた自身が胸を張って幸せになればいい。 子供さんたちには金銭的な問題と 信用できない人とは一緒に生活できないってことを 言ってあげればいいんじゃないかな。 今は分からなくても、いずれ納得してくれると思う。 143 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/12(日) 19 31 25 0 139 そのコテ、辛くない?大丈夫? ちなみに私も商業科出身だけど。 あなたのおかげで社宅に住めたから今の生活があるのに 本当に旦那ひどいね。 子供への伝え方は、ゆっくり考えよう。 今は出来る限り有利に離婚できるよう証拠集めと 良い弁護士さんを探すことに集中して 離婚が確定するまで、お子さんを不安なく生活できるようにしたら? 262:商業上等!◆pueTX.63pU:2009/04/19(日) 22 33 23 0 弁護士をいろいろ探した結果、良い方と逢えました。 依頼しました。 旦那、今日義実家へ戻りました。 これから離婚の交渉に入ります。 財産分与の交渉が、揉めそうです。 しばらくは書き込めませんが、離婚成立後報告に参ります。 今まで叱咤激励ありがとうございました。 839:商業上等!◆pueTX.63pU:2009/06/07(日) 16 26 54 0 途中経過報告。 まだ、離婚成立してません。 養育費を「分割」か「一括」かで揉めてます。 私は絶対に「一括」でなければ、旦那は三月ももたない・・・と思って 頑として譲りません。 「俺が信用できないのか?」と聞いてきたので 「信用出来ないから離婚を考えている」と言ったら、旦那俯きました。 そして、一昨日、弁護士から連絡が・・・・・。 トメが倒れたそうです。 旦那は弁護士に「●●病院ですと嫁に伝えてください」 と電話をしてきたそうです。 弁護士は旦那に「どうして嫁子さんに、それを伝えるんですか?」と聞いたところ 旦那、暫く無言になり「・・・・・・一応、言ってみるだけ、言ってみてください・・・」と 電話を切ったと。 私はトメの病院には行きません。 ・・・・それで、間違ってないですよね・・・・・。 844:名無しさん@HOME:2009/06/07(日) 17 09 04 0 839 間違ってないよ。 あのトメなら 「高卒の人にお見舞いなんてされたくないのよ、あなたならわかってくれるわよね」 って言うだろうに、息子なら察してあげればいいのにね。 【やっと】豹変次男はっちゃけ病9【俺のターン!】 33 名前:商業上等! ◆pueTX.63pU [sage] 投稿日:2009/07/04(土) 02 24 07 0 すいません、深夜に吐き出させて。 苦しくて誰にも言えなくてやりきれないんです。 トメは「要介護」になってしまい、 義兄は会社、自宅売却→借金返済→失踪です。 私は、陰で私を貶していた夫との再構築は無理です。 で、社宅間で引っ越しをしましたが、 夫は・・・お金にしがみついてなかなか離婚に応じてくれません。 トメの介護費用が必要というのが言い訳です。 トメの介護費用>>>>子ども達の養育費 が見え見えで、もう絶望のど真ん中です。 その後いかがですか?51 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/live/1289558176/619 : ◆pueTX.63pU :2010/12/31(金) 15 32 28 0 テスト 620 :商業 ◆pueTX.63pU :2010/12/31(金) 15 33 18 0 トリこれでよかったのかな? 621 :商業 ◆pueTX.63pU :2010/12/31(金) 15 37 45 0 大掃除(自宅+旦那)を済ませて、 子ども達の親権+養育費先払いで預貯金の75%を取得して 今週離婚届提出。 途中、トメの死、ウトの死、旦那の失業&失踪と色々ありました。 離婚は調停不成立で家裁にまでいきました。 最後はもう本当にお金の取り合いの泥仕合で、鬱になりそうになりましたが 弁護士さんの励ましもあり、がんばれました。 とりあえず、ご報告まで。 皆様良いお年をお迎え下さい。 622 :名無しさん@HOME :2010/12/31(金) 15 40 59 P 乙でした。 良いお年を。 625 :名無しさん@HOME :2010/12/31(金) 16 02 41 0 商業(と、言っていいのかな。バカ共の貶し言葉にされてたのに)さん、乙です。 あれからも、時々どうしているのかなと気になっていました。 でもようやく離婚出来たようで何よりです。 以前の書き込みを久し振りに読み返してみたら、またムカついてしまいましたけどw旦那はしてきたことの報いを嫌というほど受けたようですね。いい気味。 660 :商業 ◆pueTX.63pU :2011/01/01(土) 00 09 57 0 あけましておめでとうございます。 先ほどは書き逃げのような形になってすいませんでした。 子ども達と近所の神社に初詣に行きたかったのですが、寝てしまったので書き込みます。 今回の離婚について、子ども達は「投資」についてかなり否定的な人間になってしまいました。 ある程度事情を話していましたので。 それから「優先順位」についての話もしました。 夫の間違いは、私と子ども達を「下位」に置いていた事だと思います。 彼らに夫と同じ失敗はして欲しくありません。 私は母親として何よりも子ども達を優先した一生を送るつもりです。 彼らの幸せのためならどんな苦労にも耐えられると、今思っています。 預貯金についても、1馬力になってしまった以上もう「家」を買うつもりはありません。 子ども達の進学や将来について使うつもりです。 そして、彼らが独立し、私が引退することになったら 余ったお金があれば、施設に行きます。 今の私の幸せは、子ども達が元気にすくすくと育ってくれていることです。 応援してくださった方達、ずっと心配してくださった方達、 本当にありがとうございました。 それではこれにて名無しに戻ります。 さようなら。 663 :名無しさん@HOME :2011/01/01(土) 00 28 27 0 660 お疲れ様でした。今年からは楽しい思いでをいっぱい作れるように お互いがんばりましょう!
https://w.atwiki.jp/wikiwiki2/pages/547.html
『今週はこれを読め(2019.1-)』 VOL.360 2019.12.25 楽しく読めて役に立つ『からだと病気のしくみ講義』はサルでも読める医学書だ! 『こわいもの知らずの病理学講義』 仲野 県立 8F491.6ナ 市立491ナ 大学491.6N39k 公 『(あまり)病気をしない暮らし』 『おしゃべりながんの図鑑』 病理学から見たわかりやすいがんの話 県立 8F491.6オ 市立491オ 麻酔で意識が落ちた時、何が起こっているのか──『意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのか』 け 『世にも危険な医療の世界史』 県立 市立490ケ 大学(医2F)490.2Ka54y 『無敗の男 中村喜四郎 全告白』竹のようなしなやかさを特徴とする組織づくり289ナ 並の人ではない。 (これから出る本 2020年1月) 『言語化力』 (言葉にできれば人生は変わる) 県立 青森 六336ミ 『秋篠宮家の子育て』 『言語化力』 県立 青森 六336ミ 『羽生結弦を生んだ男 都築章一郎の道程』 7FS784.6ツ ×『NHKスペシャル 戦争の真実シリーズ3 731部隊の真実』 『定年後のお金』 貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人 県立 7FS591ク 大学2577 中公新書 『特攻隊員の現実』 7FS210.7イ 市立210.7イ 『運命の絵』 けあし ×『理学博士の本棚』 『 「共に生きる」ための経済学』 7FS330.4ハ 『見えない絶景 深海底巨大地形』 県立 7FS452.8フ 市立452フ 大学452.8F65m 六452フ 『FULL POWER』 科学が証明した自分を変える最強戦略 六159ハ 名前の哲学 (講談社選書メチエ) けだ 『無形資産が経済を支配する』 資本のない資本主義の正体 市立332ハ 『世界を変えた150の科学の本』 県立 8F402ク 六402ク 『CIA裏面史』:薬物と洗脳、拷問と暗殺 県立 市立391キ 大学(サン)391.6Ki48c 『聖なるズー』動物性愛者と過ごした日々、語り合うことで生まれる自由 県立 8F367.9ハ 市立367.9ハ 性倒錯者 だれもが秘める愛の逸脱 [図説]“特殊性欲"大百科――“ビザール"の生態学 東京が生んだ奇跡、代官山『HILLSIDE TERRACE 1969-2019』 残像のモダニズム――「共感のヒューマニズム」をめざして け VOL.359 2019.12.18 喪失が連鎖する時代の怖さ 『つけびの村』 県立 8F368.6タ 市立368タ 『聖なるズー』動物性愛者に密着取材!近来稀な問題作 県立 8F367.9ハ 市立367.9ハ ×動物王国ノクターン (角川文庫) 『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの 』生命を司るメカニズムの「多様性」 県立 市立579フ 『地球の歴史』(上中下合本) (中公新書) 7FS450カ1-3 大学2938-2940 『しらふで生きる 大酒飲みの決断』生きることは寂しい、だからこそ酒を断つ 県立 7Fマチ 市立914.6マ 『2030年の世界地図帳』を買ったのは、どういう人たちなのか? 市立 六304オ 『1兆ドルコーチ』 シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え 県立 8FN336.3シ 大学336.3Sc5i 『ビジネスエリートが実践している 異文化理解の全テクニック』 県立 8FN336.4サ 市立336サ 六336サ 『地面師たち』 県立 7Fシン 市立913シ 六913シ セックス難民 ピュアな人しかできない時代 (小学館新書) 星野佳路と考えるファミリービジネスの教科書 日本の科学は失速状態 『誰が科学を殺すのか 科学技術立国「崩壊」の衝撃』 市立409ダ 六409ダ 『科学立国の危機』 失速する日本の研究力 県立 大学409.1To83k 公 『科学者が消える ノーベル賞が取れなくなる日本』 県立 8F409.1イ 市立409イ 『この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代』歴史の進歩とは何か 県立 8F369.2ア 『宇宙から帰ってきた日本人』あの名著から36年、宇宙は近くなりにけり 8F538.9イ 市立538イ 六538イ 『宇宙からの帰還 』(中公文庫) 市立 7F書庫 VOL.358 2019.12.11 『奥東京人に会いに行く』えっ? ここが東京? あなたの知らない東京の横顔 青森 大学(サン)291.36O33o 公 VOL.357 2019.12.04 『ドライバーレスの衝撃――自動運転車が社会を支配する』 県立 『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』日本経済再生のカギは「中小企業神話」の克服にあり 県立 動物を愛し性を意識する人々 『聖なるズー』 県立 8F367.9ハ 市立367.9ハ VOL.356 2019.11.27 天才プログラマーにして闇社会の帝王、超大金持ちにしてドケチ。その男の名はル・ルー。ドラマ化決定の『魔王 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男』は超弩級のノンフィクションだ! 7F933ラ 『謎の独立国家ソマリランド』 そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア (集英社文庫) 県立 8F302.4タ 市立302タ これから出る本 2019年12月 日韓激突-「トランプ・ドミノ」が誘発する世界危機 (中公新書ラクレ (673)) 『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門』改訂第3版 『これからの会社員の教科書』 社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインド71 8FN336タ 大学336.49Ta11k 『日中の興亡2025』 あ 『「共に生きる」ための経済学』 『わが子をAIの奴隷にしないために』 『地雷を踏むな』 『理学博士の本棚』 『佐藤栄作』 村井 だ 『相撲協会死亡診断書 貴乃花追報の真相と角界改革論』 スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(『プログレッシブ キャピタリズム』) 利益はみんなのために 大学332.53St6p 公332.53St6 「人間とは何か」はすべて脳が教えてくれる 思考、記憶、知能、パーソナリティの謎に迫る最新の脳科学 県立 8F491.3ノ 市立491ノ 『地球に降り立つ』 新気候体制を生き抜くための政治 ラトゥール 県立 市立519ラ 『秘密資金の戦後政党史』 米露公文書に刻まれた「依存」の系譜 県立 8F315.1ナ 市立315ナ 大学(サン)315.1N26h☆米国・ソ連の資金が日本の政党に流れた 羽生結弦を生んだ男 都築章一郎の道程 (集英社新書) あ 『野生化するイノベーション 日本経済「失われた20年」を超える 』イノベーションに今、何が起きているのか 『未来の社会学』 (河出ブックス) 市立304ワ 経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究〈上〉 (岩波文庫) だ 持続可能なコーヒー栽培を目指して──『世界からコーヒーがなくなるまえに』 県立 8F617.3レ 市立617レ(以前もあったのか?) 『土・牛・微生物』 文明の衰退を食い止める土の話 県立 8F615.7モ 大学613.56Mo38t 『「してはいけない」逆説ビジネス学』読むと起業したくなくなる? 傷だらけ試行錯誤の説得力 川田 『野球消滅』「メジャー」が「マイナー」へと変わる時、何が起きているのか 7FS783.7ナ ×プロ野球ビジネスのダイバーシティ戦略 改革は辺境から。地域化と多様化と独立リーグと 『中南米野球はなぜ強いのか』――ドミニカ、キュラソー、キューバ、ベネズエラ、MLB、そして日本 青森 『「地元チーム」がある幸福』 スポーツと地方分権 (集英社新書) 県立 7FS780.2タ 巨人ファンはどこへ行ったのか? 『美味しい進化 食べ物と人類はどう進化してきたか』 県立 8F383.8シ 市立383シ 六383シ VOL.355 2019.11.20 『悩めるローマ法王 フランシスコの改革』バチカンでいま何が起きているのか ローマ法王 (角川ソフィア文庫) 『バチカン株式会社』 金融市場を動かす神の汚れた手 県立 8FN338.2ヌ 市立 『消された信仰 「最後のかくれキリシタン」--長崎・生月島の人々』 県立 8F198.2ヒ 市立198ヒ 大学(サン)198.22H71k 六198ヒ 『パワースポットはここですね』あなたにもきっと「ここ」と思える場所がある! 青森 市立291.09タ 大学291.09Ta33p 『定年入門』 『「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー』 (新潮文庫) 県立 7FスポーツX783.7タ 市立783タ 大学783.7Ta33 バイリンガル・アート情報紙『ON BEAT』 ONBEAT vol.11 『義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士』ジェノサイドから25年、ルワンダの今 県立 7FJ30マ 市立302マ 『イノベーターズⅠ・Ⅱ 天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史』AIはどこから来たのか? そしてどこへ行くのか? 六007ア 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』 ウォルター・アイザックソン 【文春e-Books】 県立 8F702.3レ 市立702ア 大学702.37L55I 『スティーブ・ジョブズ』 1 (講談社+α文庫) 県立 8F289.3シ 市立289ジ(原著G2801I) 大学289.3J56 六289ジ 『LNG 50年の軌跡とその未来』巨大ビジネスの誕生秘話 県立 LNGは再生可能エネルギーのベストパートナー。 VOL.354 2019.11.13 『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』難問と相対する白熱の全記録 け 『危機と人類』を買ったのは、どういう人たちなのか? 市立209ダ 六209ダ 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考 日経テクノロジー展望2020 世界を変える100の技術 けあ 『ポバティー・サファリ イギリス最下層の怒り』 (新書企画室単行本) 県立 『動物たちが教えてくれた「良い生き物」になる方法』 モンゴメリー(諸田) 県立 8F480.4モ 市立480モ 大学480.4Mo38d 歴史人物怪異談事典 けあ ろ(館内) 『2050年のメディア』ジャーナリズムの変化は足元から 県立 市立070シ 六070シ 勝負の分かれ目【上下 合本版】 (角川文庫) あ DNA鑑定とFACT 『DNA鑑定 犯罪捜査から新種発見、日本人の起源まで』 県立 市立498.9ウ 高次元空間を見る方法 次元が増えるとどんな不思議が起こるのか (ブルーバックス) けし 『作曲の科学』 美しい音楽を生み出す「理論」と「法則」 (ブルーバックス) 県立 6FY740テ 市立761デ 『海峡に立つ 泥と血の我が半生』生臭い社会を駆け抜けた「フィクサー」の半生 県立 8F289.2キ 市立289キ 大学(サン)289.2Ky1k ジャレド・ダイアモンドが導き出す、危機の枠組み──『危機と人類』 市立209ダ 六209ダ VOL.353 2019.11.06 『ミヤザキワールド 宮崎駿の闇と光』 スーザン・ネイピア 県立 8F778.7ミ ×『AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望』AIが突きつける「人間とは何か?」という根源的な問い 『ガール・コード プログラミングで世界を変えた女子高生二人のほんとうのお話』ギークな女子高校生2人の痛快サクセスストーリー 県立 青森 大学798.5H96g 『テクノロジー思考 技術の価値を理解するための「現代の教養」』テクノロジーが変革する世界で我々はどう思考すべきなのか 蛯原 県立 大学504E14t 『奴隷船の世界史』それは過去完了では語れない、近代そして現代世界の暗部 布留川 岩波新書 県立 7FS316.8レ 大学1789 公 『アインシュタインの旅行日記―日本・パレスチナ・スペイン』天才物理学者が見た日本人と日本文化 県立 8F289.3ア 市立289ア 大学(サン)291.09E39e 公 『「カッコいい」とは何か』 平野 しびれる体験 7FSヒラ 公 講談社代新書 見えなくても、聞こえなくても、映画を一緒に楽しむ『夢のユニバーサルシアター』 県立 青森 『地図と読む 現代語訳 信長公記』さらに読みやすくなった"信長の一代記"の現代語訳 ×『マゾヒストたち 究極の変態18人の肖像』 VOL.352 2019.10.30 『愛という名の支配』 田嶋陽子 わたしたちを幸せにするフェミニズム 県立 市立 タピオカドリンクがヤクザの資金源に?『教養としてのヤクザ』 7FS368.5ミ 『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源』「密漁ビジネス」を追う 県立 市立368ス 大学(サンライズ)662.1Su96s 暴力団 (新潮新書) けあ 著者インタビュー『哲学と宗教全史』出口治明氏 み 『この作家この10冊2』 僕の担当は「沢木耕太郎」 けあ 『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』 ”広島のマザー・テレサ”の知られざる半生 8F289.1ナ 市立289ナ 大学289.1N36A 真の教育、オックスフォード大学にあり『教え学ぶ技術 問いをいかに編集するのか』 苅谷 大学1436 ・オックスフォード大の学部の学生:チュートリアル:問いと課題文献(10冊ほどの著作や論文)から毎週10枚ほどのエッセイ。(議論を展開) 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫) だこ グローバル化時代の大学論1 - アメリカの大学・ニッポンの大学 - TA、シラバス、授業評価 (中公新書ラクレ) グローバル化時代の大学論2 - イギリスの大学・ニッポンの大学 - カレッジ、チュートリアル、エリート教育 (中公新書ラクレ) こ オックスフォードからの警鐘 - グローバル化時代の大学論 (中公新書ラクレ) み 『教えることの復権』 (ちくま新書) 7FS370.4オ 市立 大学370.4O64o 公 CD付 英語喉 50のメソッド 恐竜ってなんでこんなにおもろいねん!の三冊 『恐竜の世界史 負け犬が覇者となり、絶滅するまで』 市立457ブ 六457ブ 『恐竜博士のめまぐるしくも愉快な日常』 市立 『恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ』 均衡としての汚職──『コラプション なぜ汚職は起こるのか』 県立 大学368.6F28c 公 『黙示録 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄』プロデュースのスリルと快楽 け VOL.351 2019.10.23 ×『亜細亜熱帯怪談』前代未聞の新ジャンル!現代アジア怪談ルポルタージュの誕生 『前世への冒険』 ルネサンスの天才彫刻家を追って (知恵の森文庫) 7FB916モ 普通の生活 (角川文庫) 景山民夫 あ 『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』不完全である勇気を持って、最低限で止める あ 『成功術 時間の戦略』 (文春新書 (443)) 公159Ka31 京大・鎌田流 一生モノの時間術 あし ×・一生モノの超・自己啓発 京大・鎌田流 「想定外」を生きる 『タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ』 『食べるとはどういうことか』 世界の見方が変わる三つの質問 (かんがえるタネ) 6FY238フ 市立383フ 六383フ 『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』世界の大古典は、案外簡単に読めるもの 『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』 全3冊合本版 (ブルーバックス) 県立 市立423ニ 世界がわかる理系の名著 (文春新書) 一生モノの受験活用術――仕事に効く知識とノウハウ(祥伝社新書464) VOL.350 2019.10.16 『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』私にもあった女性差別の驚き 北村 県立 青森 市立902キ 『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』それは「平成の八つ墓村事件」なのか? 県立 8F368.6タ 市立368タ 『津山三十人殺し』―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮文庫) 7FB326.2ツ 無名科学者の挑戦から読み解く『エネルギー400年史』 六501ロ 『トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉』を買ったのは、どういう人たちなのか? 青森 大学366.62N86t 『暴君』 新左翼・松崎明に支配されたJR秘史 牧 JR労組秘史 県立 8F366.6マ 市立366マ 大学366.62Ma34b 教養としてのヤクザ (小学館新書) あ ×・襲撃 裏社会で最も恐れられた男たち 『外国人ヒットマン』 市立 『水道が危ない』 (朝日新書) 市立518ス 『電源防衛戦争』――電力をめぐる戦後史 県立 『つけびの村』山口連続殺人事件の真相、噂は続くよ、どこまでも 県立 8F368.6タ 市立368タ 悲劇のランナーが遺したことば『円谷幸吉 命の手紙』 松下 県立 7FX782.3ツ 市立782マ 敗れざる者たち (文春文庫) け 『アベベ・ビキラ』 「裸足の哲人」の栄光と悲劇の生涯 ジューダ (草思社文庫) 県立 市立 VOL.349 2019.10.09 『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』膨大な弱いつながりを見つめ直し人間らしく生きる哲学 県立 六007ニ 『僕らはそれに抵抗できない』 「依存症ビジネス」のつくられかた 県立 8F493.7オ 市立493オ 『精密への果てなき道 シリンダーからナノメートルEUVチップへ』「精密さ」の果てに到達した自然界の「不精密さ」の価値 県立 市立502ウ 大学(サン)502W76s 六502ウ 『クラカトアの大噴火』 県立 市立 『世界を変えた地図』 ウィリアム・スミスと地質学の誕生 県立 8F455.0ウ 『「戦場のピアニスト」を救ったドイツ国防軍将校 ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯』憎悪と暴力の渦の中で人間愛を失わなかった男 県立 8F289.3ホ 大学289.3H91V 六289.3ホ 十二人を殺害し五〇人を暴行、百件以上の強盗を行った最悪の殺人鬼──『黄金州の殺人鬼──凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』 県立 7F933マ 大学936Ma23o 『殺人犯はそこにいる』 (新潮文庫) 『撫で肩の男』―ロシアの殺人鬼を追って 市立 ×『経済学はどのように世界を歪めたのか』経済学はなぜリーマンショックを予見できなかったのか? アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書) けし VOL.348 2019.10.02 『国境を越えたスクラム』なぜ彼らは日本代表として戦うのか けだ 『史上最恐の人喰い虎――436人を殺害したベンガルトラと伝説のハンター』悲しき猛獣は、なぜ生まれたか? 県立 8F489.5ハ 『慟哭の谷』 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫) 『羆嵐』 (新潮文庫) 『人を襲うクマ』 遭遇事例とその生態 カムエク事故と最近の事例から 『カラー版 シベリア動物誌 』(岩波新書) 『真面目にマリファナの話をしよう』空前のブームの最前線で、いま何が起きているのか 8F368.8サ 大学368.8Sa45m ×幸福になるためのワンコイン投資(ただし税別) 『逃げろ 生きろ 生きのびろ! 』 生きるって、なに? し 『ガンジス河でバタフライ』 (幻冬舎文庫) 6FY71 市立 ダライ・ラマに恋して (幻冬舎文庫) あ 『思いどおりになんて育たない 反ペアレンティングの科学』あれこれ子育てに悩んだら、真っ先に読んだらいい け セルフドリブン・チャイルド 脳科学が教える「子どもにまかせる」育て方 こ モンスターマザー ―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い― (新潮文庫) けあし 毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫) だ VOL.347 2019.09.25 悪に科学で踏み込む──『悪について誰もが知るべき10の事実』 ショウ 県立 8F141.6シ 市立141シ 『「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』個人の実感ではなく、データの分析を重視すること 山口 県立 7FS367.3ヤ 大学367.3Y24k 公 育休は1年がベスト。3年はいらない。 出口さんの大著『哲学と宗教 全史』は一気読み けあし 『哲学と宗教全史』を買ったのは、どういう人たちなのか? み 経済学はどのように世界を歪めたのか 経済ポピュリズムの時代 未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来 (PHP新書) けあ 『人口で語る世界史』 県立 8F334.2モ 市立334モ 大学(サン)334.2Mo74j 六334モ ラグビー知的観戦のすすめ (角川新書) け 英文 詳説世界史 WORLD HISTORY for High School 山川出版 『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』緩くつながり、ときに裏切り、香港で見たアングラ経済の姿 県立 大学334.42O24c VOL.346 2019.09.18 『哲学と宗教全史』読み終えたとき、旅がはじまる 出口著 けあ 全世界史 上巻 (新潮文庫) 出口著 あ イスラームの歴史 - 1400年の軌跡 (中公新書) あだこ 『生物の中の悪魔』我々の中にもいるかも知れない「マクスウェルの悪魔」 けあ 『交通誘導員ヨレヨレ日記』人生の縮図そのものの悲哀 県立 青森 市立673カ 六673カ 『脱出老人』 フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち (小学館文庫) 8F334.4ミ 市立334ミ 地図帳は、愛玩物であり夜空である 『地図帳の深読み』 県立 8F448.9イ 市立448イ 新詳高等地図 (Teikoku’s Atlas) 帝国書院 これが実話だなんて!『大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件』 県立 7F933シ 大学936J64d Walter Rothschild The Man, the Museum and the Menagerie 『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』日本型雇用慣行は、なぜこれほどまでに変わらないのか 県立 7FS362.1オ 市立362オ 大学362.1O26n 『暴力と不平等の人類史 戦争・革命・崩壊・疫病』平等は破壊の後にやってくる けあ 気候と人間の歴史 I 〔猛暑と氷河 13世紀から18世紀〕 (気候と人間の歴史(全3巻)) け ×・ハミルトン アメリカ資本主義を創った男 (上)(下)巻セット 『韓国 内なる分断 葛藤する政治、疲弊する国民』これを読まずに韓国政治を語ってはいけない あ VOL.345 2019.09.1 『月下の犯罪』一九四五年三月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史 バッチャーニ(保阪) 名門一族の秘められた罪をめぐる極私的ノンフィクション 県立 8F234.7ハ 大学946B27g 第2次世界大戦中のユダヤ虐殺にかかわる一族の歴史を明らかに 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 未来は彼らの手の中にある! 県立 8F376.3フ 市立376.3ブ 大学 『僕らはそれに抵抗できない』 「依存症ビジネス」のつくられかた』誘惑に勝てないのは意志が弱いせいじゃない 県立 8F493.7オ 市立493オ 『ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する』 この宇宙を作ったのは神か? それとも科学者か? 県立 8F443.9メ 市立 大学(サンライズ)443.9Me61u 『宇宙が始まる前には何があったのか? 』(文春文庫) 県立 8F443.9ク 市立443ク 『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』――人間原理と宇宙論 (講談社現代新書) 7FS443.9ア 市立443ア 三体 作者 劉 慈欣 けあしろ 時間とはいったいなんなのか?──『時間は存在しない』 けあしろ 『すごい物理学講義』 県立 8F420ロ 市立420ロ 『人類の意識を変えた20世紀 アインシュタインからスーパーマリオ、ポストモダンまで』 け VOL.344 2019.09.04 「性」を選んで生きるということ~桜木紫乃の『緋の河』、モデルは同郷のカルーセル麻紀だ ろ 『ペニスカッター』 性同一性障害を救った医師の物語 県立 BL古典セレクション3 怪談 奇談 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を買ったのは、どういう人たちなのか? 『上級国民/下級国民』 橘 (小学館新書) 県立 7FS361.8タ 市立361.8タ 『奴隷船の世界史』 布留川 岩波新書 県立 7FS316.8レ 大学1789 公 『「ハッピーな部活」のつくり方』 (岩波ジュニア新書) 県立 6F12ナ 『掃除婦のための手引き書』 ルシア・ベルリン作品集 県立 7F933ヘ 市立933ベ 六933ベ 『マイ・ストーリー』 オバマ 県立 8F289.3オ 市立289オ 大学289.3O11m 六289オ 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 不都合な真実から目を背ける人たち けあしろ 『脳は楽観的に考える』 8F141.5シ 市立141シ 『フェイクニュースを科学する』 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ (DOJIN選書) 県立 8F361.4サ 市立361.4サ 六361サ 影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか けあろ 『PRE-SUASION』 影響力と説得のための革命的瞬間 チャルディーニ 2017 8F361.4チ 大学361.45C71p 『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』世界の裏社会から見えてくる、犯罪者の思考と人間の深い業 けあだ 『生物学キーワード事典 生きものの「なぜ」を考える』ネット検索では得られない”大人の絵本”の知的大冒険 け セミが最期に見ているのは?『生き物の死にざま』 県立 8F481.7イ 市立481イ 六481イ 『ハダカデバネズミ』―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの) 県立 6FY248 市立489ヨ 大学489.47Y86 『人生の諸問題 五十路越え』笑いながら読んで考える「悩まない生き方」 青森 『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』 (講談社現代新書) VOL.343 2019.08.28 『クロード・シャノン 情報時代を発明した男 』情報時代の本質とその未来を考えるために けだ 「ついで」に回す香港のアングラ経済 『チョンキンマンションのボスは知っている』 県立 大学334.42O24c 『21世紀の楕円幻想論』 その日暮らしの哲学 県立 市立330ヒ 『転がる香港に苔は生えない』 (文春文庫) 数百分の1の時間で追体験すべき『ストーカーとの七〇〇日戦争』 7F916ウ 市立916ウ ×・ストーカー病―歪んだ妄想の暴走は止まらない― 『「ストーカー」は何を考えているか』 (新潮新書) 県立 7FS368.6コ 六368コ 『アスペルガー医師とナチス 発達障害の一つの起源』現代の精神医学とナチス 光と闇の意外なつながり 県立 市立493シ 大学 ナチの児童安楽死に手を貸した VOL.342 2019.08.21 『哲学と宗教全史』「稀代の読書家」立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長による3000年にわたる人類の哲学と宗教の全史 けあ 『死の海「中河原海岸水難事故」の真相と漂泊の亡霊たち』あの日、彼女たちは何を見たのか? けだ 『死に山』 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相 県立 7FX786.1ア 大学786.18E37s 人喰い (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズIII-8) けあだ 『那須雪崩事故の真相』 銀嶺の破断 8FX781.6ア 『慟哭の谷』 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫) 県立 7FB489.5キ 『心。』を買ったのは、どういう人たちなのか? 稲盛著 あし ジャニーズは努力が9割 (新潮新書) あ 「人を動かす人」になれ! すぐやる、必ずやる、出来るまでやる (単行本) あ 『昭和天皇の声』 県立 7Fナカ 市立913.6ナカ 『老いる自分をゆるしてあげる。』 県立 8F383.8シ 市立383シ 六383シ 『本業転換』 既存事業に縛られた会社に未来はあるか 山田 県立 大学336.1Y19h 『兵士に聞け 最終章』「戦後」を旅した24年 けあし 『恐竜の世界史──負け犬が覇者となり、絶滅するまで』 失われた世界の新たな歴史 市立457ブ 六457ブ 『恐竜の教科書』 最新研究で読み解く進化の謎 県立 8F457.8ナ 市立457ナ 大学457.87N28k 公 DVD付 新版 恐竜 (小学館の図鑑 NEO) あ 『『シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略』 洞田貫 アカウントの品格とは 県立 8F706.9ト 『欲望の資本主義3 偽りの個人主義を越えて』GAFAが支配する世界における人間の自由とは? けあ 『売上を、減らそう。』 たどりついたのは業績至上主義からの解放 中村朱美(佰食屋) 給与が同じなのに5時間も早く帰れる経営 県立 8FN673.9ナ 大学673.97N37u プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) 吉森教授の そろそろ『仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう』の話をしよう けだ 宇宙誕生の謎を解き明かしつつある人々の話──『ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する』 VOL.341 2019.08.07 すべては“心”に始まり、“心”に終わる。『心。』 あし 生き方 けあしろ 生き方 特装版―人間として一番大切なこと 老舗×伊勢×ADHD×空手×酵母 =『発酵野郎! 世界一のビールを野生酵母でつくる』 青森 嘘いうなっ! 誰も何も学んでないやないか? 『人生で大切なことは泥酔に学んだ』 県立 8FA280ク 檸檬 (角川文庫) 『文人悪食』 (新潮文庫) 県立 7F910.2ア 市立 暗い好奇心を満たす豪華絢爛の著『犯罪学大図鑑』 県立 8F368.6ハ 市立368ハ 『ことばにできない宇宙のふしぎ』「宇宙と人間」を楽しむ大人の絵本 県立 8F404サ 市立404サ 六404サ 『翻訳できない世界のことば』 県立 8F804サ 市立804サ 大学801.4Sa62h 六804サ 『誰も知らない世界のことわざ』 県立 8F388.8サ 市立388サ 『発酵野郎! 世界一のビールを野生酵母でつくる』著者はまちがいなく、ボクを超えるADHDだ 青森 『人生で大切なことは泥酔に学んだ』 県立 8FA280ク ×そうだ、夏休みには伝記を読もう! 『生命科学者たちのむこうみずな日常と華麗なる研究』 ×・仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう 『こわいもの知らずの病理学講義』 仲野 県立 8F491.6ナ 市立491ナ 大学491.6N39k 公 『(あまり)病気をしない暮らし』 県立 あおもり 市立490ナ 『エピジェネティクス』――新しい生命像をえがく (岩波新書) 県立 7FS467.3ナ 大学文庫1484 『ベストセラー伝説』予想外のヒットを生む、変わらない「ぶれない心」 けあだ 『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』2019年のNo1新書 成毛 県立 7FS391.2オ 市立391オ 大学1785 公 『沢東の大飢饉』毛 史上最も悲惨で破壊的な人災 1958-1962 ヒトラー(上) 1889-1936 傲慢 け VOL.340 2019.07.31 『SHIFT:イノベーションの作法』あたまが自然と動きだす論文集 『ファスト スロー』 あなたの意思はどのように決まるか? 意思決定の理論と技法―未来の可能性を最大化する だ ブレイクスルー思考―ニュー・パラダイムを創造する7原則 け 「デザイン思考」を超えるデザイン思考 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文 『今日われ生きてあり 知覧特別攻撃隊員たちの軌跡』 け 『少年ゲリラ兵の告白 ?陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊』 (けあ) 『無人の兵団』 AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争』現実の政治と軍事に即したロボット兵器の未来 県立 8F559シ 『自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス インスピレーション 』は、生きるヒントの玉手箱だ! 8F159.4ホ 市立159ボ 大学159.4B64j 『世界を変えた50人の女性科学者たち』 県立 7FJ40イ 市立J402イ 大学402.8I24s 六402イ 『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』 県立 市立J780イ 六780イ 『キリン解剖記』 (ナツメ社サイエンス) 県立 市立489グ 六489グ 『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』 獰猛な集団がもくろむ「人間の嗜好」の数式化 大学778.06Ke13n(サ) 『NETFLIXの最強人事戦略』 自由と責任の文化を築く 大学336.4Ma13n(サン) 『amazon 世界最先端の戦略がわかる』 県立 8FN673.3ナ 市立673ナ 『宇宙の覇者』 ベゾスvsマスク 県立 大学538.9D46u 自律型兵器に関する、一般読者向けの最良の道案内となるノンフィクション──『無人の兵団』──AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争』 vol.339 2019.07.24 『日本の異国』「共に生きる」とは、どんな社会なのか? 県立 市立334ム 在日外国人の知られざる日常 読了 思わず二度見してしまう『おならのサイエンス』 県立 8F491.3ケ 市立491ゲ 六491ゲ ヒョウ柄に金箔押しのド派手カバー『仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう』は”真の大阪”を知るためのバイブルだ! 『世界の覇権が一気に変わる 『サイバー完全兵器』水面下で激化する、国家間の新たな戦争 県立 8F391.6サ 市立391サ 大学391.6Sa63s 『習慣の力〔新版〕』変えるためのコツは、意外とシンプル (旧版 あ) 祝 直木賞受賞!!『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』書店で周りに並べてほしい文楽関係本 けあしろ マンガでわかる文楽 あらすじから見どころ、歌舞伎との違いまで全部わかる ろ 『文楽へようこそ』 (実用単行本) ×・赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い (小学館文庫) 『あやつられ文楽鑑賞』 (双葉文庫) 8F777.1ミ 市立777ミ 『浄瑠璃を読もう』 義太夫を聴こう け もう少し浄瑠璃を読もう けあし ×・週刊誌記者 近松門左衛門 最新現代語訳で読む「曽根崎心中」「女殺油地獄」 (文春新書) 恋する文楽 (ちくま文庫) けあし 能・文楽・歌舞伎 (講談社学術文庫) けし 『仏果を得ず』 三浦 文楽大夫 県立 7Fミウ 市立 一の糸 (新潮文庫) とうざい 田牧 合邦の密室 『人間、やっぱり情でんなぁ』 竹本住大夫 県立 8F777.1タ 市立777タ うたかた 中野 文楽の家 竹本 文楽・六代豊竹呂太夫 五感のかなたへ 一日に一字学べば…… 文楽のすゝめ 文楽芸談 三味線 竹澤團七 橋寿のつぶやき 火色の文楽 コミック 全3巻セット 簑助伝 『土門拳全集〈6〉文楽』 土門拳文楽 全集6 県立 市立(書庫大型)748ド6 ☆おじいちゃんだらけ 『ニュータイプの時代』を買ったのは、どういう人たちなのか? 8F159.4ヤ 大学159.4Y24n 『Think CIVILITY』(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である 県立 8FN336.4ホ 大学336.49P82t 『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』 GAFAを超える最強IT企業 大学778.06Ke13n(サ) Mobility 3.0 ディスラプターは誰だ? 繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション) けだ 日本エロ本全史 人の可能性をひらく「エイブルシティ」に何を見るか:トランスローカルマガジン『MOMENT』創刊号 信じられないけれど奇跡ではない ”みんなの学校” 『「ふつうの子」なんて、どこにもいない』 県立 『「みんなの学校」が教えてくれたこと』 学び合いと育ち合いを見届けた3290日 (教育単行本) 市立 VOL.338 2019.07.17 『サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す』魚を捌いて市場に出向いて、日本の魚文化を体験しよう 県立 『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』 県立 『僕とぼく 妹の命が奪われた「あの日」から』 「佐世保小6殺害事件」被害者の兄ふたりの“その後” あろ 『謝るなら、いつでもおいで』 佐世保小六女児同級生殺害事件 (新潮文庫) 県立 8F368.7カ 市立368カ 『ハイエンドトラベル』 発想と創造を生む新しい旅の形 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』』天才 その二面性 県立 8F702.3レ 市立702ア 大学702.37L55I 『真実の終わり』米国きっての書評家が警告する民主主義の危機 けあだ 『資本主義はどこに向かうのか 資本主義と人間の未来』 VOL.337 2019.07.10 偉大な力にすっぽりと包まれる本 『友情2』 あし 『友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』 県立 7FX783.4ヒ 市立 大学783.48Y34y 郡司芽久の『キリン解剖記』は研究の真骨頂だ! 『巨大生物解剖図鑑』 (SPACE SHOWER BOOKs) 『フタバスズキリュウ もうひとつの物語』 佐藤 県立 『アインシュタインの旅行日記 日本・パレスチナ・スペイン』天才物理学者の日記にある日本の"今"と"昔" けあし 「『こわいもの知らずの病理学講義』につまずいた人、必読!」ってどういう意味やねん! 『おしゃべりながんの図鑑』 病理学から見たわかりやすいがんの話』 県立 8F491.6オ 市立491オ 『こわいもの知らずの病理学講義』 仲野 県立 8F491.6ナ 市立491ナ 大学491.6N39k 公 医者がマンガで教える 『日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』 青森 市立494コ 大学494.5Ko73 がん外科医の本音 (SB新書) あ 『迷いを断つためのストア哲学』現代人が共感しやすい「普通」の感覚の哲学 だ 人文文化と科学文化の融合──『なぜ脳はアートがわかるのか 現代美術史から学ぶ脳科学入門』 カンデル 県立 市立701カ 大学701.4Ka51n VOL.336 2019.07.03 『人生で大切なことは泥酔に学んだ』悲しいかな、酒を呑んでしくじったところで人生は終わらない 県立 8FA280ク 『骸骨巡礼 イタリア・ポルトガル・フランス編』身も蓋もありません(『骸骨考 イタリア・ポルトガル・フランスを歩く』 けあしろ) 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を買ったのは、どういう人たちなのか? 『美しき愚かものたちのタブロー』 原田マハ 県立 7Fハラ 市立 書き換えられた聖書 (ちくま学芸文庫)(『捏造された聖書』) アインシュタインの旅行日記 日本・パレスチナ・スペイン あし 『サリエルの命題』 県立 7Fニ 市立ニ 六913ニ 『王家の遺伝子』 DNAが解き明かした世界史の謎 (ブルーバックス) 県立 7FS469.4イ 市立469イ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ヒップでポップで、最高にかっこいいパンクなかあちゃんにインタビューしてきた! 『女たちのテロル』 青森 市立 労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱 (光文社新書) こ アナキズム・イン・ザ・UK――壊れた英国とパンク保育士奮闘記 (ele-king books) 『どもたちの階級闘争』子――ブロークン・ブリテンの無料託児所から 『チャヴ 弱者を敵視する社会』 市立 大学361.85J72c 花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION (ちくま文庫) 『流れといのち』 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』生命の知恵の結晶 県立 大学401B32n 『地球の歴史』 鎌田 自分が楽しいから書くのが一番『読みたいことを、書けばいい。』 県立 8F816タ 市立 スター・ウォーズ エピソードV/帝国の逆襲 [Blu-ray] フレディVSジェイソン [DVD] インディ・ジョーンズ 最後の聖戦[AmazonDVDコレクション] [Blu-ray] 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』 古賀 (星海社新書) 市立816コ ・書こうとするな、翻訳せよ。 『ストーカーとの七〇〇日戦争』勇気ある行動が教える、社会の硬直性の破り方 7F916ウ 市立916ウ 高校生山岳部員たちの命を奪った雪崩事故は何故おきた ”『那須雪崩事故の真相』 銀嶺の破断” 8FX781.6ア 生と死のミニャ・コンガ (ヤマケイ文庫) あ 『空へ』 エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか クラカワー 7F933ク 市立 1996年5月の悲劇 映画『エベレスト3D』 『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』 (ヤマケイ文庫) 『八甲田山 消された真実』 『死に山』 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相 VOL.335 2019.06.26 『世界が動いた決断の物語』【新・人類進化史】 県立 青森 市立141ジ 六141ジ 歴史を動かしたプレゼン(新潮新書) 『決断』 会社辞めるか辞めないか 成毛眞 7FS159.4ナ 『世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史』 『世界を変えた6つの「気晴らし」の物語』【新・人類進化史】 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』無類に面白い!少年の成長物語 物語はいかに、どれほどこの世界に影響を及ぼしているのか──『物語創世』──聖書から<ハリー・ポッター>まで、文学の偉大なる力』 県立 市立902プ 大学902P96m 『世界の辺境とハードボイルド室町時代 』歴史学者と探検家の目 けあ 絶滅寸前のインド仏教復活!その立役者は……『世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う』 市立188.5シ 『世界のへんな肉 』(新潮文庫) 『破天 』 インド仏教徒の頂点に立つ日本人 山際素男 市立188.5ヤ 求道者(サンガ新書) 『流れといのち 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』物理学から見えてくる生命の新しい景色 『流れとかたち』――万物のデザインを決める新たな物理法則 市立401ベ 『流れ』――自然が創り出す美しいパターン2 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) かたち――自然が創り出す美しいパターン1 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) けしだ 究極のリサーチ!『アフリカの難民キャンプで暮らす』 だ 『富士山はどうしてそこにあるのか』 地形から見る日本列島史 美しい地形には、賞味期限がある 県立 フィリピン海プレートが相模トラフ、駿河トラフに接してぶつかる場所 『富士山噴火と南海トラフ』 海が揺さぶる陸のマグマ 鎌田浩毅 (ブルーバックス) 県立 市立453カ VOL.334 2019.06.19 『食の実験場アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ』躍動感あふれる創造の歴史 7FS383.8ス 大学2540 『社長の条件』日本企業のガバナンスのあるべき姿を示す経営改革の集大成 あみ 『両利きの経営』 8FN336.1オ 公・成熟事業と新規事業の両方で競争に打ち勝つ 『キン肉マン「超人」』初回限定ケース版 』を買ったのは、どういう人たちなのか? 市立 『Think clearly』 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 県立 8F141.5ト 市立141ド 大学141.5D81t 教育と愛国――誰が教室を窒息させるのか あ 社長の条件 あ 『呪いの言葉の解きかた』 県立 青森 市立361ウ 大学361.45U44n 六361ウ 世界の危険思想 悪いやつらの頭の中 (光文社新書) け 『ストーカーとの七〇〇日戦争』ストーカーは病気である! ストーカー病―歪んだ妄想の暴走は止まらない― 『「ストーカー」は何を考えているか』 (新潮新書) 県立 7FS368.6コ 六368コ 『ストーカー』 「普通の人」がなぜ豹変するのか 小早川 県立 7FS368.6コ 大学368.6Ko12s 公 VOL.332 2019.06.12 『「うつ」は炎症で起きる』 「それは体の問題」という新たな視点 県立 『みんなの「わがまま」入門』小さな声を社会につなぐ方法論 青森 市立309ト とまどわないペリカン 『ハシビロコウのすべて』 市立488ハ ”Dr. ヤンデルの病院選びーヤムリエの作法" を読んで病院選びの達人をめざそう け 『準備せよ。 スポーツ中継のフィロソフィー』スポーツの名場面を生み出す制作者の哲学 田中 県立 大学699.65Ta84j 『1本5000円のレンコンがバカ売れする理由』バカ売れのヒントは経営学ではなく民俗学? 7FS626.4ノ 市立626ノ 『138億年宇宙の旅』 県立 8F443.9カ 市立443ガ 大学443.9G17h 六443ガ 忘れ去られしカオスな物語群にどっぷり浸かる『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』 けあ VOL.331 2019.06.05 多様なイラストレーションによって彩られた、奇想小説執筆ガイド──『ワンダーブック 図解 奇想小説創作全書』 ヴァンダミア 県立 『わたしは哺乳類です母乳から知能まで、進化の鍵はなにか 県立 8F489ト 市立489ド 六489ド 大学489D91w 文学を語ることばで科学を語る。『科学する心』 池澤 県立 8F404イ 市立404イ 大学404I35k 『サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す』 県立 『捨てられる銀行3』「変わらない」道を選んだ、未来と向き合わない銀行 あ 『幻の料亭 「百川」ものがたり』「百川」に「咄々」する 市立 『世にも危険な医療の世界史』を買ったのは、どういう人たちなのか? 県立 市立490ケ 大学(医2F)490.2Ka54y 『歴史を変えた100冊の本』 県立 8F028ク 六028ク 脱税の世界史 け 人類の起源、宗教の誕生 ホモ・サピエンスの「信じる心」が生まれたとき (平凡社新書) 『京大変人講座』 常識を飛び越えると、何かが見えてくる (単行本) VOL.330 2019.05.29 リッツ・カールトン本にハズレなし『伝説の創業者が明かす リッツ・カールトン 最高の組織をゼロからつくる方法』 あ 『スターバックス成功物語』 8FN673.9シ 市立 大学335.13Sc8 『スターバックス再生物語』 つながりを育む経営 県立 8FN673.9シ 市立 大学673.98Sc8 「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方 けあ 『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』 高野 県立 8F689.8タ 市立 公 『140字の戦争 SNSが戦場を変えた』 市立3198ハ 『7つの人類化石の物語古人類界のスターが生まれるまで』 県立 読めば気分が…、医学譚全61話 『爆発する歯、鼻から尿―奇妙でぞっとする医療の実話集』 け 『世にも危険な医療の世界史』 『世にも奇妙な人体実験の歴史』 ノートン(出久根) 人類のために 県立 8F490.7ノ 市立 『本当にあった医学論文2』 『ヘンな論文』 8F049サ 市立049サ 大学049Sa65h 『さあ、バリアフリー温泉旅行に出かけよう!』経験豊富な温泉ライターが教える安心で安全な“楽しみ方” 県立 7FT291.0ヤ 市立291ヤ 六291ヤ 『宇宙と宇宙をつなぐ数学』未来からやってきた数学理論 県立 六412カ 加藤教授が、この理論について詳しく解説したYouTube動画が公開 https //www.youtube.com/watch?v=fNS7N04DLAQ 望月教授のブログもかなり面白い https //plaza.rakuten.co.jp/shinichi0329/ 『執念深い貧乏性』無意識の隷属状態からいかに抜け出すか 大人が買わざるを得ない図鑑 『キン肉マン「超人」初回限定ケース版 (学研の図鑑)』 『キン肉マン「超人」』 (学研の図鑑) 市立 VOL.329 2019.05.22 『性と欲望の中国』 安田 爆買いから爆セックスへ 県立 八九六四 「天安門事件」は再び起きるか しだ 『数学者が検証! アルゴリズムはどれほど人を支配しているのか? ~あなたを分析し、操作するブラックボックスの真実』正しく付き合うために、知っておくべきこと 『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』 『人喰い ロックフェラー失踪事件』精神世界と現代社会、両者間の深刻な断絶 県立 青森 大学382.24H81h 『世にも危険な医療の世界史』 『異文化理解力』――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養 大学336.49Me95 六336メ 『眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎』 祝 復刊!!『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』 青森 市立 『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』 (星海社新書) VOL.328 2019.05.15 狙うは女と口『ユダヤの商法』 あ 『成功はゴミ箱の中に』 レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 県立 市立 50歳過ぎてからのベンチャー 孫・柳井が尊敬する 勝てば官軍(新装版) し 『トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち』 清武英利 バブルの後始末はまだ終わっていない 青森 市立324キ 六324キ 『実験思考 世の中、すべては実験 』本の値段を読者に委ねてみたら… 松本人志松風’95 『死ぬこと以外かすり傷』 箕輪厚介 青森 市立159ミ 大学159.4Mi47s 六159ミ・NewsPicks Books 月額サービス(NewsPicks アカデミア) 『流れといのち』 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』 『ネオナチの少女』ドイツに根づくナチズムという悪夢 県立 市立946ベ 『バブル 日本迷走の原点』時代を見事に描き切った総括、形をかえた自伝 県立 8F332.1ナ 市立332ナ 大学(サン)332.1N16b 六332ナ 「社長のおくりびと」が書いた 『0円で会社を買って、死ぬまで年収1000万円』 VOL.327 2019.05.08 『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』その何気ない行動が、ゾウの生死を分ける 県立 8F659.7ミ 市立659ミ 六659ミ 密猟象牙 (ナショジオ・セレクション) 『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』 県立 市立368ス 大学(サンライズ)662.1Su96s 『人質の経済学』 県立 市立368ナ 大学368.6N49h 『ゆるカワ日本美術史』日本独自のアート 矢島 県立 7FS702.1ヤ 祥伝社新書 『へそまがり日本美術』 禅画からヘタウマまで 府中市美術館 県立 『メモの魔力』や『FACTFULNESS』 けあしだ を買ったのは、どういう人たちなのか? (『メモの魔力』併読本) 『THE TEAM』 麻間 『情報だけ武器にしろ。』 お金や人脈、学歴はいらない! 堀江貴文 ポプラ新書 7FS159ホ☆・ビジネスモデルやコンピュータ関連の専門書を数百冊読む・お金の教養本 インベスターZ、経済ってそういうことだったのか会議、武士の家計簿、日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 あ 『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』 バルファキス 県立 6FY233フ 市立330フ 大学330.4V43c 公 はじめに余剰ありき。国家と宗教は必須。農奴の商品化。 『メリハリ美筋ボディー 』 『苦しかったときの話をしようか』 あだみ 『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる東大作文』 けあ 『疑う力』 「常識」の99%はウソである 堀江 青森 市立 『論理的思考のコアスキル』 だ (『FACTFULNESS』併読本) 『直感と論理をつなぐ思考法』 県立 8FN336.2サ 大学(サン)336.2Sa81c 『そして、バトンは渡された』 県立 7Fセ 市立913セ 六913セ 『調べる技術 書く技術』 佐藤優 7FS002.7サ 『シーソーモンスター 』 けあしろ VOL.326 2019.04.24 『ビッグ・クエスチョン』 <人類の難問>に答えよう』を買ったのは、どういう人たちなのか? 県立 市立440ホ 『ナショナルジオグラフィック にわかには信じがたい本当にあったこと』 (NATIONAL GEOGRAPHIC) 県立 青森 市立404ナ 『世にも美しき数学者たちの日常』 市立410ニ 六410ニ 火星無期懲役 (ハヤカワ文庫SF) 協力と裏切りの生命進化史 (光文社新書) 天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上) 偶然を支配した男のギャンブルと投資の戦略 け 『へんちくりん江戸挿絵本』日本絵画がもつ へんちくりんな「ゆるさ」 県立 日本医学の大恩人になりかけた男『ウイリアム・ウイリス伝』 薩摩に英国医学をもたらした男 山崎 県立 新装版 白い航跡(上) (講談社文庫) けあしこ 『アダム・スミスはブレグジットを支持するか?』彼らはなぜ偉大なのか? あ 『掃除で心は磨けるのか いま、学校で起きている奇妙なこと』ある特定の方向へ誘導する教育の問題 杉原 県立 大学372.1Su34 VOL.325 2019.04.17 『苦しかったときの話をしようか』新刊超速レビュー み 働く君に贈る25の言葉 けあしろ ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 こあ 『わたしが「軽さ」を取り戻すまで シャルリ・エブドを生き残って』死を免れた女性漫画家の“その後” け シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 (*1) あこ 最近海外の人が増えたなあ。そんな人は『ふたつの日本』を。 7FS334.4モ 大学334.41Mo12f 『「在日」外国人』―35ヵ国100人が語る「日本と私」 江崎ほか 市立 大学 公 『ファンタジーランド 狂気と幻想のアメリカ500年史』現実と幻想とが混在してきた歴史 県立 8F253ア 市立235ア 大学(サン)253A46f 公 『西洋の自死』 移民・アイデンティティ・イスラム 『団地と移民』団地をみればこの国の未来がわかる 課題最先端「空間」の闘い 安田 大学サン365.35Y62d 『オルレアンのうわさ』 女性誘拐のうわさとその神話作用 モラン 県立 市立 公 VOL.324 2019.04.10 『超孤独死社会』 特殊清掃の現場をたどる』つらく、悲しく、身近に迫る死 8F368カ 市立368カ 『孤独死大国』 予備軍1000万人時代のリアル 県立 8F368カ 市立368カ 語りえぬ言葉たち 『あわいゆくころ』 けあ 『企業ファースト化する日本 虚妄の「働き方改革」を問う』働き方「改革」は「改悪」になるのか 竹信 県立 大学366.11Ta64k 公 『人喰い ロックフェラー失踪事件』マイケルはなぜ喰われたのか? 県立 青森 大学382.24H81h 冒険歌手 珍・世界最悪の旅 み 『ヤノマミ』 (新潮文庫) VOL.323 2019.04.03 『日本人の勝算 人口減少×高齢化×資本主義』日本経済再生のための提言書 けあだ 『ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正 』こんなスケールの大きい日本人が本当にいた 『持たざる経営の虚実』経営文学に支配された、平成30年間の企業経営 だ 『両利きの経営』 「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く 8FN336.1オ 公・成熟事業と新規事業の両方で競争に打ち勝つ 『宅配がなくなる日』 同時性解消の社会論 県立 青森 市立675マ 六675マ 『森瑤子の帽子』「女であること」と向き合い続けた作家の生涯 県立 7F910.2モ 市立910.268モ 身近なれど未知なる障害『吃音 伝えられないもどかしさ』 県立 8F496.9コ 市立496コ 公 きよしこ (新潮文庫) 『どもる体』 (シリーズ ケアをひらく) VOL.322 2019.03.27 生産性をあげるための必殺技 ”どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門” 何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書 あ 『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』 本のない原初の図書館から空想上の図書館まで──『図書館巡礼 「限りなき知の館」への招待』 六010ケ 『書物の破壊の世界史』――シュメールの粘土板からデジタル時代まで 県立 市立020バ 六020バ 『もっと言ってはいけない』社会でタブー視される残酷な真実を問い直す 7FS304タ 大学304Ta13m(サン) 『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』を買ったのは、どういう人たちなのか? けあだ 『プーチンの実像』 朝日新聞国際報道部ほか 朝日新聞 県立 市立 『西洋の自死』 移民・アイデンティティ・イスラム 『アパレル・サバイバル』 県立 市立673サ 大学673.36Sa25a 六673サ 『OODA LOOP』(ウーダループ) 県立 六336リ 『敗者の生命史38億年』 県立 市立461イ 大学(サン)461I52h 六461イ 『生命科学クライシス』 新薬開発の危ない現場 ハリス 県立 大学499.09H33s 心理学の7つの大罪 け では、あの犠牲とは何だったのか?『生かされなかった八甲田山の悲劇』 県立 8FA390イ 市立 大学A396.21I89i 『八甲田山 消された真実』 VOL.321 2019.03.20 『幻想の経済成長』 県立 8F331.1ヒ 市立331ピ 『クリエイティブ・ラーニング』 創造社会の学びと教育』学ぶことの遠い将来を見定める 大学370.4Ku61 『学びとは何か』 〈探究人〉になるために (岩波新書) 県立 7FS141.3イ 大学 公 スキーマを理解しないと、言っていることが理解できない。 『両利きの経営』 二兎を追いながら、双方を高いレベルで実現していく 8FN336.1オ 公・成熟事業と新規事業の両方で競争に打ち勝つ 二度と帰らない 昭和ノスタルジー『夜間飛行』 北迫 県立 青森 『政治に口出しする女はお嫌いですか?』独裁者が恐れた「女の武器」とは? け 『山口晃 親鸞 全挿画集』五木寛之「親鸞」連載で全開になった山口晃ワールド 『地磁気の逆転』地球に刻まれた歴史を読み解く 県立 大学450.12Mi59c(サン) 『チェンジング・ブルー』――気候変動の謎に迫る (岩波現代文庫) 『三つの石で地球がわかる』 岩石がひもとくこの星のなりたち (ブルーバックス) VOL.320 2019.03.13 ご近所助け合いをする『樹木たちの知られざる生活』 あ 『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』アマゾン創業者とテスラ創業者。宇宙ビジネスの覇者になるのは? 県立 大学538.9D46u 『イーロン・マスク 未来を創る男』 『amazon』 世界最先端の戦略がわかる 『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』 『1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法』高邁な理想主義がなぜ失敗するのか? 『吃音 伝えられないもどかしさ』吃音者の著者が当事者たちの現実に迫る 県立 8F496.9コ 市立496コ 公 遊牧夫婦 はじまりの日々 (角川文庫) あ 『中国でお尻を手術。』 近藤雄生 県立 7FT292.2コ 市立292コ きよしこ (新潮文庫) 重松 けあしこ 青い鳥 (新潮文庫) 重松 柔らかな白い部分に触れる 『誰も教えてくれないイベントの教科書』 テリー植田 県立 『ソッカの美術解剖学ノート』全クリエイターにおすすめ け VOL.318 2019.02.27 完璧なるガイドブック『ニッポン47都道府県 正直観光案内』を片手に旅に出よう! 県立 7FT291.0ミ 市立291.09ミ 『晴れた日は巨大仏を見に』 (幻冬舎文庫) 巨大仏が林立 県立 7FT291.0ミ ジェットコースターにもほどがある (集英社文庫) あこ 『無脊椎水族館』 宮田珠己 県立 青森 ザ・古墳群~百舌鳥と古市 全89基 齢90を超えてなお新しい作品を生み出し続けた芸術家の人生──『スタン・リー マーベル・ヒーローを創った男』 ボブ・バチェラー 県立 『妻のトリセツ』を買ったのは、どういう人たちなのか? あし 女の取扱説明書 (SB新書) し 天皇陛下のプロポーズ あ 近代東京の地政学 青山・渋谷・表参道の開発と軍用地 『限界都市 あなたの街が蝕まれる』 (日経プレミアシリーズ) 県立 大学318.7G34 都市のスポンジ化、老朽マンション 『天才を殺す凡人』会社を舞台装置にした物語論としての面白さ 千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) あ 神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 『最後の頭取 北海道拓殖銀行破綻20年後の真実』銀行の本分 河谷 8FN338.6カ 大学338.61Ka98s VOL.317 2019.02.20 『お金の流れで読む日本と世界の未来』歴史は少しずつ形を変えながら、似たような形で反復する FS333.6ロ ファイナンシャル・タイムズ、誰も目をつけていないものを買う、AIとブロックチェーン 楽しくてためになる『胎児のはなし』 けし (009)『産後クライシス』 (ポプラ新書) 原爆投下の決断者は『まさかの大統領』だった け 『原子爆弾 1938~1950年』――いかに物理学者たちは、世界を残虐と恐怖へ導いていったか? 『民主主義の死に方 二極化する政治が招く独裁への道』 県立 8F311.7レ 大学311.7L57m 『シドロモドロ工作所のはじめてのお彫刻教室』豆腐とちくわとそうめんを彫ってみよう! 六713タ 『めんそーれ!化学 おばあと学んだ理科授業』本当の学びとは何か? 岩波ジュニア新書 県立 6FY243モ 市立889 『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』歴史を加速させる男たちの熱いストーリー 県立 大学538.9D46u 『吃音 伝えられないもどかしさ』誰にでも居場所がある社会をつくるために 県立 8F496.9コ 市立496コ 公 予測精度の向上が、ビジネス戦略に破壊的な転換をもたらす──『予測マシンの世紀 AIが駆動する新たな経済』 県立 8FN336.1ア 大学336.1A19y VOL.316 2019.02.13 ちばてつやの見た中国 『ひねもすのたり日記』 総員玉砕せよ! (講談社文庫) 『あの戦争から遠く離れて』 私につながる歴史をたどる旅 (新潮文庫) 『戦争中の暮しの記録―保存版』 『堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?』いよいよ新時代に突入か! 寿司の世界と世界の寿司 県立 青森 『NHKラジオ深夜便 絶望名言』 頭木弘樹 明けない夜もある 県立 7F902.7エ 市立902エ 『BL古典セレクション2古事記』八百一万(やおいよろず)のボーイズラブ! 『誰も農業を知らない』 プロ農家だからわかる日本農業の未来 有坪 プロ農家の声に耳をすませば 県立 8F610.4ア 市立610ア 大学610.4A77d 『スーパーカブは、なぜ売れる』世界で1億台! 超ロングセラーの秘密 県立 8F537.9ナ 市立537ナ 『東海道ふたり旅 道の文化史』エッセイの名手が読み解く知的でビジュアルな東海道五十三次 けあし 特命全権大使米欧回覧実記 1 普及版 アメリカ編―現代語訳 1871-1873 (1) け 『ビジネスの限界はアートで超えろ!』右脳と左脳が融合 増村 県立 大学(サン)336Ma68b VOL.315 2019.02.06 『ぼくと数学の旅に出よう 真理を追い求めた1万年の物語』「数」に秘められた歴史と驚異、そして情熱 県立 6FY241ロ 市立410ロ 大学410.2L36b 六410ロ 『情熱でたどるスペイン史』めまいがするほど複雑な歴史を、「情熱」という養分で解き明かす 県立 6FY223イ 『パスタでたどるイタリア史』(岩波ジュニア新書) 県立 6FY238 市立699 六383イ 公383.8I33 『お菓子でたどるフランス史』 (岩波ジュニア新書) 県立 6F238イ 市立757 『森と山と川でたどるドイツ史 』(岩波ジュニア新書) 県立 6FY223イ 市立817 『王様でたどるイギリス史』 (岩波ジュニア新書) 県立 6FY223イ 市立847 『新天皇 若き日の肖像』 み 『NEW POWER』ニューパワーで世界を変革する指南書 8FN336.1ハ 大学361.5H51n 『原節子の真実』 8F778.2ハ 市立778ハ 『モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』”でっちあげ”を超える悪夢 けあし 『でっちあげ』 (新潮文庫) VOL.314 2019.01.30 『肉声 宮崎勤30年目の取調室』初めて明かされた「肉声」が語る真実 県立 市立368ヤ 大学368.61Y65n フジテレビはどうやって宮崎の取り調べ録音テープを入手したのか。 『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』温故知新の読後感 県立 8F230.5ク 市立230ク 大学141.34Ku96k 知的生産の技術 (岩波新書) 『ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』 『記憶力を強くする』―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス) 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を買ったのは、どういう人たちなのか? 県立 8F002.7フ 市立002フ 大学002.7R72f 『縄文時代の歴史』 (講談社現代新書) 県立 8FA212ヤ 公 縄文時代のふるさと 篠田 『新版 日本人になった祖先たち』 縄文時代の遺跡は台地だけでなく低地にまで及んでいる。 世界と日本の今がわかる さかのぼり現代史 (だからわかるシリーズ) あ 日本人の勝算 人口減少×高齢化×資本主義 けあだ 『無敗の王者 評伝ロッキー・マルシアノ』 マイク・スタントン 県立 7FX788.3マ 市立788ス 大学788.3Ma51S キッシンジャー超交渉術 だ トラブルを未然に防ぎたいなら ”『巨大システム 失敗の本質』”を読め! 8F509.8ク 『失敗の本質』―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) 『地球外生命と人類の未来──人新世の宇宙生物学』 地球外文明を探すことでわれわれ自身を救え 県立 市立440フ 『時間と宇宙のすべて』 『共犯者 編集者のたくらみ』「志」より「部数」を重視、あの編集者の仕事術 県立 つまらない仕事を減らせ──『NO HARD WORK!』 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』 大学159.4F47n VOL.313 2019.01.23 『生き残る判断 生き残れない行動』知識も準備も経験も、危機を察知できてこそ活きる 県立 8F369.3リ 市立369リ 『人はなぜ逃げおくれるのか』―災害の心理学 (集英社新書) 7FS369.3ヒ 市立 正常化バイアスなど 『核兵器』テクノロジーの世紀にこそ学ぶべき核兵器の恐ろしさ 多田将 県立 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』ファクトで満たせば、世界に希望が溢れ出す 『あなたが世界のためにできる たったひとつのこと』 〈効果的な利他主義〉のすすめ 『反共感論』 社会はいかに判断を誤るか ブルーム 県立 市立141フ 大学141.6B58h 『ファスト スロー』(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) VOL.312 2019.01.16 『文藝春秋作家原稿流出始末記』この原稿は”だれ”の”なんという作品”なのか?! 県立 市立024ア 『肉筆で読む作家の手紙』 青木 県立 アメリカ特殊部隊の戦い方を変えた『ドローン情報戦』 県立 8F396.2ヘ 市立396ベ 『ハンター・キラー』 アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言 『無人暗殺機』 ドローンの誕生 『世界の無人航空機図鑑』 軍用ドローンから民間利用まで 県立 8F538.6ト 『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』地球レベルの悲観と、事業レベルの楽観と 県立 大学538.9D46u 『イーロン・マスク』 未来を創る男 『ジェフ・ベゾス』 果てなき野望 『Xプライズ宇宙に挑む男たち』 ガスリー 県立 8F538.9カ 『陸軍と厠』もし、あなたが戦場で便意をもよおしたら VOL.311 2019.01.09 残業武勇伝を塗り替えろ! 『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』 中原 大学366.32N33z 『ならず者たちのギャラリー 誰が「名画」をつくりだしたのか? 』 県立 8F706.7フ 市立706フ 大学706.7H85n 『サザビーズで朝食を 競売人が明かす美とお金の物語』 フック 県立 青森 大学706.7H85s 『印象派はこうして世界を征服した』 県立 8F723.0フ 市立723フ 大学723.05H85 『辞書編集、三十七年』ことばを編むとき、人間模様が見えてくる あ 『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』ドヤ顔で行ったら、浦島太郎だった 大学007.3Ko39b 『核兵器』極小の世界が生み出す、極大の破壊力のメカニズム 多田将 県立 『文系と理系はなぜ分かれたのか』単純だが、悩ましい分類のこれまでとこれから 県立 7FS002オ 大学002O51b 公 『理系バカと文系バカ』 (PHP新書) 『理系に学ぶ。』 「文系力」こそ武器である (詩想社新書) 『学問のしくみ事典』 茂木監修 県立 実録自伝!旧ソ連の女ゴルゴ13 ”『最高の女性狙撃手 レーニン勲章を授与されたリュドミラの回想』” 県立 市立289パ 『白い死神』
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みすず no.656 2017.1/2 2016年読書アンケート特集 1.辻山良雄 Title店主 『介護するからだ』 細馬 県立 市立369ホ 大学369.26H94 『プリズン・ブック・クラブ』 『70歳の日記』 サートン 県立 7F933サ 市立935サ(前著 独り居の日記 けあしだ) 天使園 亜紀書房 串田孫一 緑の色鉛筆 平凡社 standard booksシリーズ あ 2.佐々木力 科学史・科学哲学 インド代数学研究 林 け 上田正昭著作集 日本古代史 けだ 世界の複数性について ルイス し スターリン秘史 不破哲三 け 『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密』 天才の挫折と輝き ドラッツィオ 河出書房新社 青森 市立723ド 3.関口すみ子 思想史・ジェンダー史 近代日本 公娼制の政治過程 け 親鸞とその時代 平 けだ 行人 夏目漱石 <男の恋>の文学史 小谷 けし 4.細川周平 音楽 ブランコ・ヴケリッチ獄中のからの手紙 山崎 ゾルゲ事件に連座した、ユーゴスラビア人ジャーナリスト け ブランコ・ヴケリッチ 日本からの手紙 山崎 け ブラジルの光、家族の風景 日系一世の写真 童謡の近代 周 けあ オルフェウ・ダ・コンセイサォン モライス 映画黒いオルフェの原作。 け 5.外岡秀俊 ジャーナリスト 正義論改訂版 ロールズ けだ 欧州複合危機 遠藤 中公新書 英国EU離脱の背景 あだ 沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか 安田 け 沖縄・憲法の及ばぬ島で 川端 震災学vol.9 東北学院大学発酵 花森安治装釘集成 唐沢 け 6.藤井省三 中国文学 陳独秀文集1 東洋文庫 トロッキー派 けあだ 魯迅 秋吉、参考 魯迅 後期試探 中井 炸裂志 閻連科 けあし(前書)父を想う、年月日、人民に奉仕する 文化大革命を問い直す 勉誠出版 (参考)莫言の文学とその精神 台湾渡航記 河原 7.上村忠男 学問論・思想史 Nicholas Chare and Dominic Williams eds., Representing Auschuitz At the Margins of Testimony, 2013 乱世の政治論 長崎 人文学の可能性 村井 ロラン・バルト 篠田 けだ ロラン・バルト 石川 中公新書 あだ 死者とともに 林 8.○木伸明 アイルランド文学 ×村上隆のスーパーフラット・コレクション 村上 リーチ先生 原田マハ けあし 自画像の思想史 木下 9.五十嵐太郎 建築 『人工地獄』 現代アートと観客の政治学 ビショップ 大学704B47j 『偶有性操縦法』 磯崎新 TOKYO インテリアツアー 浅子 『美の考古学』 松木 8F702.0マ 市立702マ 10.名和小太郎 情報工学 EPUB戦記 小林 カルチャロミクス エイデン (参考)バベルの図書館 けし 死を迎える心構え 加藤尚武 11.佐藤文隆 物理学 『コンピュータが仕事を奪う』 新井紀子 市立 公 「百学連環」を読む 山本 アメリカの反知性主義 ホーフスタッター けだ 希望の思想 大賀 こ 12.小西正○ 南アジア文化史 Bastar Folk Art shrines, figurines and memorials アフガニスタン流出文化財報告書 東京藝術大学 カンボジア 石澤 築地の外国人住宅 中央区 にほんばし 永井 たいめんけn 13.永田洋 地学 ゲーム理論と共に生きて スズキ 『ビッグデータと人工知能』 西垣 科学思想史の哲学 金森 け 雪あかり日記/せせらぎ日記 谷口 14.高橋悠治 作曲家・ピアニスト 福井桂子全詩集 悪としての世界史 みき 源氏物語 安原 河北 心のなかの身体 ジョンソン けだ 15.立岩真也 社会学 昭和後期の科学思想史 金森 け しかし、誰が、どのように、分配してきたのか 矢野 (参考)生存学の企て 補章 こ 16.斎藤誠 経済学 『中央銀行が終わる日』 岩村 県立 『バブル 日本迷走の原点』 永野健二 県立 8F332.1ナ 市立332ナ 大学(サン)332.1N16b 六332ナ 『住友銀行秘史』 國 17.小澤実 西洋中世史 近代日本のヒストリオグラフィー 松沢 西洋写本学 ビショップ け 『ロマネスク美術革命』 金沢百枝 The Viking Diaspora Medieval Europe, Wickham 18.宮下志郎 フランス文学 セネカ ロム 白水社 け 十字架と三色旗 谷川 しだこ ロレンザッチョ 光文社 け 滞欧日記 萬年 娼婦の栄光と悲惨 バルザック けだ 書簡の時代 コンパニョン けし 19.永江朗 フリーライター 日本語のために 池澤夏樹 けあしこ すべての見えない光 ドーア けあし 『戦争まで』 歴史を決めた交渉と日本の失敗 加藤陽子 県立 6FY220カ 市立210カ 六210カ 公 反東京オリンピック宣言 小笠原 死 ジャンケレヴィッチ だこ 20.斎藤成也 人類学 漢字廃止の思想史 安田 け 『新たな魚類大系統』 遺伝子で解き明かす魚類3万種の由来と現在 遺伝子から探る生物進化4 宮 県立 大学467.5Sh88i.4 天智と天武 園村 真理の探究 佐々木 ヒトと文明 おもと だ 21.竹内洋 社会学 自由の思想史 猪木 あこ 文学熱の時代 木村 あだ The Hidden History of Admission and Exclusion at Harvard, Yale, and Princeton ヒットラーがそこへやってきた 西(関連)ヒトラーの時代 のだ 22.根本彰 教育学 知識の社会史2 百科全書からウィキペディアまで バーク けこ 公共図書館の無料原則と公貸権制度 稲垣 けし (関連)図書館と表現の自由 松井 けあ 『大学入試改革』 海外と日本の現場から 読売新聞教育部 県立 8F376.8タ 市立376.8ダ 大学376.8Y81d 公 23.飯田隆 哲学 Plural Logic, Oxford Science before Socrates, oxford 黄昏の調べ 大久保 し 24.山口二郎 政治学 都市と暴動の民衆史 藤野 けだこ 現代日本外交史 宮城 中公 あだこ 欧州複合危機 遠藤 あだ ひょうすべの国 かわで けあし 狩りの時代 津島 けあし 25.冨原眞弓 フランス文学 四人の申し分なき重罪人 チェスタトン けあし 片手の郵便配達人 パウゼヴァング けし 26.服部文祥 登山家・作家 『屋根裏の仏さま』 オオツカ 県立 7F933オ 市立933オ ヴォイド・シェイパ 森 けあし マインド・クァンチャ けあし 『漂流』 角幡 BLUE GIANT 漫画 サピエンス全史 27.國分功一郎 哲学 過去と未来の間 アーレント(特に「自由とは何か」) けだこ 活動的生 アーレント だこ 革命について あれンと 28.三島憲一 ドイツ思想 ミクロストリアと世界史 ギンズブルグ けだ 歴史意識の断層 近代 想像された社会の系譜 テイラー けこ パラダイム論を超えて 中山 クーンの構想に疑問 治安維持法の教訓 内田 け 『科学者と戦争』 池内 岩波新書 県立 7FS407イ 大学1611 科学者は戦争で何をしたか 益川 こ 29.江口重幸 精神医学 滞欧日記 脳の探求者ラモニ・カハール 中公 けあし 猫脳ゴルジ染色図譜 『果報者ササル』 県立 7F933ハ 市立936バ 柳田國男全集11 ちくま文庫 <問い>の問答 南 けあ 説教節を読む 水上 精神医学と制度的精神療法 ウリ 祖父三浦謹之助の想い出 精神医学の歴史と人類学 鈴木 30.生井英考 映像人類学、アメリカ研究 アメリカを創る男たち 南 だ 都市と暴動の民衆史 富士の けだ 31.加藤幹郎 映画学 映画と移民 板倉 け 『パリとセーヌ川 橋と水辺の物語』 小倉 中公 日本語論 県立 7FS235.3オ 市立235オ 大学 公 運河を地下化して陸上を統一的に 日本映画 の大衆的想像力 羽鳥 マーク・トウェイン ポケットマスターピース06 集英社 ロード・ジム 世界文学全集 かわで けあしだこ 32.小沼通ニ 物理学 見える光、見えない光 朝永振一郎 あ 戦間期国際政治史 斎藤 だ 武器輸出と日本企業 望月 あ 野の花のあったかい話 徳永 33.岡田秀則 映画 ×「世界のクロサワ」をプロデュースした男 鈴木 彼女のひたむきな12カ月 ヴィアゼムスキー けあ 『圏外編集者』 都筑 県立 34.板内徳明 ロシア民俗学史 私のロシア文学 渡辺 はだしで大地を 大田 『団地の空間政治学』 詩人が読み解く自民党憲法法案の大事なポイント 日本語のために 池澤夏樹 35.平尾隆弘 評論家 自画像の思想史 木下 『戦争まで』 歴史を決めた交渉と日本の失敗 加藤陽子 県立 6FY220カ 市立210カ 六210カ 公 怪書探訪 古書 け 鶴見俊輔 村瀬学 牙青聯話 余録 井上 36.江沢洋 物理学 プロイセン・ドイツが観た幕末日本 敵か友か 張 『戦争まで』 歴史を決めた交渉と日本の失敗 加藤陽子 県立 6FY220カ 市立210カ 六210カ 公 『日本近代技術の形成』 <伝統>と<近代>のダイナミクス 中岡哲郎 朝日選書 県立 8F509.2ナ 大学502.1N42 公 現代天文学史 小暮 け 37.杉山光信 社会学 がレール デュペ 38.阿部公彦 英文学 地鳴き、小鳥みたいな 保坂 けあし 『学術書の編集者』 橘 県立 近世日本の「礼楽」と「修辞」 けあ 北山十八間戸 荒川 39.李孝徳 ポストコロニアル研究 排除と抵抗の郊外 森 アファーマティヴ・アクションの行方 川島 だ 後期近代の眩暈 ヤング け、こ 下層化する女性たち 小杉 けあ 人種神話を解体する 竹沢 け 40.郷原佳以 フランス文学 現代思想と政治 市田 ×近代における幸福の分配 宮本 表象の奈落 蓮 け 『「赤」の誘惑』 フィクション論序説 蓮實 文学論 県立 7F904ハ 市立 批評的差異 ジョンソン 小説技術論 渡部 し 41.山根貞男 映画 貸本マンガと戦後の風景 高野 ザ・カルテル ウィンズロウ し 「犬の力」の続編 あし タイム・スリップの断崖で ○秀美 私のロシア文学 渡辺 『丸山眞男の敗北』 県立 大学(新書)311.21Ma59 42.岡田温司 美術史・思想史 溝口健二論 木下 怪物的思考 田口 けだ ディドロの唯物論 大橋 アルテ・ポーヴェラ 池野 だ 偉大なる時のモザイク アバーテ け 自然の鉛筆 撮るボット け 43.斎藤貴男 ジャーナリズム ×デジタル・ジャーナリズムは稼げるか スマホが神になる 島田 原爆にも部落差別にも負けなかった人びと 大塚 けあ 44.大野克嗣 物理学 『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』 村井 8F486.4ム 市立 45.松野孝一郎 生物学 『人工知能と経済の未来』 井上 人工知能のための哲学塾 三宅 だ 「こつ」と「スランプ」の研究 諏訪 だ 46.松本俊彦 精神医学 優生思想と人間社会 米本 けあしこ 『ドアの向こうのカルト』 佐藤 7F916サ 市立916サ 芸能人寛容論 武田 (デビュー作)紋切り型社会 け ×国境とJK 尾 47.宮地尚子 精神医学 ラガ クレジオ 48.川那部浩哉 生態学 沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか け 手話を生きる 斉藤 けあだ 『ヘッケルと進化の夢』 佐藤 県立 8F289.3ヘ 市立289ヘ 『絶滅の地球誌』 澤野 県立 8F304サ 市立304サ 大学Sa96 『新世界ザル』 アマゾンの熱帯雨林に野生の生きざまを追う 伊沢 県立 大学489.95I98 定本西鶴全集 上田秋成全集 49.岡崎宏樹 社会学 ×作田啓一vs.見田宗介 奥村 生の欲動 けあし 現実界の探検 赦すこと デリダ バラの奇跡 ジュネ 光文社 プリンス論 西寺 50.阿部日奈子 詩人 セカンドハンドの時代 けあし ×ポーランドと他者 関口 残像 わいだ あし 風もかなひぬ 伊藤伊 狂うひと にっぽんのかわいいタイル 昭和レトロ・モザイクタイル編 け 51.柿沼敏江 音楽学 越境と覇権 池上 あ イスラムと音楽 新井 コンサートという文化装置 宮本 けあ(前書)教養の歴史社会学 ヘンリー・ソロー 今福 あし 音響彫刻 Klang Objekte ばしぇ 52.徐京植 作家 ヨーロッパ的普遍主義 ウォーラーステイン けこ セカンドハンドの時代 リリス レーヴィ け 53.坂上香 ドキュメンタリー映像作家 沖縄戦・最後の証言 森 し 3・11と心の災害 蟻塚 け 憎むのでもなく、許すのでもなく シリュルニク あ 54.大谷卓司 情報倫理学・科学技術史 『人類進化の謎を解き明かす』 ダンバー 崩壊国家と国際安全保証 遠藤 悪意の心理学 岡本 あだこ 正直シグナル ペンとランド け 『うわさとは何か』 ネットで変容する「最も古いメディア」 松田 中公新書 県立 7FS361.4マ 大学文庫2263 55.増成隆士 美学 いのちの遠近法 菅野 だこ BLUE TO BLUE 駒形 やあ、キミはなんてきれいなイロなんだ こさかしんいち 56.新田啓子 アメリカ文学 ○鳥通信 森鴎外 マヤ文明 実松 け 松谷警部と向島の血 平石 あ オール・アバウト・ラブ フックス 57.津田○太郎 漢方医 易経入門 氷見 『介護するからだ』 細馬 県立 市立369ホ 大学369.26H94 『脳はいかに治癒をもたらすか』 ドイジ 県立 市立491ド なぜ時代劇は滅びるのか 春日 し 大変を生きる 小山 けし 58.松本卓也 精神病理学 思い上がり・ひねくれ ビンスワンガー だ 認知症ガーデン 上の 仙人と妄想デートする 村上 59.大井玄 医学 コーラン 井筒 岩波文庫 だこ 「コーラン」を読む 井筒 けしだ、だ 60.鈴木一誌 ブックデザイン 『ゼロからトースターを作ってみた』 『装飾とデザイン』 山崎正和 県立 8F757.0ヤ 市立 自然の鉛筆 撮るボット け プロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争 田島 け 61.増田耕一 地球環境科学 『水の未来』 沖大幹 岩波新書 『クマゼミから温暖化を考える』 chang, Inventing temperature measurement and scientific progerss,2004 近代科学のリロケーション ラジ 62.新庄郁夫 沖縄/日本文学 うんじゅが、ナサキ 崎山 下丸子文化集団とその時代 道場 けだ ゲイの可視化を読む 黒岩 けだ 現代思想 緊急特集・相模原障害者殺傷事件 2016 それってどうなの? 沖縄の基地の話。 63.大野英士 フランス文学 『世界を破綻させた経済学者たち』 マドリック 県立 総説カバラー 山本 け ユダヤ神秘主義 け、カバラとその象徴的表現 け ショーレム カバラ 箱崎総一 け ボッティチェリ<プリマヴェラ>の謎 ポンセ 天界と地獄 すエデンボルグ 鈴木大拙訳 講談社雨文芸文庫 (け) スエデンボルグ 鈴木大拙 講談社文芸文庫 け、え セラフィタと聖書 おおすが 64.西平直 教育人間学 しぐさの民俗学 常 けあしだろ 待つしかない、か。 木田 人口の心理学へ 柏木 こ 65.三原弟平 ドイツ文学 本邦最初の経験的心理学者としての鎌田鵬の研究 広島の心学 及川 細川候爵家蔵版・澤庵和尚全集 抜隊禅師法語 鈴木編 66.松本潤一郎 フランス文学・思想 終わりなき不安夢 アルチュセール ×哲学においてマルクス主義者であること アルチュセール ドゥルーズ 書簡とその他テキスト ダーク・ドゥルーズ カルプ け 「労働」の哲学 濱本 ローザの子供たち、あるいは資本主義の不可能性 うえむら 認知資本主義 山本 だ 『プリズン・ブック・クラブ』 終わりなき対話 湯浅 ミクロストリアと世界史 ギンズブルグ け パリはわが町 グルニエ こ ヴァルター・ベンヤミンの墓標 タウシグ 『負債論』 貨幣と暴力の5000年 グレーバー 大学337.2G75f 六209ブ 公 ☆借りたお金を返さないと、というのはモラルの言明であって、経済的な言明ではない。 ヒップの極意 フェイゲン 愛の妖精 サンド 岩波 タイベレと彼女の悪魔 シンガー け フラナリー・オコナー全短編 67.廣瀬浩司 フランス哲学 動物と出会う 木村 言語と自然 ポンティ だ ×思考する動物たち ばいい 内的時間意識の現象学 ふっさー0ル ちくま学芸文庫 <知の意志>講義 け 68.川端康雄 イギリス文学 「わたしのソーシャリズム」へ おおぬき 投資社会の勃興 坂元 歴史の工房 草光 69.福島聡 ジュンク堂難波店 モノたちの宇宙 シャヴィろ け 情念・感情・顔 円d脳 『村に火をつけ、白痴になれ』 栗原 県立 8F289.11イ 市立289イ 叫びの都市 原口 負債論 グレーバー 70.矢野久美子 思想史 ミクロストリアと世界史 ギンズブルグ けだ うんじゅが、ナサキ 崎山 71.上野千鶴子 社会学 『兵士とセックス』 ロバーツ 県立 大学235.06R52 戦場の性 ミュールホイザー 介護するからだ 細馬 狂うひと ワイルドフラワーの見えない一年 松田 けあし おばちゃんたちのいるところ けあし 72.苅部直 日本政治思想史 徂徠集 序類1 東洋文庫 集団的自衛権の思想史 篠田 あ 戦う演劇人 菅 け 『みすず書房旧社屋』 潮田 県立 73.岡村民夫 表象文化論 溝口論 木下 立原道造の夢見た建築 たねだ け ジョバンニの銀河 椿 74.石原千秋 日本近代文学 『アウシュヴィッツの囚人写真家』 『ブラックアース』 ホロコースト 県立 ナチズムは夢か 南 サピエンス全史 私たちの”感情”と”欲望”は、いかに資本主義に偽造されているか? け 75.早川尚男 物理学 『最後の秘境 東京藝大』 『全国アホ・バカ分布考』 76.田中純 思想史 感じるスコラ哲学 山内 こ <コンチクショウ>考 三橋 けしだ 歌の子詩の子、折口信夫 映画の声 御 け 77.村田宏 美術史 マン・レイ 芸術論集 78.小松美彦 科学史・科学論、生命倫理学 脱原発の哲学 佐藤 けあ 近代錬金術の歴史 ディーバス 近代科学と聖俗革命 村上 村上陽一郎の科学論 岡村昭彦と死の思想 高くさ けあし 憲法主義 内山 し 79.成田龍一 日本史 映画の声 御 引揚げ文学論序説 朴 け 歴史家 服部之○ 松尾 け 戦争とは何だろうか 西や あこ 狂う人 80,巽孝之 アメリカ文学 『第三帝国の愛人』 ラーソン 県立 市立234ラ 勝者なき戦争 ビッカートン けし アンドレ・ブルトンの詩的世界 塩 け 王様のためのホログラム エガー図 けあし 横断する知性 おかもと 81.斉藤修 経済史・歴史人口学 『ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い一〇分間の大激論の謎』 ちくま学芸文庫 かもめ、ワーニャ伯父さん、三人姉妹、桜の園 チェーホフ 白水ブックス かわいい女・犬を連れた奥さん 新貯油文庫 1970 チェーホフ 沼野 82.最相葉月 ノンフィクションライター イエス伝 若松 あ 統合失調症をほどく 中居 『ゲノム革命』 ヒト起源の真実 ハリス 市立469ハ 種の起源 光文社 『青い海の宇宙港』 川端 春夏編 秋冬編 県立 7Fカワ 市立913.6カワ 83.梅津順一 経済思想史 戦後民主主義をどういきるか 三谷 だ マックス・ヴェーバー研究の現在 うつ 近代ヨーロッパとキリスト教 中野 トランプ 文藝春秋 84.長谷正人 映像文化論 まわりの舞台の上で 荒木 けあ 森卓也のコラム・クロニクル け 伯爵夫人 蓮 デラックスじゃない 溝口健二論 木下 85.宇野邦一 フランス文学 メシュガー シンガー グリンバーグ批評選集 われわれの友へ 不可視委員会 自然権と歴史 シュトラウス 筑摩学芸ぶんこ だ 現代議会主義の精神史的状況 シュミット だ 86.澤田直 フランス文学 対面的 大浦 あし 戦後思想の光と影 三浦 フローベール全集第10巻 書簡 87.○信子 作家 少年が来る ハン こびとが打ち上げた小さなボール せひ けあ 水はみどろの宮 け 海路残照 森崎 あ 神々の明治維新 安丸 しだ 88.大谷尚文 フランス思想 人類の記憶 サン=ブランカ けだ 木を植えた男 ジオの ビルマの竪琴 竹山 89.冨山一郎 思想史 異族の原基 森崎 沖縄戦場の記憶と慰安所 原爆体験と戦後日本 直野 沖縄戦後民衆史 森 複数の旋律を聞く 森 90.成田善弘 精神医学 『読んでいない本について堂々と語る方法』 バイヤール パリ・レヴュー・インタヴュー1 作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう、同 高峰秀子かく語りき けあし 強父論 91.田口富久治 政治学 定本 丸山眞男回顧談 デモクラシーと国民国家 副題 岩波現代文庫書庫G-219 憲法の無意識 柄谷 戦後民主主義をどう生きるか 三谷 日米安保と戦争法に代わる選択肢 92.石田雄 政治学 『介護民俗学へようこそ!』 未来を変えた島の学校 山内 けし 熟慮と討議の民主主義 柳瀬 原爆にも部落差別にも負けなかった人びと 大塚 けあ あきらめることをあきらめた 小森 93.花崎○平 哲学 四人のカールとフォイエルバッハ 服部 レーヴィットから京都学派とその「左派」の人間学へ 近世哲学 コミネしょてん ヘーゲルの判断論 小峰書店 ヘルダーとカント 高文堂 ベーメとヘーゲル 高文堂 近世転換期のし相違 口論 日本プロテスタント小史 こいとのちの言葉者 94.酒井忠康 美術史 マティスの切り絵と挿絵の世界 海の 『異形建築巡礼』 石山 県立 異形でチェック 我が詩的自伝 吉増 李○○ ヴァルラーべ みすず 余白の芸術 95.徳永○ 哲学・社会思想史 ハーンの仕事については、 平川、西成 96.野田正彰 評論家、精神科医 動くものはすべて殺せ タース 『兵士は戦場で何を見たのか』 フィンケル 県立 8F91.2フ 市立391フ(前書)『帰還兵はなぜ自殺するのか』 スイス人サミュエル・ブレの人生 ラミュ けあし 雪豹 ましー線 変容するドイツ政治社会と左翼党 木戸 だ 『果報者ササル』 97.加藤典洋 文芸評論家 セカンドハンドの時代 敗北力 鶴見 尾形亀之助詩集 ×日本はなぜ敗れるのか 山本 (関連)虜人日記、私の中の日本軍、現人神の創作者たち、徳川家康 ブリンジ・ヌガグ ターンブル 98,橋口稔 イギリス文学 The canon of sir thomas wyatt's poetry 写本の読み取り 99.伊東光晴 経済学 破綻からの奇蹟 盛田 日本の技術形成 沢井 時間かせぎの資本主義 首都レーク 最後の資本主義 ライシュ けあ 経済学のすすめ 佐和 100.原武史 思想史 天皇と葬儀 井上 けあし 椿の局の記 山口 中世王家の成立と院政 栗山 (関連)摂政政治 古瀬 大妃 スジ 未翻訳 ×初期社会主義の地形学 梅森 101.前田耕作 アジア文化史 『薬師寺白鳳伽藍の謎を解く』 白鳳文化研究会編 県立 エリュトゥラー海案内記 東洋文庫 治安維持法の教訓 内田 ミックロストリアと世界史 ギンズブルグ ビッギヒストリー クリスチャン 102.上山安敏 思想史 渡邉○基 瀧井一博 異郷こそ故郷 徳永 美談の「修正」と「解体」 ×ヴェーバー『職業としての学問』の研究 野崎 ×カール・シュミットと五人のユダヤ人法学者 初宿 フランス・ユダヤの歴史 菅野 けだ 103.谷川○ 美学 ピラネージ<牢獄>論 長尾 日仏「美術全集」史 島本 け 風景画考 山梨 バーバリアン・レンズ ティリエ け(関連)カスティリオーネの庭 中野 マルセル・デュシャンとアメリカ 平芳 高柳誠詩集成 104.杉田英明 比較文学・比較文化 木佐木日記 星の王子パリ日記 内藤 あし 初詣の社会史 平山 け メッカ巡礼記 ジュバイル 緑の色鉛筆 串田 あし 105.富士川義之 イギリス文学 セバスチャン・ナイトの真実の生涯 だ 日本文学全集12 松尾芭蕉 河出書房新社 2016 (関連)近代以前 江藤 石川啄木 キーン 地蔵千年、花百年 柴田 歴史の工房 草 (関連)明け方のホルン モリス、 106.喜安朗 フランス史 開発と共生のはざまで 高橋 ×環境に挑む歴史学 水島 ミクロストリアと世界史 グローバル時代の歴史学 ハント 歴史の工房 草 107.鈴木布美子 映画 マルセル・デュシャンとアメリカ 平 人工地獄 ビショップ にもかかわらず ロース けし 映画の声 御 108.三中信宏 進化生物学 早田文蔵 語 生物学の哲学入門 森元 けし 109.伊佐眞一 沖縄近現代史 昭和天皇の戦後日本 豊下 中学社会 新編 新しい日本の歴史 ヒトラー カーショー 『日本にとって沖縄とは何か』 新崎盛暉 県立 7FS219.9ア 大学 公立 沖縄自立の経済学 屋 110.川本隆史 社会倫理理学 広島市西区己斐町 佐伯 下丸子文化集団とその時代 道場 職業としての学問 圧縮版 晃洋書房 光と闇 森有正説教・講演集 (関連)森有正の日記 はじまりの日 ディラン 111.十川幸司 精神分析・精神医学 精神医学におけるスペクトラムの思想 村井 『人間と機械のあいだ』 心はどこにあるのか 池上高志 8F114.2イ 市立114イ 『生命、エネルギー、進化』 レーン 市立467レ プラハの墓地 エーコ マチネの終わりに 平野 112.山形浩生 評論 21世紀の資本 ピケティ (関連)格差と再分配 ピケティ 『戦後東京と闇市』 石榑 市立213イ 現代中国の産業集積 伊藤 はじめての深層学習プログラミング 清水 アメリカの反知性主義 ホーフスタッター 岸辺なき流れ ヤーン 死の鳥 その他の物語 エリスン 113.田崎晴明 数理物理学 横浜駅SF ○刈 ビニール傘 岸(新潮 2016.9) 114.千田善 国際ジャーナリスト、セルビア・クロアチア語通訳 中東から世界が崩れる 高橋 となりのイスラム 内藤 けあし(関連)黒い本 パムク 徳は孤ならず 木村 (関連)橋を架ける者たち ロックの英詞を読む バラカン 空海 高村 115.西崎憲 小説家・翻訳家・作曲家 あひる 今村 星野智幸コレクション2 サークル 116.ノーマ・フィールド 日本文学 ナポリ小説 エレナ・フェランテ 宗秋月全集 117.富永茂樹 知識社会学 パリ創生 アザン 暗い山と栄光の山 ニコルソン 円環の破壊 118.近藤和彦 西洋史 ハムレット 高橋 大修館 歴史の工房 草 119.キャロル・グラック 日本史 チャチュナーマ 120.小沼純一 音楽 ブラインド・マッサージ ○ 書簡の時代 コンパニオン オリエンタル・ピアノ アビラシェド オルフェウ・ダ・コンセイサォン モライス パンドラの少女 ケアリー 121.大島洋 写真家 Hibi 深瀬 武蔵野美術大学美術館・図書館所蔵作品目録 大辻清司 署名はカリガリ 化石詩人は御免だぜ、でも言葉は。 (著作)ペチャブル詩人、どんどん詩を書いちゃえで詩を書いた プラハの墓地 122.鈴木了二 建築 ハワード・ホークス映画読本 山田 錯乱の日本文学 石川 『建築の前夜 前川國男論』 松隅洋 県立 市立523マ タブッキをめぐる九つの断章 和田 けし アーレント=ブリュッヒャー往復書簡 ケーラー 123.野谷文昭 ラテンアメリカ文学 ゲルダ・タロー ロゴイスカ セサル・ベジェホ全詩集 コスタグアナ秘史 け、物が落ちる音 バスケス テラ・ノストラ フエンテス 124.鈴木裕子 女性史研究・フェミニズム・社会運動史 国民の天皇論 伊藤 山代巴 模索の軌跡 牧原 女・オルグ記 伍が 京城のモダンガール 徐 け 在日朝鮮人 歴史と現在 水野 けあだこ 125.小谷真里 作家 吸血鬼 佐藤 消滅世界 村田 WOMBS 白井 (関連)宇宙の戦士 ハインライン 四人の交差点 キンヌネン (関連)水野継承者ノリア、ミニチュア作家 バートン 胞子文学名作選 田中 126.鎌田慧 ルポライター 国家と石綿 永尾 け 起て、飢えたる者よ 砂古 セカンドハンドの時代 治安維持法の教訓 内田 水俣の海辺に「いのちの森」を 宮脇 127.○田収 ドイツ文学 ヌメロ・ゼロ エーコ 日々の光 ルービン 絶筆 野坂 その姿の消し方 堀江 国際昔話話型カタログ 歌ー 128.武藤康史 評論 吉野朔実は本が好き 伝記 伊藤整 そね イーヴリン・ウォー傑作短編集 (関連)スクープ ウォー 谷沢永一 二巻選集 浦西 言視社 日本プロレタリア文学史年表事典 温泉文学事典 文化運動年表 昭和戦前編 け 定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー 山田 ヒッチコック映画読本 山田 ヒッチコックに進路を取れ 山d ハワード・ホークス映画読本 やま 映画秘宝 やま 129.中野晃一 政治学 ポスト・デモクラシー クラウチ 『日本の女性議員』 どうすれば増えるのか 三浦 県立 市立314ミ 変える 奥田 130.妙木浩之 精神分析 長田弘全詩集 ヒトラー カーショー 野戦病院でヒトラーに何があったのか ホルストマン けし 吉本隆明と「共同幻想論」 山本 131.勝俣誠 アフリカ地域研究 ジェイン・ジェイコブズの世界 別冊環22(関連)アメリカ大都市の死と生、<都市>のアメリカ文学学 チュニジア革命と民主化 ○木 南に向かい、北を求めて ドル不満 ピノチェト将軍の信じがたく終わりなき裁判 われらのアメリカ万華鏡 文化を折り返す 小馬 132.市村弘正 思想史 世界文学の文献学 アウエルバッハ ミクロストリアと世界史 告白 アウグスティヌス 中公文庫 山田訳 再編集版 133.原章二 哲学・美学 世界文学全集31 シュティフター 晩夏 集英社 (関連)恋する女たち、女一人大地を行く、女と刀、マンスフィールド・パーク シルトの岸辺 グラック 岩波 (関連)タタール人の砂漠 遺言 志村 詩を読む人のために 三好達治 夢のなかの夢 タブッキ 134.山田稔 文学 白鳥随筆 (関連)世界漫遊随筆抄、文壇五十年、昔日の客 ブブノワさんというひと ゆれる葦 網の 一期一会・さくらの花 石○の花 広津 135.蔭山宏 思想史 破断の時代 ホブズボーム 歴史の眼1 イメージが位置をとるとき ユベルマン 事件の現象学1 非日常性の定位構造 前の 書物変身譚 今福 (関連)ヘンリー・ソロー 今福 ヘーゲルからニーチェへ レーヴィット 136,松沢弘陽 日本政治思想史 カール・バルト 宮田 国家と宗教 宮田 戦後民主主義をどう生きるか 三谷 ひとびとの精神史 栗原 (関連)朝鮮の戦争 もr-リス 想い出袋 鶴見 岩波新書 137.栗原彬 政治社会学 下丸子文化集団とその時代 道場 宇井純セレクション1、2,3 水俣・女島の海に生きる 緒方 吉田山百人一晶 篠原 捨身なひと おざわ 138.杉橋陽一 ドイツ文学 関東大震災朝鮮人虐殺の記録 西さき (関連)現代史資料6 みすず、ヘイトスピーチ 安田 日本の朝鮮侵略史研究の先駆者 中塚 (関連)日韓併合小史 編年体大正文学全集第15巻 大正十五年 (関連)朝鮮開国と日清戦争 渡辺 山下一海著作集 第9巻 高野ムツオ第六句集 139.坪内祐三 評論家 円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション 140.古田一晴 ちくさ正文館 武満徹・音楽創造への旅 立花隆 ジョージ・キューカー、映画を語る 桜前線開架宣言 山田 141.生田滋 前近代東南アジア史 お茶を愉しむ 滝口 インディア領の成立とポルトガル人の定住 斉藤 142.三光長治 ドイツ文学 強父論 阿川 けあし 『七十五度目の長崎行き』 吉村 エッセイ 県立 7F915.6ヨ 市立915.6ヨ 響きある東西文化 宗 <救済>のメーディウム 竹 リヒャルト・シュトラウスとホーフマンスタール 三宅 143.丘沢静也 ドイツ文学 小学校の先生ウィトゲンシュタイン ヴュンシュ 『原発プロパガンダ』 本間 岩波新書 県立 7FS539.0ホ 大学1601 144.沼野充義 ロシア・ポーランド文学、現代文芸論 スターリン批判 和田 セカンドハンドの時代 自明の真実 ゴロヴァニフスカヤ エッセイ集 完全にポーランドだけのことではなく 145.増田聡 音楽学 ブルースと話し込む オリヴァー (関連)『街の人生』 岸政彦 県立 市立361.6キ 大学361.61Ki56m 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか 浅羽 国のために死ねるか 伊藤 二〇世紀日本レコード産業史 生明 けこ ×すごいぞ!私鉄王国・関西 黒田 146.保坂和志 小説家 自叙伝・日本脱出記 多すぎ いわなみ あだ 私という他人 セグペン 壁抜けの谷 山下 現実宿り 坂口 ひょうすべの国 ○野 『ボブ・ディランの21世紀』 湯浅学 県立
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主 文 被告人を懲役20年に処する。 未決勾留日数中450日をその刑に算入する。 理 由 (罪となるべき事実) 被告人は, 第1 わいせつな行為をする目的で女児を略取しようと企て,平成13年5月30日午後4時50分ころ,佐賀県神埼郡a村b番地所在のA方東側路上において,下校途中のB子(当時10歳)に対し,同児を持ち上げて,同所に停車中の普通乗用自動車の運転席ドアから同車両内に押し込むなどの暴行を加えて同児を略取しようとしたが,同児が大声を出すなどして抵抗したため,その目的を遂げなかった 第2 わいせつな行為をする目的で,同年7月7日午後零時25分ころ,福岡県甘木市c番地所在のC方西側路上において,下校途中のD子(当時10歳)に対し,その腹部を手拳で殴打し,同児を抱え上げて,同所に停車中の普通乗用自動車のトランクの中に押し込むなどの暴行を加え,直ちにトランクを閉めて同車両を発進させて同児を略取した上,同市d番地所在のE方から南方約160メートル先の山林に至り,同日午後零時35分ころから同日午後2時35分ころまでの間,同所において,同児が13歳未満であることを知りながら,同児を全裸にして地面に寝かせ,強いて同児を姦淫し,その際,同児に約1週間の治療を要する会陰裂傷の傷害を負わせた 第3 窃盗の目的で,平成15年6月28日ころ,佐賀県三養基郡e町f番地所在のe町立e小学校校長Fが看守する同校校舎に無施錠の北校舎2階窓から侵入した上,同校舎3階教室において,上記F管理にかかる水着4着(平成16年佐賀地検領第464号符号1号ないし4号。時価合計約4000円相当)を窃取した 第4 わいせつな行為をする目的で,同年10月15日午後5時35分ころ,福岡県大牟田市g町h丁目i番地所在のG方南方約130メートル先路上において,帰宅途中のH子(当時7歳)に対し,同児を持ち上げて,同所に停車中の普通乗用自動車の運転席側後部ドアから同車両内に押し込むなどの暴行を加え,直ちに同児を自己の支配する同車両内に乗せたまま同車両を発車させて略取した上,そのころから同日午後7時5分ころに同市j町k丁目l番地所在のI方北側路上で同児を解放するまでの間,同市内又はその周辺に停車させた同車両内において,同児が13歳未満であることを知りながら,同児に対し,同児を全裸にし,その陰部をバイブレーター様の異物で弄び,その口腔内に自己の陰茎を含ませ,その状況を所携のデジタルカメラで撮影するなどした 第5 わいせつな行為をする目的で,同年11月4日午後3時30分ころ,佐賀県鳥栖市m町n番地所在のJ神社東側路上において,下校途中のK子(当時9歳)に対し,同児を持ち上げて,同所に停車中の普通乗用自動車の運転席ドアから同車両内に投げ入れるなどの暴行を加え,直ちに同児を自己の支配する同車両内に乗せたまま同車両を発車させて略取した上,そのころから同日午後5時ころに同市o町p番地所在のL方西側路上で同児を解放するまでの間,同市内又はその周辺に停車させた同車両内において,同児が13歳未満であることを知りながら,同児に対し,その下着を脱がせ,その陰部を手指で弄び,その状況を所携のデジタルカメラで撮影するなどし,その際,同児に対し,約1週間の治療を要する第1度会陰裂傷の傷害を負わせた 第6 わいせつな行為をする目的で,平成16年2月20日午後4時15分ころ,同市q町r番地所在のM方北側路上において,下校途中のN子(当時9歳)に対し,同児を持ち上げて,同所に停車中の普通乗用自動車の助手席側後部ドアから同車両後部座席に押し込むなどの暴行を加え,直ちに同児を自己の支配する同車両内に乗せたまま同車両を発車させて略取した上,そのころから同日午後5時ころに同市s町t番地所在のO方東側路上で同児を解放するまでの間,同市内又はその周辺に停車させた同車両内において,同児が13歳未満であることを知りながら,同児に対し,その下着を脱がせ,その陰部を手指で弄び,その状況を所携のデジタルカメラで撮影するなどした 第7 わいせつ目的略取,強制わいせつ及び強制わいせつ致傷の各罪により,佐賀地方裁判所に起訴され,同裁判所裁判官の発付した勾留状により,佐賀県鳥栖市u町v番地所在の代用監獄である佐賀県鳥栖警察署留置場に被告人として勾留され,かつ,未成年者略取の罪の被疑者として,同裁判所裁判官の発付した勾留状により同留置場に勾留されていた者であるが,同留置場から逃走しようと企て,同年4月11日午後7時35分ころ,同留置場内において,同署警務課留置管理係所属の警察官巡査長P(当時25歳)に対し,その右目付近を手指で突き,その頸部に腕を回して同人を投げ倒した上,同人の頸部に腕を回して締めつけ,その両目付近に手指を押し付けるなどの暴行を加えて逃走を図るとともに,上記暴行により,同人に対し,全治までに約2週間を要する右眼結膜出血・角膜びらん等の傷害を負わせたが,同人が非常ベルを吹鳴させたことにより駆け付けた同署勤務の警察官に取り押さえられたため,逃走の目的を遂げなかった ものである。 (証拠の標目) 略 (事実認定の補足説明) 第1 被告人及び弁護人の主張 被告人は,判示第2のうち強姦致傷の事実について,第3回及び第19回公判において同事実に係る起訴状記載の公訴事実について認める旨の陳述を行い,弁護人もこれを受けて,同公訴事実については姦淫行為の態様も含めてすべて争わない旨の意見を述べているが,一方で被告人は,被告人質問において,「自慰をし,陰茎を勃起させて,被害者の女性器に挿入しようと試みたが,陰茎が挿入できるほどの硬さにはならず,挿入できなかった。再び自慰をして射精し,手指を被害者の女性器に挿入して精液を塗りつけた。」旨,姦淫行為が既遂に至った点を否認するような供述をしており,犯行態様についての認否が必ずしも明確ではない。 また,被告人は,判示第7のうち加重逃走未遂の事実について,第1回公判においては逃走目的を争わなかったが,その後の被告人質問において,逃走目的はなかった旨供述し,弁護人もこれを受けて,被告人は逃走する目的で暴行を加えたものではなく加重逃走未遂罪は成立しない旨主張している。 したがって,以下,判示第2の強姦致傷の犯行態様及び判示第7の逃走目的の有無について,補足して説明する。なお,被告人は,公判廷において,判示第1,第2,第4ないし第6の各事実につき,いずれも自己の性欲を満足させるつもりではなかった旨供述しており,この点についても補足して説明する。 第2 判示第2の強姦致傷の犯行態様 1 被害者供述(甲242ないし245)の要旨 下校途中,路上に車を止めてその後ろに立っていた男から声をかけられ,いきなり腹部を拳で1回殴られ,抱え上げられて車のトランクの中に入れられ,トランクを閉められた。すぐに車が走り出し,私がトランクの中で叫んだりトランクを内側から叩いたりしていたところ,何分間か走った後に車が止まり,トランクが開いた。男が,私に「それ以上騒いだら殺す。」と言ったので,本当に殺されるかもしれないと思い,怖くてたまらなかった。男は私の口にガムテープを貼り,また,私の目にガムテープを当てて頭に巻き付けるようにして貼り付けた。その後,男がトランクを閉めて,再び車が走り出した。しばらくして車が止まり,トランクが開いた。男は私を抱え上げてトランクから出し,地面に下ろして,「服を全部脱げ,靴も脱げ。」と言った。私はさきほど男から「殺す。」と言われていたため,恐ろしくて全裸になった。男は私に「そこに寝ろ。」と言い,私が地面に仰向けに寝ると,私の口に貼ったガムテープだけを外して,私の口にキスをしたり,胸や膣を指で触ったり,口の中に陰茎を入れたりした。男は,私の上に乗り,私の足を左右に開いて陰茎で私の陰部を触っていたが,その後,陰茎を私の膣の中に入れた。このとき私は痛くてたまらなかったので,「痛い。」と言ったが,男から「黙っとけ。」と言われ,殺されるのが怖かったので我慢していた。また,このとき男は両手で私の胸を触っていた。その後,男は「誰かに助けを求めたら殺す。」と言い,私の目に貼ったガムテープを剥いで私の脱いだ半ズボンを私の頭からかぶせ,立ち去った。陰部が痛くてたまらなかったので見ると,出血していた。 2 被害者供述の信用性 本件被害が被害者にとって極めて衝撃的かつ強烈な印象を残す出来事であったことが容易に推察されるところ,被害者供述は具体的かつ詳細で,その内容は被害直後からほぼ一貫しており,特段不自然,不合理な点も見当たらない。また,性体験のない満10歳の幼い被害者が,実際には受けていない虚偽の被害態様を具体的に供述できるとは考え難く,そのような虚偽供述をあえて行うべき動機も窺われない。被害者は,被害当時目にガムテープを貼られて視界を遮られており,膣内に陰茎が挿入される状況を見てはいないが,陰部に痛みを感じた時点における自らの体勢と感じ取った犯人の位置・体勢,さらにはその直前の犯人の加害状況から判断して前記のとおりの供述をしたものと解され,格別不自然な点は見当たらない。さらに,被害者の膣内容物に混在していた精液から被告人と同型のDNAが検出されていること,被害直後に被害者を診察した松元敏博医師は被害者の負った会陰裂傷の原因につき姦淫によってできた傷と考えるのが自然である旨供述していること,被害者の母親が「本件直後に娘が『男のオチンチンが私のオチンチンの中に入った。とても痛かった。』と言うのを聞いた。」旨供述していることからも,前記第2の1の被害者供述が強く裏付けられる。 以上より,被害者供述の信用性は非常に高いというべきである。 3 被告人供述 被告人は,捜査段階では本件犯行を否認しており,公訴提起後,第3回公判において公訴事実を認める旨の陳述をしたものの,被告人質問においては前記のとおり姦淫行為を否認するような供述をし,第19回公判においては,再び「公訴事実中,『姦淫し』とある部分については争わない。」旨述べている。 被告人供述は,姦淫行為の態様という核心部分について,信用性の高い前記被害者供述と矛盾し,前記松元の医学的所見とも整合しない上,合理的な説明なく変遷している。なお,被告人は,「被害者の女性器に陰茎を挿入したことはない。姦淫したという状況を作り出すため,自慰をして射精し,指を被害者の女性器に挿入して精液を塗りつけた。」旨供述しているが,このような意図や行為態様は極めて不自然であり,被害者の膣内容物に混在していた精液から被告人と同型のDNAが検出されたという客観的状況に合わせんがための不合理な弁解にすぎないと考えられる。 したがって,姦淫行為の態様についての被告人供述は信用することができない。 4 当裁判所の認定事実 以上より,信用性の高い被害者供述に基づけば,本件姦淫行為は既遂であったといえるので,前記「罪となるべき事実 第2」記載の事実が認められる。 第3 判示第7の逃走目的 1 前提事実 関係各証拠によれば,前提事実として以下の事実を認定することができる。 犯行に至る経緯 被告人は,休日は警備に隙ができるという認識のもと,休日に,留置場内に被害者以外の留置担当警察官がいなくなったときを見計らって,被害者に対し,房の外の洗面台で手を洗わせてほしい旨執拗に懇願して房の鍵を開けさせ,房の外に出て本件犯行に及んだ。 犯行状況 被告人は,被害者の右肩口付近を左手で掴んだ上,右手指で被害者の右目付近を複数回突き,さらに,被害者の頸部に右腕を巻き付けて同人を床に投げ倒し,倒れた被害者の頸部に左腕を巻き付け,右手指を被害者の両目付近に強く押し当て,抵抗して立ち上がった被害者の股間付近を膝蹴りし,再び被害者を床に投げ倒して馬乗りになり,倒れた被害者の頸部に腕を巻き付けた。そして,被告人を制圧しようとした被害者の股間付近を膝蹴りし,右手指で両目付近を複数回突き,被害者がようやく被告人の両腕を背後に回して房に入るよう促しても,被告人は足を踏ん張ってこれを拒んだ。被害者は,救援を要請するためいったん被告人から離れ,非常ベルが設置された看守台に向かった。この間,被告人は,被害者が所持していた留置場出入口の鍵を含む鍵束が床に落ちていたのでこれを拾い,被害者がしゃがみ込んで看守台の下部に設置された非常ベルを押している際,同鍵束を同台の上に置いて,同台の引き出しを次々と開け,その中を物色した。同引き出しには,留置場出入口を通らずとも外に出ることができる運動場出入口及び非常口の鍵が入っていた。 犯行後の状況 被告人は,犯行理由を尋ねた警察官小川千秋に対し,「現実から逃れるため。留置場から逃走するため。」と答え,また,本件犯行日を選んだ理由については,当直の担当が被害者であり,被害者には隙があるし,また,被害者は妻帯者ではなく独身であったので,自分が逃げたことにより被害者が処分を受けてもその家族にまで迷惑をかけることにはならないと思った旨答えた。 2 当裁判所の認定事実 前提事実のとおり,被告人があえて警備の隙を狙って本件犯行を行っていること,暴行態様が非常に強度で危険かつ執拗なものであること,被害者から制圧されかかっても足を踏ん張って房に入ることを拒んだり,留置場出入口の鍵を含む鍵束を拾ったり,鍵が入っていることが容易に窺える看守台の引き出しを物色したりしたこと及び犯行後の言動から,被告人が逃走目的を有していたことが強く推認される。 この点,被告人は,被告人質問において「逃げ出そうという気持ちはなかった。交際相手に自分のことを諦めさせるためにやった。」等と弁解して逃走目的を否認している。しかし,交際相手に自分との交際を諦めさせるために,留置担当の警察官に暴行を加えたとの論理にはあまりにも飛躍があって到底理解し難く,被告人の弁解はそれ自体極めて不自然・不合理というほかない。また,被告人は,捜査段階及び第1回公判の冒頭手続においては逃走目的を争わず,被告人質問においても「一瞬だけ,ふっと,逃げたろか,看守らにダメージ与えたろかという意識が芽生えた。」などと逃走目的を認めるような供述もしており,結局,逃走目的についてはあいまいで一貫性のない供述に終始している。 したがって,被告人の弁解は前記推認を妨げるものではなく,被告人は逃走する目的をもって被害者に対して暴行を加えたものと認められ,判示のとおり,加重逃走未遂罪が成立する。 第4 判示第1,第2,第4ないし第6の性的意図 被告人は,判示第1,第2,第4ないし第6の各犯行に至った動機につき,被告人質問において,「自己の性欲を満足させるためではない。」旨供述しているが,関係各証拠によれば,いずれの犯行態様も被害者の性的自由や羞恥心を著しく侵害するものであることは外形的・客観的に明らかであり,被告人においてもこの点について十分認識していたものであることからすると,かかる客観的事情から,被告人の性的意図は優に認められ,いずれの犯行においても犯意に欠けるところはない。 (法令の適用) 罰条 判示第1の所為平成17年法律第66号による改正前の刑法228条,225条 判示第2の所為 わいせつ目的略取の点上記改正前の刑法225条 強姦致傷の点行為時においては平成16年法律第156号による改正前の刑法181条(その長期は同改正前の刑法12条1項による。),177条後段に,裁判時においてはその改正後の刑法181条2項(その長期は同改正後の刑法12条1項による。),177条後段に該当するが,これは犯罪後の法令によって刑の変更があったときに当たるから刑法6条,10条により軽い行為時法の刑による。 判示第3の所為 建造物侵入の点刑法130条前段 窃盗の点刑法235条 判示第4及び第6の各所為 各わいせつ目的略取の点平成17年法律第66号による改正前の刑法225条 各強制わいせつの点行為時においては平成16年法律第156号による改正前の刑法176条後段に,裁判時においてはその改正後の刑法176条後段に該当するが,これは犯罪後の法令によって刑の変更があったときに当たるから刑法6条,10条により軽い行為時法の刑による。 判示第5の所為 わいせつ目的略取の点平成17年法律第66号による改正前の刑法225条 強制わいせつ致傷の点行為時においては平成16年法律第156号による改正前の刑法181条(その長期は同改正前の刑法12条1項による。),176条後段に,裁判時においてはその改正後の刑法181条1項(その長期は同改正後の刑法12条1項による。),176条後段に該当するが,これは犯罪後の法令によって刑の変更があったときに当たるから刑法6条,10条により軽い行為時法の刑による。 判示第7の所為 加重逃走未遂の点刑法102条,98条 傷害の点行為時においては平成16年法律第156号による改正前の刑法204条に,裁判時においてはその改正後の刑法204条に該当するが,これは犯罪後の法令によって刑の変更があったときに当たるから刑法6条,10条により軽い行為時法の刑による。 科刑上一罪の処理 判示第2の罪につき刑法54条1項後段,10条(一罪として重い強姦致傷罪の刑で処断) 判示第3の罪につき刑法54条1項後段,10条(一罪として重い窃盗罪の刑で処断) 判示第4及び第6の各罪につき刑法54条1項後段,10条(一罪として重いわいせつ目的略取罪の刑で処断) 判示第5の罪につき刑法54条1項後段,10条(一罪として重い強制わいせつ致傷罪の刑で処断) 判示第7の罪につき刑法54条1項前段,10条(一罪として重い傷害罪の懲役刑で処断。ただし,短期は加重逃走未遂罪の刑のそれによる) 刑種の選択 判示第2及び第5の各罪につき有期懲役刑を選択 併合罪加重刑法45条前段,47条本文,10条(刑及び犯情の最も重い判示2の罪の刑に平成16年法律第156号による改正前の刑法14条の制限内で法定の加重) 未決勾留日数の算入刑法21条 訴訟費用の不負担刑事訴訟法181条1項ただし書 (量刑の理由) 1 事案の概要 本件は,被告人が,下校途中の女児(当時10歳)をわいせつ目的で略取することを企て,車に押し込もうとするなどの暴行を加えたが同児が抵抗したためその目的を遂げなかったわいせつ目的略取未遂の事案(第1事件),わいせつ目的で下校途中の女児(当時10歳)を自動車のトランク内に押し込むなどの暴行を加えて略取した上,同児を強いて姦淫して加療約1週間の傷害を負わせたわいせつ目的略取・強姦致傷の事案(第2事件),窃盗目的で小学校に侵入した上,女子用スクール水着4着を窃取した建造物侵入・窃盗の事案(第3事件),わいせつ目的で帰宅途中の女児(当時7歳)を自動車内に押し込むなどの暴行を加えて略取した上,同児に強いてわいせつな行為をしたわいせつ目的略取・強制わいせつの事案(第4事件),わいせつ目的で下校途中の女児(当時9歳)を自動車内に押し込むなどの暴行を加えて略取した上,同児に強いてわいせつな行為をして加療約1週間の傷害を負わせたわいせつ目的略取・強制わいせつ致傷の事案(第5事件),わいせつ目的で下校途中の女児(当時9歳)を自動車内に押し込むなどの暴行を加えて略取した上,同児に強いてわいせつな行為をしたわいせつ目的略取・強制わいせつの事案(第6事件),警察署留置場内に拘禁中に留置担当の警察官である被害者に暴行を加えて逃走しようとするとともに同人に全治約2週間を要する傷害を負わせたが,他の警察官に取り押さえられたため逃走の目的を遂げなかった加重逃走未遂・傷害の事案(第7事件)の各事案からなる。 2 第1,第2,第4ないし第6事件 犯行に至る経緯及び動機 被告人は,高校卒業後,アルバイトを転々としていた平成11年ころから,女児に対する性犯罪を起こそうという考えを抱き始め,平成13年5月からは実際に女児を物色して自動車で徘徊し始めて,連続して第1事件と第2事件を起こした。さらに,平成14年からは,交際する女性が以前通っていた英会話教室で外国人講師から性的いたずらを受けていたという話を聞き,このことを警察に相談したものの,被告人の期待していた対応が得られなかったことなどに不満を募らせて,女児に対する性犯罪を起こせば世間や警察に危機意識を持たせることができるなどと屈折した考えも抱くようになった。被告人は,同年10月,福岡県警察官を拝命したが,警察官として勤務しながらも,女児に対する性犯罪を起こすという考えを捨てず,平成15年10月から同16年2月にかけて,連続して第4ないし第6事件を起こした。 実際に姦淫又はわいせつ行為に及んだ第2,第4ないし第6事件の犯行態様を見ると,いずれの事件においても,被告人は,被害女児を全裸又は陰部を露出した状態にした上,第2事件では姦淫行為にまで及び,第4ないし第6事件では被害者の膣内に手指やバイブレーター様の異物を挿入するなどして弄び,勃起した自己の陰茎を口淫させ,被害者の口腔内で射精までしているほか,わいせつ行為の状況を所携のデジタルカメラで克明に撮影し,その画像の一部をパソコンのハードディスク内に保存していた。 さらに,被告人は,第2事件と第4事件との間に行われた第3事件において,小学校に侵入して女子用のスクール水着4着を選別して窃取し,これを当時住んでいた警察の寮の自室に保管していた。また,実家や寮の自室に,女児を性愛の対象として扱った漫画,雑誌,デジタル画像等を大量に保管していた。 被告人は,一連のわいせつ関連事件の犯行の被害者がいずれも女児である点について,自分の性別が男性であるということで犯行の相手を女性に決めたのかという質問に対し「そうだと思います。」「性犯罪以外には思いつかなかった。」等と述べており,自らの性的な傾向が各犯行に反映していることを否定していない。他方で,被告人は,「小児性愛」という言葉の意味を「大人と性交渉できないので小中学生を性欲の対象とすること」ととらえ,高校生以上の女性との性交渉がある自分は小児性愛にはあてはまらないなどと主張しているが,一連のわいせつ関連事件の特異な経緯及び犯行態様や,上記漫画等の保管状況からすれば,被告人が女児に対する偏執的な性的関心・欲求を有していたことは明白であって,一連のわいせつ関連事件はかかる性的欲求を満たすためになされたものと考えられる。 この点について,被告人は,幼少時より確執のあった父親に対する復讐心や,第4事件以降は,子供を狙った性犯罪に対する世間や警察の意識を覚せいさせることが一連のわいせつ関連事件の動機であると説明している。しかしながら,父親に対する復讐や,世間や警察の意識を覚せいさせるために,なにゆえ女児を対象とした性犯罪を繰り返し敢行したのか合理的な説明は何らなされておらず,被告人が説明する動機は論理に著しい飛躍があって不自然極まりなく,およそ一連のわいせつ関連事件の動機とは考えられない。 以上のとおり,被告人は女児に対する自らの性的欲求を満たすために一連のわいせつ関連事件を敢行したと認められ,その動機,経緯に酌量すべき事情は一切ない。 犯行態様 被告人は,あらかじめ車で下見をして女子小学生の下校状況をつぶさに観察した上,自己の犯行であると発覚しにくいよう,ありふれた白色の乗用車を使用し,容貌の特徴を変えるために眼鏡をかけ,目撃者が少ないと思われる雨の日に,抵抗されにくい小学校低学年の女児を探して徘徊し,狙いを定めた被害女児が一人きりになる場所まで先回りし,同児から自動車のナンバーが見えにくいような角度で駐車して待ち伏せた上で第1事件に及んでおり,非常に用意周到である。その犯行態様も,いきなり被害女児を抱え上げて自動車内に押し込もうとする乱暴なものである。 第2事件において,被告人は,犯行を成功させるため,被害女児の目や口を塞ぐためのガムテープをあらかじめ準備して,計画的に犯行に及んでいる。その略取態様は,一人歩きの被害女児を待ち伏せていきなりその腹部を手拳で殴打し,身体ごと抱え上げて車のトランクに押し込むという非常に乱暴なものである。さらに,被害女児が助けを求めてトランク内で泣き叫ぶと,同児の目と口をガムテープで塞いで「騒いだら殺す。」と語気鋭く申し向けるなど冷酷な脅迫を加え,完全に畏怖して抵抗できなくなった同児を略取現場から約5キロメートルも離れた人けのない山中に至り,同児を全裸にして地面に寝かせ,同児の口元のガムテープのみ剥がしてその口に接吻したり自己の陰茎を口淫させたりし,同児の乳房や陰部を弄んだ上,痛がって悲鳴を上げる同児に「黙っとけ。」と言い放って容赦なく姦淫し,同児の陰部に多量の出血を伴う裂傷を負わせた。このような犯行態様は,被害女児の人格を著しく踏みにじる残忍かつ卑劣なものであって悪質極まりない。また,犯行後,被害女児に強く口止めし,全裸の同児の頭にズボンをかぶせたままその場に放置し,自己の精液の付着した同児の肌着等を持ち去って逃走し,これらの肌着等を自宅に隠匿後,処分して証拠隠滅するなど,事後の情状も非常に悪質である。 第4ないし第6事件において,被告人は,あらかじめ下見をして人けのない場所をいくつか犯行候補地として探しておいた上で,自動車で徘徊中に狙いを定めた被害女児らを待ち伏せし,計画的に各犯行に及んだ。いずれの略取態様も,いきなり抱え上げて自動車に押し込んだり投げ入れたりするという乱暴なものである。さらに被告人は,被害女児らの着衣を脱がせてその陰部を手指等で弄び,勃起した自己の陰茎を無理矢理口淫させるなどして欲しいままに同児らを弄んだ上,犯行状況を所携のデジタルカメラで克明に撮影し,第5事件の被害者に対しては陰部に出血を伴う裂傷まで負わせており,このような犯行態様は,被害女児らの人格を著しく傷つける残忍,陰湿かつ卑劣なものである。また,被害女児らを解放する際には口止めをし,犯行時の着衣等を捨てたり犯行に用いた自動車内を清掃するなどして証拠隠滅を図っており,事後の情状も悪い。 被害結果 以上のような残虐かつ卑劣極まりない犯行の犠牲となった,わずか7歳から10歳の幼い被害女児らの肉体的・精神的被害は極めて甚大であり,さらに,被害当時は幼かった被害女児らが,今後,わいせつ被害の意味を理解したとき,本件各犯行がその人格形成に及ぼす影響も非常に深刻である。被害女児らの家族も,愛する娘や妹がこのようなむごい仕打ちを受けたことで,多大な精神的苦痛を被っている。 第1事件の被害女児は,たまたま抵抗が功を奏して未遂にとどまったものの,見知らぬ男性からいきなり抱え上げられて略取されそうになった恐怖は強く,被害後は父親をも怖がるなどしており,その精神的被害は大きい。 第2事件の被害女児は,いきなり腹部を殴打され,抱え上げられて自動車のトランク内に押し込まれ,必死で助けを求めて大声で泣き叫ぶや,目と口をガムテープで塞がれた上に「殺す。」とまで言われて脅迫され,生命の危険を感じて全く抵抗できなくなり,極度の恐怖で精神的に極限まで追いつめられていたと察せられる。さらにその後,被害女児は,人けのない薄暗い山中で,なす術もなく卑劣な性的虐待にさらされ続けて約1週間の加療を要する会陰裂傷の傷害を負わされた上,上着と肌着を持ち去られて頭からズボンをかぶせられた状態で犯行現場に放置されたのであり,わずか10歳の幼い被害女児が強いられた肉体的苦痛のみならず極度の恐怖・絶望など精神的苦痛の甚大さはまさに筆舌に尽くし難いものである。被害女児は,被害後,苦痛のあまり被害のことを忘れるよう努めてきたが,現在でも,見知らぬ男性に道を尋ねられただけで本件被害状況が思い出されて息苦しくなるなどしており,その精神的被害の影響は極めて深刻である。 第4事件の被害女児は,帰宅途中にいきなり略取され,ガムテープで目隠しをされて恐怖のあまり全く抵抗できないまま,被告人の卑劣な性的虐待にさらされ続けたものであり,その肉体的・精神的苦痛は甚大である。被害女児は,被害後も,被告人を強く恐れ,同人から口止めされていたために,本件が捜査機関に発覚するまでの約5か月間にもわたって,誰にも被害を打ち明けることすらできずにたった一人で苦しんでいたもので,その精神的重圧は相当なものであったと認められる。現在も情緒不安定な状態が続いており,その精神的被害の影響は重大である。 第5事件の被害女児は,下校途中にいきなり略取され,足を殴打されるなどして恐怖のあまり全く抵抗できないまま,被告人の卑劣な性的虐待にさらされ続けて約1週間の加療を要する会陰裂傷の傷害を負わされたものであり,その肉体的・精神的苦痛は極めて甚大である。被害女児は,被害後,それまで懐いていた父親を避けたり,被害状況が夢に出てきて就寝中にうなされるなどしており,その精神的被害の影響は深刻である。 第6事件の被害女児は,下校途中にいきなり略取され,恐怖のあまり全く抵抗できないまま,被告人の卑劣な性的虐待にさらされ続けたものであり,その肉体的・精神的苦痛は甚大である。被害女児は,被害後,一人で留守番をすることも怖がるなどしており,その精神的被害の影響は重大である。 以上の被害状況からも明らかなように,本件各犯行の被害女児ら及びその家族が被告人に対して極めて峻烈な処罰感情を抱いていることは,本件各犯行の凶悪さ及び被害の甚大さに照らしても,至極当然のことである。 また,本件各犯行は,いずれも帰宅途中の幼い女児を標的とした卑劣で悪質なものであるばかりか,第4事件以降は,あろうことか,このような悪質な犯罪を取り締まって国民のために社会の安全を守ることこそをその第一の職責とすべき現職警察官によって起こされたという,まさに耳を疑うような衝撃的なものであり,本件各犯行が地域住民に与えた驚き,怒り,不安は甚大である。そして,幼い子供を標的とした悪質な犯罪が後を絶たない今日の社会情勢を考えれば,本件各犯行のような凶悪犯罪の社会的影響は深刻であり,一般予防の必要性も極めて高く,被告人において一段と強い非難を免れない。 このような重大な被害結果にもかかわらず,被告人はいまだに被害弁償等慰謝の措置を何ら講じておらず,その具体的な見込みも立っていない上,犯行動機に関して責任転嫁とも受け取れる弁解に終始して被害関係者の感情をさかなでにするなど,真摯に反省しているとは到底認められない。 3 第3事件 被告人は,警察学校在学中,女子用のスクール水着を狙って夜間に小学校の敷地内に入り,校舎2階の渡り廊下部分によじ登って校舎2階の無施錠の窓から校舎内に侵入し,女子用のスクール水着を物色し,4着を選んで窃取すると,これらを警察の寮の自室に持ち帰って隠匿保管していた。被告人は,その動機につき「第2事件の証拠品を処分してしまったため,自分と第2事件とを結びつける状況を作り出そうと思った。」などと不合理な弁解に終始しているが,その態様や被告人の性的傾向から,本件がいわゆる色情盗であることは明白であり,その動機に酌量の余地はない。犯行態様も悪質で,被害弁償等慰謝の措置もなく,現職警察官による犯行という点で社会的影響も看過できない。 4 第7事件 被告人は,佐賀県鳥栖警察署留置場に勾留中,逃走を企て,警備が手薄になると認識していた休日に,被害者が一人になったときを見計らって,房の外に出るために巧妙に策を講じるなどした上で本件犯行に及んでおり,本件は非常に計画的かつ狡猾なものである。被告人は,被害者に対して両目付近を手指で突く,頸部に腕を巻き付けて投げ倒す,身体を押さえつける,股間付近を膝蹴りするなどの激しい暴行を執拗に加え続けており,その犯行態様は非常に粗暴かつ危険で悪質である。被害者は全治約2週間を要する傷害を負わされており,その身体的被害も軽微とはいえない。被告人は,公判廷において,本件は交際相手に自分のことを諦めさせるためにやったなどと不合理な弁解をしており,本件を真摯に反省しているとは認め難く,被害弁償等慰謝の措置もない。 5 まとめ 以上の各犯行の経緯及び動機,犯行態様,被害結果等に照らせば,被告人の刑事責任は極めて重大である。また,特に一連のわいせつ関連事件は被告人の特異な人格に深く根ざしていると思われるところ,被告人はいまだ自己の内面を直視して内省を深めるには至っていないことから,同種再犯に及ぶおそれも大きい。 したがって,被告人が公判廷において本件事実関係の大半を認めるに至ったこと,年齢が比較的若く前科がないことなど,被告人のために酌むべき事情を十分考慮しても,主文のとおり量刑するのを相当と判断した。 (求刑 懲役20年) 平成18年3月14日 佐賀地方裁判所刑事部 裁 判 長 裁 判 官 坂 主 勉 裁 判 官 下 津 健 司 裁 判 官 稲 吉 彩 子
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635 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2008/11/10(月) 23 04 42 照れているのか、それとも本気で嫌がっているのか。汗臭いと言って、真っ赤になって 後退りする式はとても可愛く、思わず近寄って抱きしめたくなったが、自制する。 朝、たっぷりと式を抱きしめた際に、式の汗の匂いがどんなものか知っているし、式が 思っているような不快なものではなく、どんな麻薬よりも強烈に僕を虜にするものだと 証明するには、近寄って抱きしめるのが一番なんだけど、つい先ほどメディアさんに 「常識を考えなさい」と叱られたばかりだ。 もっとも、 「葛木先生もメディアさんも、本っ当に凄いんですね」 という霧島さんの言葉どおり、あのお二方の方が遥かに凄いのだが。 差し出したタオルを受け取った葛木氏が首筋と顔を拭くと、終わった瞬間にメディアさんは ささっと近づいて、今度はスーツの埃を払う。 曲がったネクタイを直し、ズボンにもブラッシングをかけた後、ローブのどこからか靴墨と ブラシを取り出し、跪(ひざま)く形で革靴を磨きだす。 その間、葛木氏は基本的に微動だにしない。が、メディアさんがやりやすいように、ほんの 少しだけ体を傾けたり、靴先をずらしたりしている。 そして、終わったのを確認した後、「終わりました、宗一郎さま」と三つ指ついて構えそうな メディアさんの手をそっと取り、左の薬指に軽くキスをした後、ほっぺに今度はしっかりと キスをする。 「ひゃー。夫婦って強いですねぇ」 霧島さんのその言葉が、今の状況を端的に言い表していると思う。 男子生徒など口笛を吹いて冷やかしている命知らずもいるし、そうでなくても思わず拍手を してしまい、周りもつられていつの間にか大喝采となっている。 とは言え、思わず拍手をして祝福したいような気持ちにさせる光景と言うか。 この公衆の面前でそういう行為が出来る辺り、メディアさんも葛木氏もやっぱり只者ではない。 ……朝のは、絶対ただの八つ当たりだったと思うなぁ。あるいは、僕たちの行動がメディアさん たちの火をつけたのか。 「なぁ、幹也。夫婦ってああいうもんか?」 「そうだね。二人の間で合意が出来るのなら、何だって出来るのが夫婦ってもんじゃないかな」 やや呆れた表情でメディアさんたちを見ていた式がぽつりと聞いてきたので、僕はそう答えた。 実の所、夫婦という関係は非常に曖昧だと思う。 家族というものは基本的に血で繋がるものだが、その中で唯一夫婦だけは血で繋がらない関係だ。 『motherのmを取るとother』という英会話か英語学習教室のCMがあったが、 血ではなく、意思によって家族となるのが夫婦というものなんだと思う。 ただ、フランスでは出生率向上のために各種手立てを尽くしたが、どうも一番効果があったのは 婚外子を積極的に容認した(同棲カップルでの出産を既婚と同等に扱う)事ではないか、という 話もあるくらいで、夫婦というものはハードルの高いものでもあるようだ。 そういう意味においても、強い意志によって夫婦となったメディアさんが、こういう行為に 走るのは分からないでもない。 聞いたところによると、メディアさんは「幸せになるのが怖い」という事を言っていたそうだが、 最近の暴走ぶりを見るに、どうもその恐怖はどこかに行ったようだ。 あるいは、開き直って幸せを追求する事にしたのか。 ひょっとすると、メディアさんもアーチャーさんの消滅に衝撃を受けて、その傷を癒すべく 葛木氏との接触を求めているだけなのかもしれない。 ただ、仮にそうだとしても、僕に式や織が居たように、メディアさんには葛木氏がいる。 葛木氏は寡黙で、はっきりと何かを行うタイプではないが、どんな事になってもメディアさんを 力の限り支える人だ。 そういう夫に巡り合えたのはメディアさんにとって大きな幸せで、葛木氏にとっても支える妻が 居るというのが、励みになっているように思える。 やっぱり、この人たちは理想的な夫婦だな。 【選択肢】最近、短くてごめん A:で、式。今朝の返答を今、しっかり聞かせて欲しいんだけど、どうかな? B:えーと。じゃ、式。タオル投げるんで、受け取ってね 698 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2008/11/12(水) 23 39 46 さて、いつまでもあの二人を見ていたい所なんだけど、そうもいかないので、とりあえず 目の前の用事を片付ける事にする。 「えーと。じゃ、式。タオル投げるんで、受け取ってね」 「ああ」 何で式がゴシックテイストな衣装を着ているのか、とか、今朝の返事は結局どうなったんだ ろう、とかも思うわけなんだけど、まずは式にタオルを渡し、汗を拭いてもらう。 今日はいつ雨が降っても可笑しくない空模様で、気温はやや低めだがその分湿度は高く、 蒸し暑い。まあ、仮に今が冬であっても、あれだけ動き回れば汗だくになるだろう。寧ろ、 夏だからこそ、汗がすぐ冷えないから良いのかもしれない。 とは言え、じっとしていても汗が肌にまとわりつく不快感があるのが今の時期というもの。 僕が渡したタオルで顔を拭き、次に袖をまくって腕をふいた式だが、やはりそれだけでは 満足できないようで、胸元を見て、その後、ちらりとメディアさんの方を見た。 多分、服も着替えたいという事だったと思うんだが、メディアさんはにんまりと笑い、式は 露骨に舌打ちをする。 ……一体なにがあったんだ? 「そう言えば、何で式はここで組み手をしていたの?」 本当は服のほうを聞きたいんだけど、先ほどのメディアさんの表情を見て、あえてこちらを 尋ねる。 「聞くな」 「え?」 「だから、聞くなと言っているんだ」 「う、うん。分かった」 僕としては何気ない質問だったんだけど、式としては何故か触れて欲しくない所だったようで、 ぎろりとしたキツイ目で睨みつけられた。 睨み付けられたんだけど…… 「もー、式さんたら。すごく可愛いですって、その格好」 「いや、だから俺は」 「可愛いですって」 「いや、」 「可愛いです!」 「……ありがとう」 何故か霧島さんが可愛いを連発し、式が折れる光景を目にする事になった。 式の今の格好とあの組み手には何か関係があるみたいで、霧島さんにそれを尋ねようと口を 開きかけると、式がさっきよりも格段に物凄い目で睨み付けてきたので断念した。 「いい事、坊や。良い女には秘密が付き物なの。だから、良い男ってのは、その女の秘密を 受けとめるだけの度胸が必要よ。あまり検索するのは良くないわ」 「はぁ」 葛木氏からキスをされて、しばらく舞っていたメディアさんだが、そろそろ落ち着いたようで、 僕たちの側に来ると口を挟んできた。 「でも、閣下は葛木先生が聞いてきたら、何でも答えるんですよね?」 「当然です! 夫婦間に隠し事は禁物なんですから!」 「でも、やっぱり墓まで持っていきたい秘密はありますよね?」 「そりゃ、やっぱり恥ずかしい過去や後悔している事もあるけど、それを含めて全てを宗一郎様が 受け入れてくれたら今の私があるんだし。宗一郎様が求めるのであれば、やっぱり全てをお答え するのが妻というものでしょう」 「という事は聞かれない限りは答えない、と」 「正直、心苦しくはあるけれど、そこはやはり人として隠しておきたい微妙な女心というやつよ」 「いや、閣下はサーヴァントですって!(つっこみ)」 「そこはスルーする所よ!(つっこみ返し)」 「……俺、何でこんな所に居るんだろ」 「まあ、平和という事かな。良い光景だと思うよ。うん」 女三人寄れば姦しいというが、メディアさんと霧島さんは二人だけでも十分盛り上がり、 式も僕も置いてきぼりという感じだ。 まあ、この手の話に式が積極的に関わる姿、というのは想像しにくい。興味津々で聞き耳を 立てるも話に加われず、聞き耳だけ立てている姿なら簡単に想像できるんだけど。 だから式はウサギだと思うんだけどなぁ。 「あのー、顧問。そろそろ指示を頂きたいんですが。それとも、ただ顔を出しただけで、今は 僕らに一任してもらえるのでしょうか?」 葛木先生と式との組み手が終わり、部室に戻って待っていた部長が待ちきれずに僕に話しかけて きたのは、そんな時だった。 【選択肢】現在時刻は10時。11時から仮の追悼式です。 A:一任する B:指示を出す 【選択肢2】Aの場合は次の行動を ①:諜報部の部室にこのままいる ②:柳洞寺の本堂周辺に行く ③:客間に戻ってみる ④:追悼式の準備の手伝いに行く 【選択肢3】Bの場合は指示内容を イ:掃除を行う ロ:簡単な講義を行う ハ:追悼式の準備の手伝いに行く 869 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2008/11/16(日) 23 37 07 「ああ、ごめんごめん。 最近、外部顧問らしい仕事をしていない事だし、今日は講義を行おうか。時間が時間なんで、 講義というよりは訓示に近くなるかもしれないけど。 ほら、霧島さんたちも戻った、戻った」 部長の言葉に僕は答え、未だメディアさんと談笑している霧島さんたちを急かして諜報部の 部室に入る。 どうやら式と葛木氏の組み手は諜報部の活動の一環のようだけど、それが終わった後、 部長たちは部室に戻り、霧島さんたちは外で談笑という具合に分かれたようだ。 どちらが正しいかと言われれば、間違いなく終わった後は素直に部室に戻った部長達の方 なんだけど、霧島さんたちはメディアさんと話していたため、叱るのも難しい。 それに結果から言えば、僕だって組み手が終わった後、式と雑談をしていたわけで、他人を 叱れるような立派な立場に無い、という事になる。 結局のところ、僕がメディアさんに認めてもらった曖昧な立場、というやつが全ての原因の ようだ。 僕は柳洞寺仏教諜報部の外部顧問を引き受ける際に、毎日は諜報部に顔を出せない事を 告げているし、メディアさんもその条件を受け入れて(ただし、期限までの諜報部再建を 条件にして)僕との契約書を交わしている。 そして、僕が不在のときに諜報部をどうするのか、という事についても基本的には今まで どおり、つまりメディアさん達から特別の指示が無い限りは、部長や霧島さんらが独自の 判断で行動する、という事になっている。 これは、僕は専門知識を請われて特定業務遂行のために一時的に呼ばれた外部の人間で あるのに対し、諜報部の部員たちは言わば正社員であり、部長はその名の通り部のトップで あるという事、指導員として何度か訪れた際に諜報部の部長は諜報部のトップは自分だと いう意志が強く、僕が居る時ならともかく、僕が居ない時にただ命令だけ出していても 反発するだけだろう、と判断したからだ。 ただ、ずっとこのままにするつもりもなく、随時部長の指示を確認し、的確でないのなら その権限をどこかで取り上げるつもりだった。 今回、メディアさんにしばらく諜報部に専念するように言われた事で、必然的に僕が諜報部に 顔を出す時間も増えるだろう。暫く部長に任せる事で部長自身に「自分の方針の何が駄目なのか」に 気付いて欲しかったんだけど、それは諦めて諜報部の再建に全力を注いだ方が良さそうだ。 「顧問」 「うん。皆、席に着いたかな」 部長に促されて、僕は声を出して確認をする。眠そうに欠伸をしている者はいるが、空席はなし。 式はあの衣装を着たまま壁にもたれかかっているし、何故かメディアさんもどこからともなく パイプ椅子を取り出し、座っていたりする。葛木氏は見えないが、良いんだろうか。 「えーと、まずは彼女の事を紹介しておこうかな。彼女の名は両儀式と言って……」 「いい。オレの事はさっきメディア閣下が紹介した」 わざわざ閣下の所を強調して式が口を挟む。 言うまでも無く不機嫌な式が睨みつけると怖いものがあるんだけど、衣装が衣装のため、 諜報部の部員たちは一斉に歓声を上げる。 『リアル銀様だ』とか『ジャンクだ、ジャンク』『乳酸菌だろ』はともかく、『《I megu daisuki》だろ』 は意味が分からないんだけど。 というか、諜報部、本当に大丈夫なのかな。心配になってきた。 「はいはい、静かに。講義中は私語は厳禁です。和気藹々と行うのは良い事だけど、どこぞの 大学の講義室や学級崩壊した教室じゃないんだから。 敵陣営から『柳洞寺諜報部は講師が私語を慎めと言わないと誰もが話っぱなしだ』と陰口を 叩かれるのは嫌だよね。僕も嫌だし」 僕がそう言うと、部員たちはしゅんと大人しくなった。 今まで僕が講義をしている最中に部員たちが騒ぎ出した事はないので、やっぱり式の影響が 大きいんだと思う。そもそもメディアさんがどうやって式にあの服を着せたのか、どう部員たちに 説明したのかも分からないんだし。 「じゃ、今日の講義に入ろうか。とは言え、時間があまりないので、講義というよりは訓示に 近いかもしれなけど」 そう前置きして、僕は部員たちを見渡す。 「さて、第二種警戒態勢が発令されて今日で三日目。初日にいきなり敵の襲撃を受けるという 予想外の出来事があったけど、その後は順調に何事もなく警備が行えて一安心と言った所だと 思う。 初日の襲撃についても、皆が機敏に動いてくれたおかげで柳洞寺から奪われたり破壊された ものはない。遅くなったけど、諜報部の顧問として皆にお礼を言っておきます。本当にありがとう」 そう言って、僕は頭を下げる。 実際のところ、防げたのは運が良かったという一言に尽きるんだけど、部員たちが機敏に 動いてくれたのは事実だ。 「ただ、運がよかった面もあるので、今後も訓練を重ねていきたい。運命の女神は勝者にしか 微笑まないけど、死神は勝敗に関係なく襲い掛かってくるものだからね。 この大戦が終わり、諜報部の解散式を迎える時に、ここの誰一人も欠ける事なく解散式を 迎えるようにするのが僕の役目だと思っている。そのためには君達にもかなり無理を強いる かと思うんだけど、メディアさんへの忠誠心でそこは乗り切って欲しい」 今ここに居るのは、眠そうな顔をしている者、疲れきった顔をしている者、爛々と目を 輝かせる者と様々だけど、ここにいる全員を守っていきたいと思う。 今が事実上の戦時中である以上、死は突然に、だが公平にやってくる。 遠坂陣営の陸上部や間桐陣営の弓道部と違い、直接戦う事の少ない諜報部はそれほど戦死者が 出るとは思わないのだけれども、潜入操作を行う際、どうしても犠牲は出るだろう。あるいは、 治安の悪化により、お店を訪れている最中に敵の攻撃に巻き込まれるとか。 普通に生活していても、突然、見知らぬ人に切りかかられる時代だ。不慮の事故は避けられない にしても、諜報部の任務の一環で危険な行為を行う際、そのリスクを可能な限り下げるのが僕の 仕事だと思う。 「そして、敵の襲撃を撃退した後の諜報部というのは、ちょっと警戒心が足りないというか、 緩んでいる所があると思う。 柳洞寺の施設に損害は無く、漏れた情報もない。遠坂陣営のアーチャーは消滅した。けれども、 それだけだ。何かを得たわけじゃない」 「しかし、遠坂陣営のアーチャーを消滅させた事は大きなメリットだと思いますが」 部員の一人がそう発言する。 「柳洞寺も佐々木さんが重傷を負って、療養を余儀なくされている。遠坂陣営は消滅、こちらは 療養と差はあれど、現状において離脱しているのは一緒だよ。そして、柳洞寺と遠坂が戦力を 低下させたのに対し、我様、セイバー、間桐、イリヤの陣営はどこも戦力を低下させていない」 「しかし、多国間の戦争というのはそういうものでしょう」 言外にそれでもメリットと思うのかな、という言葉を込めた僕の発言に対し、彼は慌てて、 そう返答してきた。 「うん。だから戦争や戦闘なんてやるもんじゃない。やるなら無傷で勝てるくらい圧倒的な戦力を 揃えるか、弱者とのみ戦うかだけど……夢物語なのは分かっているよね」 そう言うと、彼は黙って下を向いた。 この時の柳洞寺の戦力はノーマル竜牙兵(2:2:1:4)のみであり、重装騎兵や弓騎兵は 研究が始まったばかりで、しかもこの段階では海のものとも山のものとも知れぬものであり (現状より高性能だという事が分かっていても、それが費用対効率に優れているのかどうか、 という面で)、「劣る質を数で補う」方式が良いと思われていた。 しかし、数で補おうにも竜牙兵を作成する予算がなく、また増えれば増えるだけ維持費も嵩む。 柳洞寺の主敵と言える遠坂凛にしても、すでに彼女が敵対している間桐陣営と手を結んでいたため、 決戦の際も間桐が主体となり、柳洞寺はその補佐、援軍で良いと軽武装、小規模路線を主張する者が 主流であった。 当然、無傷で勝てるくらいの圧倒的な戦力を保有する、というのは間違いなく夢物語だったのだ。 「というわけで、戦うことが下策である、という事は理解してもらえたと思う。 では、柳洞寺はどうするべきか。 メディアさん。柳洞寺の主目的、言うならば戦略目的は何ですか?」 「そうね。基本的には相互不干渉の権利を得る事かしら。全体的に見て、セイバーやギルガメッシュ よりも弱者とは言え、彼らの保護下で兵や資源を提供して生きる気はないわ。 そういう意味では、全ての勢力と恒久不可侵条約の締結が戦略目的かしら」 僕の質問に、頬に手を当てて少し考えた後、メディアさんはそう答える。 「霧島さん、翻訳を」 「閣下が葛木先生と、深山町内で、冬木市で、商店街で、デパートで、衛宮邸で、遠坂邸で、 過去、現在、未来の全てにおいて、膝枕からディープキスまで、誰にも妨害される事なく、 イチャイチャできる権利と権限を得ることが柳洞寺の目的であると仰(おっしゃ)っています」 「うん、翻訳ありがとう。僕も同意見だ」 ちょっと私はそんな事思っていないわよ、という声が聞こえたが、式がここぞとばかりに メディアさんを羽交い絞めにしていたので、僕は聞こえないふりをした。 「葛木氏とメディアさんが幸せな日々を送るための環境を整える事が、柳洞寺の最大の存在意義で ある事は言うまでも無いと思う。 以上の事から、柳洞寺はこの戦争の主役となるのではなく、外交によって他国の交戦を促し、 あるいは敵対心を煽る事でこう着状態に陥らせ、敵を弱め、こちらの地位を相対的に向上させて 侵略させない事が重要になる。 ここまで言えば、諜報部が柳洞寺においてどれだけ重要な立場にあるか分かってもらえると思う。 時には謀略を行い、時には汚い手を使ってでも柳洞寺の幸せを守るのが諜報部の役目だ。 評価される事は難しいかもしれないけれど、誇りに思って良い。諜報部が、メディアさんと葛木氏の 幸せのために存在する事を。 そして、そのために諜報部は全力を尽くさねばならない」 「閣下に敬礼!」 部長のその一言で、部員たちは一斉にメディアさんに向けて挙手の礼を行う。 この辺りの何も言わなくても一致団結できるノリの良さは、良くも悪くも諜報部の特徴だと思う。 未だ式に羽交い絞めにされているメディアさんはじたばたしているが、後の祭りというやつだし。 うん、僕もちょっと腹を立てていたのかもしれない。こうやってメディアさんを冷やかすのが 最高に楽しい。 まあ、後が怖くもあるんだけれども。 【選択肢】現在時刻は10時30分です。 A:「言わせてもらうけど、朝っぱらから布団で抱き合っていた貴方達こそどうなの!」 B:「さっさと追悼式に行きなさい!」 889 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2008/11/17(月) 23 12 09 「それなら言わせてもらうけど、朝っぱら布団で抱き合っていた貴方達こそどうなの! 同じ布団で上下に抱き合って、しかもあんなに舌を絡めあって。10分以上もお互い目が空ろに なるまでキスを続けた挙句、しかも『馬鹿だなぁ、鼻で息をすれば良いんだよ』みたいなイベントも 起こさないなんて、どれだけ手馴れているの!」 予想通りというか、予想外というか。僕たちに冷やかされたメディアさんは、そんな爆弾を 落としてくれた。 あ、式が固まっている。無理も無いか。 「式さん、それ本当ですか!」 「やっぱり、二人は付き合っているんですね!」 「諜報部は閣下と葛木先生のみならず、顧問と特別顧問の恋愛も全力でサポートしますよ! おはようからおやすみまで、ライオンの如く暮らしを見つめる事を誓います!」 「うん、ありがとう。だからちょっと落ち着いてね」 メディアさんの言葉に暴走する諜報部部員。やっぱり、諜報部の将来が心配でならない。 例えば潜入先でカレン・オルテシアの独白を聞いて、衛宮邸宅に押し入って「衛宮さん、 責任を取るべきです!」と詰め寄る霧島さんの姿とか。うん、簡単に想像できるな。 「それで、黒桐さん。閣下の発言は事実なんですね?」 椅子から立ち上がり、ペンを片手に霧島さんは発言する。 「できれば、お二人の馴れ初めを」 「プロポーズはどちらからされたのですか? また、その言葉は?」 「生まれてくる子供には何と名前をつけるのですか?」 「輪転機、輪転機止めろ。一面差し替えだ、号外も出すぞ!」 「ちょっと待った」 霧島さんの発言を皮切りに、部員たちは次々と立ち上がり、矢継ぎ早に質問を浴びせていく。 無論、こちらが答える暇など与えてくれない。というか、質問が明後日の方向に向いて行ってる 気さえするが。 「えーと、馴れ初めは僕が高校生になるちょっと前に式を見て一目惚れして、入学式の時に声を かけた。プロポーズは僕からで結婚してください、と。生まれてくる子供は実際のその時に 式と一緒に考えるかな。今の段階だとそういう状態になっていないので。 新聞と号外は、ちょっと勘弁して欲しい。 他に聞きたいことはあるのかな? 無ければこれで終わりにして、追悼式に行きたいんだけど。 そろそろ時間なので」 誤魔化そうかな、とも思ったんだけど、誤魔化した所で良いことはないだろうと思ったので、 そのまま答える事にした。 大体こういうのは、戸惑ったり照れたりするのが面白いから皆騒ぐのであって、ちゃんと 答えてしまえば、案外面白くも何とも無いものである。 メディアさんの場合も、恥らうメディアさんが面白いから諜報部の皆が騒ぐのであって、 メディアさんが堂々としていれば……それはそれで崇拝される気がするなぁ。寧ろ、恋愛事の 相談をされて、それだけで日々の御飯が食べれるような人になるとか。 とりあえず僕が淡々と答えたため、盛り上がっていた諜報部の部員たちはどこか白けた表情を 見せて、固まっていた式も話が心配していた方向に向わない事にほっとした表情を見せていた。 「はは、それでは拙僧が一つ。黒桐殿は夢を見るための夜か、それとも夢をかなえるための朝か、 どちらを望まれますかな。また、両儀ど「式で良い」式殿はどちらを望まれますか」 僕やメディアさんがまだ来ないので、呼びにきたのだろう。開けっ放しのドアから顔を覗かせた 零観さんはそんな事を聞いてきた。 【選択肢】 A:夢を見るための夜 B:夢をかなえるための朝 C:答えない(答えられない) 46 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2008/11/22(土) 16 27 45 「夢をかなえるための朝ですかね」 零観さんの質問に僕はちょっと考えた後、そう答えた。 「ほほう。理由は?」 「夢を見るための夜、というのは夢に逃げているような気がするんです。夢をかなえるための朝は 現実を捉え、前向きだと思うんですが」 「なるほど」 僕の言葉に零観さんはいつも通りのにこやかな顔を見せて頷く。 「式殿はどうかな?」 「愚問だ」 式は少しも考える事なく答える。 「夢の中でどんなに良い夢をみた所で、目が覚めたら泡と消えるのならそんなものに意味は ないだろ。そんな夢を見るくらいなら、いつもと変わらぬ日常の夢を見たほうがマシだ」 「うむうむ。結構、結構」 式の言葉は僕の言葉よりも辛辣で、ある意味、零観さんに喧嘩を売っているような言葉 だったけど、それでも零観さんは人の良さそうな顔のままだった。 「では、夢が叶えてはいけない夢や叶わない夢、例えば血縁と結ばれる事であったり、 死別した恋人と再び会う事であった場合はどうするかな?」 「それは……」 「それこそ、目を覚まさせて現実を見させるしかないだろ。そんな夢、現実にされたら こっちが迷惑する。諦めさせるか、別の夢を見つけるようにしてやるのが一番だ」 零観さんの質問に、口ごもる僕に対して式はまたも躊躇無く切って捨てる。 と同時に、何故か僕を睨んでいて正直、ちょっと怖い。 「いやはや、式殿はお強い。明確ですな。ですが、人はそれほど強くないものです。 そもそも坊主というものは、現世の不安に付け込み、あるかどうかも分からぬ来世や 極楽浄土というもので金と人を集めておる。 罪を犯す事なく人が生きる事は困難であるし、あるいは人が生きているという事は それだけで罪であると説法し、だから金を出せ、奉仕活動をせよと解く。 そして、その金と労働で坊主は良い物を食い、良い酒を飲み、良い袈裟を着る」 実に生臭い生き物である、と零観さんは続ける。 元々零観さんは達観した所、もっと言うと豪放磊落(らいらく)な所があったが、 ここまで断言するとは流石に思いもよらなかった。 「じゃ、何のために坊主はいるんだ」 「上から吸い上げた金を下に落とし、下を救済する。ま、富の再配分ですな。 金のある者からは金を、金の無い者からは労働力を出させ、心の病んだ人間には 口先で希望を、体を病んだ人間には食料と存在意義を与える。 その目的は、己が権力を保持、拡大するためであるが、それによって現世救済となる。 いや、なっていた、ですな。今はその役目を政府が担っております故」 かか、と零観さんは笑う。 「拙僧の言い方で惑わされたようだが、夢をかなえると一口で言っても方法と方向がある。 例えば、ある人がある人を一方的に好きになった。振り向いてもらえるよう努力し、 振り向いてもらい、お互いに全ての障壁を乗り越えれば良いかなえ方となりますが、 無理心中など悪いかなえ方もある。 前向きであり、行動的である事が良いことなのではなく、例え夢を見る夜を望んでいても、 節度ある付き合い方であれば良いのではないか、夢をかなえるための朝に疲れたものが、 一時的に休む場を夢を見るための夜に求めても良いのではないか、そう思うわけですな」 「つまり?」 「物事には何事にも程度、方向というものが存在する、という事ですな」 結論を言え、と言わんばかりの式の言葉に零観さんはそう答える。 「宗教は阿片だと言ったのは、レーニンだったかスターリンだったか忘れましたが、例え 阿片であっても少量であれば痛み止めとなり、大量となれば廃人となる。痛み止めとして使えば、 薬となるが、自己の快楽のために使えば正に廃人となる道を突き進む道具にしかならない。 正に宗教を表している言葉ですな」 「宗教とうより、思想そのものではないのでしょうか?」 「まあ、その面も無きにしも非ずというやつで。狂信的な思想は宗教となるものですから」 やはり程度が大事ですぞ、と零観さんは言う。 この言葉を後に僕たちは実感する事になる。 決して強敵ではなかったが、潰しても潰しても何度となく柳洞寺の活動を妨害をしてきた 平和団体。彼らの狂信的な思想と理念を僕たちが理解する事はついに無かったが、もし、 彼らが戦国時代の石山本願寺、根来衆や雑賀衆くらいの資金を武装を保持していれば、 大きな敵となって立ち塞がったに違いない。 話し合いの通じない相手との抗争というのは、ほとんど悪夢そのものだ。 本願寺も雑賀、雑賀も宗教団体だからこの例えは可笑しいはずなんだけど、平和団体の 狂信的な思想は正に狂った宗教団体が相応しいと思う。まあ、宗教法人の敵が平和団体と いうのも皮肉が利いていると思うんだけど。 「さて、拙僧からはそこまでです。柳洞寺の幕僚も皆、葛木夫妻を応援しておりますし、 黒桐殿と式殿が恋人同士であるのなら無論それを応援する準備も用意もありますぞ。 ただし、黒桐殿と式殿は恋人同士なので、諜報部や研究班が崩壊するほど、あまり濃厚な お付き合いは遠慮して頂きたい。夫婦であれば、どんな濃厚なお付き合いであっても、文句は ありませぬが。まあ、若い坊主も多いので彼らの苦行をあまり増やしすぎるもの困り者ですな」 とても宗教家とは思えぬ発言を連発している零観さんだが、ちゃんと修行を積んだ高僧であり、 普通の修行僧にこの考えを教えるのはただの逃げになると思っているようだ。 この辺りは一休さんでお馴染みの一休和尚に近いのかもしれない。彼もまた飲酒、肉食、 女犯はおろか、妻帯し子供もいたというが、同時に高僧として知られる。宗教というか、教えの 本質を捉えようとして、試行錯誤した結果なのだろう。 一般の僧侶から見れば若い零観さんがその境地に達しているのは、本人の人柄のなせる業 だろうか。 「では、移動しますか。部長は後をよろしくお願いする。式は……」 「オレは残る」 「うん、それが良いだろうね」 式はあのゴシックテイストな衣装を着せられたままなので、さすがにお葬式に近い追悼式には 問題があると思う。 着替えさせてくれませんか、という意思を込めてメディアさんを見たものの、メディアさんの 答えは否。式もまあ、無理にでも参加したいというわけでもないようなので、この場に残って もらう事にした。 「じゃ、式さん、式さん。黒桐さんとの馴れ初めを!」 「はいはい、霧島さん。そういうのは後で。あと、部長。今日はこの後自習にして良いよ」 「分かりました」 先ほど注意したばかりだというのに自制する気のない霧島さんに、気だるそうな式。 まあ、他の子も興味津々なので止めるだけ無駄だろう。 そう思って僕は部長に自習にする権限を与えた。 追悼式の場所に向いながら僕は考えた。式の言葉と零観さんの言葉は、重い。 僕が式をどれだけ好きでも、それが式の負担となるような事はいけないし、諜報部の活動に 支障をきたすような事も駄目だ。 その意味で、今朝のメディアさんの叱責は当然なんだろう。 ただ、式は気付いているのだろうか。式の言葉はそのまま織との関係に関する言葉となる。 居なくなった織。もう、会える事はない、と言った織。確かに織と会えるのは夢の世界だけだろう。 もし、式が織との関係をそう前向きに捉えてくれているのなら、嬉しいんだけど。 【選択肢】今日は良い夫婦の日です A:一旦話をここまでにして、良い夫婦の日のイベント話に移る B:このまま話を続ける なお、Aの場合、今日、明日で終わらない可能性もあるので、そこの所を考えて 投票をお願いします。ふじのんファンの人には、ふじのんが止まっているのはゴメン としか言えない。申し訳ないです。 いい夫婦の日記念イベント 夢を叶えるための夜 黒桐幹也の結婚 第6ターン 15 黒桐幹也の結婚 第6ターン 13 黒桐幹也の結婚
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登録日:2017/11/22 Wed 02 25 00 更新日:2024/05/16 Thu 20 03 05NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 さそり座 イケメン ハイカラバンカラデモクラシー ハロウィン生まれ ハーレム パワーファイター モテ男 リア充 一夫多妻 二刀流 伊達男 体育会系 兄弟殺し 天元様 天元突破 奥さんは美人 妻帯者 宇髄天元 小西克幸 巨漢 忍 忍びなれども忍ばない! 愛妻家 本当は優しい人 柱 残響散歌 毒家族の被害者 派手 派手に行くぜ! 派手好き 派手柱 濃すぎるキャラクター性 爆弾 祭りの神 結構重い過去持ち 銀髪 音の呼吸 音柱 鬼殺隊 鬼滅の刃 いいか?俺は神だ!お前らは塵だ! まず最初はそれをしっかりと頭に叩き込め!!ねじ込め!! 俺が犬になれと言ったら犬になり猿になれと言ったら猿になれ!!猫背で揉み手をしながら俺の機嫌を常に伺い全身全霊でへつらう(・・・・)のだ! そしてもう一度言う 俺は神だ!! 善逸(やべぇ奴だ…) 宇髄(うずい)天元(てんげん)とは『鬼滅の刃』の登場人物の一人である。 CV 小西克幸 ◆目次 ◆プロフィール ◆概要 ◆外見 ◆性格◆宇髄の妻まきを 雛鶴(ひなつる) 須磨(すま) ◆戦闘能力譜面 装備 ◆流派 ◆活躍 ◆余談 ◆プロフィール 誕生日―10月31日(さそり座・ハロウィン) 年齢―23歳 身長―198cm 体重―95kg 出身地―不明 趣味―嫁と温泉巡り、秘湯探し 好きなもの―ふぐ刺し ◆概要 柱の称号を持つ9人の鬼殺隊最高位隊士の一人「音柱」。 初登場は鬼殺隊本部にて炭治郎、禰豆子の処分に関する柱合裁判で、他の柱たちと共に姿を見せた。 曲者揃いな鬼殺隊にあってなお特異な経歴で入隊した男であり、宇髄は表向き(それすら裏だが)は江戸の頃には絶えたとされる忍の末裔。 ただし、ある理由から彼は忍を抜けており、「元忍の鬼殺隊・柱」という肩書きとなる。 そのため戦闘能力だけでなく、隠密行動や情報収集といった技能に長けている。 さらに柱の中では唯一の既婚者で、3人の巨乳美人なくノ一を部下兼妻として迎えている甲斐性持ちでもある。 ◆外見 二刀を背負った筋骨隆々の大男。 頭にはサラシを巻き、顔面は左眼にペイント、ピアス、宝石で飾られた額当て等とにかく派手に装飾されている。 また、髪色は銀色に複数の色が散った虹色、爪も複数の色で塗り分けられているといった徹底ぶり。 大正時代の人間としては確実に浮きまくりであるが、化粧を落とし装飾を外した素顔は正統派の美青年。 本人としては「地味だから」と不本意らしいが、敵愾心全開だった善逸が認めるくらいには美青年である。 ◆性格 変わった人の多い柱の中でも、とりわけ目立つ存在。柱には過激だったり、コミュケーションに難のある人も少なからずいるが、彼はかなりコミュケーションが取りやすい。物事の尺度を派手や地味で語り、派手そうな事柄があると少年のように目を輝かせる。過剰な装飾品も派手だからということだろう。忍なのに。 自らを「派手を司る祭の神」と称したりと残念センスだが、それを受けて「俺は山の王だ」と口にした伊之助には「気持ち悪い奴だな…」とドン引きな態度を示すなど色々面倒臭い。 ただし、根は面倒見の良い人物であり、炭治郎たちとも上記のやりとりや強烈な腹パンを通してすぐに打ち解けた。……善逸は嫉妬に燃えていたが。 禰󠄀豆子に対する考えは、(自身や自身の家族が鬼に襲われた経験がないためか)だいぶ温和な方であり、人を襲わないことが証明されてからは、特に敵視はしていない。 また、かなりの愛妻家でもあり、自分の命より名も知らぬ一般人や妻3人の命の方が大事だと大真面目に、しかしサラッと語れるいい男。 命の順序は「妻>堅気の人間>俺」と「派手に」決めており、妻にも任務より自身の命を大切にするよう言い聞かせている。 そんな宇髄のことを彼女たちも愛しており、夫婦間、妻同士共に関係は非常に良好。 妻が3人いること自体は彼が浮気性だからとかではなく、宇随家の「十五歳になったら3人の女性を妻に持つ」という掟によるもの。 「妻は一族の長が相性を考慮して選ぶ」らしいが、後述する過去そして仲の良さからして、経緯は切っ掛けに過ぎないのだろう。 豪快で気さくな兄貴分といった性格の宇髄だが、この手のキャラでは珍しく傲慢ではなく、自身の実力を過信せず、比較的謙虚に振る舞っている。 「この広い国には俺より凄ェ奴がうようよしている」と嘯くのは柱の中にあっても同じであり、特に煉獄杏寿郎や悲鳴嶼行冥、時透無一郎らを自身より格上の存在として捉えている様子。 案外、普段の傲岸不遜な物言いも自分自身に自信をつけ、奮い立たせるためのものなのかもしれない。 面倒見が良い、話が通じる、意外と謙虚など、 良い意味で、当初のイメージが大きく覆ったキャラ と言える。 忍びらしさと忍らしくなさという、ある種矛盾を抱えた男だが……。 忍・宇髄天元について 嘘じゃねぇよ 忍は存在する 姉弟は九人いた 十五になるまでで七人死んだ 一族が衰退していく焦りから 親父は取り憑かれたように厳しい訓練を俺たちに強いた 生き残ったのは俺と二つ下の弟のみ そして弟は親父の複写だ 親父と同じ考え 同じ言動 部下は駒 妻は跡継ぎを産むためなら死んでもいい 本人の意思は尊重しない ひたすら無機質 俺はあんな人間になりたくない 生来の性であったかは定かではないが、とにかく、幼少から同じ教育を受け一人前になるまで生き残った兄弟にも差異があった。 弟は環境に順応し、望まれた能力と精神を持つ忍になった。 兄は与えられた訓練をこなす能力はあれど心までは忍になりきれず、そんなものになりたくないという拒否感を心中に抱いたまま育ったのだ。 それからどのくらい経っただろう。天元は忍を抜け、鬼殺隊に入隊していた。 ある時、産屋敷耀哉―――お館様は彼を肯定し感謝を述べる。 自分を形成する幼少期に植え込まれた価値観を否定しながら戦いの場に身を置き続けるのは苦しいことだ 矛盾や葛藤を抱えながら それでも人を守るために戦ってくれてありがとう 俺の方こそ感謝したい 貴方には お館様が受け入れてくれたから、肯定してくれたからこそ、俺は、どっちつかずの俺は居場所を手に入れられたのだと。 ◆宇髄の妻 宇髄が妻にしている3人の女性。 3人ともくノ一であり、宇髄が忍だった頃からの付き合い。かつての経験を活かして潜入工作や避難誘導などで宇髄をサポートしている。 容姿も性格もバラバラで、時たまコントのように揉めることがあるが、基本的には姉妹のように仲が良い。 なお3人とも堕姫から美しいと判断される美女で、おまけに例外なくスタイル抜群な巨乳。 まきを あたしたちも加勢するから頑張りな猪頭! CV 石上静香 宇髄の妻その1。20歳。 宇髄の親戚にあたる人物。前髪だけ色の違う短めのポニーテールが特徴的。 気の強い姉御肌で勝気な口調が目立ち、ヘタレ気味な須磨に喝を入れる姿を見せる。 身体能力がずば抜けているが、短気な気質が災いして任務に失敗することもあるらしい。 雛鶴(ひなつる) やはりどこかできちんとけじめをつけなければ恥ずかしくて陽の下を生きていけない その時四人が揃っていなくても恨みっこなしです CV 種﨑敦美 宇髄の妻その2。21歳。 忍の里では宇髄家に次ぐ序列の家の出身。 髪をオールバックのポニーテールにした女性。 穏やかで落ち着きのある雰囲気が特徴。よく張り合っているまきをと須磨を嗜めるなど、妻3人のまとめ役を買って出ている。 忍だった時代に人の命を奪ったことを悔いており、罪滅ぼしも兼ねて上弦の鬼を討伐した後は一線を退いて穏やかに生きることを宇髄に提案している。 とは言ってもくノ一らしく度胸もあり、上弦の鬼を相手にしても臆さず宇髄の援護に回れるだけの胆力を持つ。 ファンブックによれば諜報能力、戦闘能力のバランスに非常に優れているとのこと。 須磨(すま) ほんと気持ち悪いですほんとその通りです!天元様に言いつけてやります CV 東山奈央 宇髄の妻その3。19歳。 元は彼女の妹が宇髄の妻になる予定だったが、「自分が行きたい」と大泣きした挙句襖を突き破る実力行使で宇髄に嫁いだ。 ウェーブのかかった長髪が特徴。 天真爛漫だが泣き虫かつヘタレ気味で、自身を「味噌っかす」と自虐し泣き言やネガティブな発言が目立つが、必死に避難誘導をする辺り単なる泣き虫ではない。 というか、潜入していた時の立ち位置は須磨「花魁」である。他2人の潜入能力は不明だが、少なくともくノ一として一流の能力を持つことは想像に難くない。 ファンブックの情報によると、男性女性どちらも好きという両性愛者らしい(*1)。 ◆戦闘能力 柱の中でも2番目に位置する怪力に加えて元忍らしい俊敏さと高い洞察力を併せ持ち、一般人はおろか炭治郎たちのような隊士ですら話しかけられるまで接近に気づけない程に気配を希薄にできる。 某暗殺一家がごとく身体には毒への耐性も付けているが、あまりに強い毒に対しては完全な無効化はできない。 また善逸と同じような超人的な聴力と絶対音感を併せ持ち、彼ほどの精度は無いにしろ聴覚のみで周囲の状況を把握する事も可能。 武器はヌンチャクのように鎖で持ち手の先端同士を繋いだ大振りの2本の日輪刀。刀身の色は金色。 単純な二刀流で戦うこともできるが、片方の刀を振り回して高速で回転させたり、斬撃を放つ瞬間に片方の刃の先端を指で掴むことで刃の間合いを伸ばして離れた相手を攻撃するトリッキーな剣術を駆使する。 また、剣術だけでなく下記にある様に特製の火薬玉を併用していることが特徴。 譜面 絶対音感による超人的な聴力で相手の攻撃動作の律動を読み、脳内で音に変換する宇髄独自の戦闘計算式。 これにより相手の癖や死角を読み取る事が可能になり、唄に合いの手を入れるが如く音の隙間を攻撃すれば打撃を与えられるようになる。 譜面の完成には時間をかけた分析が必要であるものの、以降は格段に有利な戦闘ができる。 装備 ムキムキねずみ CV 木村昴 ボディビルダーの如き肉体を持ち二足歩行する化け物以外の何者でもない外見をした鼠の忍獣。 使役者である宇髄と同じ額当てを身に着けており、高度な知能と1匹で日輪刀を運搬できる筋力を持つトンデモ鼠である。 宇髄の命令のみならず他の隊員の命令も忠実に遂行できる柔軟性も兼ね備える。 アニメ版の大正コソコソ噂話によると、根性のある鼠だけを集めて鍛えただけでなく、自らの肉体美に惚れ惚れするナルシストな一面も持っているらしい。 宇髄は「影の鬼殺隊といってもいいだろう」と自負している。 因みにアニメ版では「ムキッ」「ムキッ」を言わせるためだけに大物声優が起用されたが、そもそもこれは大半の読者及び視聴者が擬音だと思っていたため声優が就くこと自体を予想した人が少なかった模様。 火薬玉 宇髄独自の武装。 剣の刃が触れると、刃との僅かな振動と摩擦熱によって起爆する仕組み。 上弦の鬼の体を焦がすほどの威力があり、フェイントや牽制、更には音の呼吸の斬撃と同時に使われたりとよく多用される。 当然これだけで鬼を滅ぼすことはできないが、中距離への範囲攻撃を有していることで戦いの幅を大きく広げている。 もちろん間違って暴発すれば即爆死なので取扱いには要注意である。 毒苦無 一度に何本も発射できる連弩のような大掛かりな装備を雛鶴に持たせており、状況の打開に大いに役立った。 やはり胡蝶しのぶ特製であろうその毒は十二鬼月の下弦の鬼にも通用したという。そして上弦の鬼には…。 ◆流派 全集中 音の呼吸 音の呼吸は雷から派生した呼吸である。 斬撃を打ち込むごとに爆発が発生するが、前述の通り火薬玉を併用するため、演出ではなく実際に起こっている。 全体的に体術と剣術を複合させた技構成であり、走力や瞬発力が重要となる流派。 爆発を伴う攻撃も多いことから「的確に状況を判断できる観察眼」と「技巧の精密さ」も求められるテクニカルな一面も持つ。 型一覧 壱ノ型 轟(とどろき) 2本の刀を振りかぶり、叩きつけるようにして放つ爆撃のような斬撃。 二連の爆撃は地面深くに大穴を穿つ程の威力があり、実際に爆発も発生するためとてもうるさい。 肆ノ型 響斬無間(きょうざんむけん) 2本の刀をヌンチャクのように振り回して目の前に爆発と斬撃の壁を形成する広範囲攻撃技。 作中では正面からの攻撃から多くの面積を守る用途で使われた。 伍ノ型 鳴弦奏々(めいげんそうそう) 2本の刀をそれぞれ高速で回転させた状態で突進しながら、無数の爆発を生みつつ流れるような連続した斬撃を放つ技。 なお無数に発生する爆発音の影響で周囲は非常に騒がしくなる。 ◆活躍 竈門兄妹の裁判の際は即刻処刑を言い放った煉獄に賛成したが、炭治郎の弁明に対しては「それならその鬼が人を喰っていないこと、これからも喰わないことを口先だけじゃなく証明しろ」と中立寄りの意見を出している(*2)。 その後、鎹鴉から煉獄の訃報を受けた際には「煉獄ですら上弦の鬼には勝てないのか」と彼を高く評価していたことを思わせる反応を見せた(*3)。 そして、煉獄の戦死から4か月が過ぎようとしていた頃、突然蝶屋敷に現れ、アオイとなほを攫おうとしていた。というか既に腕と肩に抱え悠々と屋敷を出ようとしていた。 カナヲと、任務を終えて偶然屋敷に戻ろうとしていた炭治郎が阻止しようとしたため一端事なきを得るが、「俺は女の隊員が必要だからこいつらを連れていく。継子じゃない奴は胡蝶の許可を取る必要もない」という隊律に則ってこそいる(が家主が聞いたらキレそうな)道理で依然として宇髄は譲らない(*4)。 だが炭治郎に加えて善逸と伊之助が首を突っ込んで来たことで少し考え、アオイの代わりに3人を任務に同行させることに決めた。 宇髄が取り組んでいたのは吉原の遊郭に巣食うと思われる鬼の探索。 自分が客として通って探りを入れても手応えがなかったため、くノ一である3人の妻を潜入させていたのだが、彼女らの定期連絡が途絶えたため遊女として事件及び妻の安否の調査ができる女の隊員を調達しようとしていたのだ。 ということで炭治郎たちは彼の手であまりにも不細工な女装を施され、当たりがついていた3軒の店に売られてゆくのだった…。 そんな不細工ども(伊之助はともかく)を思惑通りに売り込めたのは宇髄の顔とトークが要因の9割強であることは言うまでもない(*5) 。 しかし、調査開始からしばらく経って京極屋に潜入していた善逸からの定期連絡が途絶え、消息がわからなくなってしまう。 宇髄はこれを「自身の判断ミスが原因」とし、炭治郎・伊之助に対して「任務の打ち切り」と「花街からの脱出」を命じるのだった。 その後、宇髄は京極屋の旦那から蕨姫花魁と雛鶴の情報を聞き出すと、切見世から衰弱した雛鶴を回収した後、蕨姫花魁=堕姫の討伐に向かう。 地下空洞での伊之助と堕姫の分身体・蚯蚓帯の戦闘を聞きつけると、音の呼吸の斬撃、というか爆撃により地上から地下空洞までの風穴を開け参戦、目にも留まらぬ斬撃により蚯蚓帯を瞬殺する。 その後、地下空洞に囚われていた須磨とまきを、大勢の遊女達の無事を確認すると、散り散りになりながらも堕姫の元へ逃げた蚯蚓帯を追跡する。 なお、この際に3人の嫁達を気遣い労う様子は非常にイケメン。そりゃモテるよね。 そして、禰豆子の暴走を必死に食い止める炭治郎の前に音も無く現れると、同時に堕姫に気づかれることなく彼女の頸を切断する。 炭治郎が命を省みずヒノカミ神楽を使用し、禰豆子が鬼化を急速に進めることでやっと追い詰めた相手を瞬殺するという柱としての実力を見せつける形となった。 こうして吉原に巣食っていた鬼を宇髄が無事討伐し、任務完了かと思われたが、 日輪刀で頸を切断されたにもかかわらず身体が崩壊せず、大粒の涙を流して泣きじゃくる堕姫の様子に疑念を抱く宇髄。 次の瞬間、堕姫の呼びかけに応じるようにもう一体の鬼が彼女の身体から出現する。 宇髄は即座に攻撃を仕掛けるが、堕姫をあやす鬼にこともなく躱され、逆に傷を負わされてしまうのだった。 へぇ やるなぁあ 攻撃止めたなぁあ 殺す気で斬ったけどなあ いいなあお前 いいなあ こうして真の上弦の陸とも言うべき妓夫太郎・堕姫兄妹との死闘の幕が上がる。 初撃こそカウンターを喰らったものの、周りの人間を逃がしつつ妓夫太郎の血鬼術・飛び血鎌を捌いて反撃する宇髄。 妓夫太郎は「今まで殺した柱たちと違う 選ばれた才能だなぁ」と妬みをぶつけるが、宇髄はこれを一笑に付す。 才能? ハッ 俺に才能なんてもんがあるように見えるか? 俺程度でそう見えるならテメェの人生幸せだな 俺が選ばれてる?ふざけんじゃねぇ 俺の手の平から今までどれだけの命が零れたと思ってんだ (そう 俺は煉獄のようにはできねぇ) そんな宇髄に妓夫太郎は「だったらお前がまだ死んでない理由は何だ?俺の“血鎌”は猛毒があるのに」と憤るが、「俺は忍の家系なんだよ 耐性つけてるから毒は効かねぇ」と切り捨てる。 しかし、いかに毒耐性が強い元忍でも上弦の鬼の猛毒を完全に無効化することはできず、血鎌の毒は宇髄の体を確実に蝕んでいた。 それに気づいた妓夫太郎は勝ち誇ったように凄惨な笑みを浮かべるが、宇髄はなおも強気の姿勢を崩さず、二刀流を活かした変則的な剣術と火薬玉を駆使し、上弦兄妹と互角の戦闘を繰り広げる。 兄妹の頸を同時に狙う宇髄が自分達の不死のカラクリを見抜いていることに勘付く妓夫太郎。 そこへ地下空洞から追いついた善逸と伊之助、そして禰豆子を安全な場所に退避させた炭治郎が参戦、吉原に潜入した鬼殺隊の剣士が戦場に集結する。 勝つぜ 俺たち鬼殺隊は 下っ端が何人来ようが勝機は生まれない、頼みの綱の柱が毒にやられている以上お前らの勝ちはないと言い放つ上弦兄妹だったが、宇髄は負けじと勝利を宣言する。 余裕で勝つわボケ雑魚がァ!! 毒回ってるくらいの足枷あってトントンなんだよ 人間様をなめんじゃねぇ!! こいつらは三人共優秀な俺の“継子”だ 逃げねぇ根性がある 手足が千切れても喰らいつくぜ!! そしてテメェらの倒し方はすでに俺が看破した 同時に頸を斬ることだ 二人同時にな そうだろ!! そうじゃなけりゃそれぞれに能力を分散させて弱い妹を取り込まねぇ理由がねぇ!! ハァーッハ!!チョロいぜお前ら! 自分は煉獄の様にはなれないとある種の自嘲を浮かべた宇髄。 しかし、毒に侵されながらも闘志衰える事なく味方を鼓舞するその姿に、炭治郎は確かに今は亡き炎柱の面影を見るのだった。 その後、宇髄は炭治郎と共に妓夫太郎との交戦を再開。 戦力として劣る炭治郎が宇髄の死角の援護に徹することで次第に統制のとれた連繋を見せるようになる。 そこへ雛鶴が藤の花の麻痺毒を塗った苦無を大量に乱射、妓夫太郎が防御行動をとった隙をついて、自身にも苦無が刺さることを厭わずに宇髄が両脚を切断、さらに苦無を1本突き刺す事に成功する。 とうとう追い詰めたかに思えたが、妓夫太郎は瞬時に麻痺毒を分解し、円斬旋回・飛び血鎌で反撃、頸切断は失敗に終わる。 その後も宇髄は隙をついて妓夫太郎の頸を背後から狙うものの、頸を180度回転させて歯で日輪刀を受け止める鬼ならではの戦法によりまたしても失敗、直後に炭治郎が堕姫と戦う善逸と伊之助の援護に回ったことで、妓夫太郎と単独で戦闘を続行する。 しかし、とうとう毒が全身に回ったのか心臓が停止、さらに左腕を切断されてしまう。戦力の要である宇髄の死亡により鬼殺隊の勝利は絶望的かと思われたが…… 「譜面」が完成した!!!勝ちに行くぞォオ!!! 自分以外の全員が戦闘不能になりながらも諦めず、隙をついて隠し持っていた苦無を突き刺し、麻痺した妓夫太郎の頸に刃をかける炭治郎。 しかし、あと一歩のところで反撃されてしまい頸切断に失敗、万事休すかと思われたが、間一髪で死んだと思われていた宇髄が炭治郎の危機を救う。 実は宇髄は筋肉によって自ら無理矢理心臓を止め、一時的に毒の巡りを止めていたのだった。 さらに独自の戦闘計算式「譜面」を完成させると、毒に体が侵されている状態にもかかわらず片腕で円斬旋回を全て捌ききり、そして左目を切られながらも自身の体を盾に妓夫太郎の身動きを封じる。 その隙を見逃さず、全身全霊の力を振り絞りヒノカミ神楽を使用した炭治郎が妓夫太郎の頸切断に成功、同時に善逸と伊之助が堕姫の頸を切断し、激闘に決着をつけるのだった。 その後、死の間際に発動した円斬旋回の暴走は何とか回避するも、とうとう毒が全身に回り、死を覚悟した宇髄は愛する3人の妻たちに遺言を語ろうとするが…… 最期に言い残すことがある…俺は今までの人生 天元様死なせたらあたしもう神様に手を合わせません 絶対に許さないですから ちょっと黙んなさいよ 天元様が喋ってるでしょうが 二人とも静かにしてよ…! (嘘だろ?何も言い残せずに死ぬのか俺) (毒で舌も回らなくなってきたんだがどうしてくれんだ 言い残せる余裕あったのにマジかよ) 善逸に匹敵する顔芸により泣き叫ぶ須磨とそれを黙らせようとするまきを、2人を諌める雛鶴の騒動により遮られてしまう。 妻たちの痴話喧嘩によって完全にタイミングを逸し、遺言も遺せずにこの世を去ることに半ばギャグ顔で絶望する宇髄だったが、そこへ禰豆子がヒョコッと登場。 血鬼術・爆血により妓夫太郎の猛毒を解毒し、宇髄の命は救われたのだった。 ちなみに妻3人は、突然炎に包まれたせいで「火葬しようとした」と勘違いし(*6)、特に須磨は禰豆子に対して「お尻を叩きます!お姉さんは怒りました!!」と顔芸で喚きながら折檻しようとしたが、毒が消えたことを知ると一転して号泣しながら夫に抱きつき、禰豆子に礼を述べた。 そして、宇髄の連絡を受け現場に急行した蛇柱・伊黒小芭内が到着する。 自身の引退の意向を示す宇髄に対し、伊黒はネチネチ皮肉を交えながら「ただでさえ若手が育っていないんだから早く怪我治してこれからも頑張ろうぜ(意訳)」と難色を示す。 そんな伊黒に宇髄は「いいや若手は育ってるぜ お前の大嫌いな若手がな」と笑みを浮かべなから返すのだった。 忍時代から自らの在り方に苦悩し、そして幾人もの命が自らの手から零れていったと自身を卑下していた音柱・宇髄天元。 しかし、宇髄は部下と共におよそ100年ぶりに上弦の鬼の一角を討伐するという偉業を成し遂げた。 そして何より、禰豆子の血鬼術や伊之助の山育ち故の特異な体質も絡んだ結果論ありきとはいえ、愛する3人の妻と自身を慕う若き剣士たちの命、自身の手が届く範囲の人間の命を確かに守り抜き、死の遊郭から全員を引き連れて帰還したのである。 ちなみに隠の後藤によると、炭治郎たちは互いの無事を喜びあった直後に気絶したとのことだが、宇髄はというと、嫁に支えられながらとはいえ自らの足で戦場を後にしたという。 後処理に訪れた隠達はその頑丈さに全員がドン引きしていた。おまけに引退するどころか隊員として普通に任務に励んでいることも発覚。 主人公達がいくら成長しようと、やはり柱は別格の存在のようである。 しかしそれでも片目と片腕を失っては柱を継続することは難しかったようで、戦闘後に柱の称号を返上。後進の鬼殺隊士の育成に勤めており、特別強化訓練「柱稽古」では第1の試練担当として3人の妻とともに指導に当たり、体力強化のためのスパルタ指導を行なっている(*7)。 柱稽古編では頭の巻き布をやめて従来の額当てに似た眼帯をつけ、下に隠していた長めの髪をさらして着流しという出で立ちで、相変わらずの派手さだった。 死線を共にした炭治郎が稽古にやってきた時は、嫁さん3人とともに遊郭編にはなかった素の笑顔で喜んでいた。 ◆余談 ・間違われやすいが… 「宇随」ではなく「宇髄」である。 ・卑下してはいるが… 祭りの神を自称するなど自信に溢れる言動だが自己評価は低く(忍という育ちに対する自己嫌悪もあると思われる)、本人は柱の中では才能に恵まれないと自称している。 読者からも上弦の中では最も格下の陸との戦闘で引退に追い込まれたことから「最弱の柱」呼ばわりされることも。 但し、痣の発現無しで上弦と互した柱はほぼいない中で、宇髄は「譜面」完成後なら隻腕・隻眼となった状態でも妓夫太郎と互角に渡り合えた。 何より上記の通り100年以上倒されることがなかった上弦の鬼の討伐を成し遂げたことから、歴代の鬼狩りの中でも屈指の実力者であることは間違いない。 また本作では非常に重要な毒への耐性持ちなので、「後半まで健在だったら戦況が大きく変わっていたのでは」との声も。 ・モテる 柱の中では一番モテる。聞き上手であることがモテる秘訣で、三人の嫁を抱えてる器量からも納得である。 ・派手好きの一方で… 忍時代の地味さの反動から派手好きとなったのだが、ファンブックにおける妓夫太郎からの評価など地味な箇所での技量や堅実さが高く評価されており、忍時代の性が骨の髄まで沁み込んでいる事が窺える。 ・鎹鴉まで派手好き 大正コソコソ話によると、自身の担当になっている鎹鴉は宇髄同様に派手好きな性格。 鴉の中のファッションリーダーらしく、宇髄やムキムキねずみとお揃いの宝石付きの額当てを装備している。 ・「キメツ学園」では 番外編『中高一貫!キメツ学園物語』では学園の美術教師を担当。 本編と同様にモテモテなようで、「輩先生」と呼ばれ慕われているが(*8)、授業中にダイナマイトを爆発させようとする困った人でもある。 なお、3人の嫁達も購買の店員として登場しているが、関係性は不明。 教師なのに、生徒である炭治郎、善逸、伊之助とバンドを組んでいるが、歌も演奏も壊滅的に酷い。小説版のとあるエピソードでは、キメツ学園が総力を挙げて彼等の学園祭参加を止めようとしている。バンド名はハイカラバンカラデモクラシー。 ならば俺が派手に追記・修正してやろう 誰よりも派手な記事を書いてやるぜ もう派手派手だ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ド派手に行くぜ!/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ まきをが石上静香、須磨が東山奈央、雛鶴が種﨑敦美か。やっぱり豪華な面子。 -- 名無しさん (2021-12-06 21 52 39) 新OPが鬼滅の世界観に落としつつも宇髄さんらしい派手な曲でますます楽しみ -- 名無しさん (2021-12-07 19 35 00) 「お前の人生幸せだな(“自分が守るべきだったはずが助けられなかった人たちが大勢いる”旨の自嘲でしたが、よりによって戦っていた鬼の過去は……。皮肉にも彼の故郷も鬼の正体同様『女に自由がない世界』……)」、そもそも鬼殺隊側は鬼の過去など知りようがないから誰にも非はないとはいえ「それ鬼に堕ちた遠因なんや……」を知らぬうちに抉ってしまうのがまた辛い -- 名無しさん (2021-12-12 14 29 45) ↑×2 『残響散歌』歌詞にところどころ音柱を歌った箇所があってベリーグッド! -- 名無しさん (2021-12-15 16 42 31) 「忍獣」の二字を見ると頭に「怪」の一文字を付けたくなってしまう昭和特撮世代の悲しい習性((´;ω;`)ウッ…) -- 名無しさん (2021-12-19 15 03 13) イケメン嫌い(善逸)を部下にしたとは知る由もなく、仲介(解説)役になりそうな炭治郎は真っ先に潜伏完了していた・・・w -- 名無しさん (2021-12-19 15 56 28) ムキムキねずみの声、木村昴かよ。 -- 名無しさん (2021-12-27 00 08 34) アニメ版のムキムキねずみの気合の入り方に草。公式グッズ発売で更に笑った -- 名無しさん (2021-12-27 00 25 41) 相変わらず声優の無駄遣いっぷりがド派手過ぎる -- 名無しさん (2021-12-27 23 16 19) 良く見たらOPにムキムキネズミ出てるんだな -- 名無しさん (2022-01-03 09 57 46) ( 忍者でも海賊でもなく、ゴセイナイトのCVさんだけど )宇髄「 忍ぶどころか、暴れるぜ! 」 or 「 ド派手に行くぜ! 」+ 不死川さんのCV 関さん「 ファァァイナル・ウェェェェェイブ!! 」...をイメージしたヒトは結構いると思う...かな? -- 名無しさん (2022-01-03 16 40 10) ↑×7【大正コソコソの更に後】伊之助「…で、オッサン、『忍獣』ってのはあんたが考えたのか?他の忍者も使ってたのか?」天元「う~ん、戦国時代に根来忍者がカブトムシとかフクロウとか白蟻とかを仕込んでたらしいんだな。あと、風魔ならぬ『魔風忍者』ってのも使ってたらしいんだが、資料で見る限り荒唐無稽過ぎて…だいたいサザエを忍獣に仕込むって信じられるか?俺はウソだと思ったねぇ」 -- 名無しさん (2022-01-05 15 06 39) アニメでの引率の先生感の凄さよ -- 名無しさん (2022-01-23 01 43 59) 「お前上弦じゃねえだろ、それにしちゃ弱すぎる」からの若干ギャグっぽい流れから、すぐに「何でこいつ首落としたのに死なねえんだ」と気付いて気を引き締めるの強者感あって良い -- 名無しさん (2022-01-23 02 13 39) アニメ版だと嫁さんのふとももと尻と谷間が気になって話に集中できねぇw -- 名無しさん (2022-01-24 17 56 31) 柱や鬼狩りに共通してる練り上げられた肉体と卓越した剣技に加え、流れや状況を把握して「譜面」を完成させながら戦うのがカッコいい。 -- 名無しさん (2022-01-24 19 08 52) コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-01-25 15 21 12) ログ化しました -- (名無しさん) 2022-02-10 10 33 26 ほとんどの隊士が辿る鬼に身内を殺されて入隊って経歴じゃないからか価値観がフラットだよね。悪い意味じゃなく普通 -- (名無しさん) 2022-02-15 21 31 05 宇髄さんの音の呼吸は雷の呼吸から独自に生み出したモノ...ってことは、鳴柱の桑島とは知り合いなのかな? -- (名無しさん) 2022-02-15 21 46 43 これだけ人徳性に差があることを考えると、弟が主導で引き継いだ実家の忍って普通に断絶しててもおかしくなさそうだけど、原作でもそういうのって明言されてないの? -- (名無しさん) 2022-02-19 01 30 05 確か上弦を倒したら五体満足でも引退を決意してんだよな。頭領の産屋敷なら許してくれると思うが、魔戒騎士の様に家族を失おうと命ある限り戦い続ける組織だったら、後ろ指を指されて批難されていただろう。 -- (名無しさん) 2022-05-04 08 13 29 ちゃんと心の内に一本スジの通った信念があるのでこんなにもカッコいい。 -- (名無しさん) 2022-07-02 18 55 24 正直最初はただの傲慢キャラで柱であること鼻に懸ける奴と思ったら愛妻家、仲間想い、上の者を敬い、面倒見がよいというモテない理由がないガチのイケメンだった。個人的に無一郎が体格羨ましがったり、身体能力、経験値の高さから柱では真ん中の実力だと思う。 -- (名無しさん) 2022-11-02 00 57 25 目の前で旦那燃やされた(ように見えた)のに、次に出て来る言葉が禰豆子への罵倒じゃなくて「お尻を叩きます」なのが人の好さを感じさせて好き。嫁三人も出番少ないのに良いキャラしてる -- (名無しさん) 2023-05-03 19 52 34 ↑柱稽古とエピローグの出番が今から楽しみですね。 -- (名無しさん) 2023-05-03 20 04 37 初登場時や連れてく時の悪印象を完全に払拭した男。あの活躍でも対鬼に置いて実質柱下位だから煉獄はじめ柱の層の厚さと印象強めたいいキャラクター -- (名無しさん) 2023-06-01 10 13 35 記事でも触れてるけど、最終決戦にいたら結果が変わっていたかもしれないし、本人が最弱と自称しても「譜面」作成能力がめちゃくちゃ強い。途中リタイアしたのが惜しい人材だわ -- (名無しさん) 2023-06-28 01 05 25 柱会議の時は隊士が鬼連れてるとかって前代未聞の案件だし、遊郭編では嫁三人の安否不明とか身内になにか起こってる非常事態だからな… 前者は冷静でいられても後者はどうしようもない… -- (名無しさん) 2024-01-07 22 03 42 嫌いな柱などいないけど鬼滅の刃の中では炎、音、風の柱が最高に好き! -- (名無しさん) 2024-05-16 17 43 52 名前 コメント すべてのコメントを見る